フォーマルQ&A
フォーマルQ&A
冠婚葬祭におけるさまざまな疑問を解消
一年にそう何度もあることではない“冠婚葬祭”は、礼服の着こなし方やルール、マナーがTPOによって異なります。礼服について分からないことがあったら、まずはここをご覧ください。一般的に分かりにくいとされる事柄をまとめてみました。
- Q「平服で」と言われた際の適切な服装は?
- A 招待状に「平服で」というドレスコードが指定されている場合、「堅苦しくなく、お越しください」という意味が含まれています。男性はダークスーツ、女性はセミアフタヌーンドレスを着ていくのが基本です。普段着と勘違いしやすいのでご注意ください。
- Q モーニングコートの前ボタンが表側と裏側と2個付いているのはなぜですか?
- A モーニングコートに付いているシングルの1つボタンは“拝みボタン”と呼ばれています。手を合わせるように正面で留めることから“拝み合わせ”とも呼ばれ、シルエットが左右対称に美しく見えるのが特徴です。このボタン合わせは慶事の時のみに使われます。
- Q 招待状に「ブラックタイ着用」とあるが、何を着用すればいいですか?
- A ブラックタイとは、黒の蝶ネクタイのこと。また、男性の夜の正礼装であるタキシードのことを“ブラックタイ”と呼ぶこともあります。タキシードには黒の蝶タイの合わせが基本ですから、招待状に「ブラックタイ着用」とあれば、タキシードの着用を意味します。
- Q タキシードのカマーバンドのひだ部分は上向き?下向き?
- A カマーバンドとは、タキシードを着用した時にズボンのウエストに巻くバンドのこと。ひだ部分が上を向くように巻くのが正式なルールです。これは昔、チップやチケットなどを入れる習慣があったことに由来しています。現代ではデザイン的な意味でしか扱われていません。
- Q フォーマルシーンの際に、女性がもつべきバッグは?
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A
小型のものが正式。昼は光沢のないカーフもしくはシンプルな布製。夜は小型で光沢のあるものを選びましょう。また、格調の高い会場では、ショルダーバッグは避けた方が無難です。しかし、準礼装で出席できるビュッフェスタイルのパーティーなどでは、両手が自由に使えることから小型のショルダーバッグをもっていてもマナー違反とはなりません。
- Q イブニングドレスの「ローブ・デコルテ」とはどういう意味ですか?
- A 「ローブ・デコルテ」とは、ネックラインが深く大きくカットされ、首もとや胸もとを露にしたスタイル(デコルテ)のこと。18世紀のフランスが発祥とされ、女性の正装・礼服として用いられることが多かったそうです。フランス語では「襟を深くえぐった服」を意味します。
- Q 通夜と告別式の違いは?
- A 通夜とは本来、故人とごく親しい間柄の人々が灯りを絶やすことなく、故人との別れを惜しむ儀式のこと。対して告別式とは、故人にゆかりの人々が別れを告げる儀式のこと。告別式だけに参列する場合は、定められた時間内に伺い、お焼香をして礼拝します。