お祝いのマナー
お祝いのマナー
華やかな席であっても
守っておきたい結婚祝いのマナー
友人や知人の“人生に一度の晴れ舞台”は誰でも、笑顔で送り出してあげたいもの。新しい人生のスタートをお祝いする気持ちは、出席の返事からすでに始まっています。ここでは、結婚式披露宴の招待状が届いた際の、正しい返事の仕方・書き方のマナーを紹介します。
招待状の書き方
はがきの表面に書かれている「××××行」という宛先の「行」は二重線で消し、その横に「様」と書きましょう。裏面の「御出席・御欠席」には、「御」を除いた「出席・欠席」のどちらか一方に○をつけてください。その後、二つの「御」と選ばなかった文字の上に、定規で二重線を引いてください。
上記と同様に、「御住所」「御芳名」等の「御」や「芳」も二重線で消してください。最後に、空いたスペースにお祝いのメッセージを一言書いて完成となります。
POINT 返事はいつまで出せばいいの?
披露宴の招待状が届いたら、現時点でスケジュールが不明瞭だったとしても、1週間以内に返事をしましょう。大抵の場合、締め切り日が設けられていますが、正確な出席人数をできるだけ早く把握したい新郎新婦のためにも、早めに出欠席の返信をしましょう。
お祝いごと全般は、“早め、早め”が一般的なマナーとなります。
ご祝儀袋の書き方
いくつか種類があるご祝儀袋。結婚式用のご祝儀袋は「水引」と呼ばれるひもが固結びされ、上を向いているものを選びましょう(注意:蝶結びタイプは、出産などのお祝い用)。
ご祝儀袋には様々な価格帯がありますが、包む金額とのバランスを考えて購入してください。一般的には包む金額の100分の1程度の価格のものを選ぶのが適切とされています。
金額が少ないからといって「水引」が印刷されているものは避けましょう。
POINT いくらぐらいの金額を包めばいいの?
一般的に友人や会社の同僚の場合は1人2~3万円、夫婦で出席する場合は5万円程度、親族の場合は1~2万円プラスした金額と言われています。
会社の部下などの場合は、最大10万円程度と考えておきましょう(注意:金額は4や9という縁起の悪い数字は避けます)。
出席できない場合は、祝福の意味も込めて1万円程度を渡しましょう。
ふくさの包み方
ご祝儀袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参します。カバンやスーツのポケットからむき出しのまま出したり、購入したセロハン袋に入れたまま出すのは、マナー違反です。
会場の受付に着いたら、最初にお祝いの言葉(「本日はおめでとうございます」等)を述べましょう。その後、袱紗ごと取り出し、袱紗を開いてご祝儀袋を渡しましょう。
その際、ご祝儀袋の文字が受付の方に読めるようにして差し出すのがマナーです。
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あらかじめ、ご祝儀袋を袱紗中央よりやや左の方へ寄せておきます。
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袱紗の左角をとり、ご祝儀袋の右端に合わせて中央に折り込みます。
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上、下の順番に角をとり、上下のバランスを見ながらかぶせます。
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右を折った後、裏へ返す。左の上下に小さく三角形ができます。