日々のお手入れ
ブラッシングのコツ
毎日のお手入れにはブラッシングが不可欠
服以外の重みは型崩れの原因になるため、ブラッシング前にポケットの中に物が入っていないことを確認します。ジャケット、スラックスともに、まず下から上にブラッシングしてホコリを浮かせます。そして、上から下にブラッシングしてホコリを落としながら生地目を整えるのが基本。
以上の手順でブラッシングを行えば、ホコリが綺麗に落ち、さらに光沢感も蘇ります。出来ればブラシはコシのある豚毛100%のものを選び、繊維に対してブラシの毛が直角にあたるようにし、毛先でホコリを誘い出すことを意識して下さい。細かく擦ると織り目や繊維のなかに汚れが入り込んでしまうことがあるので、大きく払いましょう。
POINT1
ジャケットは面を意識しながらリズミカルに
ブラッシングの動作は大きく、リズミカルに。ジャケットをかける際、まずは面を意識しながらブラッシングしていきましょう。襟や袖口などは全体をかけたあとにブラシを細かく使って念入りに掻きだすイメージで。これで大抵のホコリやヨゴレは落ちます。
POINT2
襟・肩は縫い目に沿って
普段、毛髪やフケなどで汚れやすいうえ、保管している際にもホコリがたまりやすいジャケットの肩周り。さらに襟裏にも意外とホコリがたまりやすいので注意しましょう。縫い目にそって溝から掻きだすように小刻みにブラッシングしたあと、生地目を整えるように全体をブラッシングしてください。
POINT3
見落としやすいポケット裏も重要
ポケットの中は意外と糸くずやホコリがたまりやすい箇所。しっかりと内側を引き出し、縫い目に沿って掻き出しましょう。クリーニングに出す前は特に効果的です。また、負担がかかりやすいところなので、ホツレや穴なども同時にチェックすれば一石二鳥です。
POINT4
スラックスはハンガーに吊るしながら
スラックスをブラッシングする場合は、必ずベルトを外しハンガーに吊るしてかけましょう。かける方向は裾からウエストにむかって下から上に。その次にウエストから裾に向かって上から下に、という手順で行います。
ホコリがたまりやすいダブル仕上げなどの折り返し部分はブラシの先をつかって掻き出すこと、汚れやすい膝から下は重点的にブラッシングすることを心がけて下さい。