就活で企業に提出するES(エントリーシート)には、自己PR写真の添付欄が設けられている場合があります。自己PR写真は基本的にはどんな写真でも使用できますが、ESに記載する自己PRの内容に関連するものを選ぶことがおすすめです。
この記事では、自己PR写真を選ぶポイントや説明文の書き方などを詳しく解説します。写真が見つからない場合の対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 自己PR写真には、あなたらしさが伝わる写真を選ぶことが大切
- 企業によっては、自己PR写真の内容やサイズなどの指定が設けられている場合がある
- 自己PR写真がない場合は、自己PRに関連するイラストや図表を使用する方法もある
自己PR写真とは:自分らしさのアピールに使う写真のこと
就活における自己PR写真とは、自分のこれまでの取り組みや、自分らしさ・強みを、企業にアピールするための写真です。おもにESなどに添付し、自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の内容を補足・強調するために使用します。
自己PR写真は証明写真とは異なり、あなたらしさが伝わる写真を用意することが重要です。企業によっては「本人が映っていること」などの指定が設けられている場合もありますが、基本的に使用する写真は自由です。指定に沿ったものであれば、どんな写真を選んでも問題ないでしょう。
自己PR写真は任意のケースもありますが、写真があることで、文章でアピールした内容に説得力を持たせることができます。
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自己PR写真はどんな写真がいいの?写真の例を紹介
自己PR写真は、文章で伝える自己PRやガクチカの内容を、より具体的にイメージできるものや、説得力を持たせられる写真を使用するのがおすすめです。
「自分らしさがアピールできる写真か」を重視して選びましょう。
ここでは、写真を選ぶときに迷いやすい疑問に回答していきます。
他人の顔が映っている集合写真でもいい?
企業側から個人の写真を指定される場合もありますが、基本的には集合写真を使用しても問題ないことが多いです。むしろ、チームワークやグループ活動の実績を強調するために、集合写真を使うことは効果的といえます。
ただし集合写真の場合、写っている人への使用許可が必要な場合があります。写真のなかでの主役が自分で、ほかの人たちが背景として映っている程度であれば問題ありませんが、ほかの人の顔がはっきり映っている写真の場合、写っている本人に写真の使用許可を取りましょう。
許可を取ることが難しい場合は、モザイク加工をする方法もあります。
自分が写っていない風景・物の写真でもいい?
「本人が写った写真であること」などの指定がなければ、風景や物の写真を使用しても問題ありません。ただし、自分が写っていない風景や物の写真では、あなたの強みや個性、人柄を視覚的に伝えることは難しいかもしれません。
自分が写っていない風景や物の写真を使用する場合、文章で補足を加えて、あなたとの関連性を明確にする必要があります。自己PRの文章や写真の説明文などで、あなたの強みや個性など、その写真を通して伝えたいメッセージを記載してみましょう。
あなたらしさが伝わる自己PR写真を選ぶときのポイント
自己PR写真は、あなたらしさが伝わる写真を選ぶことが大切です。具体的には、次の3つのポイントを意識して選びましょう。
アピールしたい強みや個性が明確に伝わるか
自己PR写真は、あなたの強みや個性、人柄を視覚的に伝えるためのツールです。企業に何を伝えたいのかを明確にしたうえで、自分の強みが伝わる写真を選びましょう。
自分がアピールしたい強みを明確にしたうえで、写真を選ぶことが大切です。
▼ 写真選びのポイント(例)
アピールしたい強み | 写真の選び方 |
---|---|
リーダーシップ | 部活動やサークル活動でリーダーを 務めている写真を選ぶ |
協調性 | チームワークが求められる場面で 活躍している写真を選ぶ |
チャレンジ精神 | 新しいことに挑戦している様子が わかる写真を選ぶ |
コミュニケーション力 | 楽しそうに話している写真や、 イベントで司会をしている写真を選ぶ |
責任感 | プロジェクトやイベントの準備や、 成果報告をしている写真を選ぶ |
行動力 | ボランティア活動やフィールドワークに 参加している写真を選ぶ |
向上心 | 勉強会やセミナーに参加している 様子がわかる写真を選ぶ |
傾聴力 | ほかの人の話を真剣に聞いている 写真を選ぶ |
気遣いができる | イベントなどで誰かをサポートしている 写真を選ぶ |
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ESに記載するアピール内容やエピソードと関連があるか
ESに記載する自己PRやガクチカの内容と関連する写真を選ぶことも重要です。写真と文章の内容が一致していないと、アピール内容が伝わりにくくなる場合があります。
自己PR写真は、自己PRの文章の内容を補完する意味合いの写真であることを念頭に置いておきましょう。
画質がよいか
どんなにいいシチュエーションの写真を選んでも、画質が悪ければ、写真のよさは伝わりにくいかもしれません。効果的にアピールするためにも、鮮明で高画質な写真を選ぶことが大切です。画質のよさは、次のチェックポイントで確認してみましょう。
画質のチェックポイント
- ピントがあっているか
- 画質は粗くないか
- 写真の明るさは適切か
小さい写真を引き伸ばすと、画質が粗くなりやすいため注意が必要です。夜や室内の暗いところで撮った写真は、見づらい可能性があるので、適切な明るさの写真を選びましょう。
高画質に変換するアプリを利用したり、画像編集ツールで明るさを調整したりすることで、見えづらさが改善する場合もあるので、試してみるのもおすすめです。
注意!使用は避けたい自己PR写真
自己PR写真は、基本的にはどんな写真でも使用できますが、避けたほうがよい写真もあります。選考に影響する可能性もあるため、ここで紹介するような写真は選ばないようにしましょう。
マイナスな印象を与えうるプライベートの写真
プライベートの写真は就活のESとしては適さない場合があります。例えば、次のようなプライベート写真は、マイナスな印象を与える可能性があります。
マイナスな印象を与えうる写真
- 飲み会やプライベート旅行の写真
- 露出の多い服装や乱れた髪型の写真
- タバコを吸ったり、お酒を飲んだりしている写真
- 不適切なポーズや表情の写真
など
このような写真の使用は控え、自己PRの内容に沿った写真を選びましょう。
顔などが加工・編集されている写真
加工アプリや画像編集ツールで顔や体型を大きく変えている写真は、避けたほうが無難です。過度な加工は違和感を与える可能性があるため、自分の姿が正しくわかるものを選びましょう。
ただし、加工や編集は必ずしも不可ではありません。明るさやトリミング、集合写真でほかの人の顔を隠すための加工など、見やすくするための加工は問題ない場合があります。
自己PR写真がないときの対処法
自己PRに関連する写真が見つからず、困ってしまう方も少なくありません。自己PR写真が見つからない場合は、次の3つの対処法を検討してみましょう。
家族や友人に撮影してもらうように依頼する
自分が写った自己PR写真が必要なら、家族や友人に撮影してもらうことがおすすめです。身近な家族や友人であれば、リラックスした自然な表情が撮れるでしょう。
「どんな雰囲気の写真にしたいか」「どんなシチュエーションで撮影したいか」など、具体的なイメージを共有することがポイントです。
家族や友人がすでに写真を持っている場合もあるので、まずは確認してみてもいいかもしれません。
写真ではなく、イラストや図表を使用する
写真が必須でない場合は、写真の代わりに、イラストや図表を使用して自己PRを表現する方法もあります。イラストや図表を用いることで、強みやスキルを視覚的にわかりやすく示すことができるでしょう。
イラストや図表の例
- 目標を達成するために作成したタスク表
- プロジェクトの進捗を示すガントチャート
- 資格取得のための勉強スケジュール
- 過去の実績を示すグラフ
- 自分で描いたイラストなどの作品
- 作成したデザインバナー
など
文章で自己PRを詳細に説明する
自己PR写真が必須ではない場合、写真がなければ無理に添付せず、文章で自己PRをより詳細に説明するのもひとつの方法です。あなたの強みや個性、人柄をイメージしやすいように、具体的なエピソードを交えて伝えることを意識してみましょう。
自己PR写真の説明文の書き方
ESによっては、自己PR写真の説明文を記入できます。記入欄はそこまで大きくないことが多いので、簡潔に説明することがポイントです。
記入欄のボリュームに応じて、これらの内容を組み合わせたり、省いたりして調整してみましょう。
写真に映る人物・場所・状況を簡潔に説明する
まずは、写真に写っている人物や場所、状況などを簡潔に説明しましょう。写真の全体像だけでなく、ポイントとなる部分に触れることが重要です。
例えば「部活動の写真です」「プレゼンの写真です」だけでなく、どんなプレゼンかを具体的に説明することで、よりわかりやすくなります。
例文
- 大学のサッカー部でチームメイトと喜び合っている様子です。
- ビジネスコンテストの決勝戦で、プレゼンをしている写真です。
- ゼミの研究発表会で、1年間の研究結果を説明している様子です。
写真を通して伝えたいメッセージ・強みを明確にする
写真を通して何を伝えたいのかを明確にすることも大切です。写真があなたの強みや個性、人柄をどのように表しているのかを説明しましょう。
例えばプレゼンの写真であれば、プレゼンテーション能力の高さや、人前で話すことが得意なこと、論理的思考力があることを説明できます。
例文
- グラフや図表を用いて、複雑なデータをわかりやすく説明することを心がけました。
- 緊張感のある場面でも、落ち着いて人前で話すことが得意です。
- 複雑な情報を整理し、論理的な構成でプレゼンテーションすることが得意です。
エピソードを交えて説明する
文字数に余裕がある場合は、写真にまつわるエピソードを交えるとより説得力のある説明になります。
例えばプレゼンの写真であれば、発表内容を準備する過程で考えたことや得たもの、発表後の達成感などの感想を伝えられます。
例文
- 質疑応答での鋭い質問に答えられたとき、自信とさらなる学習意欲が芽生えました。
- 参加者の反応を見ながら説明を調整する経験から、コミュニケーション力が身につきました。
- 複雑なテーマをわかりやすく説明できたことを評価され、努力が報われたことに喜びを感じました。
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【例文つき】自己PRの書き方|4ステップで差がつく文章を作ろう!
自己PRでは、企業が求める人物像を把握したうえで「その強みを企業でどう活かせるか」まで伝えることが重要です。この記事では、自己PRの考え方と書き方を詳しく解説します。アピールポイント別の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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よくある質問
就活の自己PR写真とは何ですか?
企業に自分のこれまでの取り組みや、自分らしさ・強みをアピールするために使う写真のことです。おもにES(エントリーシート)などに添付し、自己PRやガクチカの内容を補足・強調するために使用します。
自己PR写真は集合写真でもいいですか?
集合写真を使用しても問題ありません。ただし、ほかの人の顔がはっきり映っている場合、許可を取るようにしましょう。
自己PR写真に他人の顔が写っていてもいいですか?
本人に許可を取ったうえで使用することが重要です。許可を取ることが難しい場合は、モザイクをかける方法もあります。
自己PR写真として自分が写っていない写真を使用してもいいですか?
「本人が映っているもの」などの指定がない場合は、自分が写っていない写真でも問題ありません。
自己PR写真でマスクをつけている写真を使用してもいいですか?
マスクをつけている写真でも問題ありません。ただ、マスクをしていない写真のほうが表情がわかるのでマスクをしていないものを優先して探してみるのがおすすめです。