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留学経験をガクチカでアピールするには?独自性を出す書き方や例文を紹介

留学経験 ガクチカ_アイキャッチ

留学経験はガクチカとしてアピールに適しているテーマです。留学を通してどんな経験をして、何を学び、どんな成長を感じたのか、応募先の企業でどのように活かすかを明確にすることが大切です。

また、留学中のできごとや工夫したことなどに焦点を当てると、ガクチカに独自性が出ます。

具体的なエピソードでほかの学生と差別化を図り、力を入れてきたことや、その結果を応募先企業に明確に伝えましょう。

この記事でわかること

  • 留学を通して得られたスキルや成長した点をアピールする
  • 独自性を出すには具体的なエピソードを挙げ、自分にしか伝えられないガクチカを作成する
  • 帰国後の行動の変化も伝えるとさらなるアピールポイントになる

ガクチカで留学経験をアピールするのが効果的な理由

ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略であり、留学に力を入れていた場合は、ガクチカにすると効果的です。留学経験をガクチカにすると効果的なアピールになる具体的な理由を解説します。

自主性や行動力が強みにできる

留学すること自体が大きな挑戦であるため、自主性や行動力があることをアピールしやすいです。環境の変化に適応しながら目標達成を目指す場面を経験として伝えることで、挑戦意欲の高さを示すことができます。

多くの企業が「自ら考え行動できる人材」を採用したいと考えている傾向があります。留学中の努力や、目標への取り組みによって得られた自主性・行動力は、企業が採用したい人物像と一致することが多いといえるでしょう。

語学力を活かせる

グローバルなビジネスの場面が多い企業では、語学力を重視している可能性があります。留学によって培われた語学力が、業務で役立つスキルとして強みになります。

留学期間が数週間など短期の場合は、留学中に身につけた語学力だけでなく、留学に向けた語学学習や、留学後も語学力を上げられるよう努力していることなどをアピールするのもおすすめです。

コミュニケーション能力・対人スキルの高さを示せる

内閣府が調査した「企業の採用活動に関する実態調査」によると、企業が採用したい人物像としてコミュニケーション能力や対人スキルを重視していることがわかります。

企業が採用したい人物像割合
コミュニケーション能力が高い78.6%
協調性がある72.4%
誠実である63.4%
チャレンジ精神が高い49.9%
行動力がある49.1%

引用:企業の採用活動に関する実態調査
調査期間:2020年1月31日~3月5日
調査方法:企業3,000社を無作為に抽出し、郵送によるアンケート調査を実施
回答状況:対象数3,000、回答数1,207、有効回答数1,206、有効回答率40.2%

特に多国籍なチームでの活動経験や、異なる視点を持つ人々との交流経験をアピールすると、コミュニケーション能力や協調性の高さが伝わる可能性が高いです。

国籍にかかわらず、入社後は自分とは考え方が異なるメンバーとともに業務をする機会もあるでしょう。さまざまな場面で柔軟な考え方や多様性を受け入れた経験を、企業でどう活かすかを含めて伝えることが大切です。

成長や学びの姿勢が強調できる

留学では、不慣れな環境で試行錯誤を繰り返しながら成長する経験を得ることができるでしょう。自身の成長や、困難を克服する過程をアピールすることで、積極的に学び、自己成長を目指す姿勢が伝わります。

例えば、困難を克服するためにどんな工夫や努力をしたのか、どんなスキルの習得があったのかなどを伝えると説得力が上がります。培った経験やスキルの活かし方や、キャリア形成の目標なども含めて伝えると、入社後に活躍するイメージがされやすくなるでしょう。

ガクチカで採用担当者が知りたいポイント

採用担当者はガクチカを見る際、次のポイントを知りたいと考えられます。

  • 何を学んだのか
  • どう成長したのか
  • それをどのように仕事に活かすのか

留学経験で得た学びを明確に伝えるには、具体的な状況やエピソードに基づいて、どのように学びを深めたのかを示すことが大切です。

学びを深めたことで自分がどのように成長したのか、行動や考え方の変化などがあったかをアピールしましょう。未経験だったことに挑戦したエピソードや、その結果培われたスキル、物事への考え方、もしくは姿勢などを具体的に伝えると効果的です。

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留学経験のガクチカでアピールできる強み・学び一覧

留学経験のガクチカで、アピールできる強みや学びを一覧で紹介します。留学経験のなかでもどれをアピールするかを絞ることで、より伝わりやすくなります。

強みや学びアピール内容の例
コミュニケーション能力・言語や文化が異なる人々と円滑に意思疎通する力
・自分の考えを相手に伝えるための工夫や努力
異文化適応能力・異なる文化や価値観に対する理解と受け入れる柔軟性
・環境変化に適応する力と順応力
問題解決力・言葉や文化の壁によるトラブルを自ら解決する力
・新しい環境で生じる課題への対応力
積極性・チャレンジ精神・異国での困難に対して臆せず挑戦する意欲
・さまざまな活動や交流を積極的に行う姿勢
柔軟な思考・対応力・状況に応じて考え方や行動を柔軟に変える力
・多様な価値観を尊重し、対応する姿勢
語学力・言語を駆使したプレゼンテーションやディスカッションの経験
・異文化コミュニケーションのなかで培った実用的な語学力
自己管理能力・異国の地で体調管理をしながら留学期間が過ごせる力
・授業、アルバイトなどのスケジュールを管理できる力

留学経験のガクチカを書くときの構成

留学経験のガクチカを書く際は、次の構成を意識して作成してみましょう。

  1. 結論を先に述べる
  2. 留学の目的や目標を明確に書く
  3. 挑戦や困難な状況の具体例を示す
  4. その経験から学んだこと・得たスキルを強調する
  5. 入社後にどう活かしたいか述べる
人事

採用担当者に伝わりやすいガクチカを作成するには、書く順序が大切です。

1. 結論を先に述べる

まずは結論を述べることが大切です。そこから「留学を通じて得た成果」や「一番力を入れたポイント」を簡潔に述べ、どんな成長を遂げたのかを伝えましょう。

結論を最初に述べることで話の全体がわかりやすくなります。

結論の例文

「私が学生時代に力を入れたのは1年間のオーストラリア留学です」

「私が学生時代に力を入れたことは、留学で英語力とコミュニケーション能力を伸ばしたことです」

2. 留学の目的や目標を明確に書く

結論を述べたら、留学を決断した理由や目的、どんな目標を持って留学に挑戦したのかを述べます。背景を伝えることで、内容を理解してもらいやすくなります。

明確な目的や目標の例文

「国際的な視野を広げ、自身の英語力を向上させたいと考え留学を決断しました」

3. 挑戦や困難な状況の具体例を示す

留学中に直面した課題や困難な状況を述べ、その課題をどのように乗り越えたのかを具体的に書きます。例えば、異文化でのコミュニケーションや言語の壁、グループプロジェクトでの摩擦などのエピソードなどが挙げられます。

問題解決のプロセスや工夫を示すことで、自分の強みが伝わりやすくなります。

具体的なエピソードの例文

「留学先でチームプロジェクトに参加しましたが、最初は言語の壁や意見の違いに苦労しました。そこで、チームメンバーの意見を尊重しつつ、全員が理解しやすいように簡潔な説明と図を用いて提案を行いました」

4. その経験から学んだこと・得たスキルを強調する

次に困難や課題を乗り越える過程で学んだことや、得られたスキルを強調します。成長や変化が具体的に伝わり、採用担当者にどんなスキルが身についたかを示せるためです。

さらに、成長した部分やスキルが今後の職務に役立つこともアピールしましょう。留学を通して身につけた力が企業でどのように役立つのかをイメージしてもらいやすくなります。

学んだことや得たスキルの例文

「この経験を通して、柔軟な思考力と多様な価値観への理解が深まり、将来の職場で適応力を活かして活躍できる自信を持てるようになりました」

5. 入社後にどう活かしたいかを述べる

留学で得たスキルや考え方を、応募先企業でどのように活かしたいかを述べます。自分のキャリアプランと結びつけることで、企業での活躍を期待させるガクチカになります。

入社後に活かした内容の例文

「異なる背景を持つメンバーと連携する力を活かし、貴社ではチーム全体をまとめながらプロジェクトを進めることで貢献したいです」

差をつける!ガクチカの留学経験で独自性を出すポイント

ガクチカを伝える際は、ほかの学生と差別化を図り、独自性を出すと採用担当者の印象に残りやすくなります。

独自性が出せるポイントを紹介します。

留学の目的と目標設定に独自性を持たせる

ガクチカでは留学の目的を述べることがあります。くわえて、なぜその目的を設定したのか、どんな準備をしたのかを具体的に伝えると、目的意識に独自性が持たせられます。

独自性のある留学目的の例文

「将来、海外で活躍できるエンジニアになることを目指し、現地での実務経験や企業訪問を通じて、技術と文化の両面から学ぶことを目的としました」

日常のエピソードや小さな工夫を重視する

留学生活での小さな発見や、日常的な工夫に焦点を当てると、ほかの学生と差別化が図れます。例えば、文化の違いから学んだ意外な気づきや、現地の人々との日常的な関わり方は、当事者だけが伝えられるエピソードになるためです。

日常生活から独自性を出す例文

「日々の買い物など些細なシーンでも現地の人とのコミュニケーションを大切にし、英語力の向上をはじめ、現地の文化や考え方に対する理解につなげました」

特定のスキルや能力の向上に注目する

留学では、語学力や異文化理解だけでなく、コミュニケーション能力や行動力などさまざまなスキルや能力が得られます。

得られたスキルをすべて伝えたくなるかもしれませんが、アピールするスキルは1〜2つに絞ることをおすすめします。アピールポイントが多数あると、読み手に意図が伝わりにくくなったり、文章をまとめるのが難しくなったりすることがあるためです。

留学経験をガクチカのテーマにする場合は、留学したからこそ得られた内容にすることが大切です。次の例文のようにスキルをアピールすると、留学による成果が伝わりやすくなります。

スキルや能力をアピールする例文

「母国語以外の言語のプレゼンテーションを短期間で仕上げるため、情報の取捨選択と構成力が必要でした。相手に伝わりやすいストーリー作りを意識し、そのスキルが大幅に向上しました」

留学後の行動や変化を強調する

留学後の行動や変化を強調することで、継続的な成長が感じられるガクチカになります。留学で得た学びを帰国後に活かしたできごとや、日常生活にどう反映させているかなど具体的に述べます

留学経験を通して成長したことや帰国後も継続していることを強調してみましょう。

成長や行動の変化を強調する例文

「帰国後も留学中に学んだ現地のプレゼン方法をゼミで活用し、メンバーに情報をわかりやすく共有するためのスライド作成にこだわるようになりました」

「帰国後も新しい環境や状況に臆せず飛び込む姿勢が身につき、他者とオープンに意見を交換できるようになりました」

短期留学をガクチカでアピールするのは弱い?

短期留学もガクチカにできます。ガクチカで重要なのは、留学期間よりもどんな目標を持って、何を経験し、どんな成長をしたのかを伝えることです。

短期留学でも、入念な準備や積極的な取り組みによって得られる学びは多く、採用担当者にアピールできます。短期留学をガクチカにするか迷う場合は「学びやスキルを応募先企業で活かせるか」を基準に判断するのがおすすめです。

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もし短期留学の経験が、応募先企業が採用したい人物像やスキルなどに当てはまらない場合は、アルバイトや学業、ゼミなどの内容でアピールするのがおすすめです。

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短期留学をガクチカで伝えるときのポイント

短期留学をガクチカで伝える際は、限られた期間内で成果を得るために工夫した具体例を示すのがポイントです。採用担当者に「短期留学であっても、充実した経験を得るために努力を惜しまなかった」という意欲や、積極性がアピールできます。

留学経験のガクチカ例文

留学経験のガクチカ例文を、次のパターンにわけて紹介します。

語学力×長期留学

例文

私は大学2年生の半年間、留学で現地学生や他国の留学生と行うディスカッションに力を入れました。留学に挑戦したのは、小学生の頃から英語を活用した仕事がしたいと希望しており、言語力を高めたいと考えたためです。

ディスカッション開始当初は、現地学生を中心に進行し、私は1回のディスカッションで2~3回発言できるかどうかでした。現地学生の会話の速度についていけず、聞き取ることも困難な状態でした。

私は、休憩時間や放課後などを使って現地学生と積極的に会話するように心がけました。また、積極的に外出をして現地の人々の会話を重ね、聞き取る練習を重ねました。

結果、現地学生の会話についていけるようになり、自分の意見を伝える力も身につきました。留学期間の後半は自分がディスカッションを先導できるようになりました。

入社後は、留学で培った語学力や伝える力を活かして、多国籍の社員とコミュニケーションを図り、信頼関係を築いてプロジェクトを進行していきたいと考えています。

積極性×長期留学

例文

私が学生時代に力を入れたことは、大学2年生のとき、半年間アメリカ合衆国へ留学したことです。

留学先ではプログラムの一環で、イベント関連の企業のインターンシップに参加しました。各自の進捗状況を確認しながら作業を進めていくなかで、自分の語学力が足りず、ほかの社員と連携が難しいことが課題でした。

私は言語力を高めようと考え、社員に積極的に声をかけたり、現地の学生に協力してもらったりしました。社員主催の親睦会に参加して、信頼関係が築けるように行動することも意識しました。

結果、語学力が向上し、リスニング力やスピーキング力が身につきました。社員と連携がとれるようになり、スムーズに業務を進められるようになりました。

入社後は、留学で学んだ積極性を活かして、周囲を巻き込んでチームワークを築いていけるように、自分で考えて行動していこうと考えています。

行動力×1カ月の短期留学

例文

私が学生時代に力を入れたことは、オーストラリア留学です。もともと消極的で、自分の意見を相手に伝えられない性格でした。そんな自分を変えたいと思い、異国の地での生活を経験してみようと考えたのが留学の理由です。

留学初期は、ホストファミリーに挨拶するのも一苦労でしたが、ファミリーには同年代の娘さんがいらっしゃり、積極的に声をかけてくれました。少しずつ彼女と会話ができるようになり、ファミリー全員と打ちとけることができました。その後、ホストファミリーが作る野菜を販売するお手伝いをするようになり、野菜を買いにきたお客さんともフレンドリーに話せるようになりました。

1カ月の短期間でしたが、帰国後も自分の意見を伝えるようになり、ゼミの先生からは「自分の考えを言えるようになったね」と、成長を認めてもらえました。

入社後は、身につけた行動力を活かして、新規顧客の獲得に尽力したいと考えています。

コミュニケーション能力×3カ月の短期留学

例文

私が学生時代に力を入れたことは、3カ月間の留学です。相手が自分のことをどう思っているのかを考えてしまい、自分の意見が言えない性格だったため、克服したいと考えたのが留学のきっかけでした。

留学先のホストファミリーでは、言葉での挨拶だけではなく、握手や抱擁を交わすこともありました。触れ合うことで相手の気持ちが伝わってくる感覚があり、自然とスムーズに会話ができるようになりました。近所の住人や、ファミリーの知人・友人などさまざまな人と交流を重ね、次第に自分から話しかけることができるようになりました。

帰国後も、グループワークで積極的に意見を伝えたり、リーダーになったりするなど、コミュニケーション能力に自信が持てるようになりました。

入社後は留学を通じて得られたコミュニケーション能力を活かして、グループ内をはじめ、他部署の人とも積極的に交流し、業務が円滑に進むように信頼関係を構築していきたいと考えています。

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よくある質問

留学経験はガクチカにならないですか?

留学経験も、学びや成長の具体例を含めることでガクチカとして効果的にアピールできます。学んだことを仕事にどう活かせるかを伝えることが重要です。

留学経験をガクチカにできる理由は、「ガクチカで留学経験をアピールするのが効果的な理由」を確認してみてください。

1カ月の短期留学をガクチカでアピールできますか?

短期留学も目的や得たスキルに焦点を当てれば十分アピール可能です。短い期間で取り組んだ挑戦や成果に触れると効果的です。

留学での友人作りの経験をガクチカでアピールできますか?

友人作りの経験を「ガクチカ」でアピールすることも効果的です。友人を作るという一見シンプルなテーマも、異文化適応力やコミュニケーション力、積極性のアピールにつながります。

留学で培ったコミュニケーション能力をガクチカでアピールするときのポイントは?

コミュニケーション能力の向上を伝える際のポイントは、具体的なエピソードで工夫や学びを説明することです。仕事での活用イメージも示しましょう。 さらに独自性を出すと、採用担当者の目に留まりやすくなるためおすすめです。

独自性のあるガクチカを作成するポイントは「差をつける!ガクチカの留学経験で独自性を出すポイント」で詳しく紹介しています。

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