面接

Web面接(オンライン面接)に必要なもの・流れ|マナー・服装のポイントも解説

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Web面接では、パソコンやスマホなどの端末を使用するため、前日までにさまざまな準備が必要です。Web面接決定後、早めに準備をしておくことであせらず自信をもって面接に臨めます

Web面接では何を準備すればよいのか、どんなことに注意をすればよいのかを事前に把握しておきましょう。

この記事でわかること

  • Web面接を受けるためには、端末や周辺機器の準備が必要
  • Web面接におけるマナーは、対面面接と変わらない
  • 面接中のイレギュラー発生時に備えて、採用担当者の連絡先を控えておきたい

監修者からのコメント

監修者
遠藤 美穂子さん

Web面接の案内をもらった時、対面より緊張しなくていいと思う人もいれば、オンラインの面接は苦手だと感じる人もいるでしょう。自信を持って本番に臨めるように、通常の面接準備に加えて、オンラインならではの注意点などについて、一つずつ確認していきましょう。

Web面接とは?対面面接との違い

Web面接とは、オンライン形式の面接です。自宅など好きな場所で面接を受けられ、企業など会場へ行く必要がありません。通信環境が整った場所で、パソコンなどでビデオ通話ツールを用いて面接を行います。

リクルート マネジメント ソリューションズが発表した「2024年新卒採用 大学生の就職活動調査」によると、2024年卒の学生は、一次面接82.2%、二次面接73.8%の割合でWeb面接を経験したことがわかっています。

対面面接との違いは、次のとおりです。

  • 面接会場までの交通費がかからない
  • 移動の時間がなくスケジュールの調整がしやすい
  • 企業が遠方でも選考に参加しやすい
  • パソコンやカメラなどの準備が必要になる
人事

Web面接を受けるために必要なものが知りたい方は、「【パソコン・スマホ】Web面接の事前準備」を確認してみてください。

Web面接で聞かれること

Web面接で聞かれることは対面面接と大きな違いはなく、次のような質問が行われます。

  • 志望動機
  • 長所・短所
  • 自己PR
  • ガクチカ
  • 入社後にやりたいこと
  • 選考状況の確認
  • 逆質問 など

基本的な質問にはスムーズに回答できるよう、面接の練習をしておきましょう。

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Web面接決定から当日までの流れ

Web面接は、次のような流れで行われます。

web面接決定から当日までの流れ
人事

面接がWebで行われるだけで、大まかな流れは対面面接と違いはありません。

Web面接の日時・案内が届く

企業へのエントリー、応募書類の提出後書類選考に通過した場合は次の面接の案内がメールなどで通知されます。

Web面接の場合、メールには次のような情報が記載されています。

  • Web面接で使うビデオ通話ツールの名称(Zoom、Google Meetなど)
  • ビデオ通話のURL
  • ID、パスワード(不要な場合もある)

どのビデオ通話ツールを利用するかわかったら、アカウント登録やソフト(アプリ)のインストールなどの準備をしておきましょう。

【前日まで】端末・機器・環境を準備する

遅くとも前日までにはパソコンやスマホなど、面接を受けるための端末や周辺機器を準備しておきましょう。ツールに加えて、静かで背景にプライベートのものが映り込みにくい環境を整えておきます。

Web面接は自宅で受けても問題ありません。騒音が気になったり、Wi-Fi環境がよくなかったりするときは、個室のインターネットカフェやコワーキングスペースなど別の場所で面接を受けることを検討してみてください。

Web面接の準備は「【パソコン・スマホ】Web面接の事前準備」で詳しく紹介しています。

【当日】5〜10分前にはツールを立ち上げ入室・待機する

Web面接では、遅くとも面接開始の5分前までに共有されたビデオ通話のURLへアクセスし、入室して待機しましょう。

同じURLで前の人の面接が実施されていることもあるため、開始5~10分前が入室の目安です。ビデオ通話ツールを開いただけでは入室にならず、「参加をリクエスト」などのボタンを押すことで入室待機状態になります。

面接官入室後、挨拶をし面接がスタートする

入室後、ビデオ通話が開始し企業担当者が表示されたら、まず「おはようございます」「こんにちは」などの挨拶をします。立って挨拶するべきか迷うかもしれませんが、Web面接の場合は、座ったままの挨拶・お辞儀で問題ありません。

挨拶のあとは、「本日面接を受けさせていただく◯◯(名前)と申します。よろしくお願いいたします。」と簡単な自己紹介をします。

Web面接では対面面接のようにドアをノックし入室、座るといった動作がなく、入室した瞬間から面接がスタートします。そのため、入室前の待機をしているときから緊張感をもっておきましょう。

挨拶をしたあと退室をする

Web面接終了後、面接官が退室したことを確認してから接続を切りましょう。「退室したつもりが切れていなかった」というケースもあるため、確実に退室した、もしくは接続が切れたことを確認します。

面接官から「ご退室ください」などと指示があったときは、「本日はありがとうございました。失礼いたします。」と挨拶をして退室しましょう。

立ち上がると自分の顔が映らなくなるため、座ったまま会釈をし、顔が正面に戻ったら退室ボタンを押します。

必要に応じてお礼メールを送付する

必須ではありませんが、面接に対するお礼などを伝えたいときはメールを送信しても問題ありません。メールは面接当日または翌日までに送ることで、いつ面接を受けた学生によるメールなのか、採用担当者が思い出しやすくなります。

またお礼以外にも、Web面接中に音声が途切れてしまい面接が中断したなど、不具合があったときは、謝罪を一言添えておいてもよいでしょう。

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面接に関するメールを送信する際は、誤字脱字や敬語の使い方以外にも、タイミングやわかりやすさも意識しましょう。簡潔な内容にすることで、メールをやりとりする回数が減り、お互いの負担も少なくなります。

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【パソコン・スマホ】Web面接の事前準備

Web面接では、パソコンやスマホ、タブレットといった端末を利用します。どれを利用しても問題はありませんが、画面の見やすさや操作のしやすさ、通信環境の安定性を考えるとパソコンがおすすめです。

それぞれの準備方法やポイントを見ていきましょう。

パソコンでWeb面接を受ける場合

パソコンにカメラやマイク、イヤホンといった機器を接続し、Web面接を受ける環境を整えます。

通信環境は、無線接続より有線接続のほうが安定しやすく、中で音声や映像が途切れるリスクを下げるためには、可能であればLANケーブルを接続する方法をおすすめします。

電源ケーブルは常時接続しておきましょう。面接が長時間になると充電が減り、電源が落ちてしまう可能性があるからです。

スマホ・タブレットでWeb面接を受ける場合

スマホやタブレットを使用する場合、端末は横向きに置き横画面にするのがおすすめです。横画面にすることで、画面が大きく表示され、相手の顔をよく確認できるからです。

端末はしっかりと充電する、または充電しながら面接に臨みましょう。ビデオ通話ツールの動作が遅くならないよう、起動中のアプリはすべて終了させ、気が散らないよう通知が届かない設定にしておきます。

スマホやタブレットで気をつけたいことは、端末を設置する位置です。端末を自分の視線より下に設置した場合、相手は見下ろされているような威圧感を覚えます。視線と同じ高さにカメラのレンズが来るよう、スタンドや台を使って調整しましょう。

【カメラ】Web面接の事前準備

カメラ付きノートパソコンやスマホなど、カメラが内蔵された端末であれば、そのカメラが使用できます。

デスクトップパソコンなどでカメラが内蔵されていない場合は、外付けのWebカメラを用意しましょう。Webカメラは、家電量販店などで購入できます。

面接前にビデオ通話ツールを起動し、自分の顔が見えているか、角度は適切であるかを確認しておきましょう。

【マイク】Web面接の事前準備

ノートパソコンの場合、マイクが内蔵されている端末もあるため、それを利用することも可能です。

また、イヤホンやヘッドホンに付属されたマイク(ヘッドセット)はノイズを除去しやすく、相手に雑音が聞こえにくくなります。そのため、マイク内蔵の場合でも、別途マイク付きイヤホンなどを用意するのがおすすめです。

スマホやタブレットにはマイクが内蔵されていますが、マイク付きイヤホンの接続もできます。

イヤホンを接続することで、相手の音声が聞こえやすくなるだけではなく、面接の情報が漏えいしない、音声が相手に反響して聞こえないといったメリットがあります。

ビデオ通話ツールを起動し、自分の声がマイクに拾われているか、イヤホンから端末の音声が聞こえているかテストしましょう。

【環境・背景】Web面接の事前準備

まずは端末やカメラ、マイクの準備をし、そのうえで環境の準備を行いましょう。

面接を受ける場所に座り、ビデオ通話ツールで音声、カメラチェックをする際に、静かさや明るさなどの面からWeb面接を受ける環境として適しているかを確認します。環境や背景では、次のポイントをチェックしてみてください。

安定した通信回線のある場所を確保する

Web面接を滞りなく行ううえで大切なのが、安定したインターネット回線です。通信が安定しており速度にも問題がない環境でWeb面接を行いましょう。

インターネット回線が遅い、電波が入りにくいなど不安定な状況でWeb面接を受けるとタイムラグが発生し、画面が映らない、お互いの話が聞こえないなどのトラブルになることがあります。

スムーズなやりとりができない場合、焦ってしまって本来の力が発揮できなくなることもあるため、まずは環境を整えることが重要です。

インターネット回線に不安がある場合は、有線でインターネットを繋ぐ、Wi-Fiが安定しているコワーキングスペースを利用するなどの対処を検討してみましょう。

落ち着いて面接できる場所を準備する

Web面接を受ける場所は、自分の家や部屋など静かな場所を選びましょう。雑音や人の声が入らない場所を選ぶことで、面接に集中できます。家族と同居している方は、面接中は声をかけないでほしい、できるだけ静かに過ごしてほしいと面接の前に伝えておきましょう

自宅以外でWeb面接を受ける場合も、静かで集中できる場所を選ぶことが重要です。

Web面接を受ける場所の例

  • コワーキングスペース
  • レンタルオフィス
  • 学校内で人がこないゼミ室、研究室
  • 図書館内にある個室
  • 個室完備のインターネットカフェ など

人事

公共のスペースで面接を受ける場合は、周囲に声が漏れて迷惑になる可能性があります。個室など周りに人がいない環境を選びましょう。

やむを得ず部屋の外で雑音や人の声がする場所で面接を受けるときは、Web面接で挨拶や自己紹介をする際に「工事中で物音がするかもしれない」など状況を伝えましょう。

Web面接ツールの使い方や起動を確認する

Web面接で使用するツールは企業により異なり、事前に指示があります。ツールにはZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなどがあり、それぞれ使用方法が異なるため、事前に確認しておきましょう

基本的には面接決定後、事前に企業からWeb面接の案内メールが届き、その案内に面接で使うビデオ通話のURLや参加するためのパスワードが記載されています。

人事

案内メールとは別で、URLやパスワードが送られることもあるため、案内メールに記載がない場合は前後のメールや迷惑メールフォルダも確認してみましょう。

ビデオ通話ツールによって、共有されたURLにアクセスするだけで参加できるものもあれば、ソフトをインストールするもの、アカウント登録とログインが必要なものなどさまざまです。

過去にプライベートで使用経験があるツールでWeb面接に参加するときは、プロフィールのアイコンの画像や表示される氏名、バーチャル背景などがビジネスシーンにマッチするものになっているか確認しておきましょう。

人事

アイコンや背景はデフォルト、または設定なしで問題ありません。ビデオ通話ツールの利用経験がある場合は、ニックネームなどプライベートのものになっていないかを十分確認しておく必要があります。

背景・明るさを整える

Web面接を受けるときの背景は、清潔感のあるホワイトがおすすめです。

背景には家具やポスターなど、不要なものが映り込まないよう片付けをする、または布をかぶせるなどして対応しましょう。背景は壁などにして、できるだけすっきりとした見た目にしてみてください。バーチャル背景は画質が荒くなることもあるため、実際の壁のほうが自然に見えます

web面接背景写り方

部屋のなかでも、照明や自然光が当たりやすい場所を探し、逆光などで自分の顔が暗く映らない場所を選びましょう。部屋が暗いと表情が見えづらく、人柄や意欲が伝わりにくくなるかもしれません

どうしても部屋が暗く表情が見えづらいときは、リングライトやデスクライトを使用するのがおすすめです。カメラテストをしながらライトの位置を調整してみてください。

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Web面接の背景は、清潔感があり表情が明るく見える白色がおすすめです。大型家具は無理に動かす必要はありませんが、生活感が見えすぎない工夫をしてみてください。ゴミや洗濯物は片付ける、ポスターやカレンダー、小物類なども映らない場所で面接に臨みましょう。

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【服装】Web面接の事前準備

Web面接でも対面面接と同じように、ビジネスマナーを意識した服装を着用し、身だしなみを整える必要があります

面接を受けるための服装は、企業からの指示があるかを確認しましょう。指示がないときは、業界や企業を問わずビジネスシーンに合うスーツを着ることをおすすめします。

私服を指定されている場合は、プライベートで着用する服ではなく、ビジネスシーンにマッチする「ビジネスカジュアル」など清潔感のある服装から決めてみましょう。

人事

具体的にどんな服装を選べばいいのか、どんなイメージなのかを知りたい方はこちらの記事を確認してみてください。

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Web面接当日に確認しておきたいポイント

Web面接当日には、次のポイントを確認しておきましょう。

遅くとも10分前までにはツールを起動する

Web面接開始時刻の、面接開始予定時刻の10分前までにはツールを起動し、遅くとも5分前には入室しておきましょう。

URLにアクセスしただけであれば入室にならないため、10分より前にツールを起動しても問題はありません。

入室の前に、インターネット回線の接続状況に問題はないか、マイク、イヤホン、カメラが適切に動作しているかを確認します。

画面に映る自分の姿を確認し、角度や明るさを調整する

入室ボタンを押す前に、画面に映る自分の姿を確認します。チェックポイントは次のとおりです。

  • カメラとの距離が近すぎない・遠すぎないか
  • カメラの位置が低すぎない・高すぎないか
  • 襟やネクタイなどが曲がっていないか
  • 髪の毛は乱れていないか
  • 顔の映りが暗くないか・白飛びしていないか

カメラの高さや角度が適切ではない場合、自分の顔が見えにくくなるため注意しましょう。

web面接カメラの写り方

必要のないソフト・アプリの通知音をオフにする

Web面接が始まるまでに、スマホやパソコンの通知音をオフにしておきましょう。

面接中に着信音や通知音が鳴ると、ノイズとして聞こえるおそれがあります。その他、音の出る可能性がある機器は電源を切るなどしておきましょう。

家族に面接であることを伝えておく

家族と同居している方は、事前にWeb面接の日時を伝えておきましょう。面接当日も何時から面接があるかをあらためて伝えておき、大きな物音を立てない、声をかけないようお願いしておくことが大切です。

自宅内で家族の声や周囲の音がどうしても入る場合は、個室のコワーキングスペースなどを利用することも検討してみてください。

面接担当者とすぐに連絡が取れるように備える

万が一、インターネットの回線トラブルで面接に参加できない、中断してしまったときに備えて、採用担当者や面接官の連絡先を紙やスマホにメモしておくと安心です。パソコンでインターネット回線が接続できない状況でも、スマホから電話やメールで連絡できます。

採用担当者や面接官の連絡先として部署と氏名、電話番号、メールアドレスをメモしておけばすぐに相手とつながることができます。

Web面接直前に確認したいチェックリスト

Web面接の開始予定時刻の約30分前までには、これらのことを確認しておきましょう。

Web面接直前の確認事項

  • 使用する端末の充電は十分か(充電中か)
  • ツールのプロフィール画像やアカウント名はプライベートなものになっていないか
  • 背景に不要なもの(洗濯物、ポスターなど)が写っていないか
  • カメラの角度・高さは適切か
  • 部屋の明るさは問題ないか、表情がわかるか
  • マイク音量は適切な大きさに設定されているか
  • 身だしなみは整っているか

前日までに確認できるポイントもありますが、面接前にあらためて確認しておくとミスがなく安心です。

Web面接ならではのコミュニケーション・マナーのポイント

大まかな流れやビジネスマナー、服装に注意する点は対面面接と大きな違いはありません。しかし、Web面接ならではのコミュニケーションに関する注意点がいくつか存在します。

話すトーンはゆっくり・はっきり・明るい声を意識する

Web面接では、話すスピード、声のトーン、目線に気を配りながらコミュニケーションをとりましょう。

Web面接の場合、対面より声が聞き取りにくいこともあるため、ゆっくり・はっきり・明るい声の3つを意識してみてください。

人事

少しだけ口角を上げ、はきはきとした声で挨拶をして面接をスタートしましょう!

必要に応じて身振り手振りを入れる

対面面接同様、Web面接でも必要に応じて身振り手振りを入れても問題ありません。

身振り手振りを入れることで、話が相手に伝わりやすくなったり熱意を込めて伝えられたりします。常に身振り手振りをする必要はなく、話の内容に応じて行いましょう。

Web面接で注意したいのは、次のとおりです。

  • 手がマイクに触れ雑音が入る
  • コードを引っ張り端末がずれてしまう
  • 手が顔にかぶってしまい表情が見えなくなる

無理に手を動かす必要はありません。表情も意識することで感情を伝えやすくなります。

話すときの目線は画面ではなくカメラを見る

Web面接の際の目線は、話すとき、話を聞くときで異なります。

相手は目線が合うよう話したいときはカメラを見る、相手の反応を見ながら話したいときは画面を見ても問題ありません。相手が話しているときは、表情などを確認するために画面を見るようにしましょう。

相手から見える目線の違い
人事

目線の位置を気にしすぎると、キョロキョロとしているように見えるかもしれません。あまり意識しないことも大切です。

zoomなどで自分一人だけのミーティングを開き、録画をしてみるのもおすすめです。録画をすることで、カメラ目線のときや視線を外したときの自分の映り方を確認できます。

カンペを確認するときは視線・話し方に注意する

Web面接を受けるにあたって、カンペ(カンニングペーパー)を用意したい方もいるでしょう。ただし、カンペばかりを見ていると、視線や話し方から違和感を覚える面接官もいます

例えば、話すことをカンペに一言一句まとめて、そのまま読むと不自然な話し方になることも考えられます。もしカンペを使用するのであれば、文章をそのまま書いて読むよりも、要点を箇条書きにして必要に応じて見るようにしてみてください。

人事

要点を簡潔に箇条書きしておけば、カンペを一瞬見るだけで伝えたいことが把握できるので、視線に違和感を与えにくくなるはずです。

また、対面面接ではカンペを見ながら話すことはないため、Web面接でも同様にカンペなしで臨めるようにすることをおすすめします。

志望動機や自己PR、長所・短所など、面接でよくある質問の受け答えがスムーズにできるよう、準備や練習をしておきましょう。

監修

Web面接は対面と違い面接官と別の空間にいるため、普段より大きめの声や身振りでわかりやすい伝え方をすると良いでしょう。
対面では面接会場は企業が用意してくれますが、Web面接では自分自身も会場設営の担当者となります。自宅だからと気を緩めず環境を整え、落ち着いて臨んでください。

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Web面接中に起きがちなトラブルと対処法

Web面接中、思わぬトラブルが発生することがあります。トラブルの例と対処法を見ていきましょう。

声が聞こえなくなった・途切れた

原因

  • イヤホンやマイクのプラグが抜けかけている
  • 音声の出力設定が最小、ミュート設定になっている
  • 通信環境が不安定

対処法

  • イヤホンを差し直す
  • 音声バーを確認する
  • ビデオ通話ツールを再起動する(面接官への事前連絡が必要)

一部音声が聞こえなかった場合は、申し訳ありませんが、音声が途切れたためもう一度質問の内容をおうかがいできますか」などと聞き返してみてください。

会話が困難になるほど声が聞こえない時間が続くときは、ビデオ通話ツールにあるチャット機能を使い、音声が聞き取れない状況であることを伝えましょう。チャット機能が使えないときは、事前にメモしておいた緊急連絡先に連絡をすると、再入室などの指示を受けることができるでしょう。

画面が停止した

原因

  • 不要なアプリやソフトを立ち上げている
  • インターネット回線の接続が不安定

対処法

  • 面接に不要なアプリやソフトを終了させる
  • 無線接続しているときは、有線LAN接続をする
  • より安定した場所、環境へ移動して面接を受ける

インターネット回線の接続が不安定になり、自分の画面が停止することがあります。一時的に停止し復旧したあとは「失礼しました」など謝罪の言葉を伝えて面接に戻りましょう

画面が停止したままで戻らないときは、一度ビデオ通話ツールから退室し再入室することで改善する可能性があります。

チャット機能を使い、音声が聞き取れない状態であることを伝えたうえで退室、再入室します。画面が停止し、端末の再起動が必要なときや状況が改善しないときは、事前にメモした緊急連絡先に連絡して指示を仰ぎます

人事

パソコンやスマホが明らかにスペック不足で画面が停止するとわかっているときは、別の端末を使用することも検討してみましょう。

通知音や騒音が鳴ってしまった

原因

  • スマホの通知設定がオフになっていなかった
  • 家族が自宅でWeb面接を受けていると知らなかった

対処法

  • アプリの場合「設定」からSNSやメッセージアプリの通知をオフにしておく
  • Web面接前に、家族に「自宅で面接を受ける」と伝えておく
  • 大きな音が入った場合は相手に謝罪を伝える

スマホの通知をオフにしていたつもりでも、設定によっては通知音が鳴ってしまうことがあります。また、インターホン、家族の話し声、ペットの鳴き声などが入ることもあるかもしれません。

万が一、大きな音が鳴ってしまったときは「失礼いたしました」「申し訳ございません」などとすぐに謝罪し、できる限りスムーズに面接に戻りましょう。

人事

ちょっとした雑音、通知音であればノイズキャンセリング機能により、相手には聞こえない可能性があります。着信音など、大きく長く聞こえる音や我慢できない咳などの場合のみ、謝罪をするのがいいですね。

機器やネットのトラブルで面接が中断してしまった

原因

  • パソコンやスマホ本体の不具合
  • インターネット回線の混線などのトラブル

対処法

  • 端末本体またはビデオ通話ツールを再起動する(面接官への事前連絡が必要)

パソコンやスマホなどの端末に不具合が発生したり、インターネットの回線トラブルで面接が中断したりした場合でも、再度同じビデオ通話のURLにアクセスすることで、再接続できる可能性があります。まずはあせらず再接続を行い、接続できた際は謝罪をしましょう。

パソコンやスマホの電源が立ち上がらない、再起動してもインターネットに接続できないなど復帰が困難な場合は、事前に確認しておいた緊急連絡先に連絡を入れ、面接官や採用担当者からその後の指示を仰ぎましょう。

指定されたURLへアクセスしたのにエラーが出た

原因

  • ビデオ通話ツールのURLが誤っている
  • ビデオ通話ツールへのログインが必要

対処法

  • URLを再確認する(改行、誤字がないかなど)
  • アカウント登録、ログインをする

まずは企業から送られたURLを確認し、誤りがないかを確認します。また、ツールによっては入室する際にパスワードが設定されていることがあるため、パスワードに入力ミスがないかも確認します。

人事

不要なスペースが入っていたり、大文字・小文字を誤っていたりするかもしれません。

いずれの場合も誤りがなく、それでもエラーが出る場合は採用担当者に連絡しましょう。

面接当日は電話で連絡をします。前日までの準備で不具合を確認をしたときは、インターネット上で原因と対処法を調べてみましょう。調べてもわからないときは、メールまたは電話で連絡をしてみてください。

予定時刻になっても面接が始まらない

原因

  • 学生もしくは採用担当者が面接の日時を誤って認識している
  • URLが誤っている

対処法

  • 面接日時を確認後、電話連絡をする

まずはWeb面接の案内を確認し、日時を確認します。URLにも誤りがないと確認できたら、早急に採用担当者に電話連絡をします。

電話をする際は、「本日の◯時から面接を受けさせていただく、◯◯大学の✕✕と申します。」などと要件と氏名を伝えましょう。

人事

メールでは相手が連絡に気づかない可能性があるため、電話での連絡がおすすめです。

Web面接は端末・環境の準備を早めに行うことが重要

Web面接の経験がない方は、早めに端末や周辺機器を準備し環境を整えるようにしましょう。不慣れな状態だと面接で焦ってしまい、本番で本来の力を発揮できなくなるかもしれません。早めに準備をしておけば、接続不良など不具合が発生した場合でも、落ち着いて対処できます。

可能であればWeb面接本番の前に、友人や家族などに協力をしてもらい、カメラの画角や高さに問題はないか、音声は聞こえているか、ノイズが入っていないかを確認しておきましょう。

人事

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よくある質問

Web面接とはどんな方法で行いますか?

Web面接は、パソコンやスマホなどで使用できる、ビデオ通話ツールを用いて面接を受けます。Web面接の流れは次のとおりです。

1. Web面接の日時・案内が届く
2. 【前日まで】端末・機器・環境を準備する
3. 【当日】 5〜10分前にはツールを立ち上げ入室・待機する
4. 面接官入室後、挨拶をし面接がスタートする
5. 挨拶をしたあと退室をする
6. 必要に応じてお礼メールを送付する

それぞれの手順の詳細は「Web面接決定から当日までの流れ」で紹介しています。

Web面接に関するマナーを教えてください

Web面接であっても、対面面接同様ビジネスマナーを意識することが大切です。

・明るくはきはきとした声で挨拶をする
・面接予定時刻の5分前までには入室ボタンを押して待機する
・服装の身だしなみ、ヘアスタイルなども意識する

対面面接ではありませんが、言葉遣いや立ち振る舞い、身だしなみといったビジネスマナーを意識して面接に臨みましょう。

Web面接はどんな服装で受ければいいですか?

Web面接では、対面での面接同様にスーツ、または指示された服装を着用します。

下半身はカメラに映りませんが、ボトムスもトップスに合わせた身だしなみで面接に臨みましょう。

Web面接では何分前に待機をしておけばよいですか?

Web面接では、10分前までにはツールを起動、遅くとも5分前には入室ボタンを押し、いつでも面接が受けられるよう準備しておきましょう。

パソコンを所有していません。スマホでWeb面接を受けてもよいですか?

スマホやタブレットといったパソコン以外の端末でWeb面接を受けることも可能です。

その場合、カメラの高さや角度、マイク、イヤホンの準備が必要であるため、早い段階で準備をしておきましょう。

必要な準備は「スマホ・タブレットでWeb面接を受ける場合」で詳しく紹介しています。

監修者情報

監修者

監修者:遠藤 美穂子さん

新卒で東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行、営業店・本部にて法人営業に携わるほか、新人研修講師、採用面接官も経験。
現在はキャリアコンサルタントとして大学での就活支援、キャリア系講義、社会人向けのビジネスマナーやキャリア開発研修などを行っている。

資格:国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

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