面接対策をしていても、「どれくらいの準備が必要か」「抜けていることはないか」と不安になる方もいるでしょう。自信を持って面接に臨むためには、重要なポイントを押さえたうえで準備と対策をする必要があります。
そこで今回は、面接に向けた準備や対策、直前に向けてやっておきたいことなどを紹介します。服装やマナー、Web面接の事前準備についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 面接を成功させるためには事前準備と対策が重要
- 回答を一語一句決めるのではなく、柔軟に伝えられる状態にすることが大切
- 面接前日までには服装や身だしなみ、持ち物の確認も行う
面接の成功には事前準備と対策が必須!
面接の成功には事前の準備と対策が非常に重要です。しっかりと準備・対策をすることで自信を持って面接に臨め、自身をアピールできるようになります。
面接で後悔しないためにも、今からできる準備を進めていきましょう!
面接の準備しすぎはNG?
面接の質疑応答の練習や準備をしすぎると、丸暗記感が出てしまったり、想定外の質問にうまく対応できなくなったりするのではと心配する方もいるかもしれません。
質問への対応を準備する際に「こう聞かれたらこう答える」と決めてしまうと、自然な会話ができなくなってしまう可能性があります。事前準備では、回答を一言一句固めるのではなく、大事なポイントを決めつつも柔軟な対応ができるように備えることが大切です。
模擬面接を行う際には、自然な会話の流れを心がけ、緊張感のある環境でも臨場感を保てるよう意識してみましょう。
普段あまり交流のない先輩に頼むなど、緊張感がある環境でも練習して、場数を踏むのがおすすめです!
面接に向けてやっておきたい準備10選
面接に向けてやっておきたい準備には、以下のようなものがあります。
抜け・漏れがないように、しっかり準備していきましょう!
1. 業界研究・企業研究の内容を見直す
業界研究や企業研究はすでにこれまでエントリーや書類選考に向けてやってきたことではありますが、改めて情報を確認しておきましょう。
選考を数多く受けていると、頭のなかで企業の特徴が混ざってしまう可能性もあるので、面接前に見直しておくと安心です。
面接前に見直すとよい情報
- 求める人材の特徴
- 商品・サービスの特徴
- 事業内容
- 仕事内容
- 企業文化
面接で業界や企業に関して質問された際に受け答えできるよう、業界や企業における最新のトピックスやトレンドも確認しておきましょう。
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2. よく聞かれる質問を洗い出す
就活情報サイトには、先輩たちが過去の面接で聞かれた質問が掲載されていることもあります。どんな質問が出されるのか、毎年聞かれる内容はどんなものかなどを理解しておくと安心です。
よく聞かれる質問の例
質問例
- なぜ弊社に興味を持ったのですか?
- あなたの一番の強みを教えてください
- 学生時代に頑張ったことはなんでですか?
- 最も苦労した経験と、それをどう解決・克服したかを教えてください
- 入社後、具体的にどのような仕事をしてみたいですか?
- 他社の選考状況を教えてください
など
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3. 質問の回答を考える
聞かれる可能性のある質問に対して、自分の回答を考えておきましょう。
志望動機や自己PR、長所・短所、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などは特によく聞かれる項目です。すでにESなどを作成するなかで整理できているかもしれませんが、改めて付け加えたい情報や強調したい内容を考えておきましょう。
ESの内容を丸暗記するのがNGというわけではありませんが、面接は自分の言葉で直接アピールできる機会だからこそ、変化を加えることがおすすめです。
ESと面接で回答内容が矛盾しないよう、主張したいことのテーマや軸は変えないようにしましょう。
4. 逆質問を考える
面接の最後には「何か質問はありますか?」と逆質問されることがあります。逆質問する目的は、学生の関心や意欲を把握することなどです。
逆質問に対して「ありません」と回答しても問題ありませんが、自身をさらにアピールできるチャンスなので、何か質問するほうがおすすめです。聞かれたときにスムーズに回答できるよう、事前にいくつかの質問を準備しておきましょう。
逆質問の例
逆質問の例
- 御社で活躍している人の特徴を教えてください
- 今後どのような事業展開を予定されていますか?
- 入社1年目で期待される成果や貢献は何ですか?
- 企業文化を形成・維持するうえで最も重要だと考えている要素は何ですか?
- 社内でのキャリアアップのための支援制度はありますか?
- 「働きやすい職場を目指す」と伺いましたが、どのような改革を行っていますか?
- 働く環境において、入社前と後でギャップを感じたことはありましたか?
など
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5. 提出したESなどの書類を見返す
面接では、事前に提出した書類をベースに質疑応答が行われることが多いです。提出したESや履歴書は面接前に改めて見直し、内容を確認しておきましょう。
書類に記載した内容と一貫性のない回答をすると、混乱や誤解を招いてしまう可能性があります。提出した書類に書かれた志望動機や自己PRの内容を振り返り、自分のキャリアのゴールや志向性を再確認し、一貫性のある回答ができるよう準備しておくことが重要です。
6. 正しい敬語を学ぶ
面接の際に正しい敬語・言葉遣いで話すことは重要な要素です。面接官や企業関係者に対して、適切な敬語を使用できれば、礼儀正しさをアピールできます。
面接シーンでよく使う敬語
- 言う→おっしゃる
- 見る→拝見する
- わかりません→存じ上げません
- すごく→非常に、大変
- わたし的には→わたくしとしましては〜
- うれしいです→幸いです、光栄です
企業に対して、話し言葉では「御社」、メールや書類などの書き言葉では「貴社」を使うことも覚えておきましょう!
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7. 面接の流れに沿った正しい行動マナーを学ぶ
面接当日の流れや、シーンに沿った行動のポイントを把握しておくことお重要です。
- 訪問・受付
・スマートフォンの電源を切った状態で訪問する
・防寒具は館内に入る前に脱ぐ - 待機
・私語は控え、静かに待機する - 入室
・ノックを3回する
・「どうぞ」と言われたら「失礼いたします」と言い、一礼して入室する
・ドアノブをしっかり持ち、静かにドアを閉める - 面接中
・適切な言葉遣いを心がける
・発言するときは相手が話し終えるまで待つ
・話の内容に適した声のトーン・表情を意識する
・面接官の目を見てゆっくり大きな声で話す - 退室
・椅子から立ち上がり、挨拶してからドアへ移動する
・ドアの手前でもう一度挨拶をし、退出する
・建物を出るまで気を抜かない
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8. 面接の服装を用意する
面接での服装は、第一印象を左右する重要な要素です。企業からの指示や企業の雰囲気を考慮したうえで、適した服装を選びましょう。
スーツが指定された場合は、シンプルで落ち着いたカラーのもの、私服が指定された場合は、ビジネスカジュアルがおすすめです。ビジネスカジュアルとは、ビジネスの場にふさわしい、スーツより少しカジュアルな服装のことです。
服装はしわや汚れがないように注意し、シューズもきれいに磨いておきましょう。
どんな服装でも、清潔感を確保することが大切です!
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9. 模擬面接をする
模擬面接により、実際の面接をシミュレートすることも有効です。友人、家族、教授など、面接官役を演じてくれる相手を見つけ、質疑応答の練習を行いましょう。
相手からのフィードバックを受けることで、改善点を見つけられる可能性があります!
また、面接には時間制限がありますので、その時間内で自分の言いたいことを効果的に伝える能力を高めることが重要です。
発声や立ち振る舞いも意識しながら練習をしてみましょう。学校にあるキャリア支援センターなどで模擬面接の機会を提供している場合があるので、利用を検討するのもおすすめです。
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10. 時事問題に目を通す
面接では、時事問題に関する質問が聞かれることもあります。面接での議論や質問に備えて、時事問題の把握しておくことも重要です。ニュースサイトやビジネスニュースの記事を読み、企業や業界に関連するトピックに目を通しておきましょう。
目を通す際にその時事問題に対して、自身の意見は何か、ほかの人はどう考えるかといった点まで考えておくと、面接でもスムーズにやりとりできる可能性があります。
面接前日までにやっておきたい準備4選
面接前日までには、服装や場所、持ち物などの最終チェックをしておきましょう。
1. 当日着る服装や身だしなみを見直す
前日までには当日着る服を準備し、汚れやホコリがついていないかチェックし、スーツやシャツについた汚れを落としましょう。
当日は、服だけでなくシューズの汚れや身だしなみ全体に注意が必要です。寝癖があれば直す、スタイリング剤で適度に整えるなどして、相手に不快感を与えない髪型を心がけましょう。
肩よりも長いセミロング〜ロングヘアの場合は、ヘアゴムやヘアピンを使うとすっきりまとまります。爪が伸びすぎていたり、汚れていたりすると清潔感に欠けて見えてしまうため、短く切ってケアしておきましょう。
「当日着用したときに汚れに気づいた」とならないように入念にチェックしましょう!
2. 日時と場所を再度を確認する
面接の日時と場所、そして行き方を確認し、必要ならば交通手段や交通情報をチェックしておきましょう。面接官の名前や役職、個人面接か、グループ面接かなどの情報も確認しておくと安心です。
遅刻しないように余裕をもって出発しましょう!
3. 企業の連絡先をメモする
向かう途中で電車が遅延したり、体調不良になってしまったりした場合に備えて、すぐに連絡できる電話番号をスマートフォンのメモ帳などに記録しておきましょう。直前の連絡は、メールよりも電話を利用することがおすすめです。
充電切れなどでスマートフォンが使えなくなった場合に備えて、電話番号に加えて、住所や地図のメモを紙で用意しておくとより安心です!
4. 持ち物を確認する
面接で必要なものを準備し、忘れ物のないようにすることが重要です。「面接に必須の持ち物」と「あると便利な持ち物」をそれぞれ確認しておきましょう。
面接に必須の持ち物
- A4サイズの書類が入るバッグ
- 携帯電話
- 指定された提出書類
- 筆記用具、メモ帳
- クリアファイル
- 腕時計
- 現金、交通系ICカード
- ハンカチ、ティッシュ
- そのほか、指定されたもの
あると便利な持ち物
- モバイルバッテリー
- 折りたたみ傘
- 学生証
- 企業研究や自己分析の内容をまとめた資料
- 手鏡、ブラシ(くし)
- 歯ブラシセット
- メイク道具
- 消臭スプレー
- メガネ・予備のコンタクトレンズ
- 常備薬
- 予備のストッキング
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Web面接に向けてやっておきたい準備
Web面接では対面の面接と同じ準備・対策に加えて、面接する環境や電波状況などもチェックしておくことが重要です。具体的には、以下の準備をしておきましょう。
Web面接の準備
- 使用する機器や会議ツールを確認しておく
- Wi-Fiの環境を整える
- 通信する部屋の照明・明るさを整える
- 部屋の背景を整える
- スマートフォンやPCの通知をオフにする
- 充電は十分かを確認する
環境を整えたうえで、Webカメラを起動して明るさや背景、自分の映り方などを確認しておくと安心です!
よくある質問
面接の準備はしないほうがいいですか?ぶっつけ本番のほうがいいでしょうか?
面接の準備をしっかり行うことで、自身の経歴や強みについて明確に説明できるようになり、説得力を与えることができます。ただし、面接官からの質問に対する回答などを丸暗記するのではなく、自然な会話ができるよう心がけましょう。
準備せずに面接に臨んでしまうと、重要なポイントが抜けてしまったり、受け答えが不自然になったりする可能性があります。
「面接の成功には事前準備と対策が必須!」で詳しく解説しています。
面接の準備にはどれくらい時間をかけますか?
人によって異なりますが、面接の準備には最低でも数日から1週間の時間があると安心です。できるだけ早い段階から準備を始め、余裕を持った状態で面接に臨むことが成功の鍵となるでしょう。
一次面接の準備には、何をすればいいですか?
一次面接は集団面接やオンライン面接の形式が考えられます。よく聞かれる質問の回答準備や、集団面接の対策などを行いましょう。オンライン面接の場合は、対面の面接と同様の準備に加え、使用するデバイスや電波状況なども確認します。
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