就活の面接における自己PRは、企業に自分の強みや熱意をアピールできる重要な機会です。抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードを交えることで、自分の魅力をより深く理解してもらえるでしょう。
この記事では、面接での自己PRの伝え方や話し方のポイントを解説します。アピールポイント別の回答例や、自己PRで避けるべき内容も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 企業側は自己PRを通して、学生の人柄や性格、自社との相性などを知ろうとしている
- 面接の自己PRでは、書類に記載したアピールポイントを変えずに、より具体的に述べる
- 面接では自信を持って伝えるために、リラックスしながら笑顔で話すことを心がける
監修者からのコメント
志望する企業での面接のチャンス。自分をうまくアピールしたいけれど、何を言えばいいのか、エントリーシートと同じことを言っていいのかなど、悩む人も多いでしょう。自分の魅力をしっかり伝えるポイントを一緒に確認していきましょう。
面接の質問で頻出!個性や強み、熱意をアピールできる「自己PR」
就活の面接における「自己PR」は、自分の強みやスキル、企業でどう活躍できるかをアピールするものです。
単に強みを羅列するのではなく、自分の経験にもとづくエピソードを用いて伝えることがポイントです。具体的なエピソードを通じて、自分の能力や性格の特徴などを示したうえで、企業のニーズに合った人材であることを強調してみましょう。
「自分の強みが企業でどう役立つか」を意識して伝えることが成功の鍵となります。
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面接の自己PRで面接官が知りたいポイント
自己PRを考える前に、面接官がどんなことを知りたいと考えているかを理解することが大切です。面接官は次の4つの要素を通じて、学生が企業に合った人材かどうかを知ろうとしています。
人柄や性格
自己PRは「学生が自分自身をどう捉えているのか」がよくわかる質問です。企業では、さまざまな状況でチームとして働くことが重要になるため、面接官は応募者が職場での人間関係や協力体制を築けるかどうかを知ろうとしているのでしょう。
学生と自社の相性
面接官は、学生が自社の文化や価値観にマッチするかどうかも重視しています。どんなに優れたスキルを持っていても、企業の社風や働き方に合わない場合、長期的な成長や活躍が難しくなる可能性があります。
学生にとっても、せっかく選考を通過して入社したのに社風と合わなければ、早期退職にもつながりかねません。自己PRでは、企業の方針や文化に共感できる部分をアピールし、自分がその企業に合った人材であることを示しましょう。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、どの職種でも重要となるスキルのひとつです。面接官は、自己PRの内容だけでなく、話し方そのものや相手にわかりやすく伝える力があるかも確認しています。論理的かつ簡潔に自己PRを行うことで、コミュニケーション能力の高さをアピールできるでしょう。
志望度の高さや熱意
面接官は、学生の志望度の高さや熱意も重視しています。学生が本当にその企業で働きたいと思っているか、その企業への思いや将来の展望をどれだけ持っているかは、選考通過を左右するポイントです。
自己PRのなかで、「企業でどう活躍できるか」「どんな点に魅力を感じているのか」を具体的に伝えることで、志望度の高さをアピールできるでしょう。
面接官はたくさんの学生と向き合う中で、その人らしさが何かを知ろうとしています。
他の学生と同じ強みであっても、強みを発揮したエピソードや、別のキーワードで言い換えた説明を自分の言葉で語れると、他の学生との違いが面接官の印象に残ります。
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自己PRと自己紹介の違い
自己紹介と自己PRの違いは、共通する部分もありますが、それぞれ目的が異なります。自己紹介は、自分の氏名、学歴、趣味などのプロフィールを簡潔に伝え、相手に知ってもらうことが目的です。一方、自己PRは、自分の強みや実績をアピールし、企業でどのように活躍できるかを伝えることが目的です。
つまり、自己紹介は自分の概要を簡潔に述べるものであり、自己PRは具体的なエピソードを通じて自分の強みを強調する場であることを理解しておきましょう。
自己紹介の例
〇〇大学〇〇学部の△△です。趣味は読書で、最近は歴史に関する本をよく読んでいます。よろしくお願いいたします。
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自己PRと長所の違い
面接では自己PRを聞く質問とは別で「あなたの長所は何ですか?」と聞かれることがあります。
長所は、特徴的なよいところを指し、性格や行動の傾向について簡潔に説明するものです。自己PRは企業で活躍できるスキルや経験をアピールすることを目的としていますが、長所はおもに性格や能力を短く紹介する点が異なります。
自己PRと長所で伝える内容が一部重なることもあります。
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自己PRの内容は書類と面接で変えるべき?
就活では、ES(エントリーシート)や履歴書に自己PRを書くこともあるため、面接でも同じ内容を話すべきか迷うかもしれません。面接の自己PRでは、全く同じ内容をただ繰り返すのではなく、さらに詳しい内容や具体的なエピソードを加えて説明することがおすすめです。
ただし、一貫性のある回答をするためにも、アピールポイントの軸は変えないことが重要です。書類に記載した強みやスキルを面接でも引き続き使いつつ、より具体的にアピールしていきましょう。例えば、書類でリーダーシップをアピールした場合、面接でもリーダーシップをテーマにした自己PRをする、といった具合です。
また、面接では書類に記載したエピソードをさらに掘り下げられることがあるため、その点を踏まえた対策が必要です。例えば、「どんな課題があったのか」「どう行動したのか」「結果的にどんな成果が得られたのか」を詳細に伝えれば、面接官により深く理解してもらうことができるでしょう。
面接で自己PRを伝えるときの流れ
面接で伝える自己PRは、次の流れに沿って組み立てるとアピールしたい内容がより伝わりやすくなります。
1.結論
限られた時間内では、シンプルかつ要点を押さえて話すことが重要です。自己PRに限らず、面接の回答ではまず結論から述べることを意識してみましょう。自分の強みやアピールポイントを最初に明確に伝えることで、「何を話したいのか」をすぐに理解してもらえます。
自己PRを1分で伝える場合、伝えたい内容の「結論」は10秒ほどにまとめて伝えましょう。
2.裏付けとなるエピソード・経験談
次に、結論の裏付けとなる具体的なエピソードや経験談を伝えます。強みを裏付けるエピソードが具体的であればあるほど、面接官にその強みが実際にどう発揮されたかをイメージしてもらいやすくなります。学校でのプロジェクトやアルバイトでの経験などを通じて、自分の強みが発揮された場面を詳しく説明してみましょう。
自己PRを1分で伝える場合、「裏付けとなるエピソードや経験談」は30秒ほどでまとめましょう。
3.経験の成果や学び
続いて、経験から得た成果や学びを具体的に伝えます。成果が数字や目に見える形で表現できると、説得力がさらに高まります。例えば「自分の行動がプロジェクトやチームの成功にどうつながったのか」を具体的に示しましょう。
自己PRを1分で伝える場合、「経験の成果や学び」は10秒ほどで伝えましょう。
「2. 裏付けとなるエピソード・経験談」と「3. 経験の成果や学び」は、状況、課題、行動、結果(STARフレームワーク)を使って話を整理するとわかりやすくなります。
STARフレームワークを使った例文
- 状況:学生時代、サークルでリーダーを務めました。
- 課題:大規模なイベントの企画でチームをまとめる必要がありました。
- 行動:役割分担を行い、チームの意見を取り入れながらプロジェクトを進めました。
- 結果:参加者数が前年の1.5倍に増え、イベントは大成功しました。
4.入社後の仕事で活かせること
最後に、これまでの経験や強みが入社後の仕事でどう活かせるかをアピールしましょう。面接官は、「応募者が自社でどう活躍できるか」を知りたいと考えています。そのため、自己PRのなかで「企業に対してどんな価値を提供できるか」をしっかり伝えることが重要です。
例
このリーダーシップを、御社でのプロジェクト運営やチームマネジメントに活かし、成果を出していきたいと考えています。
自己PRを1分で伝える場合、「入社後の仕事で活かせること」は10秒ほどで伝えましょう。
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【例文】インターン選考で差をつける自己PR作成方法!強みの見つけ方・動画についても紹介
インターンの自己PRでは、自分の強みをインターンでどう活かせるか、何を学びたいかを伝えましょう。今は自分の強みが見つからなくても、自己分析や他己分析を行うことで、アピールポイントが見えてくるはずです。
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もったいない!面接で避けたい自己PR内容
ここでは、面接で避けたい自己PRの内容を紹介します。改善ポイントも紹介しているので、参考にしてみてください。
抽象的すぎる
自己PRで強みを伝える際、「コミュニケーション能力です」「どんな人とも話ができます」「リーダーシップがあります」といった表現だけでは、根拠がなく、自己評価にとどまってしまいます。
自己PRは、具体的なエピソードを用いて、「どんな場面でそのスキルを発揮したのか」を詳しく話すことがポイントです。
また、「コミュニケーション能力があり、リーダーシップもあります。そして計画性も強みです」などと複数の強みを盛り込もうとすると、結局何をアピールしたいのかがぼやけて、ひとつひとつの強みが抽象的になってしまいます。
自己PRでアピールする強みは1〜2つに絞り、それに対する具体的なエピソードを中心に話しましょう。
企業との関連性が薄い
企業の求める人物像や業務内容と自己PRがずれている場合、面接官には響きにくいかもしれません。自己PRで強調する強みは、企業のニーズや応募する職種と一致しているものを選び、企業でどう活かせるかを考えることが大切です。
例えば、営業職への応募にもかかわらず、「細かいデータ分析が得意」といったアピールをすると、応募する職種とはかけ離れてしまいます。自分のアピールポイントのうち、企業や職種で重視されるスキルや特徴に近いものを選ぶことをおすすめします。
ESと内容が大きく異なる
面接官はESを読んだうえで面接に臨むため、ESと異なる内容や矛盾したエピソードを話すと、違和感を与えてしまうかもしれません。
ESと面接で使うエピソードや強みは一貫させると言いたいことが伝わりやすくなります。ESに書いた内容を深掘りし、具体的な事例や結果を加えて面接で話すと、説得力が増します。面接前に自分のESを再確認し、そこに記載した内容をしっかり覚えておきましょう。
失敗やネガティブな話が多い
自己PRでは具体的なエピソードを述べますが、失敗談を詳細に語りすぎると、ネガティブなイメージを与える可能性があります。失敗経験を話す場合でも、それを乗り越えたというポジティブな結論で締めることが大切です。
困難な状況をどう乗り越え、その結果どんな学びを得たかをポジティブに伝えましょう。
面接の自己PRでほかの学生と差別化を図るためのポイント
面接の自己PRでほかの学生と差別化を図るために、次の3つのポイントを意識してみましょう。
強みを深掘りする
自己PRでは自分の強みを伝えますが、その強みを深掘りし、具体的に伝えることで個性や独自性をアピールできます。
例えばコミュニケーション能力をアピールする場合、「コミュニケーション能力が高い」だけでは、ほかの学生と似た印象になるかもしれません。「チームの調整役として機能した」「新しいアイデアを引き出すことができた」「相手の信頼を築けた」のように、どのようなコミュニケーションが得意なのか、掘り下げて伝えることがポイントです。
また、そのコミュニケーションが、一対一の対話なのか、グループ内での対話なのか、あるいは異文化間でのコミュニケーションなのか、具体的な場面を示すことも効果的です。
成果を数値や具体的な例で示す
自己PRにおいて、自分のスキルや強みを単に言葉だけでアピールするのではなく、数値や具体例を使うことで「そのスキルが実際にどれほど効果を発揮したか」を明確に示せます。面接官にも、具体的な成果として理解してもらいやすくなるでしょう。
例
・売上を向上させました
→売上を約20%向上させました
・イベント運営を成功させました
→イベントの集客目標を150%達成し、300人以上の参加者を集めました
失敗や逆境をプラスに変えたエピソードを使う
成功体験だけでなく、失敗や困難な状況をどう乗り越えたかを話すこともおすすめです。これにより成長力や挑戦する姿勢をアピールできます。
多くの学生が成功エピソードをアピールすると考えられるので、逆境を乗り越えた話は差別化のチャンスになるかもしれません。失敗の後に何を学び、どう行動を変えたかに焦点を当てて話すと効果的です。
自己PRの例文集【アピールポイント別】
ここでは、自己PRの例文をアピールポイント別に紹介します。
- コミュニケーション能力×アルバイト
- コミュニケーション能力×ゼミ
- リーダーシップ×サークル
- 積極性・行動力×ボランティア
- 協調性×留学
- 忍耐力×大学の研究
- 計画性×資格取得
- 問題解決力×インターンシップ
- 傾聴力×アルバイト
- 継続力×学業
- 探究心×部活
- 対応力×ゼミ
コミュニケーション能力×アルバイト
例文
私の強みは、初対面の人とも壁を作ることなくやりとりできる、コミュニケーション能力です。
私は大学時代に書店でアルバイトをしていました。忙しい時間帯も多く、スピーディーな対応が求められることが多かったのですが、レジにてお客さまに明るく声をかけながら本の袋詰めをしたら「本を丁寧に扱ってくれてありがとう」と言っていただけました。そのお客様はその後、何度もお店に足を運んでくださるようになり、私の対応をきっかけに常連客としてお店のファンになってくださいました。
この経験から、自分が明るく丁寧に対応することで、相手との信頼関係を築けることを実感しました。それ以来、普段の何気ないコミュニケーションでも相手が心地よく感じられるように意識しながら接しています。
御社の営業業務においても、新規顧客とのコミュニケーションのあり方・細かな気配りを大切にし、信頼を構築できるよう努めたいと考えています。
コミュニケーション能力×ゼミ
例文
私の強みは、相手の意見を尊重しながら円滑にコミュニケーションを取る能力です。
大学では、経済学ゼミに所属し、グループでの研究発表に取り組んでいました。複数の意見が対立し、議論が進まないこともありましたが、私は積極的にメンバーの意見を聞き出し、共通のゴールを見つけることに努めました。各メンバーの考えをまとめ、誰もが納得できるような方針を提案することで、チーム全体のモチベーションを高め、研究を順調に進めることができました。
その結果、ゼミ内の発表会では高く評価され、次年度の代表発表者に選ばれるなど、チームとして大きな成果を収めました。この経験を通じて、円滑なコミュニケーションがプロジェクトの成功につながることを実感しました。
入社後も、このコミュニケーション能力を活かして、チームやクライアントとの信頼関係を築き、プロジェクトをスムーズに進める力になりたいと考えています。
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リーダーシップ×サークル
例文
私の強みはグループやチームなどの複数人での活動でリーダーシップを発揮できるところです。
大学のテニスサークルでは、サークル長になり、よりよいサークル活動を行うために自分が何をすべきかを日々考えていました。実際には、個人のスキル向上だけでなく、メンバー間のコミュニケーションを強化するために、ペアでの練習や団体戦形式のトーナメント、共同での戦略立案など、チーム全体の結束を強めるプログラムを考案しました。
その結果、メンバーの技術が向上し大会出場を果たせただけでなく、チームとしての一体感を感じるようになり、結果として全体のチームワークが向上しました。
御社に入社後も、個人の能力向上に向けて努力し、ゆくゆくはチーム全体の調和を同時に図るリーダーとして活躍できる存在になりたいと考えています。
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積極性・行動力×ボランティア
例文
私の強みは、何事にも積極的に取り組む行動力があるところです。
大学時代、定期的に地域の清掃活動のボランティアに参加していました。きっかけは、地域の人がボランティアの人数が足りず困っている様子を知り、自ら仲間を誘い、一緒に取り組んだことです。この活動によって、地域の方々との絆を深めることができました。
結果的に、2年間毎月の恒例企画として継続することができ、ほかの参加者からもその行動力を高く評価されました。
御社に入社後も、積極性と行動力を活かし、新しい事業にチャレンジしていきたいと思います。
協調性×留学
例文
私の強みはどんな状況でもその場にいる人たちとコミュニケーションを取れる、協調性があるところです。
イギリスでの留学中、さまざまな文化背景を持つクラスメイトと共同プロジェクトを進める機会がありました。最初は言語や文化の違いに戸惑いましたが、共通の目標に向かって協力する必要性を感じ、積極的にコミュニケーションを取り、意見を尊重する姿勢を心がけました。
その結果、プロジェクトは無事に成功し、クラスメイトからの信頼も得ることができました。この経験により、異なるバックグラウンドを持つ人たちとも、一つの目標に向かって気持ちを合わせて動けるようになりました。
留学中に培った協調性は、異なる部門や背景を持つメンバーとの円滑な連携が求められる場でも役立つと確信しています。入社後は、一緒に仕事をするメンバーで一丸となってプロジェクトを推進する力になりたいと思います。
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忍耐力×大学の研究
例文
私の強みは、どんな状況でも諦めず取り組むための忍耐力があるところです。
大学の研究プロジェクトでは、特定の化合物の解析に数カ月を費やしました。初めての挑戦で、多くの失敗と困難がありましたが、先生や先輩からの助言を得ながら、細かい部分をひとつひとつ改善していきました。夜遅くまで実験室で過ごすこともありましたが、課題に集中し続けました。
忍耐力を持って長期の研究に取り組んだ結果、解析に成功し、その成果は学術誌にも掲載されました。
企業におけるプロジェクトも、複雑で時間を要することがあると思います。だからこそ、忍耐力を持って、長期間にわたるプロジェクトでも最後まで諦めず、高いクオリティの成果を追求していきたいと考えています。
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計画性×資格取得
例文
私の強みは何事も計画性をもって行動できるところです。
大学時代にIT分野への興味から、基本情報技術者試験の取得を決意しました。資料を分析し、5カ月間のスケジュールを立て、毎日の学習計画を実行しました。途中で挫折しそうになることもありましたが、計画通りに学習を進めていきました。
その結果、初回で合格を果たすことができました。これは、計画性の重要性とその効果を実感した経験です。
計画性は、プロジェクトの進行管理や時間管理に活かせると考えています。限られた時間のなかで効率的にタスクをこなし、企業におけるさまざまなプロジェクトで活かしていきたいと思います。
問題解決力×インターンシップ
例文
私の強みは、どんな場面でも問題解決に向けて計画的に取り組めるところです。
昨年参加していた企業のインターンシップでは、プロジェクトの途中でトラブルがあり、スケジュールの遅延がありました。そこで私は、遅延の要因を分析し、作業工程の見直しや、リソースの再配置を社員の方に提案しました。これにより、プロジェクトは元のスケジュールに近づき、最終的には期限内に無事完了することができました。
システム開発を行ううえで、プロジェクトの障害や問題が生じることは避けられないと思います。そうしたときでも冷静に状況を分析し、具体的な改善策を提案し実行する力は、御社でも活かせると考えています。
傾聴力×アルバイト
例文
私の強みは、相手の要望を的確に把握する「傾聴力」です。
カフェでアルバイトをしていた際、当初は新メニューの売上が伸び悩んでおり、どうすればお客様に興味を持ってもらえるか悩んでいました。そこで、常連のお客様に積極的に声をかけて、新メニューに対する感想や改良の要望を細かく聞き取るようにしました。具体的には、飲みやすさや甘さの調整、見た目の印象についての意見を集め、それを店長と共有してメニューを改善しました。
この結果、新メニューがリニューアルされると、お客様の反応がよくなり、結果的に新メニューの売上が3カ月で20%増加しました。この経験から、相手の意見を丁寧に聞くことで課題を特定し、改善に繋げられる力を身につけました。
入社後は、クライアントのニーズを正確に把握し、それにもとづく提案やサービスの向上を目指したいと考えています。
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傾聴力とは?正しい意味や自己PRでのアピールのコツ、例文を紹介
傾聴力とは相手の話に耳を傾け、表情や様子から感情を読み取る力です。話を聞くだけではなく、意図を正確に把握すること、潜在的に考えていることを読み解くこともできます。聞く力の高さは、就活の自己PRや長所を伝えるシーンでも活用できるでしょう。
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継続力×学業
例文
大学の学業では、特に統計学の科目に力を入れていました。最初はデータ分析に苦戦し、思うように進まないこともありましたが、毎日少しずつ問題を解決していくことを心がけ、わからない部分は専門書や論文を調べて理解を深めました。特に、プログラムのコードを自分で改良し、データの正確な処理ができるまで試行錯誤を続けました。
その結果、学期末の試験では高得点を取り、教授からもその努力を認めていただきました。この経験を通じて、地道に取り組むことで大きな成果につながることを実感しました。
入社後も、この継続力を活かし、困難な課題にも粘り強く取り組む姿勢で、チームやプロジェクトの目標達成に寄与したいと考えています。
探究心×部活
例文
私の強みは、物事を深く追求し、知識を深める「探究心」です。
私は大学でテニス部に所属し、選手として活動していました。練習のなかで、自分のプレースタイルに限界を感じることがあり、よりよいパフォーマンスを発揮するために技術の研究を始めました。海外のプロ選手の試合動画を見てフォームや戦術を分析し、自分のプレーに取り入れる工夫を続けたところ、技術が大きく向上しました。
その結果、学年が上がるにつれ、部内の試合で勝利する機会が増え、最終的には部のエースとして活躍できるようになりました。この経験を通じて、探究心を持ち続けることで自分を成長させられることを実感しました。
入社後もこの探究心を活かし、業務に必要な知識を積極的に学びながら、常に自分を高めていきたいと考えています。
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探究心とは?探求心との違いや意味、言い換え、自己PR作成のポイント・例文を解説
探究心とは、物事の本質を見極めようとする気持ちです。長所になる特徴であり、ESなどの書類や面接でも自己PRとしてアピールできます。アピールをする際は、仕事でどう活かせるかを伝えられるよう、具体的なエピソードも添えると効果的です。
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対応力×ゼミ
例文
私の強みは、環境の変化に柔軟に対応できる力です。
大学では、経済学ゼミに所属しており、各自が選んだテーマについてプレゼンテーションを行う形式のゼミでした。あるとき、急遽別のメンバーの発表を引き継ぐことになり、準備期間が限られたなかで内容を理解し、自分の言葉でわかりやすく説明する必要がありました。限られた時間で、資料を読み込み、さらにほかのメンバーと協力して内容のポイントを整理し直すことで、無事にプレゼンテーションを成功させることができました。
この経験を通じて、急な変化にも柔軟に対応し、必要な情報を素早く把握して行動に移す力を身につけました。
入社後も、この対応力を活かし、新しい業務や急な課題にも迅速に対応しながら、チームで成果を出していきたいと考えています。
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順応性とは?メリットや類義語と就活で長所・自己PRとして伝える例文を紹介
順応性(じゅんのうせい)とは、環境や状況の変化にすぐ対処できる性質を指します。新しい職場、人間関係に慣れるまでの時間が早く、その人のメリットにもなります。順応性の高さは長所や自己PRとしてアピールすることも可能です。
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【自信がつく!】面接で自己PRを話すときに意識したいポイント
自己PRは話す内容だけでなく、話し方にも気を配ることが重要です。例えば、自信が感じられない話し方では、どんなに内容が素晴らしくても、説得力が欠けてしまいます。説得力を高めるために、次のポイントを意識してみましょう。
自己PRの際に意識したい話し方
- 結論ファーストで話す
- 大きな声でハキハキと話す
- 明るい声のトーンを意識する
- 背筋を伸ばす
- 面接官の目を見て話す
- 笑顔を心がける
自信を持って自己PRをするために、リラックスしながら笑顔で話すことを心がけましょう。適度なアイコンタクトをすることで、誠実さや積極的な姿勢が伝わりやすくなります。
面接で話す自己PRの練習方法
面接本番に効果的にアピールするためには、練習を繰り返すことも重要です。ここでは、面接で自己PRを話す際の練習方法を紹介します。
録音・録画をする
自分の声や話し方を客観的に確認するために、スマートフォンなどで録音や録画をして練習することがおすすめです。録音した音声や映像を再生しながら、話す速度や声のトーン、表情、目線、内容の伝わりやすさなどをチェックし、改善点を探してみましょう。自分では気づきにくい癖や話し方の改善に役立ちます。
話し方だけでなく、笑顔やアイコンタクト、ジェスチャーが自然にできているかを意識しながら練習することもポイントです。丸暗記して話すと不自然になりやすいので、アピールポイントの要点を書き出し、実際に話す内容はその場で補いながら話せるように練習してみましょう。
タイマーを使って制限時間を意識する
面接では、限られた時間内に自分の強みを効果的に伝える必要があります。タイマーを使い、時間内に話がまとまるように意識して練習してみましょう。短い時間で要点を伝える力を鍛えるために、1分以内で自己PRをまとめる練習をすることも効果的です。
自己PRは1分を基準にまとめておき、時間の指示があった場合に備えて、1分バージョンに内容を追加したり、減らしたりする形で調整する方法がおすすめです。
ロールプレイングをする
友人や家族に面接官役を頼んで、本番を想定した練習をすることも効果的です。質問をしてもらいながら実際に自己PRを話すことで、緊張感のあるなかでスムーズに自己PRができるかを確認できます。
練習の後に、友人や家族、またはキャリアセンターのカウンセラーからフィードバックをもらうこともおすすめです。他人から見た自分の話し方や内容の印象を聞くことで、改善点を把握できるでしょう。
よくある質問
面接で自己PRを伝えるときの話し方のコツを教えてください。
面接で自己PRを伝えるときは、次のポイントを意識してみましょう。
- 結論ファーストで話す
- 大きな声でハキハキと話す
- 明るい声のトーンを意識する
- 背筋を伸ばす
- 面接官の目を見て話す
- 笑顔を心がける
「【自信がつく!】面接で自己PRを話すときに意識したいポイント」で詳しく解説しています。
面接で話す自己PRの時間はどれくらいですか?
特に指定がない場合は、1分程度が目安です。面接官から「30秒程度で」「2分以内で」などと指定された場合は、その時間内におさめるようにしましょう。
短い自己PRをするときのポイントを教えてください。
短い自己PRでは、要点を明確にすることが重要です。まずは自分の強みや特長を一言で伝え、その後に具体的なエピソードや成果を簡潔に紹介しましょう。最後に、企業にどのように役立てるかを短くまとめ、自信を持って締めくくることがポイントです。
就活面接の自己PRでは何を話すべきですか?
就活面接の自己PRでは、自分の強みや特長、具体的な経験を話すことが大切です。特に、困難を乗り越えたエピソードや、実際の成果を含めてアピールしましょう。また、その強みが応募先企業でどう活かせるかを明確に伝えることが重要です。
監修者情報
監修者:遠藤 美穂子さん
新卒で東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行、営業店・本部にて法人営業に携わるほか、新人研修講師、採用面接官も経験。
現在はキャリアコンサルタントとして大学での就活支援、キャリア系講義、社会人向けのビジネスマナーやキャリア開発研修などを行っている。
資格:国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士