自己紹介は面接官に対して初めて自分のことを伝える場であり、第一印象を決める重要な要素です。新卒面接の自己紹介では、初めの挨拶やプロフィールの紹介に加えて、学校内外での取り組みや志望動機などを簡潔に説明する流れが一般的です。
この記事では、新卒面接の自己紹介で話す内容やポイント、注意点などを詳しく解説します。自己紹介の時間や話す内容を指定された場合のポイントや例文も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 面接での自己紹介は緊張をほぐす目的もある
- 自己紹介は、30秒、1分、2分など面接により時間が指定されるケースもある
- 1分間の自己紹介を想定して内容を考え、指定された時間をもとに内容を調整するのがおすすめ
監修者からのコメント
自己紹介は、面接の一番初めのパートです。ここがスムーズに滑り出せると、落ち着いた気持ちでやり取りを続けていくことができます。
「私はこういう人です」と簡潔に、印象良く伝えるにはどうしたらよいか、一緒に考えていきましょう。
第一印象を左右する!面接の自己紹介とは
個人面接、集団面接、Web面接など、どんな形式の面接でも、面接官から「まずは自己紹介をお願いします」と促されることが一般的です。
面接の冒頭で行われる自己紹介は、第一印象を大きく左右する重要な要素です。ここで自分自身を的確に伝えることができれば、その後の面接もスムーズに進行しやすくなるでしょう。
自己紹介の目的は「自分がどんな人物か」を簡潔に伝えることです。話す内容はもちろんのこと、声のトーン、表情、話し方なども第一印象に影響を与えます。しっかりと準備を行い、自信を持って話せるように対策を立てていきましょう。
企業が面接で自己紹介が求める理由
企業が面接で自己紹介を求める理由には、次の3つが考えられます。
緊張をほぐして、その場をリラックスさせるため
面接のスタート時に自己紹介を行うことで、学生をリラックスさせたり、その場の雰囲気を和らげたりするという目的があります。自己紹介を通じて、学生が自分自身について話すことで緊張が和らぎ、より自然なコミュニケーションが生まれます。
学生の基本的な情報や興味を把握するため
自己紹介では、在籍している学校や専攻、興味関心などの基本的な情報が語られるため、面接官は学生の背景や人柄を大まかに把握できます。
面接の冒頭でこれらの基本情報を把握することで、面接官はその後の質疑応答でより深掘りしたい点を明確にできたり、面接をスムーズに進めるための基盤を作ったりすることが可能になります。
また、提出された履歴書やESの内容と本人の話に相違がないかを確認する目的もあります。
学生の準備度や熱意を確認するため
自己紹介は、学生がどれだけ面接の準備をしてきたかを確認する機会でもあります。事前にしっかりと準備しているかどうかは、自己紹介の内容や構成、話し方などから知ることができます。
また、入社に対する熱意や意欲も、自己紹介を通して伝わってくるものです。企業は自己紹介を通して、学生がどれだけ入社に向けて真剣に取り組んでいるかを知ろうとしていると考えられます。
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自己紹介と自己PRの違い
自己紹介と自己PRはどちらも面接において重要な役割を持ちますが、目的や伝える内容には明確な違いがあるため、それぞれの意図を理解したうえで回答することが重要です。
自己紹介
【目的】
「自分がどんな人物であるか」を簡潔に伝えること
【伝える内容】
氏名や学校・学部名、学校内外での取り組み、意気込みなど
自己PR
【目的】
より深く自分の能力や魅力を伝えること
【伝える内容】
・自分の強みやスキル
・具体的な経験や実績
・企業に対して自分がどう貢献できるか
・将来的な目標やビジョン
など
自己PRでは、自己紹介より具体的な内容を伝えるために、アピールしたい強みの裏付けとなる経験を交えて話すことがおすすめです。
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新卒面接の自己紹介で話す内容
新卒面接の自己紹介では、次の内容を簡潔に話しましょう。
1. 初めの挨拶
まずは自分の情報を伝える前に挨拶をします。挨拶をすることで面接官に対しての礼儀を示せるだけでなく、挨拶でワンクッション置くことで氏名や学校名が伝わりやすくなります。
初めの挨拶の例
- 本日はお時間をいただきありがとうございます。
- 本日はよろしくお願いします。
- はじめまして。(面接の前段階でやりとりをしていない場合)
2. 氏名・学校名などのプロフィール
挨拶のあとは「◯◯大学△△学部、◯◯(氏名)と申します」というように、学校名と学部名、氏名を伝えます。
これらの情報は、提出された履歴書やES(エントリーシート)と本人に相違がないか確認する目的もあるため、早口にならないようにはっきりと伝えましょう。
プロフィールの例
- ◯◯大学△△学部◯◯学科の◯◯(氏名)と申します。
- ◯◯大学△△学部に在籍中で、◯◯を専攻しております、◯◯(氏名)です。
- ◯◯大学△△学部◯◯学科から参りました、◯◯(氏名)と申します。
3. 学校内外での取り組み
学校で学んだことや経験を簡単に紹介します。企業に関連のある内容であれば、アルバイトやインターン、特技など、学校以外の経験もアピールしても問題ありません。
例(学校内での取り組み)
大学では経済政策に関する研究を進めており、特に環境経済学に興味を持っています。現在は経済学研究会で地域経済の活性化プロジェクトに参加しています。
例(学校外での取り組み)
大学での学業と並行して、昨年の夏には広告代理店でインターンを経験しました。ここでは、マーケティング戦略の立案に携わりました。
4. 志望動機・魅力に感じている点など
続いて、応募先企業に興味を持った理由や、応募動機を簡潔に伝えます。
例
御社の持続可能なビジネスモデルに共感し、自分の経済学の知識とプロジェクト経験を活かして貢献できると考え、応募いたしました。
5. 面接の意気込み・感謝
最後に、面接の意気込みや感謝の言葉で自己紹介を締めくくります。
締めの言葉の例
- 本日はどうぞよろしくお願いいたします。
- 貴重なお時間をいただきありがとうございます。
締めの挨拶をするとともに、30度くらいの角度でお辞儀をしましょう。緊張することもありますが、笑顔を見せることでさわやかな印象を与えられます。
自己紹介の一連をまとめた例文は「【内容別】1分で伝える自己紹介の例文」で紹介しています!
面接で自己紹介をするときのポイント
面接で自己紹介をするときのポイントとして、次の4つを押さえておきましょう。
これらのポイントを意識することで、よりわかりやすく伝わる自己紹介になるでしょう。
1〜2分を目安に、簡潔に話す
自己紹介は長すぎず、1~2分程度で簡潔にまとめることが重要です。時間を意識し、要点を絞って話しましょう。
聞き取りやすい速度で1分間話す場合、文字数の目安は200〜300文字程度とされています。話す内容を考える際はこの文字数を目安にするのがおすすめです。話すスピードによって異なる場合もあるため、自己紹介文を考えたら、実際に声に出して時間を計ってみましょう。
面接の自己紹介は、面接官から「30秒程度で自己紹介をお願いします」「名前と学校名を教えてください」のように、時間や話す内容などを指定されることもあります。指定されたことに対して、臨機応変に対応できるように備えておきましょう。
指定された場合のポイントは「【パターン別】面接で伝える自己紹介のポイント」で解説しています。
明るく自信を持って話す
自己紹介は話す内容だけでなく、話し方、目線、表情、姿勢なども重視したいポイントです。明るい表情で、自信を持って話すことを心がけましょう。相手の目を見てはっきりとした声で伝えることで、自信やコミュニケーション能力をアピールできます。
面接官が複数人いる際は、できるだけ全員の顔を見ながら自己紹介することを意識してみましょう。
緊張していると、意図せず目線が定まらなかったり、そわそわして手足を必要以上に動かしたりするかもしれません。自分では気づきにくい部分は、面接の練習風景をスマートフォンなどで撮影して確認してみることがおすすめです。これにより、相手からどのように見えているかを客観的に把握できるでしょう。
「えー」などのつなぎ言葉を使いすぎない
緊張したときや言葉が思い浮かばないときは、「えっと」「あの」といったつなぎ言葉が無意識に出てしまう人がいます。これらの言葉は短いですが、度重なると聞き手は気になってしまい、話の内容が途切れて伝わりにくくなる可能性があるため注意が必要です。
つなぎ言葉を減らすためには、面接の練習を重ねることが大切です。面接の風景を撮影したり録音したりして、話し方の癖を客観的に把握し、改善していきましょう。
つなぎ言葉を使わないよう意識しすぎると、逆に言葉につまってしまうこともあるため、「多用しすぎないようにしよう」という程度で意識してみましょう。
身だしなみや服装に気を配る
身だしなみは、第一印象を左右する重要な要素のひとつです。挨拶など話す内容も大切ですが、服装の着こなしやヘアスタイルなどの身だしなみにも気を配りましょう。
身だしなみで気をつけたいポイントは次のとおりです。
身だしなみのチェックポイント
- 表情が見えやすいヘアスタイルになっているか
- 寝癖がそのままになっていないか
- 衣服にホコリやシワがついていないか
- 香水や整髪料などの香りが強すぎないか
- 爪が伸びていたり、汚れていたりしないか
- 髭がきちんと剃られているか
- シューズに汚れはないか
全身鏡を利用して後ろ姿を確認したり、面接に行く前のタイミングで家族や友人に確認をしてもらったりすると、自分では見えづらい部分にも配慮できるのでおすすめです。
自己紹介は面接の「つかみ」の部分。気合を入れるあまり長々と話したり、緊張のあまり無表情や早口になったりしないようにしたいものです。面接開始前に身だしなみを確認し、口角を上げてにっこり笑い、ゆっくり話すことを心がけましょう。自己紹介が短ければ後でじっくり掘り下げてもらえますから、気負い過ぎないでくださいね。
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これは避けたい!面接での自己紹介の注意点
自己紹介をするときは次の2点に注意が必要です。
- アピール内容が多すぎてまとまりがない
- 応募先企業に関係のない内容を話す
これらの注意点を事前に認識していても、緊張していると、まとまりのない伝え方になってしまったり、応募先企業と関係のない話をしてしまったりするかもしれません。これらを避けるために、練習を重ねていきましょう。
アピール内容が多すぎてまとまりがない
自己紹介は自分の情報を簡潔に伝えるものであり、志望動機や学業での経験、アルバイト、長所など、多くの情報を盛り込むものではありません。自己紹介でアピールをしすぎると、時間を大幅に割いてしまう可能性があり、話のまとまりがなくなることも考えられます。
面接では、自己紹介のあとに長所や短所、志望動機、自己PRなどを質問されるケースがほとんどです。自己紹介で伝えるのではなく、それぞれの質問に沿った回答をするほうが、内容がまとまりやすいでしょう。
応募先企業に関係のない内容を話す
自己紹介では、趣味や特技、アルバイトなどの学校外での活動について話しても問題ありませんが、応募先企業と無関係なものや、自己紹介の目的から大きく外れる話は避けたほうがよい場合があります。
例えば趣味の話は、よりプライベートな情報を共有しないと理解されないことがあります。詳しく伝えたい思いから、第三者にわかりやすいようにかみ砕いて話していると、本題からずれて「何が伝えたいのかわからなかった」という結果になりかねません。
補足が多く必要になるような話は極力避け、企業に関連性のある話題を優先して自己紹介を考えてみましょう。
【内容別】1分で伝える自己紹介の例文
ここでは、1分間で自己紹介をする際の、内容別の例文を紹介します。
学業
例文
こんにちは。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の工学部機械工学専攻の〇〇(氏名)と申します。
大学では、ロボット開発プロジェクトに参加し、設計から製作までを担当しました。この経験を通じて、問題解決能力とチームワークを身につけました。
御社の先進的な技術開発に強く引かれ、私の技術力を活かして貢献したいと考え、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
例文
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学経済学部で、経済政策を専攻している〇〇(氏名)と申します。
大学では、環境経済学の研究に取り組み、特に再生可能エネルギーの経済効果に関するプロジェクトを進めています。この経験を通じて、データ分析能力と論理的思考力を磨きました。
御社の環境ビジネスの取り組みに共感し、私の知識とスキルを活かして貢献したいと考え、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
ゼミ
例文
初めまして。〇〇大学の文学部で日本文学を専攻している〇〇(氏名)と申します。本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます
大学では、研究論文の執筆や学会発表を通じて、分析力とプレゼンテーション能力を磨いてきました。また、現在力を入れている編集ゼミでは雑誌の編集長を務め、チームで企画から発行までを管理しています。
御社の出版事業に魅力を感じ、自分のスキルを活かして貢献したいと考えています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
例文
こんにちは。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の教育学部で教育学を専攻しております〇〇(氏名)です。
大学では、子どもたちの心身の成長に必要な食事について研究しています。昨年は小学校へ出向いて出張授業を行い、子どもたちに健康的な食事の重要性を伝える活動に取り組み、教育力と実践的なスキルを磨きました。
御社の教育プログラムに共感し、これまでの経験を活かして子どもたちの成長に貢献したいと思い、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
サークル・部活
例文
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の理工学部に在学中の〇〇(氏名)です。
大学ではバドミントン部に約3年間所属しており、3年生からは部長を務めました。昨年は県大会出場に向けて後輩とダブルスの練習に励み、優勝することができました。この経験を通じて、チームメンバーと協力して目標達成に向けて努力することの大切さを学びました。
御社のチームワークを重視する企業文化に共感し、これまでの経験を活かして貢献したいと考え、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
例文
こんにちは。本日はお時間をいただきありがとうございます。〇〇大学の文学部から参りました、〇〇(氏名)です。
大学では、約3年間映画研究会に所属しており、3年生からは会長を務めました。映画研究会では、年に数回の映画上映会やディスカッションを企画・運営し、自主制作映画作りにも取り組みました。この経験を通じて、企画力と創造力を磨くことができました。
御社のクリエイティブな取り組みに強く共感し、これまでの経験を活かして新しい価値を生み出したいと考え、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
学校外での活動
例文
こんにちは。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学社会学部で、地域社会学を専攻しております〇〇(氏名)です。
大学入学当初から、学校周辺の地域に詳しくなり、多くの人と関わりを持つことを目的に、ボランティア活動をしています。学校の近くにある企業の方や地域住民の方と協力し、町の清掃やイベントの設営に携わるなかで、コミュニケーション能力とチームワークの重要性を学びました。
御社の地域社会への貢献活動に共感し、これまでの経験を活かしてさらに地域に貢献したいと考え、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
アルバイト
例文
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の経済学部経済学専攻の〇〇(氏名)です。
大学1年生の頃から、御社のグループ会社である「◯◯(店名)の△△店」でアルバイトをしています。キッチンとホールの両方の業務をこなし、新しいアルバイトの教育係も任されています。この経験を通じて、責任感や気配りの力を身につけました。
御社の顧客第一主義に共感し、これまでの経験を活かしてさらなるサービス向上に貢献したいと考え、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
趣味・プライベート
例文
こんにちは。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の映像学部で、映像制作を専攻しています〇〇(氏名)です。
趣味は、一眼レフカメラで写真を撮影することです。観光地や風景の写真だけでなく、家族や友人のポートレートの撮影も楽しんでいます。まったく知識がないところから、本やインターネットで技術を学び、休日のたびに撮影に出かけてスキルアップに励みました。その成果として、昨年のコンテストで入選した経験があります。
御社の創造力と革新性に強く共感し、自分の学びと経験を活かして、貢献できると考え、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
【パターン別】面接で伝える自己紹介のポイント
面接の自己紹介では、時間や伝える項目を指定される場合があります。想定外の指定に戸惑うことのないように、対策しておくことが重要です。
ここでは、次の4つのパターン別に自己紹介のポイントを紹介します。
時間を指定された場合(30秒、1分、2分)
面接での自己紹介は、指定された時間に応じて内容を調整する必要があります。1分を基準に、30秒、2分伝える自己紹介のポイントと例文を見てみましょう。
1分
1分を指定された場合は、基本情報や学歴に加え、アピールポイント、応募動機などを伝えましょう。
例文
こんにちは。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の農学部で農業経済学を専攻しております〇〇(氏名)です。
大学では、地域農業の振興に関する研究を行い、地元農家と協力して販売促進のプロジェクトを実施しました。この活動を通じて地元の方々と積極的にやり取りするなかで、コミュニケーション能力を磨くことができました。
御社の地域農業への貢献と持続可能な農業経営に共感し、私の学んだ知識と経験を活かして、貢献したいと考え、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
30秒
30秒の場合は、最も重要な基本情報のみを簡潔にまとめましょう。
例文
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学農学部で農業経済学を専攻しています、〇〇(氏名)です。
大学では地域農業の振興に関する研究を行い、地元農家とマーケティング戦略を立案しました。御社の地域農業への貢献に共感し、私の知識と経験を活かして貢献したいと考え、応募いたしました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
2分
2分の場合は、自己PRや志望動機まで、具体的なエピソードを交えて詳細に話すことがポイントです。
例文
こんにちは。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の農学部に在学中で、農業経済学を専攻しています〇〇(氏名)です。
大学では、農業経済学の研究に取り組み、特に地域農業の振興に関する研究を行っています。具体的には、地元農家と協力して販売促進のプロジェクトを実施しました。このプロジェクトでは、農産物のブランド化や販路拡大を目指し、地域特産品の魅力を引き出すための施策を検討しました。
昨年の夏には地元の果物農家と連携し、地元特産の梨を全国にPRするキャンペーンを企画しました。市場調査を行い、ターゲット顧客を設定し、SNSや地域イベントを活用したプロモーション活動を展開しました。その結果、売り上げが前年同期比で30%増加し、地域農家からも高い評価をいただきました。この経験を通じて分析力とコミュニケーション能力を磨くことができました。
御社の地域農業への貢献と持続可能な農業経営に強く共感しております。特に、御社が推進している有機農業の普及活動や地域コミュニティとの連携プロジェクトに感銘を受けました。私の学んだ知識と経験を活かし、地域農業の振興に貢献したいと考え、応募いたしました。
将来的には、御社のプロジェクトチームにて地域農業の発展に寄与し、持続可能な農業モデルの確立に貢献できるよう努力してまいります。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
「お名前と学校名をお願いします」といわれた場合
「お名前と学校名をお願いします」といわれた場合は、名前と学校名だけでの回答で問題ありません。自己紹介は面接官に求められたとおりに答えることが重要です。
例文
私は〇〇と申します。〇〇大学の経済学部に在学中です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
「自己紹介をお願いします」とは意図が異なるので、認識しておきましょう。
「志望動機を交えながら自己紹介をお願いします」といわれた場合
「志望動機を交えながら自己紹介をお願いします」といわれた場合は、名前と学校名といった基本情報に加えて、志望動機を具体的に述べましょう。自分の強みやスキルをアピールし、応募動機と関連付けることがポイントです。
例文
こんにちは。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の文学部で日本文学を専攻しております(氏名)と申します。
大学では日本文学の研究を通じて、文章の構成力や表現力を磨いてきました。また、大学での編集サークルでは雑誌の編集長として企画から発行までを担当し、チームをまとめながらプロジェクトを成功させる経験を積みました。
御社の出版事業に魅力を感じており、特に御社が展開する文学関連のコンテンツや地域文学の普及に貢献したいと考えております。私の研究背景や編集経験を活かして、御社のクオリティの高い出版物の制作をし、読者に新たな価値を提供したいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
「自己紹介と自己PRをお願いします」といわれた場合
自己紹介は基本情報を簡潔に伝え、自己PRでは、具体的なエピソードを交えて自分の強みやスキルをアピールします。自己PRの内容は応募する職種や企業に関連させるのがポイントです。
例文
こんにちは。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇大学の情報学部でデータサイエンスを専攻しております〇〇(氏名)です。
私の強みは、データ分析とその実践応用です。大学3年生の頃、学内の研究プロジェクトに参加しました。このプロジェクトは、都市交通の効率化をテーマにしたもので、膨大な交通データを分析して問題解決を図るものでした。
具体的には、交通データの収集とクリーニングを行い主要な交通パターンを特定した後に、データ解析ツールを用いて、交通渋滞の原因を分析しました。そこで、特定の時間帯と地点での交通量が問題であることが判明したため、チームメンバーと共に、リアルタイムの交通データを基に信号のタイミングを動的に調整する制御アルゴリズムを開発しました。シミュレーション実験では、交通渋滞が平均で15%削減されるという結果が得られました。
この強みを業務でも活かし、膨大なデータを分析し、より便利で暮らしやすい社会を作ることに役立ちたいと思います。
御社の技術革新やデータをもとに判断・行動するアプローチに強く共感しております。将来的には、御社のデータサイエンティストとして貢献できるよう努力してまいります。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
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自己分析のやり方7選|無料診断ツールやシートの作り方を紹介【就活】
自己分析とは、過去を振り返って自分を理解し言語化することです。この記事では、自己分析の方法7選や注意点、行き詰まったときの対処法などを解説します。無料で利用できる自己分析ツール5選も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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面接本番前にやっておきたい自己紹介の練習方法
面接本番前は、次の方法で練習を行うことが効果的です。
原稿を作成する
まず、自己紹介の内容を文章にまとめます。自分の学歴や強み、志望動機を含め、1分以内に収まるように200〜300文字程度で簡潔に書いていきます。原稿を作成することで、「どのくらいの文章量であれば、どのくらいの時間で話せるのか」が明確になるでしょう。
実際に声に出して回答の練習をする
原稿を見ながら声に出して読み、自然な流れで話せるように練習します。声のトーンやペースを意識し、明るくはっきりと話すことを心がけましょう。
原稿を丸暗記して話そうとすると、話し方が不自然になるだけでなく、途中で忘れたときに軌道修正することが難しくなるため、伝える要素のみを覚えた状態で話すことがポイントです。
録音・録画をして話し方や表情を確認する
話せるようになったら、次は原稿を見ずに自分の自己紹介をスマートフォンやカメラで録音・録画してみましょう。これにより、自分の話し方や表情、目線、身振り手振りを確認し、改善点を見つけることができます。
自信を持って自然に話せるようになるまで練習を繰り返すことが重要です。
第三者に見てもらう
家族や友人に協力してもらい、模擬面接のような形式で第三者に見てもらうのもおすすめです。実際に誰かに向かって話すことで、話し方や表情、声の大きさ・トーンについて、第三者の意見・アドバイスをもらえます。
自分では気づかない部分を指摘してもらうことで、よりよい自己紹介になるでしょう。
よくある質問
面接にて「1分で自己紹介をしてください」といわれたら、何を話せばいいですか?
1分間の自己紹介では、次の内容を簡潔に話しましょう。
- 初めの挨拶
- 氏名・学校名などのプロフィール
- 学校内外での取り組み
- 志望動機・魅力に感じている点など
- 面接の意気込み・感謝
「新卒面接の自己紹介で話す内容」で詳しく解説しています。
面接で自己紹介を聞く理由は何ですか?
面接の自己紹介は、おもに面接の緊張をほぐしてリラックスした雰囲気を作ることや、学生の第一印象やコミュニケーション能力を確認することを目的としています。学生の基本情報を知り、ESとの相違がないかを確認する目的でもあります。
面接の自己紹介で、趣味について話してもいいですか?
趣味について話しても問題ありません。ただし、応募先企業に全く関係のない内容は避けたほうがよい場合があります。業務に関連する趣味や、自分の強みやスキルを補強する趣味を簡潔に伝えることをおすすめします。
面接の自己紹介をするときの注意点は何ですか?
面接の自己紹介で避けたいことは次の3つです。
- 長々と話しすぎる
- 企業に関連性のない個人的な話題を話す
- ネガティブな内容や自分を卑下する表現をする
「これは避けたい!面接での自己紹介の注意点」でも詳しく解説しています。
監修者情報
監修者:遠藤 美穂子さん
新卒で東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行、営業店・本部にて法人営業に携わるほか、新人研修講師、採用面接官も経験。
現在はキャリアコンサルタントとして大学での就活支援、キャリア系講義、社会人向けのビジネスマナーやキャリア開発研修などを行っている。
資格:国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士