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インターンシップに参加する目的とは?志望動機を書くコツも解説

インターンシップの内容は、企業や開催期間によってさまざまです。

インターンシップは、学生が在学中に企業で実際に働くことや、プログラムに沿って職業体験をする制度のことです。1日のみプログラムに参加できる「1day仕事体験」から、企業や実務理解をより深められる「長期インターン」があります。

就活において企業とのミスマッチを防ぐ方法の一つとしても、より意義のあるインターンシップ経験を積みたいと考える人は少なくないでしょう。

この記事では、インターンシップに参加する目的と、種類を解説します。自身にとっての参加目的を整理し、どんなインターンシップに参加するのか判断しましょう。

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参加に迷っている方は、ぜひチェックしてみてください。

インターンシップに参加する目的

インターンシップとは、企業が実施する学生向けの就労体験です。参加目的は人によって異なりますが、「業界・企業への理解」のためにインターンシップへ参加する学生が多くみられます。

リクルートマネジメントソリューションズが22年卒の学生1,287名に実施した「インターンシップ・1Day仕事体験に応募したきっかけのアンケート(2021年)」を見てみ ると、大きく4つの目的に分類できます。

画像引用元:【調査発表】大学生の就職活動調査2021
調査期間:2021年7月14日〜19日
回答者数:1,287人

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インターンシップに参加する目的が、自分にも当てはまるかチェックしてみましょう。

業界、企業の理解を深める

インターネット上では、どのような業種でどのような商品を扱っているのかは理解できても、実際に社員がどのような業務を行っているのかという部分まで把握することが難しい場合があります。

インターンシップでの業務体験やグループディスカッションにより、詳細な取引先や業界の立ち位置を把握できます。気になることがあれば直接働いている社員に質問してみるのもよいでしょう。

興味のある企業が絞り切れていない場合は、業界を限定せずに参加することで、インターンシップを通して自己分析が深まり、希望する職種や企業を絞りやすくなります。

新しい知識や経験から視野を広げる

インターンシップは、視野を広げるきっかけにもなります。企業から見た業界の常識や同業他社についての知識、必要スキルなど、大学では教えてもらえない知識や経験も得ることができるでしょう。

また、一緒にインターンに参加した学生仲間との情報交換も有益です。

今まで気にしていなかった関連業界や企業に興味が湧き、選択肢の幅が広がることもあります。就活や面接対策はもちろん、将来自分がやりたいことのイメージを固めるのにも役立つでしょう。

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業務に触れることで、やりたい仕事や苦手な仕事が見つかるでしょう

自分が参加する業界や企業に適性があるかを確認する

インターンシップは業務内容や社風を肌で感じられるため、自身の適性を判断するうえでも役立ちます。

直接企業へ訪問し、業務内容や社員の働いている様子を見ることができる貴重な機会です。思い描いていたものと照らし合わせながら、実際の働き方を見たり、社員の生の声を聞いたりすることで、業務を理解し、会社の雰囲気を知ることができるでしょう。

どれだけ業界や仕事について事前に調べても、イメージと実際の業務内容が異なることもあります。そのため、イメージとのギャップを埋めやすくなるのも大きなメリットです。就職後に思っていた業務と違う」「社風が合わない」といったミスマッチも起こりづらくなります。

参加企業への内定獲得を視野に入れて選考の対策をする

インターンシップで企業が求める人物像を把握することで、選考の対策を立てやすくなります。企業が仕事で重要視しているポイントや社員の考え方などは、面接での受け答えのヒントになるでしょう。

また、業界によってはインターンシップが内定に関わることもあります。企業側は優秀な学生と早い段階で出会うために、インターンシップを開催している場合もあるのです。志望度の高い企業がある方は、積極的に参加することも大切です。

企業がインターンシップを開催する目的

インターンシップに参加する際は、企業側の目的を知ることも重要です。自身の目的と企業の目的が合致していれば、インターンシップはより有意義な体験となるでしょう。

企業がインターンシップを開催する目的は、以下の3点が多い傾向にあります。

就職みらい研究所が2020年12月に実施したアンケート(n=1,398社)では、開催目的として「仕事を通じて、学生に自社を含め業界・仕事の理解を促進させる」と答えた企業がもっとも多く、次いで採用を意識した目的、社会貢献などが上位にきています。

引用元:就職みらい研究所|就職白書2021 P10
※調査期間:2020年12月4日〜2021年1月13日
※回答者数:1,398社

回答内容からも、「学生の理解を深めること」「人材を見極めること」「教育を行うこと」を意識していることがわかります。ここからは、各ポイントについてさらに深堀して解説していきます。

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自身の参加目的と企業の開催目的がマッチするか、確認してみましょう。

新入社員の入社後のミスマッチをなくす

新入社員の入社後すぐの離職は、学生側・企業側共に大きな損失です。そのため、業界や企業について深く知ってもらい、入社前後のイメージのギャップによる離職を防ぐためにインターンシップが開催されます。

また、企業としては22歳人口の減少に伴い、人材獲得と社内定着は大きな課題です。自社の魅力や業務内容を伝えられるインターンシップは、入社後の離職を減らす効果が期待されています。

即戦力となる若者の確保をする

企業によっては、採用を意識してインターンシップを開催する場合もあります。入社意欲が高く優秀な学生や、自社に適した人材を見つけることが目的です。

インターンシップからそのまま内定に繋がるケースもあるため、気になる企業があれば積極的に参加していきましょう。

職業体験の提供による社会貢献のため

インターンシップには、学生に学びの機会を与える社会貢献としての面もあります。「キャリア教育・専門教育としての意義」や「高い職業意識の育成」を目的として、文部科学省でもインターンシップを推進しているのです。

大学では体験できない、インターンシップならではの学びがあるため、自己成長の機会としても活用できます。

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大学のなかには企業と連携して、インターンシップへの参加で単位を取得できるケースもあります。

参照:文部科学省「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」

インターンシップ参加は内定の条件とは言い切れない

インターンシップは人材確保のために行われている面もありますが、内定の必須条件とは言い切れません。インターンシップに参加していなくても、内定を取れたケースは多くあります。

そもそも採用活動を目的としていないインターンシップもあるので、「内定に有利になるため」という目的だけで参加すると、期待していたものを得られない可能性もあります。インターンシップは、あくまでも企業との相互理解を深めるコミュニケーションの場として意識するとよいでしょう。

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内定のためにインターンシップへ参加する場合は、企業研究をしっかりと行い、開催される目的を調べておきましょう。

インターンシップの種類と特徴

インターンシップが開催される目的はさまざまですが、開催期間からおおまかに知ることが可能です。インターンシップを開催期間で分類すると、以下の3種類になります。

ポイント

  • 1Day仕事体験(1日限定)
  • 短期インターンシップ(2日〜2週間前後)
  • 長期インターンシップ(1カ月、3カ月、半年以上)

1Day仕事体験・短期インターンシップでは、企業研究に役立つ、業界や企業説明、社内見学、グループワークなどが多く、募集日程や募集人数も多いため参加しやすい傾向があります。

長期インターンシップは選考・面接がほぼ必須で期間も長く、参加ハードルが高めです。内容は実務への参加など実践的なものとなり、より深く企業・業界について知ることができるでしょう。優秀な人材を確保するために開催する企業も多く、内定に関わる場合もあります。

インターンシップの種類や特徴については、以下の記事でも詳しく解説しています。気になる方はチェックしてみてください。

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インターンシップとは?プログラムの探し方・募集開催期間・参加するメリットを解説

インターンシップとは職業体験を通じて、実力を確かめる・発揮する場所です。今あるスキルを確かめながら伸ばせる機会になるため、時間を確保できる方は積極的に参加しましょう。選考が実施されるインターンシップでは、書類作成や面接の練習も必要です。

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インターンシップ参加に向けて知っておきたいポイント

最後に、インターンシップへの参加に向けて、知っておきたいポイントを3点ご紹介します。

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よりよいインターンシップにするためにも、それぞれのポイントを抑えておきましょう。

インターンシップに参加する時期

インターンシップに参加する割合が多い時期は、大学3年生の夏と秋冬の長期休暇を利用して参加する傾向があります。3年生の6月ほどから参加することを考え、業界研究などの事前準備を済ませておきましょう。

なお、長期のインターンシップでは1・2年生から参加できるものもあります。

インターンシップへの参加時期については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

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インターンはいつから始めるのがベスト?募集開始と参加の時期とは

インターンの開催時期は企業によりさまざまで、1年中開催する企業もあれば、夏・冬と期間を限定したプログラムもあります。インターンの参加を検討しているのであれば、開催時期から逆算をして準備を始めましょう。

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インターンシップに着ていく服装

インターンシップに参加する際の服装は、スーツ指定であればリクルートスーツ、私服指定であればビジネスカジュアルが適しています。特に服装指定がない場合は、スーツでの参加が無難です。

ビジネスカジュアルとは?

仕事場にふさわしい上品で清潔感のある服装のことを指します。休日を過ごすような服装やおしゃれ着のことではないため注意しましょう。

リクルートスーツは無地のブラック・ネイビーのもの、ビジネスカジュアルはジャケット・襟付きシャツ・パンツがおすすめです。ボトムスはスカート・パンツどちらでも問題ありません。

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服装例を参考にして、落ち着きのある社会人らしい服装を選びましょう。

服装例

リクルートスーツビジネスカジュアル

画像引用元:【インターンの服装ってスーツ? 私服?】正しい服装選びを詳しく解説!

リクルートスーツや小物をお得に揃えたいという方には、おまとめセットがおすすめです。購入し忘れも防げるので安心してインターンシップに参加できるでしょう。

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インターンの服装は何を着る?スーツ・服装自由・私服指定のポイントを解説

インターンに参加する服装は、企業の案内に従いましょう。指定がなければスーツを、服装自由であればスーツと私服どちらでも問題はありません。自分に合う服を着用して、自信を持ってインターンに参加しましょう。

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ES(エントリーシート)の志望理由を書くコツ

短期・長期インターンシップでは、エントリーシートや面接で志望理由を問われます。選考を通るために重要なポイントなので、以下の5点を意識して志望理由をまとめておきましょう。

ポイント

  • インターンの参加理由を明確にする
  • インターンに参加することで何を得たいのか、ゴールを決める
  • インターンの応募先に求めていることを明確にする
  • インターンの応募先でしか出来ないことを明確にする
  • 応募するインターン先が求める人物像を把握する

企業側が見たとき、「明確な目的意識がある」「自社に適している」と思ってもらうことが重要です。それぞれの詳しい解説は以下の記事で紹介しています。志望理由に迷う方はぜひチェックしてみてください。

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インターンシップの志望動機は結論から伝える!例文と書き方を解説!

インターンの志望動機の書き方で困っている就活生に向けて、書き方のポイントを解説!フレームワークに沿って書くことで伝わりやすい志望動機を書くことができます。また、200、400文字の文字数別の例文集も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

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まとめ

インターンシップへの参加目的、開催目的をまとめると以下のようになります。

学生側の参加目的企業側の開催目的
・業界、企業の理解を深める
・自分が参加する業界や企業に適性があるかを確認する
・新しい知識や経験から視野を広げる
・参加企業への内定獲得を視野に入れて選考の対策をする
・入社後のミスマッチをなくす
・即戦力となる若者の確保をする
・職業体験の提供による社会貢献のため

学生側も企業側も「業界や企業の理解を深めること」への目的が強く、インターンシップは学生と企業のコミュニケーションの場といえます。

また、企業研究や情報収集のためなら1Day仕事体験や短期、業務経験を積みたい場合や内定への影響を考えるなら長期のものなど、目的に合うインターンシップに参加することも重要なポイントです。

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今回紹介した内容を参考にして、インターンシップに参加する目的を考えてみましょう。

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