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内定式は何をする?流れや内容、やっておきたい事前準備を徹底紹介

内定式_アイキャッチ

内定式は、企業が学生に対して正式な内定を通知するための式典です。社長や役員も同席することが多く、清潔感のある身だしなみや、ビジネスマナーを意識した振る舞いが大切になります。

事前に内定式の流れや具体的な内容を知り、備えておきたいという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、内定式がどのように行われるのか、事前に準備しておきたいことや注意点などを詳しく説明します。内定式の内容や流れをイメージしたうえで、今からできる準備を進めていきましょう。

この記事でわかること

  • 内定式は基本的に10月1日以降に行われ、事前に企業から案内がメールで届くことが多い
  • 内定式では、清潔感のある身だしなみや、ビジネスマナーを意識したコミュニケーションが大切
  • 自己紹介をする時間が設けられていることが多いため、事前に話す内容を決めておくと安心

内定式とは

「内定式」とは、会社が内定を出した学生に対して、正式な内定通知を渡す式典のことです。

内定式には社長や役員が同席することが多く、おもに学生の入社意欲を高めて企業理解を深めることを目的としています。 内定式は、学生にとって初めて同期と顔を合わせる機会でもあり、懇親会が行われることもあります。内定者同士や社員の方と実際に話して交流を深めることで、入社への安心にも繋がるでしょう。

2020年1月頃から流行しはじめた新型コロナウイルス感染の影響で、内定式をオンラインで開催する企業も増えています。

内定式はいつ開催される?

多くの企業では10月1日に内定式を開催します。これは、経団連の指針により「正式な内定日は卒業・修了年度の10月1日以降」と規定されているためです。

ただし、会社の伝統などに従い独自日程を設定されている場合や、採用スケジュールの関係で11月以降の開催となる場合もあります。

内定式の流れと内容

内定式の内容は、基本的に企業から郵送やメールで通知される「内定式の案内」に詳細が書かれています。所要時間は1〜2時間程であることが多いですが、懇親会や食事会が行われる場合など、内容によっては数時間にわたる場合もあります。

内定式の流れの一例は以下のとおりです。

人事

オンライン内定式の場合でも、実施内容に大きな差はありません。

社長や役員からの挨拶・講話

内定式では、社長や役員から企業の経営方針や今後のビジョンを紹介したり、内定者への期待や心構えを伝えたりするケースが多いです。改めて会社の方針や仕事内容などを把握できる機会なので、しっかりと耳を傾けましょう

内定証書の授与

内定証書の授与は、内定式のなかでもメインの内容です。対面の場合は、社長から内定者一人ひとりに内定証書を手渡しします。

オンライン内定式の場合は、事前に内定者の自宅に送付するケースが多いです。なかには、少しでも内定式の雰囲気を味わえるように、リアルタイムでPDFを送付する企業もあります。

内定者の自己紹介

内定式では多くの場合、内定者一人ひとりが自己紹介をする時間を設けています。

自己紹介は、自分の名前と出身校、入社後の抱負などをひと言で伝えます。内定者全員が話すことになるため、時間指定がない限りは30秒程度で簡潔にまとめましょう。当日に慌てないように、事前に話す内容を決めておくと安心です。

人事

自己紹介の考え方は「内定式で話す自己紹介を考える」の章で説明します。

今後のスケジュールの連絡

内定式の段階で決まっている入社までのスケジュールや連絡事項が伝えられるので、忘れないようにメモを取りながら聞きましょう。

内定式から入社日までの期間を有効活用してもらうために、内定者に対して事前に課題を出す企業もあります。

入社承諾書などの書類の提出

入社承諾書などの必要書類の提出も行われます。入社承諾書とは、内定者が企業への入社を承諾したことを示す書類のことで、企業からの内定通知書と一緒に郵送されることが一般的です。

内定式で企業側から内定証書を受け取り、学生側が入社承諾書を提出することで、正式に労働契約が成立したとみなされます。

内定者懇親会

内定者同士や先輩社員との親睦を深めるために、懇親会が行われることが多いです。

懇親会の形は会社によってさまざまですが、グループワークやアイスブレイクを行って交流をしたり、食事会で親睦を図ったりすることもあります。なかには、オンラインで懇親会を行うこともあります。

内定式前にやっておきたい準備

内定式の前までには以下の3つを準備しておきましょう。

内定式で話す自己紹介を考える

内定式当日は緊張して話がまとまらなくなってしまう可能性があるため、自己紹介で話すことを事前に決めておくと安心です。

自己紹介は、時間指定がない限りは30秒程度の長さにまとめることがおすすめです。ほとんどの場合、内定者全員が自己紹介をするため、長くても1分程度を心掛け、できるだけ簡潔にまとめましょう。

名前や出身校などの基本的な情報に加えて、趣味やプライベートのことなど、自分らしさを盛り込むと人柄が伝わりやすくなります。

自己紹介の例文

はじめまして、◯◯と申します。◯◯大学の◯◯学部出身です。学生時代にはテニスサークルに所属していました。

出身地は◯◯県で、進学を機に上京しました。

趣味は登山で、休日はよく山に行きます。最近では◯◯県の◯◯山に登りました。もし、同じ趣味の方がいましたら、お声かけいただけるとうれしいです。 1日でも早く仕事に慣れ、会社に貢献できるように頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

人事

社員の方から「1分程度で自己紹介をしてください」「名前と出身校の紹介をお願いします」などの指示があった場合は、それに合わせて対応しましょう!

改めて企業について調べておく

内定が出てから内定式までに時間が経っていると、就活のときに覚えていた会社の事業や方針などがあいまいになっていることも少なくありません。内定式では社員と直接話す機会があり、会社や仕事内容の話題になることも考えられます。

会社のウェブサイトやSNS、資料などを改めて見返したり、業界・会社に関する新しい情報を確認したりして、理解を深めておきましょう。

必要な持ち物を揃えておく

当日や前日に焦らないためにも、内定式で必要なものを事前に用意しておくと安心です。

基本的には以下の持ち物が必要になります。

内定式の持ち物

  • 筆記用具
  • メモ帳
  • 提出書類
  • クリアファイル
  • 印鑑
  • 名刺入れ

提出書類の詳細は企業からのメールで連絡が来ることも多いので、確認しておきましょう。内定承諾書を内定式で提出するように指示されている場合は、事前に記入事項を全て書いたうえで持参します。

内定式に出席するときの注意点

内定式に出席するときには身だしなみに気を配り、ビジネスマナーを意識することが大切です。具体的には、以下4点を認識しておきましょう。

清潔感のある服装や髪型で出席する

内定式は厳粛な場であるため、格式あるシーンにふさわしい身だしなみで参加します。服装の指定がない場合はスーツ、私服指定がある場合はビジネスカジュアルが望ましいです。

どんな服装であっても、清潔感のある身だしなみが大切です。シワや汚れがついていた場合、クリーニングに出す必要があるかもしれないため、内定式の数日前に確認してメンテナンスを行いましょう。 内定式の服装については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

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内定式中は必要に応じてメモを取る

内定式では、会社の事業や今後のスケジュールなど、重要な説明を受けることが多いです。必要に応じてメモを取ることで、重要な点を忘れないだけでなく、出席している社員の方にも、きちんと話を聞いていることが伝わります。

普段はスマートフォンでメモをしている場合でも、周囲からはどんな操作をしているのか判断が難しいため、内定式の場では紙のメモ帳の使用が望ましいでしょう。

ビジネスマナーを意識した振る舞いを心がける

実際に社員と交流したり、社長に挨拶をしたりする内定式では、ビジネスマナーが大切です。社内で人とすれ違った際にはお辞儀をする、話しかけるときは「恐れ入ります」と前置きを入れるなど、ビジネスの場にふさわしい立ち振る舞いを意識しましょう。

内定式で意識したいビジネスマナーの例

  • 清潔感のある身だしなみ
  • 適切な言葉遣いで話す
  • 関係者の顔と名前を覚える
  • 話している相手の目を見る
  • 見られていることを意識する
  • 万が一欠席する場合は電話で伝える
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内定式後はお礼メールを送る

内定式後に人事担当者や先輩社員にお礼のメールを送る場合は、内定式当日もしくは翌日までに送りましょう。なお、内定式後にお礼メールを送ることが必須ではなく「送らないと失礼にあたる」ということはありません。

人事

形式的にはメールを送る必要がなくても、感謝の気持ちや入社への意気込みを伝えるよい機会になります。伝えたい気持ちがある場合は、翌日までに送りましょう。

オンライン内定式の注意点は?

オンライン内定式の場合でも、対面と同じく身だしなみやビジネスマナーに気をつけて参加します。そのほか、オンラインならではの注意点も認識しておきましょう。

オンライン内定式の注意点

  • 背景に気をつける
  • 使用ツールの確認
  • 使用する電子機器を充電しておく
  • スマートフォンの通知をオフにする

オンラインでは声が聞き取りづらくなる可能性があるので、普段よりも大きめの声で、ゆっくり・はっきりと話すことが大切です。話すときはカメラ目線も意識して、明るい表情を心掛けましょう。

まとめ

内定式は会社の社長や役員が同席する式典です。大勢の前で発言する機会もあると、緊張してしまうこともあるかもしれません。だからこそ、事前に内定式の内容や流れのイメージを把握し、準備しておくことが大切です。

同期になる内定者や先輩社員たちと交流することで、改めて内定の実感が湧いたり、入社意欲を高められたりする機会にもなります。 自己紹介や必要書類など、事前準備をしっかりしたうえで、前向きな気持ちで当日を迎えましょう。

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