就活の証明写真を撮る際、「映りが悪い」「メイクをしても期待した映りにならない」といった悩みを持つ方は少なくありません。証明写真では強いフラッシュが当たるため、メイクの仕方によっては不自然な印象となる可能性があります。
証明写真ではコントラストが強調されやすいため、少し濃いめのナチュラルメイクで血色感を出すことが重要です。メイクのポイントを今回の記事で確認していきましょう。
この記事でわかること
- 証明写真を撮る際は普段よりも少し濃いめのナチュラルメイクがおすすめ
- 健康的な印象を与えるためにはチークやリップなどで血色を出すことが重要
- ツヤを出すアイテムはテカリがあるように見える可能性があるため注意が必要
証明写真を撮るときのメイクのポイント
就活で使用する履歴書やES(エントリーシート)には証明写真を添付します。証明写真のためにメイクをする場合は、証明写真ならではのメイクの工夫が必要です。
ここでは、証明写真を撮るときのメイクのポイントを紹介します。
メイクに正解はありませんが、ここで紹介するポイントを試しながら自分に合ったメイクを探していきましょう!
少し濃いめのナチュラルメイクを心がける
証明写真では、ナチュラルメイクよりも少し濃いめのメイクを意識してみましょう。
証明写真はコントラストが強調されやすいため、濃い色はより濃く、薄い色はより薄く映る傾向があります。さらに、フラッシュで色が飛びやすくなるため、アイメイクや口紅、チークは薄めよりもやや濃いめが適しています。
ただし、派手な色味の口紅やチークは、実際に見るよりも色が派手に出やすいため注意が必要です。キラキラするアイシャドウやグロスはフラッシュに反射しやすいので避けるようにしましょう。
証明写真と実際の見た目があまりにも違うと、面接の際のギャップが大きくなるかもしれません。そのため、普段よりも少し濃いめのナチュラルメイクで、派手すぎないメイクを心がけましょう。
メイクで血色感を出す
証明写真の撮影では強いフラッシュが当たるため、薄めのメイクだと色のメリハリが弱く、元気のない印象になる可能性があります。健康的な印象を与えるためには、メイクで血色感を出すことが重要です。
具体的には、自分の肌の色に合う自然な血色のチークやリップを使用するのがおすすめです。
証明写真では顔の凹凸が目立ちにくくなるので、普段よりも少し立体感のあるメイクを心がけましょう。
血色感を出す具体的なメイクのポイントは「【パーツ別】証明写真のメイクのコツ」で詳しく解説しています。
証明写真の撮影にメイクは必須ではない
証明写真の撮影では「絶対にメイクが必要」ということはありません。化粧品が肌質に合わない場合や、メイクをしないほうが自分らしいと感じる場合は、ノーメイクを優先しましょう。
証明写真でメイクをするメリットは、写真写りを自分でコントロールできる点です。普段は気にならないポイントも、証明写真の映りによって目立ったり、実際よりも血色感が弱くなったりすることがあります。メイクをすることにより健康的な印象にできるだけでなく、肌の赤みやクマ、ニキビなどの一時的な肌トラブルを隠すことも可能です。
メイクには正解はなく、人それぞれ似合うカラーやメイクの方法は異なります。
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【パーツ別】証明写真のメイクのコツ
証明写真では、メイクの仕方によって映り方が変わってきます。
ここでは、メイクに使用するアイテムの選び方やメイクのやり方をパーツ別に解説します。
ベースメイク
ベースメイクは、自然な肌に仕上げるうえで重要なポイントです。
ベースメイクに使うアイテムの選び方
ベースメイクは、自分の肌や首の色に近い色味のファンデーションやBBクリームを選びましょう。自分の肌の色にあうアイテムを選ぶことで、自然な仕上がりを実現できます。
ツヤが出るタイプは、撮影時のフラッシュによる反射でテカリがあるように見える可能性があるので、セミマットかマットな質感のものを選ぶのがおすすめです。
くすみや吹き出物などの気になる部分をカバーしたいときは、コンシーラーが役立ちます。コンシーラーにはさまざまな形状や質感があるので、カバーしたい部分に適したものを選びましょう。
範囲が広めのシミやそばかすにはスティックタイプなど硬めのコンシーラー、範囲が小さく色も薄い場合は、リキッドコンシーラーがおすすめです。
ベースメイクのやり方
ベースメイクを始める前に、まずは化粧水や保湿クリームで肌をしっかりと潤わせましょう。そうすることで、ファンデーションが肌に馴染みやすくなります。
ファンデーションは、内側から外側に向かって均一に伸ばします。顔と首の色差が目立たないように注意し、指やメイクスポンジ、ブラシなどから自分が使いやすいものを使用してムラなく仕上げましょう。
その後、コンシーラーで気になる箇所を軽くカバーします。コンシーラーは過度に使用すると浮いて見えるため、軽くつけて馴染ませることがポイントです。
最後に軽いパウダーを使ってツヤ感を抑えることで、崩れにくく整った肌をキープできます。夏などで長時間メイクを保ちたい際にもパウダーが役立ちます。
アイメイク
アイメイクをすることで印象的ではっきりとした目元を作れます。
アイメイクに使うアイテムの選び方
アイシャドウは、ブラウン系や淡いピンク系のものを使用して、ナチュラルな目元を演出するのがおすすめです。マットな質感のアイメイクアイテムを選ぶことで、写真に映える自然な目元を演出できます。
大粒のラメやパール入りのアイシャドウだとフラッシュで反射したりする可能性があるので塗る量や色味に注意が必要です。
アイライナーとマスカラは、自然に見えるようにブラックやブラウンを選びましょう。
アイメイクのやり方
明るい色のアイシャドウをアイホール全体にのせて、まぶたの半分、まぶたのきわに、少しずつ濃い色のアイシャドウをのせてグラデーションを作りましょう。薄く何度か重ねるように意識すると自然なグラデーションが作りやすくなります。
アイライナーはできるだけ細く引き、目力を出しすぎないようにするのがポイントです。
マスカラを使用してまつげを整えると、目元に華やかさが加わります。ボリューム感を出しすぎず、まつげをほんのり伸ばす程度に留めると自然に見えます。
チーク
チークは自然な血色感を演出するうえで重要なメイクです。
チークに使うアイテムの選び方
就活の証明写真では、控えめで自然に見えるチークがおすすめです。明るすぎず、適度な透明感のあるピンクやオレンジ系の自然な色合いのチークを選びましょう。肌に馴染む色を選ぶことで、清潔感を保ちつつ血色感を演出できます。
チークはおもにパウダータイプとクリームタイプがあるので、自分の好みや肌質に合うほうを選びましょう。パウダータイプはさらりとした仕上がりで馴染ませやすく、クリームタイプは自然なツヤ感を出しやすくなります。
チークの入れ方
チークは、頬骨の高い位置にのせると顔に立体感が生まれます。頬の中央から外側に向かって、ほほえんだときに自然な位置にのせましょう。
パウダータイプのチークをチークブラシでのせる際は、ブラシの先につけるのではなく、ブラシの全体にパウダーを含ませるのがポイントです。ブラシに取ったチークを肌にのせる前に、手の甲やティッシュなどでぽんぽんと余分な粉を落とすと、つけすぎを防止できます。
クリームチークの場合は、指の腹にとり、とんとんとのせましょう。少しずつ軽くのばしながらつけることで自然な印象になります。
チークをのせたら、指の腹やメイクスポンジ、チークブラシなどを使って肌に馴染ませましょう。
眉
眉毛は表情を左右する重要な箇所です。前髪で隠れる場合も整えるのがおすすめです。
眉に使うアイテムの選び方
眉毛に使用するアイテムは、自分の髪の色に近い自然な色合いを選びましょう。濃い色や赤みの強い色は避け、柔らかな印象を意識して選ぶことがポイントです。
眉毛のメイクに使用するアイテムは、眉ペンシル、眉パウダー、眉マスカラなどがあります。どのアイテムを選ぶかによって塗りやすさや仕上がりが異なるので、自分の好みや得意なテクスチャーのものを選びましょう。
慣れていない方は、店舗で実際に使ってみて使いやすいものを選ぶのがおすすめです。
眉の整え方・書き方
眉は自然なラインを崩さないように意識して、整った形状にすることが重要です。細すぎず太すぎず、自分の眉の活かす形で整えると自然な形状になります。
濃い眉毛の周りに生えている産毛を処理し、眉用のコームとハサミなどを使って伸びすぎた眉毛をカットするだけでも清潔感がうまれます。
眉毛を描く際は、眉の中央から眉尻に向かってペンシルやパウダーで描き、眉頭のほうはパウダーや眉ブラシでぼかすように描きましょう。最後に全体をなじませると、眉頭が濃くならないように自然な眉毛になります。
眉毛を書き足すときは、足りない部分を埋める程度に留めると自然な仕上がりになります。
リップ
リップは血色感を出すうえで重要なメイクです。
リップに使うアイテムの選び方
リップは自分の唇の色に近い自然なピンク、コーラル、ベージュ系のものを選びましょう。明るすぎる色や派手な色味はナチュラルメイクでは浮いてしまうことがあります。
証明写真では、つや感のあるリップよりも、つや感がありすぎないマット・セミマットのタイプがおすすめです。つや感が出過ぎないほうが自然な印象を与えやすくなります。
リップの塗り方
リップカラーを塗る前に、無色のリップクリームやリップバームを塗って馴染ませます。リップカラーを塗る際は、唇の口角から内側に向かってふんわりと塗り広げましょう。何度もカラーを塗り重ねると、ムラになるので、一塗りできれいに発色するようするのがポイントです。
指やリップブラシを使って、色を唇に馴染ませるようにし、中央から外に向かってグラデーションを意識すると自然な印象になるでしょう。
リップカラーを塗った後にティッシュで軽く押さえ、余分なカラーを取り除くと、色が濃くなりすぎるのを防いで自然に仕上がります。
【化粧以外も重要】証明写真を撮るときに意識したいポイント
証明写真を撮るときは髪型や服装も意識する必要があります。それぞれのポイントを見ていきましょう。
髪型
就活の証明写真では、表情が明るく見える、清潔感のある髪型を心がけましょう。髪はきちんと整えて、乱れやひっかかり、寝癖をなくすことが重要です。
短髪の場合は、ヘアスプレーやジェルをほどよく使用して髪をまとめ、すっきりと見えるように整えましょう。髪が長めの場合は、まとめるかしっかりとセットして、ジャケットやブラウスの襟が隠れないように整えます。
明るい髪色は企業の服装規定などに合わないこともあるので、その点も注意が必要です。
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服装
服装は証明写真を何で使うかにもよりますが、就活などフォーマルな場であればスーツがおすすめです。同じ証明写真を複数の企業に送ることがあるので、スーツであればどの企業に送っても差し支えないでしょう。
業界や職種などにあわせて服装を決めることも大切です。
スーツや私服は清潔でシワやホコリがない状態にすることが重要です。シワがあると、清潔感に欠ける可能性があるので、撮影前にシワやホコリがないかチェックしてみましょう。
特に、ネクタイや襟まわりは目に入りやすいポイントです。撮影前に付着したホコリやゴミをブラシやテープで取り除いたり、ボタンやネクタイの周りにシワが入らないように整えたりしておきましょう。
ネクタイや襟が曲がったり、左右どちらかに偏ったりしてないかもチェックしてみてくださいね!
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自分でメイクするのに慣れていなくてうまくできない場合は、プロに任せてみるのもおすすめです。
メイク付きの証明写真館にいく
証明写真の撮影とメイクがセットになったサービスを提供している写真館もあるので、自分でメイクをするのが難しい場合は検討してみるのも選択肢のひとつです。
写真映えに特化したメイクをしてもらえる証明写真館であれば、自分でメイクをするのが不安な場合でも納得のいく仕上がりになりやすいです。
気になる場合はインターネットで「証明写真 メイク付き+住んでいる市区町村名」などで検索し、近隣の店舗を探してみましょう。
美容室などでメイクをしてもらう
美容室やヘアメイク専門の店舗でも、メイクサービスを提供している場合があります。美容室でメイクをしてもらうことで、ヘアスタイルとの調和も取りやすくなるのでおすすめです。
なかには、就活ヘアメイクレッスンを行っている店舗もあります。このようなサービスを活用することで、今後の就活メイクなどに活かすことができるでしょう。
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よくある質問
就活で使う証明写真にメイクをしてもいいですか?
就活の証明写真でメイクをしても問題ありません。メイクをすることで写真映りを自分でコントロールできるメリットがあります。
証明写真の化粧はどこまでやるのがいいですか?
証明写真のメイクは、清潔感を重視し、濃すぎないナチュラルメイクを意識するのがおすすめです。
証明写真を撮るときのメイクのコツを教えてください。
証明写真を撮るときはナチュラルメイクを意識したうえで、チークやリップで血色感を出すのがポイントです。