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卒業見込みとは?履歴書の正しい書き方や記載条件、卒業見込証明書のもらい方を紹介

卒業見込み_アイキャッチ

卒業見込みとは、学生が卒業する見通しが立っていることを示す表現です。おもに新卒の就活時の履歴書に記載する表現ですが、誰でも記載できるわけではありません。意味や記載できる条件を理解したうえで使用することが大切です。

この記事では、卒業見込みの意味や使い方などを詳しく解説します。卒業見込みと似た言葉の「卒業予定」「在学中」の使用シーンも紹介するので、自分の状況に合う表現はどれになるかも確認しておきましょう。

この記事でわかること

  • 「卒業見込み」は誰でも記載できるわけではなく、一定の条件を満たす必要がある
  • 大学1年や2年の場合は「卒業見込み」ではなく「在学中」や「卒業予定」を使用する
  • 新卒採用の履歴書の最終学歴には、卒業見込みの年月を正確に記入することが重要

卒業見込みとは:学生が卒業する見通しが立っていることを示す表現

「卒業見込み」とは、学生がすでに卒業に必要な条件を満たし、卒業することがほぼ確実である状態を指します。卒業年度もしくは卒業前年度の学生が就活用の履歴書に記載するもので、「卒業予定」よりも確実性のある表現です。

例えば大学3年生の場合でも、すでに卒業に必要な単位数などの要件を満たしている状況であれば「卒業見込み」と記載できます。

新卒の就活では履歴書に「卒業見込み」を記載する

新卒の就活では、履歴書の学歴欄の最後に卒業予定の年月を記入し、学校名・学部名・学科名などの後ろに「卒業見込み」と記入します。

履歴書の卒業見込みの書き方

記載例

◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 ◯◯コース 卒業見込み

人事

大学院や専修学校の場合は「修了見込み」と書きましょう。

学歴欄の書き方に関する具体的なポイントは「履歴書の学歴欄の書き方」でも詳しく解説しています。

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履歴書に卒業見込みと記載できる条件

「卒業見込み」は誰でも記載できるものではなく、確実に卒業することが見込める条件を満たしている必要があります。学校や学部により条件が異なる場合もありますが、一般的な条件は次の2つです。

  • 現時点で卒業に必要な単位数を満たしていること
  • 現時点で卒業要件を満たしていること

現時点で卒業に必要な単位数を満たしていること

卒業に必要なすべての単位を修得している、または修得予定の場合は「卒業見込み」と記載できます。

履歴書を作成する時点で単位数が不足していても、履修していれば「その年度内に卒業することが見込まれる」とされることが一般的です。学校によっては、卒業に必要な単位の4分の3以上を卒業見込の条件としているケースもあります。

ただし、卒業に必要な単位数は学校や学部・学科によって異なるので、確認は必要です。

現時点で卒業要件を満たしていること

現時点で卒業に必要なすべての条件を満たしていることも必要です。単位取得のほかに、卒業論文や卒業試験などの課題が完了していることも含まれます。

留年の条件に該当している場合は、「卒業見込み」とは記載できないので注意しましょう。

「卒業見込み」と「在学中」「卒業予定」の違い

「卒業見込み」と似た言葉に「在学中」や「卒業予定」がありますが、これらは就活の履歴書では使わない表現です。それぞれの意味や使用シーンを見ていきましょう。

1・2年の履歴書には「在学中」と記載する

「在学中」は、学生が現在学校に在籍している状態を示す表現です。おもにインターンやアルバイトへの応募時の履歴書に記入します。

例えば、大学1・2年生がインターンへの応募時に提出する履歴書には、学歴欄の最後に「在学中」と記載します。

履歴書の学歴欄の書き方(在学中)

一方で、大学3・4年生で卒業に必要な単位が揃っている場合は、インターンへ応募時に履歴書にも、「卒業見込み」と記載できます。

人事

「在学中」はおもに1・2年の履歴書に使用するものと覚えておきましょう。

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履歴書に「卒業予定」は使わない

「卒業予定」は、学生が将来的に卒業する予定であることを示せますが、「卒業見込み」よりも確実性が低い表現です。「卒業予定ではあるが、卒業見込みはない」といったマイナスな印象を与える可能性があります。すでに単位や要件を満たしている状況であれば「卒業見込み」と記入しましょう。

履歴書の学歴欄の書き方

履歴書の学歴欄は次のように記入します。

履歴書の学歴欄の書き方(卒業見込み)

書き方のポイントを見ていきましょう。

中学卒業から記入する

新卒の履歴書は、義務教育が終了する中学卒業から記入することが一般的です。中学校入学以前の学歴は必要ないため、中学校の卒業から古い順に書きましょう。

人事

学歴の記載方法に明確なルールはなく、転職活動で使用するの履歴書の場合は、「高等学校入学」から記入することもあります。

学校・学部・学科名は省略しない

学校・学部・学科名・コース名は省略せず、正式名称で書くことも重要です。高校ではなく「高等学校」、大学は「〇〇大学」と記入します。学校名の前には「◯◯県立」「私立」なども忘れずに書きましょう。

人事

正式名称は学生証や学校の公式サイトなどで確認してみてください。

大学では学科やコースをすべて書くと文字数が多くなるため、書ききれない場合は2行に分けるなど、読みやすいように工夫することも大切です

和暦・西暦のいずれかに統一する

入学年月と卒業年月は、◯年◯月と記入しますが、和暦・西暦に関しては、履歴書内でいずれかに統一すればどちらでも問題ありません。西暦を使用する場合は「2025年4月」、和暦を使用する場合は「令和7年4月」のように書きましょう。

最後に卒業見込み年月を書く

最後に、最新の学歴情報を記入します。その際、卒業見込みの年月を正確に記入することも重要です。「卒業見込み」と書かれていないと、「本当に卒業できるかどうか」といった不安を持たれる可能性があるため、忘れずに記入しましょう。

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卒業見込みを証明するために提出する書類

卒業見込みを証明するためには、次の2つの書類提出が必要です。

  • 卒業見込証明書
  • 成績証明書

卒業見込証明書

卒業見込証明書とは、大学が発行する、その学生が卒業見込みであることを証明する書類です。卒業見込証明書は、卒業見込みと認められる時期であればいつでも発行できます。最終学年の4月頃から発行できることが多いですが、具体的な発行可能日は大学によって異なります。

卒業見込証明書は、不正利用や改ざんを防ぐためにホログラムや透かしが入っている場合があります。コピーをして使い回すことはできないので注意しましょう。

成績証明書

成績証明書とは、学校の成績を証明するための書類です。おもに、取得した単位や年度、評価が記載されています。

最終面接の前後や内定承諾時などに、企業が「学生の卒業見込みがあるか」「学校でどんなことを学んだか」を知る目的で、成績証明書の提出を求められることがあります。

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成績証明書の発行方法や提出方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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卒業見込証明書のもらい方

卒業見込証明書の発行方法は学校によって異なりますが、おもに以下のような方法があります。

人事

発行には、学生証や手数料(数百円程度)が必要となる場合があるので、用意しておきましょう。

証明書の自動発行機を利用する

学校内に自動発行機が設置されている場合は、そちらを利用して卒業見込証明書を発行できます。自動発行機の操作方法に従い、学生証を読み込ませて、必要事項を入力し、卒業見込証明書を発行します。

人事

その場で卒業見込証明書を受け取れるので、急いでいるときは自動発行機の利用がおすすめです。

学校の学務課や受付で申請して受け取る

学校によっては、​​各種資格取得(見込)証明書や英文の各種証明書は自動発行機が利用できない場合があります。自動発行機で発行できない場合は、学校の窓口で申請しましょう。

学校の学務課や受付、各種証明書の発行窓口で、卒業見込証明書の申請用紙に必要事項を記入して提出します。申請後、数日から数週間程度で卒業見込証明書が発行され、学校内で受け取るか、郵送してもらうことになります。

オンラインで申請する

なかには、オンライン申請に対応している学校もあります。証明書の発行をオンラインで申し込むと、指定住所への郵送や、コンビニでの印刷などで卒業見込証明書を受け取れます。

よくある質問

卒業見込みとはどういう意味ですか?

「卒業見込み」とは、学生が卒業する見込みがあることを示す表現です。すでに卒業に必要な条件を満たし、卒業の手続きを進めている状態を指します。就活などで、学生が卒業見込みであることを示すために使用します。

卒業見込証明書はいつから発行できますか?

「卒業見込証明書」が発行できる時期は、最終学年になってからであることが多いです。 例えば、4年制大学であれば4年生から発行できます。ただし、学校により異なる場合があるので、在籍している学校に確認してみましょう。

卒業見込証明書を発行できる条件や単位数は何ですか?

卒業見込証明書を発行できる条件や必要な単位数は、各学校の規定によって異なります。一般的には、卒業に必要なすべての単位を修得予定で、卒業要件を満たしていることが条件です。詳細については、各学校の卒業見込証明書発行基準や卒業要件などを確認してみましょう。

履歴書に記入する卒業見込みの書き方を教えてください。

学歴欄の最後に「◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 卒業見込み」のように記入します。卒業見込みの年月は未来の年月となります。間違いのないよう慎重に記入しましょう。

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