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SPI対策はいつから始めるのが正解?勉強にかける時間や流れ・必要なものを解説

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SPIとは、選考において応募者の能力や性格を把握する目的をもったテストの一種です。9割近い企業がSPIを含む何らかの適性検査や筆記試験を実施しています。

「SPIではどんな問題が出るか」といったことがインターネットや書籍で公開されており、ある程度対策が可能です。では、実際にいつから対策をすればよいのか、もし対策の時間が確保できない場合はどうすればよいのかを見ていきましょう。

この記事でわかること

  • SPI対策は、卒業年度の12月までにスタートすると勉強時間を確保しやすい
  • SPI対策は短期間で詰め込むよりも、1日30分程度を継続するのがおすすめ
  • SPI対策は本やスマートフォンのアプリを活用することで、日々勉強できる

SPI対策は卒業前年度の12月までに始めるのがおすすめ

SPI対策の開始時期は、卒業前年度の12月までに始めるのがおすすめです。例えば、4年制大学に通う方であれば、大学3年生の12月が目安になります。

ただし、12月までにスタートしなければならない、それ以降では遅いというわけではありません。人によりSPI対策に割ける時間が異なるため、目安として把握しておきましょう。

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SPI対策は最低でも30時間はやっておきたい

SPI対策にかける時間は、最低でも30時間を目安にしましょう。

これは「30時間対策をすれば、どんな問題も解ける」というわけではありません。30時間は、SPI対策の本を読み苦手な分野まで把握したうえ、対策ができるおおよその時間です。

実際の勉強時間は、30分から1時間のSPI対策を毎日、または数日おきに行いましょう。勉強は、SPIが実施される日まで継続することがおすすめです。日々の勉強時間が短くても、SPI前の数日間に詰め込んで勉強するよりは、時間と心に余裕をもち、自分の力を発揮しやすくなります。

「言語問題」「非言語問題」の苦手なほうを重点的に対策したい

SPIには「言語問題」と「非言語問題」の2種類があります。

言語問題とは

語彙、文章の読解、語句の用法などが出題される。国語のような問題

非言語問題とは

確率、推論、割引などが出題される。数学のような問題

スマートフォンやパソコンで閲覧できるWebサイト、SPI対策の本には、SPIの例題や過去問が掲載されています。これらをひと通り読み込み解いていくことで、自分の得意・不得意な問題がわかるはずです。

問題の種類にかかわらずまんべんなく対策するのがベストではありますが、苦手なほうを重点的に対策することで効率的に対策しやすくなるでしょう。

テストセンターはWebテスティングと出題範囲が異なることがある

SPIの受検形式には、これらのように4種類があります。

  • テストセンター
  • Webテスティング
  • インハウスCBT
  • ペーパーテスト

テストセンターの場合、言語問題と非言語問題に加えて、「英語能力検査」と「構造的は握力検査」も出題されることがあります。

英語能力検査とは

英語の問題で、語彙、英文の穴埋め、長文読解などが出題される

構造的把握力検査とは

複数の文章から問題構造が似ているものを選ぶ問題などが出題される

英語能力検査や構造的把握力検査が出題されるかは、企業により異なります。

受検形式の詳細については以下の記事もご覧ください。

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SPI対策の流れ

SPI対策は何をすればよいかわからない方は、このような流れで勉強を進めてみましょう。

  • 志望企業の出題形式を確認する
  • 本を1冊購入してひと通り問題を解いていく
  • 得意・苦手を把握する
  • 毎日問題集を解いていく・模試を受ける
  • 隙間時間を有効活用する
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勉強方法や確保できる時間は人により異なるので、参考までにチェックしてみてくださいね!

1.志望企業の出題形式を確認する

まずは、志望する企業で実施されるSPIが、どの出題形式かを把握しましょう。

テストセンターで英語能力検査と構造的把握力検査も出題されるのであれば、言語問題と非言語問題にプラスして対策を行う必要があります。また、Webテスティング、ペーパーテスト、インハウスCBTはそれぞれ回答方法や時間配分が異なるため、出題形式とその特徴を把握しておくことが大切です。

2.本を1冊購入してひと通り問題を解いていく

SPI対策をするために用意しておきたいのが、SPI対策本です。まずは気になる本を1冊購入し、問題を解いて解説を読むのがおすすめです。

SPI対策の問題集や参考書は、書店やネットショップなどさまざまな場所で販売されています。本の内容やレビュー、口コミをチェックして自分に合う本を探してみてください。

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年度によって出題傾向が変わる場合があるため、本は最新版を購入するのがおすすめです。

3.得意・苦手を把握する

購入した本の問題をひと通り解き、自分がどの分野のどんな問題が苦手だったか、スムーズに解けたかを確かめてみましょう。

苦手な問題の傾向が把握できれば、その分野を重点的に勉強できます。

4.毎日問題集を解いていく・模試を受ける

自分の得意、苦手を把握したあとは、毎日30分や1時間といった無理のない範囲で勉強を続けましょう。本以外にも、スマートフォンのアプリやパソコンなどでも問題集、過去問を閲覧できます

可能であれば毎日勉強を続けたいですが、講義や実習、アルバイトなどがあり難しい場合は、時間に余裕があるときだけ、週末だけなどでもよいでしょう。大切なのはできるだけ対策を継続することです。

対策がある程度進んだら、Web上にあるSPIの模試を受けてみるのもおすすめです。

5.隙間時間を有効活用する

学校の講義や実習などでSPI対策ができない場合は、通学などの移動時間、就寝前の時間、講義の合間など、5分や10分といった隙間時間を活用して問題集を読んでみましょう。

本以外にも、いつも持ち歩いているスマートフォンやタブレットでSPI対策のアプリを入れて閲覧したり、電子書籍を読んだりするのもおすすめです。

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少しでも時間を有効活用しておくことで、本番でいい結果が期待できるかもしれませんね。

SPIの性格検査の対策は必要?

SPIの性格検査は、能力検査と異なり特別な対策は必要ないでしょう。性格検査では、受検者の志向や行動といった人となりを把握するための検査であり、ありのままの自分で回答をすることが大切です。

SPIの性格検査では、このような問題が出題されます。

以下の質問はあなたの日常の行動や考えにどの程度あてはまりますか。 最も近い選択肢を1つ選んでください。

1 A. 一人で旅行するのが好きだ
  B. 皆で旅行するのが好きだ

2 A. 買い物ではよいと思ったらすぐ買ってしまう
  B. 気に入っても一度店を出て考え直す

3 A. 勝負は時の運だ
  B.勝負は努力の結果だ

4 A. 気が合うのは想像力のある人だ
 B. 気が合うのは実行力のある人だ

5 A. うそも方便である
  B. うそはついてはいけない

〔選択肢〕
 Aに近い
 どちらかといえばAに近い
 どちらかといえばBに近い
 Bに近い

引用元:【例題あり】SPIの性格検査にはどんな問題が出る?人事の知りたいこと、受検方法、練習問題を紹介! - リクナビ就活準備ガイド

自己分析を振り返るとスムーズに進めやすい

性格検査の所要時間は約30分です。

自分に関することを選択肢のなかから回答していくため、能力検査と比較するとスムーズに回答できるでしょう。しかし、1問に時間をかけすぎるとすべて回答できなくなる可能性があります。

性格検査では、能力検査のような事前対策よりも、自己分析を振り返ってスムーズに回答する準備をしておくのがいいかもしれません。

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性格検査とは?落ちることはある?事前の対策や練習、問題例を解説

性格検査とは、さまざまな質問に答え、思考や行動を把握するためのもので、適性検査の一種です。企業が採用する人材の特徴を把握するための材料になり、能力検査とともに実施されるケースがあります。事前に問題例や回答方法を把握し、時間内にすべて回答できるように対策しておきましょう。

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選考まであと1週間!SPI対策は間に合う?

事情がありSPI対策ができなかった方でも、今からできる対策をしていきましょう。

SPI実施の1週間、数日前から対策をする場合は、まずスマートフォンやパソコンでSPI対策の模試を受けて、SPIではどんな方法で出題されるのか、どんな問題が出るのかを確かめます。

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「SPI 模試」などで検索すると、Webサイトが見つかります。

時間がない場合、SPI対策の本を一冊読み切るのは難しい可能性もあるので、まず模試を受けて苦手分野を把握してその部分を対策してみましょう。解き方や公式の暗記が必要な部分は、対策初日など早い段階からスタートすることで本番までに覚えられる可能性が高まります。

問題を解いたり解説を見たりしてひと通り勉強したら、再度模試を受け、苦手だった部分が克服できているかを確認してみてください。

SPI対策をノートにまとめることで、受検まで苦手な分野を見返す、暗記作業を繰り返すことができます。

CAB・GABや玉手箱の対策について

就活の適性検査には、SPI以外にもCABやGAB、玉手箱などがあります。いずれの検査も、言語問題や非言語問題のような出題があります。

似たような検査ではありますが、問題数や1問あたりの時間が変わるため、適性検査ごとに特徴を把握し回答していく流れを把握することが重要です。

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どの適性検査が行われるかは企業によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

CABやGAB、玉手箱もSPI対策の本同様に販売されています。適性検査を受ける方は本を読んだり、スマートフォンのアプリで問題を確かめたりしましょう。

SPI対策は毎日の積み重ねが大切

SPI対策は、可能であれば卒業前年度の12月までにはスタートし、1日30分や1時間の勉強を継続していきましょう。必ずしも毎日勉強しなければならないわけではありませんが、できる範囲で継続すれば、苦手な分野を克服したり、公式を暗記できたりとメリットは多いはずです。

勉強時間が確保しづらい方でも、隙間時間を活用すれば十分SPI対策は可能です。講義、実習、アルバイトなどと両立するのは困難ですが、少しずつ勉強を進めていきましょう。

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よくある質問

SPI対策はいつからスタートするべきですか?

SPI対策は、卒業前年度の12月までに開始するのがひとつの目安です。ただし、人によりSPI対策のためにかけられる時間は異なるため、無理のないタイミングでスタートしましょう。

SPIが苦手な方は早め、SPI以外の対策や講義などで忙しい方は、12月以降に対策を始めるなど、自分にあったタイミングを見つけてみましょう。

SPI対策にはどれくらいの時間をかけるのがおすすめですか?

目安として、最低でも30時間は勉強するのがよいといわれています。「30時間以上勉強しなければならない」というわけではないため、自分のペースに合わせて勉強をしましょう。

勉強の合計時間よりも、毎日30分程度のように短時間でも継続していくことが大切です。

おすすめのSPI対策の方法を教えてください

SPI対策の問題集、参考書を読む、スマートフォンのアプリを活用する方法があります。

問題集を一冊読んで問題を解き、自分の苦手な分野や暗記できていない部分を探し、そこを重点的に対策することで、問題をまんべんなく解いていけるでしょう。

問題集を解いたあとはWeb上でSPIの模試を受け、苦手分野を克服できているか、問題がスムーズに解けるかを確かめみるのもおすすめです。

インターンの選考でSPIなどの試験・適性検査は行われますか?

インターンの選考でも、SPIや玉手箱などの適性検査を実施する企業はあるようです。

応募前に募集要項を確認し、どんな適性検査が実施されるかを確認してみてください。

SPI対策が間に合いません。どうすればいいですか?

SPIの受検まで数日、1週間程度時間がある場合、スマートフォンなどで模試を受け、苦手な分野を把握し対策をしましょう。解き方、公式の暗記など可能な限りできる対策を行います。

時間がないからと何もしないのではなく、今できることを少しでも対策しておくと1問でも多く正しい回答ができるかもしれません。

短期間での対策方法は「選考まであと1週間!SPI対策は間に合う?」で紹介しています。

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