証明写真は、現物だけでなく、データ化してスマホやPCなどに保存しておくと便利です。データ化しておくことで、Web履歴書などの提出がスムーズになるほか、追加の焼き増しやサイズ変更もできるので、同じ写真をさまざまな場所で使えます。
この記事では、証明写真をデータ化する方法を紹介します。データ化する際の画像サイズや注意点なども解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 証明写真は、撮影時に紙の証明写真とデータの両方を入手できることが多い
- すでにある証明写真は、コンビニのマルチコピー機やスキャンアプリでデータ化することが可能
- 証明写真をデータ化する際には、ファイル形式やサイズに注意すること
撮影時にデータと紙の証明写真の両方を手に入れる方法3つ
証明写真は、写真館やスタジオでプロに撮影してもらう方法のほか、証明写真機(スピード写真)、スマホの専用アプリでも撮影でき、どの方法でも証明写真のデータを入手することが基本的に可能です。
ここでは、それぞれの方法で撮影した際に、紙の証明写真とデータの両方を入手する方法を紹介します。
1. 写真館やスタジオを利用する
写真館やスタジオでは、証明写真を撮影した際に、写真そのものだけでなく、証明写真のデータをもらうことが可能です。なかには、企業指定のピクセル数や容量に対応したデータにしてくれたり、スマホやPCから手軽にダウンロードできたりするサービスもあります。
費用 | 5,000〜10,000円程度(撮影費を含む) |
かかる時間 | 30〜1時間程度 |
サービス例 | ・カメラのキタムラ ・Studio Indi |
データ化するには別途料金がかかる場合もありますが、データ化が撮影料金に含まれているケースもあります。利用するサービスによって異なるので、撮影前に確認してみましょう。
写真館やスタジオではプロに撮影してもらえるので、自分撮りや証明写真機よりもクオリティが高い点も魅力です!
2. 街中の証明写真機を利用する
街中にある証明写真機(スピード写真)のなかには、データ化に対応している機種もあります。データ化に対応している証明写真機では、利用時に「データだけを受け取る」「データと証明写真のプリントをセットで受け取る」などを選択できるようになっています。
なかには、スマホやPCを使用して撮影した証明写真のサイズを調整やファイルの形式を変更したり、背景を変更したりできる機種もあります。
費用 | 1,000円前後(撮影費を含む) |
かかる時間 | 30分〜1時間程度 |
サービス例 | ・Ki-Re-i 証明写真画像データサービス Withスマホ ・富士フイルム | 証明写真ボックス | 撮影データダウンロードサービス 「SmaFace!」 |
証明写真機は、データを受け取る場合も追加料金がかからないため、費用を抑えて紙の写真とデータを入手できる点が魅力です。
3. スマホの専用アプリを利用する
スマホの証明写真専用アプリで撮影し、データとして保存することも可能です。スマホアプリであれば、撮影に出向く必要がなく、自宅で手軽に撮影からデータ化まで行えるので便利です。
スマホの専用アプリは基本的に無料で利用でき、アプリ内で写真の明るさや背景、サイズなどを調整することも可能です。ただし、カメラの位置や身だしなみなどを自分で調整する必要があるので、撮影に手間取る可能性があります。就活の選考などのフォーマルな書面で利用する証明写真の場合は、写真館や証明写真機で撮影した写真を利用することがおすすめです。
スマホアプリは手軽に撮影できるので急いでいるときの有効な手段になりますが、時間があれば写真館やスタジオを利用することがおすすめです!
すでにある証明写真をデータ化する方法2つ
すでに手元にある紙の証明写真をデータ化して使用することも可能です。以下2つの方法を見ていきましょう。
1. コンビニなどのマルチコピー機でデータを取り込む
コンビニなどのマルチコピー機では、紙の証明写真をスキャンしてデータ化することが可能です。証明写真をマルチコピー機で読み取り、ファイル形式を選択してデータとして保存できます。
また、マルチコピー機では、証明写真を貼った履歴書をスキャンしてデータ化(PDF化)することも可能です。ただし、この方法では証明写真単体のデータではなく、写真付きの履歴書のデータを作ることになります。
マルチコピー機を利用する方法は、自宅近くなどのコンビニで対応できて便利ですが、撮影時にデータを受け取る方法と比べて画質が落ちてしまう可能性があります。証明写真の現物のみが手元にあり、できるだけ早くデータ化して使用したい場合の手段として利用することがおすすめです。
費用 | 100円程度 |
かかる時間 | 30分〜1時間程度 |
サービス例 | ・セブン-イレブン マルチコピー機 |
2. スキャンアプリでデータを取り込む
スマホのスキャンアプリで証明写真の現物を撮影し、データとして保存する方法もあります。スマホアプリで手軽にデータ化でき、PDFやJPEGなど好きな形式で保存できて便利です。
スキャンアプリは自宅で手軽にできる便利な方法ですが、スマホのカメラで撮影するため画質は落ちてしまいます。スキャンの仕方次第では、写真が傾いたりゆがんだりする可能性もあるので、注意しましょう。
費用 | 無料 |
かかる時間 | 30分程度 |
アプリ例 | ・PhotoScan |
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就活に適した証明写真の基本ルール|服装や髪型・前髪、表情のポイントを解説
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証明写真をデータ化するときのサイズ
履歴書や就活のエントリーシートで使う証明写真は、「縦4cm×横3cm」のサイズが一般的です。証明写真データは「600×450ピクセル」など、ピクセルで指定されることがあります。比率は「縦4:横3」で用意しておきましょう。
企業によっては独自のサイズが指定される可能性があるので、企業からの案内をしっかり確認しておきましょう!
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証明写真をデータ化するときの注意点
証明写真をデータ化する際には、以下5つの点に注意しましょう。
画質が粗くならないようにする
証明写真の画質は、鮮明な品質であることが大切です。データ化する際には、解像度や画質設定に注意を払い、写真が粗くならないように注意しましょう。
例えば、小さいサイズのデータを引き伸ばして履歴書に添付した場合、画質が粗くなってしまう可能性があります。データ化して画像の粗くなる場合は、データを受け取れる写真館や証明写真機で撮り直すことがおすすめです。
企業によっては、解像度(300dpiなど)が指定される場合もあります。
ファイルサイズが大きすぎないようにする
データ化された証明写真のファイルサイズは、適切な範囲に収める必要があります。ファイルサイズは一般的に数百KBから2MB程度までであれば問題ないことが多いです。企業から「〇〇KB以下での提出をお願いします」と案内されるケースもあるので、ファイルサイズの規定がないか確認しておきましょう。
ファイルサイズが大きすぎると、オンライン応募やメールでの送信などの際に問題が生じる可能性があります。
写真館や証明写真機でデータ化する場合は、適切なサイズに調整してもらえることが多いですが、個人で撮影したりアプリを使用したりする場合は注意が必要です。ファイルサイズの圧縮が必要な可能性があることを覚えておきましょう。
データは複数の場所に保存しておく
データ化した証明写真は、複数の場所に保存することがおすすめです。PCやスマホなどのデバイス、USB、クラウドストレージなどにバックアップを作成しておくことで、データの紛失や破損などのトラブルにも対処できます。
PCとスマホの両方に保存することで、どちらのデバイスからでも証明写真をアップロードできる状態になり、エントリーシートやメールに添付する作業もスムーズになります。
指定の形式に合わせる
証明写真は、企業から指定された形式でデータ化します。JPEG形式を指定されることが多いですが、PNG形式などを指定する企業もあります。
「JPEGからPNG」「PNGからJPEG」に変換したいときは、Web上の画像形式変換サイトなどを使うことで、比較的簡単に変換することが可能です。
Webで「JPEGからPNG 変換」などを検索してみましょう!
ダウンロード期間を過ぎないようにする
写真館や証明写真機で撮影したデータには、「撮影日から6カ月」などダウンロードできる有効期限が設けられています。期限切れを避けるためにも、受け取ってすぐにダウンロードしておくと安心です。
証明写真を提出する際は「過去6カ月以内に撮影したもの」など期間を指定されることが多いので、ダウンロード期限が切れる頃は再撮影が必要な時期でもあります!
Web上の履歴書・ESにデータの証明写真を添付する方法
Web上の履歴書やESにデータの証明写真は、以下の手順で添付します。
1. 証明写真のデータをPCなどに保存する
まずは、証明写真のデータを、履歴書やESを作成しているPCやUSBなどに保存しましょう。データがスマホにある場合は、メールで転送したり、クラウドにアップロードして保存したりする方法で対応できます。
2. 必要に応じてサイズや形式を調整する
企業が出す募集要項を確認し、証明写真のサイズや画質に関する指定があるかどうかを確認し、指定に沿って編集を行います。指定がない場合は、サイズは「縦4:横3」、画質は「300dpi以上」になるように調整してみましょう。
3. 履歴書を作成したソフトにデータをアップロードする
履歴書をExcelやWordなどのソフトで作成する場合は、それぞれ画像を挿入する機能があるので、適切な場所に証明写真を挿入しましょう。
履歴書の画像がアップロードされたら、プレビューを確認し、証明写真が適切に表示されているか確認します。
ExcelやWordのほかに、指定のWebサイトなどに直接必要項目を入力し、画像挿入まで行うケースもあります。その場合、写真のアップロードボタンやアイコンが用意されているので、そこからデータ化した証明写真を選択しましょう。
証明写真をデータ化しておくメリット
証明写真は、現物だけでなくデータを用意しておくことで、さまざまなメリットを得られます。
Web上でのエントリー・履歴書提出に対応できる
昨今では、Web出願やWeb申請、Webエントリーなど、就活をはじめとするさまざまな内容をオンラインで行うことが増えています。これらに対応するためには、データ化された証明写真が必要です。
そのため、証明写真を撮影する際には、データサービスが含まれているものを選ぶことがおすすめです。
1つのデータを繰り返し使える
データ化された証明写真は、履歴書やエントリーシート、オンラインの応募フォームなど、必要な場所や機会で繰り返し使用できるため、さまざまな場所で同じ写真を使いたい場合に便利です。
複数の企業への応募がある場合でも、一度撮影した写真をデータとして保存しておけば、応募のたびに撮影する手間やコストを省けます。
柔軟に編集・調整できる
データ化された証明写真は、必要に応じて編集することができます。例えば、写真のサイズや明るさ、背景の修正など、微調整が必要な場合もデータがあると便利です。写真館やスタジオで撮影したものであれば、応募先に合わせて写真のスタイルや表情を微妙に変えることも可能なケースもあります。
このように、データ化された写真なら写真の編集を手軽にできるので、用途に合わせて使いやすくなるでしょう。
編集は手軽にできますが、明るさなどを編集しすぎると不自然になることもあるため微調整程度にしておきましょう!
よくある質問
証明写真を撮影した際にデータ化するにはどうすればいいですか?
写真館やスタジオ、証明写真機では、撮影した証明写真をデータ化することが可能です。特に、写真館やスタジオであればプロに撮影してもらえるので、クオリティが高い写真を撮れる点でもおすすめの方法です。
証明写真をスマホにデータ保存するにはどうすればいいですか?
PCに保存されている場合はメールで自分のスマホ宛に送信したり、クラウドにアップロードしたりする方法があります。
また、撮影時にスマホにデータを保存する場合は、証明写真をデータ化してスマホに転送できる証明写真機(スピード写真)を利用するのもおすすめです。
紙の証明写真をスマホに取り込む方法は「すでにある証明写真をデータ化する方法2つ」で詳しく解説しています。
就活で証明写真のデータが必要になるタイミングはいつですか?
Web出願やWeb申請、Webエントリーなどで、証明写真のデータが必要になります。証明写真をデータ化してスマホやPCに保存しておくと、さまざまな場所で使用できて便利です。
手元にある証明写真をデータ化したい場合、どうすればいいですか?
コンビニのマルチコピー機でスキャンするか、スマホのスキャンアプリを使用するなどでデータ化する方法があります。ただし、スキャンした際に画質が悪くなる可能性があるので、時間に余裕があるなら写真館や証明写真機(スピード写真)で撮り直してデータ化することがおすすめです。
詳しくは「すでにある証明写真をデータ化する方法2つ」をご覧ください。