就活の証明写真は証明写真機(スピード写真)で撮影することもできますが、時間に余裕がある場合は、写真館やスタジオで撮影することがおすすめです。写真館やスタジオでプロに撮影してもらうことで、就活に適した写真が撮れるので、自信を持って就活に臨むことができるでしょう。
この記事では、就活の証明写真に関する基本的なルールや、撮影時の服装、身だしなみ、写りをよくするためのポイントなどを紹介します。
この記事でわかること
- 就活用の証明写真は写真館やスタジオで、プロに撮影してもらうことがおすすめ
- 就活用の証明写真の形式は企業により異なる場合があるので、事前に確認すること
- 撮影時は、清潔感のある服装や身だしなみ、姿勢、表情に気を配ることが大切
就活の証明写真で気をつけたいこと
証明写真は、履歴書やES(エントリーシート)などの応募書類とともに提出するのが一般的です。就活の証明写真は、採用担当者が写真から読み取れる人柄を知るためや、面接やインターンなどで実際に会う前に本人を確認をする目的で、提出が求められます。
証明写真は、採用担当者が最初に目にするものだからこそ、写真のサイズが正しいことや、写真のカットが曲がっていないことなど、基本的な点に配慮することが重要です。
服装や髪型、メイク、表情によっても、与える印象は大きく変わります。就活に適した服装で、髪型を整え、清潔な印象を与えるように心がけましょう。
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就活の証明写真は、写真館と証明写真機(スピード写真)のどっちでもいい?
証明写真は、写真館もしくは証明写真機(スピード写真)で撮影することができます。就活の場合はどちらで撮影するのがよいのか解説します。
写真館やスタジオでプロに依頼するのがおすすめ!
写真館やスタジオでプロに撮影してもらった写真は、自分撮りや、スピード写真で撮影した写真よりも高品質に仕上がります。
証明写真機は手軽かつスピーディに撮影できますが、撮影にかけられる時間が短く、身だしなみなどをすべて自分で判断しなければならないため、慣れていないと撮りなおしが必要になる場合もあります。
一方、写真館やスタジオでは、就活用の証明写真を撮ることに慣れたスタッフが、姿勢や表情のアドバイス、服装の調整などもしてくれるので、就活に適した写真を撮影できるでしょう。
撮影後の編集で顔のシミや肌荒れ、襟周りの乱れを手直ししてくれる場合もあります。
また、写真館やスタジオでは、写真の現物だけでなく、データをもらえるところもあるので、Web上での提出もスムーズです。データがあれば、写真を使い切っても焼き増しできる点もうれしいポイントです。
ただし、証明写真機に比べて料金が高い傾向があり、自宅から写真館・スタジオまでの移動や撮影に時間が多くかかる可能性があるので、利用する際は確認が必要です。
写真館やスタジオで就活に適した写真が撮れると、自信を持って就活に臨むことができますね!
急いで調達したい場合は証明写真機を活用する
「明日までに証明写真が必要」など、急いで証明写真を用意したい場合は、街中に設置してあるボックスの証明写真機(スピード写真)が便利です。ただし、証明写真機(スピード写真)では、身だしなみや服装の乱れ、カメラとの距離感や位置、表情などを自分で調整しなければいけないので、撮影前の準備が必須です。
昨今ではスマホの履歴書アプリなどで写真を撮影できるものもあります。スマホで手軽に撮影でき、コンビニなどで印刷できる点は便利ですが、背景の確保や照明の調整が難しいので、避けたほうがよいでしょう。
就活用の証明写真の基本ルール4つ
就活用の証明写真には、企業が指定するフォーマットや要件があります。写真のサイズ、背景の色、服装の規定などは、企業によって異なる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
ここでは、一般的な証明写真の規定を紹介します。
規定サイズは縦4cm×横3cm
企業側から指定がない限りは、縦4cm×横3cmが一般的なサイズです。ミリ単位の差であれば多少のサイズの違いは問題ありませんが、明らかに大きすぎたり、小さすぎたりする場合は、サイズを変えて印刷する必要があります。
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背景色はホワイト・グレー・ブルーなど
証明写真の背景には一般的な選択肢として、ホワイトや明るめのグレー、明るめのブルーがあります。背景の色は与えたい印象によって選ぶのがおすすめです。
背景色ごとの印象
- ホワイト:明るくフレッシュな印象
- 明るめのグレー:落ち着きがあり、知的な印象
- 明るめのブルー:爽やかさや清潔感のある印象
応募先によっては色を指定される場合もあるため、要件を確認しておきましょう。
3〜6カ月以内に撮影した写真を使用する
証明写真は、基本的には3〜6カ月以内の写真が推奨されています。6カ月以上前の写真だと、現在の本人の印象とのギャップが生じる可能性があるためです。
応募先によっては「3カ月以内の写真」など期間を指定している場合があるので、撮影前に確認しておきましょう。
3カ月以内など、直近撮影したものでも、髪色や髪型が大きく変わった場合は撮り直すほうがおすすめです!
写真の裏面に氏名を記載する
紙の履歴書に証明写真を貼って提出する際には、裏面にフルネームで氏名を記載しましょう。氏名を書く理由は、万が一ノリが剥がれてしまったときに、自分の写真だとわかるようにするためです。
就活の証明写真の服装
スーツスタイルで証明写真を撮るときは、見える部分の服装に気を配ることが大切です。具体的には、以下の点に気をつけましょう。
どんな企業にもマッチするように、スーツスタイルで撮影することがおすすめです!
ブラックやネイビーのシンプルなスーツ
就活用の証明写真では、ブラックやネイビーなどの落ち着いた色で、無地のスーツが望ましいです。証明写真は基本的に複数の企業に対して同じものを使うことになります。その場合、フォーマルな印象の写真があるとどんな業界や企業にもマッチします。
撮影する時期が夏であっても、ジャケットを羽織って撮影するのがおすすめです!
顔色が映えるホワイト無地のシャツ
ジャケットのなかに着るシャツは、顔色が映え、清潔感のある明るい印象を与えられるホワイト無地のものがおすすめです。企業によっては、薄いストライプなど柄のあるシャツで問題ない場合があります。シャツの規定は企業ごとに異なるので、応募先企業の規定や雰囲気を考慮したうえで選びましょう。
メンズスタイルの着用ポイント
- きっちりとした印象を与えられる「レギュラーカラー」または「ワイドカラー」が適している
レディーススタイルの着用ポイント
- ベーシックな「レギュラーカラー」または襟元にボタンがない「スキッパーカラー」が適している
- かちっとした印象を与えたいなら、襟元までボタンのあるレギュラーカラーがおすすめ
メンズスタイル・レディーススタイルどちらも共通して、ボタンがあるシャツの場合は第一ボタンまでしっかり留めましょう。
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アクセサリーは基本的につけない
ピアスやイヤリング、ネックレスなどのアクセサリーは外した状態で証明写真を撮影します。服装自由の企業もありますが、就活の証明写真は複数枚セットでプリントしてほかの企業の応募書類にも同じものを使うことが多いので、アクセサリーのないシンプルなスタイルのほうが併用できて便利です。
身体のサイズに合ったアイテムを着用する
色やデザインだけでなく、自分の身体に合ったサイズにも注目して選ぶことが大切です。サイズが合わないとだらしなく見えてしまうので注意しましょう。
体型に合わないアイテムの例
- ジャケットの肩幅が身体に合っていない
- シャツの襟が首に食い込んでいる(サイズが小さい)
- シャツの襟周りがシワになっている(サイズが大きい)
など
サイズ感をチェックするポイントは、こちらの記事で詳しく紹介しています!
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落ち着いた色味ののシンプルなネクタイ
メンズスタイルの場合、証明写真を撮るときはネクタイを締めるほうがフォーマルな印象になります。シャツの真ん中に来るように締めることがポイントです。
ネクタイはブルー系やグレー系、エンジ系などの落ち着いた色味のもので、柄はレジメンタルストライプや小紋、無地がおすすめです。ピンクやグリーンなどの派手な色はカジュアル感が強すぎるため、就活のシーンに合ったものを心がけましょう。
また、ブラック・ホワイトのネクタイは冠婚葬祭で使うものなので、就活での使用は避けましょう。
就活の証明写真を撮るときに注意したい身だしなみ
就活の証明写真を撮るときに注意したい髪型やメイク、身だしなみのポイントを見ていきましょう。
すっきりとした髪型にする
就活の証明写真では、清潔感のある髪型を心がけましょう。髪はきちんと整えて、乱れやひっかかり、寝癖をなくすことが重要です。
短髪の場合は、ヘアスプレーやジェルをほどよく使用して髪をまとめ、すっきりと見えるようにするとよいでしょう。髪が長い場合は、まとめるかしっかりとセットして、ジャケットやブラウスの襟が隠れないように整えます。
明るい髪色は企業の服装規定などに合わないケースもあります。フォーマルな印象にする場合は、自然な髪色にしたうえで撮影することがおすすめです。
前髪で顔が隠れないようにする
就活の証明写真では、前髪や顔周りの髪の毛で顔が隠れないようにすると、明るくすっきりした印象を与えます。前髪が目にかかっていたり、耳上の髪が顔にかかっていたりすると、表情が見えにくく、暗い印象になってしまいます。
前髪をしっかりとセットして、ピンやヘアスプレーを使って長さを調整するなどして、額や目元をすっきりと見せるようにすることがポイントです。
前髪のあるスタイルの場合は、目元が隠れない長さにすることがおすすめです。
衣服にシワやホコリがないようにする
スーツは清潔でシワやホコリがない状態にすることが重要です。シワがあると、清潔感に欠けてしまう可能性があるので、撮影前にシワやホコリがないかチェックしておきましょう。
撮影前のチェックポイント
- スーツにアイロンをかけてシワを伸ばす
- スーツに付着したホコリやゴミをブラシやテープで取り除く
- ボタンやネクタイの周りにシワが入らないように整える
- ネクタイが曲がっていないか確認する
ナチュラルメイクに仕上げる
メイクをする方の場合、就活の証明写真では、スーツに合う控えめなメイクが適しています。自然な仕上がりにするために、肌の色に合うファンデーションやナチュラルなリップカラーを選ぶのがおすすめです。
眉毛や目を過度に協調すると、スーツを着用したときに違和感があったり、派手な印象を与えてしまったりする可能性があります。長いアイラインや色味が派手なアイシャドウは避けて、ナチュラルメイクに仕上げましょう。
就活の証明写真で写りをよくするポイント
就活の証明写真で写りをよくするためには、表情や姿勢に気を配ることが大切です。具体的には、以下のポイントを意識してみましょう。
表情は適度に口角を上げる
適度に口角を上げることで、柔らかく穏やかな印象になります。口角をあげることで、顔全体がリラックスし、笑顔に近い自然な表情を作れます。ただし、歯を見せて笑うのは避け、自然な範囲で口角を上げるようにしましょう。少し目に力を入れてしっかり目を開けると、はっきりした印象になります。
背筋を真っ直ぐ伸ばした姿勢を心がける
姿勢は証明写真の印象に大きく影響するポイントです。猫背になったり、背骨を反らしすぎたりしないように、背筋を真っ直ぐ伸ばしましょう。
頭頂部から引っ張られているような感覚を意識してみましょう!
あごの引きすぎ・上げすぎに注意する
証明写真では、あごの位置にも注意が必要です。あごを引きすぎたり、上げすぎたりすると、緊張感や不自然な印象を与える可能性があります。
自然な姿勢を保つために、あごを軽く引き、首と肩をリラックスさせましょう。あごを引く際には、顔全体が引かれるのではなく、顎だけを意識的に引くことが大切です。
よくある質問
就活で使う証明写真はどこで撮影すればいいですか?
写真館やスタジオなどでプロに撮影してもらうことがおすすめです。姿勢や表情のアドバイス、服装の調整などもしてくれるので、就活に適した写真を撮影できます。
証明写真機やスピード写真でも問題ありませんが、プロの撮影と比べてクオリティは落ちてしまいます。服装や髪型の乱れなどに気づかず撮影してしまうケースがあるので、注意しましょう。
就活で使う証明写真を撮るときの服装について教えてください。
就活用の証明写真を撮るときの服装は、以下のようなものがおすすめです。
- スーツ:ブラックやネイビーのシンプルなもの
- シャツ:顔色が映えるホワイト無地のもの
- ネクタイ:落ち着いた色味のシンプルなもの
詳しくは「就活の証明写真の服装」で紹介しています。
証明写真のネクタイがずれている場合、撮り直したほうがいいですか?
ネクタイが緩かったり、襟の真ん中からずれていたりするのが目立つ場合は、撮り直すことをおすすめします。自分が写真を見て気になる場合は、採用担当者も気になる可能性が高いです。撮り直して納得いく写真を提出するほうが、不安なく自信を持って就活に挑めるでしょう。
就活用の証明写真は何枚ほど用意しておくべきですか?
.応募する企業の数にもよりますが、カットをミスしたり、折れたりしてしまうことを想定して必要な枚数+ 2〜3枚ほど多めに用意しておくと安心です。就活で使用する証明写真は、「3カ月以内に撮影」などの期限を設けていることがあるので、多すぎると余ってしまう可能性があります。
証明写真機やスピード写真を利用する場合の注意点はありますか?
証明写真機やスピード写真を利用するときは、表情や姿勢に気を配ることが大切です。具体的には、以下のポイントを意識しましょう。
- 表情は適度に口角を上げる
- 背筋を真っ直ぐ伸ばした姿勢を心がける
- あごの引きすぎ・上げすぎに注意する
詳しくは「就活の証明写真で写りをよくするポイント」で解説しています。