テストセンターは、多くの企業が新卒採用で用いる受検方式です。受検時の服装に指定はありませんが、集中力を高め、実力を十分に発揮するためには、適切な服装を選ぶことが重要です。
この記事では、テストセンター受検時の服装選びのポイントを詳しく解説します。私服で参加する場合の服装例も紹介していますので、服装選びに迷った際はぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- テストセンター受検に私服で参加する場合はビジネスカジュアルがおすすめ
- 集中力を高めるためには、動きやすさと快適さを重視した服装を選ぶことがポイント
- 体温調節ができるようにカーディガンやジャケットを持参しておくと安心
目次[表示]
テストセンターの服装は指定なし!集中できる服を選ぼう
SPIテストセンターにおいて、服装に関する特別な指定はありません。オンライン会場の場合も服装の指定はないため、私服・スーツのどちらで受検しても問題ありません。
テストセンターは企業の代理として適性検査を実施する場所です。写真撮影が行われることもありますが、それ以外で服装に関する情報が企業に共有されることはないので、安心してください。
テストセンターでは、服装が合否に影響することはありませんが、検査の種類や状況に応じて適切な服装を選ぶことが大切です。慣れない環境で受検するため、集中力を保てる服装を選ぶことが重要になるでしょう。
迷ったらビジネスカジュアルがおすすめ


テストセンター私服で参加する場合は、ビジネスカジュアルを意識した服装がおすすめです。ビジネスカジュアルとは、ビジネスの場にふさわしい、スーツより少しカジュアルな服装を指します。
テストセンター受検は面接ではなく、企業の関係者が見ているわけではありませんが、選考過程の一環として実施されるものです。その点を踏まえると、極端にカジュアルな服装は、TPOに合わないかもしれません。例えば、次のような服装は避けたほうがよい場合があります。
極端にカジュアルな服装の例
- ダメージジーンズ
- 派手な柄や色の服装
- 露出の多い服装
パーカーやスウェットなどのカジュアルな私服でも問題ありませんが、シンプルな色柄で清潔感のあるものがおすすめです。選考の場に適した清潔感のある服装をすることで、気が引き締まり、受検に集中できるでしょう。
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テストセンター受検で着る服装の例
テストセンター受検時の服装は、モノトーンやネイビー、ベージュなどのベーシックな色で、シンプルなものを選ぶことがおすすめです。
メンズスタイル

メンズスタイルの服装例
【ジャケット(着用する場合)】
ブラック、ネイビーなどの落ち着いた色味のもの
【トップス】
シャツやニットなど(シンプルな色柄のもの)
【ボトムス】
チノパンやスラックスなど
【シューズ】
ローファーやシンプルな革靴など
(ブラックやブラウンなど落ち着いた色味のもの)
トップスやボトムスは、シンプルで落ち着きのあるものを選ぶと、テストに集中しやすくなります。派手な色・柄や、露出の多い服装は、テストセンター会場の雰囲気には合わないかもしれません。
シューズの指定は特にありませんが、ローファーやシンプルな革靴が合わせやすいでしょう。カジュアル寄りの服装であれば、スニーカーも選択肢になります。
レディーススタイル

レディースタイルの服装例
【ジャケット(着用する場合)】
モノトーンやアースカラーなどの落ち着いた色味のもの
【トップス】
シャツ、ブラウス、カーディガンなど
(シンプルな色柄のもの)
【ボトムス】
膝丈程度のスカートやフルレングスパンツ、クロップドパンツなど
【シューズ】
シンプルなデザインのフラットシューズやローファー、パンプスなど
トップスやボトムスは、モノトーンカラーやアースカラー、パステルカラーなどの落ち着いた色味のものを選べば、どんなシーンでもマッチしやすくなります。派手な色・柄や、露出の多い服装は、テストセンター会場の雰囲気には合わないかもしれません。
シューズはフラットシューズや、ヒールの高さが3〜5cm程度のパンプスなどが歩きやすくおすすめです。カジュアル寄りの服装であれば、スニーカーも選択肢になります。
テストセンターの服装選びのポイント
テストセンター受検時の服装は、次の4つのポイントを意識して選ぶことがおすすめです。
温度にあわせて調節できるものを選ぶ
テストセンターの室温は自分で調整できないため、温度変化に応じて体温調節ができる服装を選ぶことが大切です。寒い時期には薄手のジャケットやカーディガン、暑い時期は通気性のよい素材の服を選ぶと、快適さを保ちやすくなるでしょう。夏場でもエアコンにより寒く感じることがあるため、一枚羽織れるものを用意しておくと安心です。
動きやすさと快適さを意識する
緊張感が高まる場面では、服の不快感が集中力を妨げることがあります。ゆとりのあるデザインやストレスのない素材を選ぶことで、適度なリラックス感を保ち、集中しやすくなるでしょう。
ただし、袖が長いオーバーサイズの服を選ぶと、パソコン操作がしにくかったり、隣の席との仕切り板に触れたりする可能性があり、集中力を妨げる原因になりかねません。

当日着る予定の服装でSPIの模擬テストを実施してみて、「不快感がないか」「集中を妨げないか」などを確かめておくと安心です。
周りの迷惑にならないよう考慮する
テストセンターでは、多くの受検者が集中して検査に臨むため、周囲への配慮も必要です。特に、静かな会場では、些細な音でもほかの受検者の集中を妨げる可能性があります。例えば、動くたびに衣擦れの音がする素材の服や、歩くと床で音が鳴りやすい靴底の硬いシューズは避けましょう。
また、蛍光色や派手な柄など目立ちすぎるデザインも、ほかの受検者が気になってしまう可能性があります。モノトーンやネイビー、ベージュといった落ち着いた色味を選び、全体的にシンプルなデザインにまとめることがおすすめです。
前後の予定にあわせる
服装に迷う場合は、テストセンター受検の前後の予定を基準に考えるとイメージしやすくなります。例えば、受検前や受検後に面接がある場合はスーツがおすすめです。スーツであればテストセンターと面接の両方に対応できるため、移動時に着替える必要がなくなります。
学校やアルバイトがある場合は、ビジネスカジュアルや清潔感のある服装がおすすめです。「テストセンター受検で着る服装の例」で紹介したような服装を参考にすると、検査後の予定にも対応しやすいでしょう。
特に予定がない場合は、快適さと動きやすさを基準に選びつつ、受検後の外出や用事に合わせて調整しましょう。集中して受検に臨むためには、着心地のよさを意識することも大切です。
テストセンター受検では写真撮影を行う場合もある
一部のテストセンターでは、本人確認のため写真撮影が行われることがあります。この写真は、検査結果の信頼性を高めるためや、企業が本人確認をするためなどに使用されます。
写真撮影がある可能性を考慮し、清潔感のない服装やヨレ、シワの目立つ服は避け、身だしなみにも気を配りましょう。
テストセンター受検当日の持ち物
テストセンター検査をスムーズに進めるためには、持ち物を事前に準備しておくことが大切です。リアル会場とオンライン会場、それぞれに必要なものを確認しておきましょう。
リアル会場とは
- 全国主要都市(東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・福岡)に設置された会場
- 検査室内の自分のブースに着席して対面の監督のもと受検する
オンライン会場とは
- 自宅などでオンラインで監督者と接続する会場
- 静かで集中できる環境にWebカメラつきのパソコンを用意して受検する
リアル会場で用意するもの
- 顔写真付き本人確認書類
(運転免許証、学生証など有効期限内のもの) - 受検票
リアル会場の場合はテストセンターの予約時に発行される「受検票」が必要です。受検票を忘れた場合や印刷できない場合は、次の情報をA4サイズの紙に記載したものを持参してください。
リアル会場で必要な情報(受検票がない場合)
- テストセンターID
- カナ氏名
- 検査名
- 会場名
- 日程
- ターム
※裏紙は不可。上記項目以外は記載しない。
なお、筆記用具は会場側で準備されるので準備は不要です。
オンライン会場で用意するもの
- 顔写真付き本人確認書類
(運転免許証、学生証など有効期限内のもの) - 筆記用具(シャープペンシルまたは鉛筆)
- メモ用紙(A4サイズ2枚のみ)
オンライン会場の場合、受検票の印刷は不要です。
持ち込みが禁止されているもの
テストセンターでは、許可された物以外を持ち込むことは禁止されています。
持ち込みが禁止されているものの例
- 参考資料、書籍、テキスト
- 紙が束になった状態のもの、ノート
- 携帯電話、スマートフォン
- 録画・録音・撮影・記録が可能な電子機器
(スパイカメラ、ボイスレコーダーなど) - イヤホン、ヘッドフォン
- 外付けのマイクやスピーカー
(外付けマイクの場合) - 帽子(宗教上の理由によらない被り物など)
- コートやジャケットなどの上着
リアル会場の場合は、これらの物はロッカーにしまっておきましょう。オンラインの場合は、検査で使用する部屋に持ち込まないか、引き出しなどの見えないところに入れておく必要があります。
テストセンター受検当日の注意点
受検当日に気をつけるべきポイントを確認しておきましょう。
必要なもの以外は持ち込まない
リアルのテストセンター会場では、必要最低限の持ち物以外はロッカーに預ける必要があります。スマートフォンや大きな荷物もロッカーに入れるため、事前に整理しておきましょう。一度検査が始まるとロッカーから荷物を取ることはできないため、検査前に忘れ物がないか確認することも重要です。
ポケットに物を入れない
検査中は、ポケットを空にしておく必要があります。スマートフォンや鍵、財布などがポケットに入っていると、検査監督に注意される場合があるため、これらの持ち物はすべてロッカーに預けるかバッグにしまいましょう。
オンライン会場でも、スマートフォンなどの通信機器がポケットに入っていないこと、スマートフォンの電源を切っていることを監督者が確認します。
腕時計・帽子・イヤホンは外す
テストセンターでは、腕時計・帽子・イヤホンを外すよう指示されます。腕時計がないと不安に感じるかもしれませんが、検査中はパソコン画面で時間を確認できるため、外してロッカーに保管しましょう。スマートウォッチも同様、受検前に外す必要があります。

オンライン会場ではマスクの着用も禁止です。直前で慌てないよう、着用不可のものは早めに外しておきましょう
上着などもロッカーに入れるか検討する
テストセンター会場では冷暖房により、体温調節が必要になることもあります。脱ぎ着がしやすいカーディガンや薄手のジャケットを選ぶと便利です。

冬場は暖房が効いていても足元が冷える場合があるため、その点も考慮して服装を選ぶことがおすすめです。
ただし、検査中に邪魔になりそうな場合など、必要に応じて上着やコートをロッカーに預けることも検討しましょう。
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よくある質問
テストセンターの服装は何でもいいですか?
テストセンターでは特に服装の指定はありません。私服でもスーツでも問題ありませんが、TPOにあわせて清潔感のある服装を心がけましょう。
私服で参加する場合の服装例は「テストセンター受検で着る服装の例」で紹介しています。
オンラインで受検するテストセンターの服装は自由ですか?
オンライン受検の場合も服装は自由です。ただし、上半身が画面に映るため、清潔感のある服を選ぶと安心です。
就活でテストセンター受検をするときは、スーツのほうがいいですか?
服装は自由なので、必ずしもスーツを着る必要はありません。ただし、テストセンター受検の前後の面接などでスーツを着る予定の場合、スーツを着用しておけば、どちらの予定にも対応できて便利です。
テストセンターの受検時に、写真撮影はありますか?
テストセンターでは、本人確認のために写真撮影が行われる場合があります。清潔感のある服装を選び、髪が顔にかからないように整えておくことをおすすめします。