企業説明会やインターン、面接などでスーツの着用を指定する企業もあり、就活が始まるといわゆる「就活スーツ」を着る機会が増えてきます。しかし、何を基準に選べばいいのか、色やデザイン、サイズの選び方がわからないという方もいるでしょう。
そこで今回は、就活スーツの選び方や着こなしのポイントなどを紹介します。
この記事でわかること
- 就活スーツは必ずしもブラック(黒)、無地である必要はない
- 自分の体に合うサイズ、きれいに見える着こなし方が重要
- 動きやすさ、消臭、シワ抑制などの機能性を重視することで、快適にスーツを着用できる
監修者からのコメント
就活の準備では、書類選考やテスト対策の他に身だしなみを整えるということも必要になります。手持ちの服でいいのか、新しく買うならどのようなスーツが良いのかといったことについての疑問を解消し、良い印象を与える身だしなみで自信を持って選考に臨んでいきましょう。
就活スーツ(リクルートスーツ)とは
就活スーツとは、就職活動をはじめとしたビジネスシーンで使用するスーツを指し、「リクルートスーツ」とも呼ばれます。スーツ専門店や衣料品店、デパートなどで購入することが可能です。
「就活スーツ=ブラックの無地」のイメージがあるかもしれませんが、必ずしもブラックの無地である必要はありません。しかし、就活スーツは面接やインターンにおける印象を考慮した落ち着きのあるデザインがよく見受けられます。
就活スーツの場合、清潔感のあるデザインやシンプルなカラーのものが主流です。
ビジネススーツ・礼服との違い
なかには、学生が就活スーツではなく、ビジネススーツを着用するケースもあります。ビジネススーツは、フォーマル度によってさまざまなデザインがあり、就職後も幅広いシーンで着回しできる点がメリットです。
冠婚葬祭などで着用する礼服は、就活スーツやビジネススーツと比べ、より深い黒色をしておりあまり光沢がありません。
そのほかにも、シルエットやステッチといった細かな部分にも違いがあります。
就活スーツは卒業式・結婚式でも着用できる
就活スーツは、就活でしか使えない印象を持つかもしれませんが、実際は就活が終わったあとも幅広く着用できます。
就活スーツの利用シーン
- 卒業式
- 結婚式
- ビジネスシーン など
よりフォーマルなシーンに着る場合は、小物のコーディネートを工夫することがおすすめです。
例えば、結婚式でメンズスタイルのスーツを着用する場合は、ネクタイをシルバーやホワイトにすることで、華やかな印象になります。レディーススタイルのスーツを着用する場合は、スカーフやアクセサリーで色味を華やかにしたり、インナーに明るい色を合わせたりすることで結婚式のシーンにマッチするでしょう。
なお、葬儀や告別式の場合は、無地のほうがよい場合があります。無地のブラックであれば就活スーツを着用しても問題ありませんが、可能であれば礼服を購入し幅広いシーンで活用できるようにしておきましょう。
就活スーツの色・柄・デザインの選び方
就活スーツの色や柄、デザインで「どれを選べばいいかわからない」と悩む方も多いようです。ここでは、就活スーツの気になる疑問とその答えを見ていきましょう。
就活スーツの色はやはりブラックがいい?ネイビー(紺)はだめ?
「就活スーツ=ブラック」という決まりはありません。ネイビー(紺)やチャコールグレーなどの色のスーツを着ることも可能です。ただ、ブラックは汎用性があり、業種や企業のジャンルを問わず受け入れられやすいため、選ばれることが多いです。
一部の業界や企業では、ほかの色を選択肢に入れることができる場合があります!
ネイビーは誠実さと清潔感を併せ持ち、ブラックと同様にフォーマルで堅実さや信頼性をイメージさせられます。
ライトグレー、ベージュなどの明るい色は、カジュアル寄りの印象になるため、TPOにあわせて選ぶことが大切です。ただし、業界や企業によっては選択肢に含めることもできるでしょう。
また、就活の場合は光沢が目立たない素材のスーツがよい場合があります。
応募先の業界や企業の雰囲気を事前に調査し、合わせたスーツの色を選んでいきましょう!
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就活スーツに適した色は?ネイビーやグレーは?選び方や着こなしを解説
就活で着るスーツの色は、ブラック以外にもネイビーやグレーも選択できます。スーツを着用するときは、色以外にも清潔感やほかのアイテムとのバランスを考えると、スタイリッシュに着こなせるでしょう。スーツを選ぶときは、企業のカラーに合うものを選ぶのもおすすめです。
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就活スーツにストライプなどの柄が入っていてもいい?
就活スーツの柄は、ストライプなどの控えめなものであれば問題ありません。ただし、TPOをわきまえ、柄の種類や色味に注意する必要があります。
派手すぎる柄はフォーマルな着こなしが難しい場合があるため、細かなストライプや控えめな柄を選ぶことがおすすめです。
業界や企業の雰囲気に合うスーツのスタイルは異なるため、志望する業界や企業の雰囲気に合わせて選択しましょう。
就活スーツの色・柄はどこまで許容される?
公務員や金融機関など多くのお客さまを対象とする業界や企業では、無地あるいは控えめな柄のスーツを選ぶほうが無難です。一方、クリエイティブな業界では、少し目立つ色や柄も問題ない場合があります。
服装の規定が厳しい傾向がある業界と、自由度が高いとされる業界の例は次のとおりです。
厳しい傾向がある業界の例
- 公務員
- 医療施設
- 金融業界
- 不動産業界
- コンサルティング業界 など
自由度高い傾向がある業界の例
- IT業界
- アパレル業界
- スタートアップ企業
- 広告・マーケティング業界 など
ただし、これらは一概には当てはまるわけではないので、具体的な企業の規定や雰囲気は自分自身でもよく確認しておきましょう。
就活スーツの選び方に迷ったら「みんなのシゴト服ずかん」をチェックしてみてください!
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就活スーツに適した色は?ネイビーやグレーは?選び方や着こなしを解説
就活で着るスーツの色は、ブラック以外にもネイビーやグレーも選択できます。スーツを着用するときは、色以外にも清潔感やほかのアイテムとのバランスを考えると、スタイリッシュに着こなせるでしょう。スーツを選ぶときは、企業のカラーに合うものを選ぶのもおすすめです。
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最近はビジネスカジュアルが定着しており社会人の服装も多様化していますが、服装を崩すのは入社後にできること。就活は正式なビジネスシーンの一つです。志望する企業の雰囲気をふまえ、ビジネスマナーを守れることが面接官に伝わるスーツを選びをお勧めします。
就活スーツの選び方と正しい着こなし
就活スーツの選び方と、スーツの正しい着こなし方は次のとおりです。
レディーススタイルの就活スーツ
- 前身頃、ウエスト周り
・ボタンを留めたときに胸周りやウエストにシワが入っていない - 肩幅のフィット感
・肩がフィットしている
・肩を動かしたときに窮屈感がない - 袖丈の長さ
・スーツの袖からシャツの袖が出ていないことが望ましい - 着丈のバランス
・ヒップの一番高い部分にかかる程度が目安 - スカートのサイズ
・スカートのはく位置は腰骨の少し上がベスト
・手のひらがウエストにスッと入るくらいのサイズが目安 - スカートの長さ
・起立時:膝にかかるくらい
・着席時:膝上5cm程度 - パンツの裾丈の長さ
・パンツの場合は、9分丈から裾がかかとに少しかかる程度
・パンツのシルエットやシューズによって適した裾の長さにする
▼スタッフコーディネート例
レディーススタイルはパンツとスカートどちらがいい?
レディーススタイルのスーツを選ぶ際、パンツかスカートのどちらがいいのか迷う場合は、「着心地や動きやすさで選ぶ」もしくは「着ていて快適なほうを選ぶ」ことをおすすめします。
メンズスタイルの就活スーツ
- 前身頃のサイズ・ボタン
・ボタンを留めて手の平がひとつ入るくらい
・一番下のボタンは外す - 肩幅のフィット感
・肩幅がジャストサイズか試着をして鏡でチェックする
・背中に無駄なシワが入っていないか確認する - 袖丈の長さ
・腕を下ろした状態で、シャツの袖が1〜1.5cm程度出ている - 着丈のバランス
・お尻が隠れる程度の長さか、ヒップが3分の2程度隠れる長さ - ネクタイの長さ
・ベルトに大剣(ネクタイを伸ばした際の両端の太い部分)の先がかかるくらい - パンツの裾丈の長さ
・裾がかかとに少しかかる程度
▼スタッフコーディネート例
就活スーツを選ぶときに注目したいポイント
就活スーツを選ぶときは、次の2つのポイントに注目してみましょう。
採寸と試着をして、サイズが合ったものを選ぶ
サイズ選びは特に重要で、大きすぎるとすっきりとした印象ではなくなり、小さすぎると窮屈に見える可能性があります。
「就活スーツの選び方と正しい着こなし」で紹介した内容を参考にすると、自分の体型にフィットしたものを選ぶことができます。
「ジャケットの肩幅が自分の肩と一致しているか」「袖丈は手首が隠れる程度の長さか」などを確認してみてください。
紳士服店などの専門店なら、熟練のスタッフに採寸してもらいながら選べます。必要に応じてサイズの微調整もしてもらえば、自分にピッタリ合ったスーツを見つけることができるでしょう。
可能であれば実際に試着してみて、自分に合うサイズを選びましょう!
機能にも注目する
スーツによっては、快適性や着心地に関する機能を備えています。機能性を重視することで、着慣れていないスーツをより快適に着用できるでしょう。
ストレッチ性
ストレッチ性のポイント
- 体を動かしやすい
- 窮屈感が軽減される
ストレッチ性のある素材は、動きやすく疲労しづらいことがメリットです。就活の際、歩く、動く機会があるシーンでは、ストレッチ性のある衣類は重宝するでしょう。
シワ抑制機能
シワ抑制機能のポイント
- 長時間座ったときにシワになりにくい
- アイロン掛けがしやすい
電車やバスなどに長時間座ると、ジャケットにシワができることがあります。たるみなく揃えて折りたたんで持ち歩いたり、自宅ではサイズの合うハンガーを使ったりするなどして、シワができにくいよう心がけてみてください。
消臭・防臭機能
消臭・防臭機能のポイント
- 夏場の汗のニオイを予防する
- 生乾きによる菌の増殖を抑える
消臭・防臭機能がある衣類は、特に夏場に便利です。
汗やニオイが気になる方は、シャツやブラウスのほかにも、汗取りパッド、制汗剤、汗拭きシートを活用することで悩みを軽減できるでしょう。
吸湿速乾素材
吸湿速乾素材のポイント
- 汗などを素早く吸って、早く乾く
- さらっとした着心地
吸湿速乾素材は、夏場や汗をかきやすい方にとって便利な機能です。シャツ、ブラウス以外にも、吸湿速乾機能があるインナーを選択するのもおすすめです。
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就活スーツのサイズ選びのポイント
スーツのサイズは「S・M・L」など見慣れた表記ではない場合があります。
可能であれば実際に試着して、スーツ特有のサイズ表記をチェックしたうえで、自分に合うサイズを選びましょう!
レディーススタイルの場合
レディーススタイルのサイズは号数やS・M・Lで表記されており、バスト・ウエスト・ヒップの3つのサイズでわかります。号数は奇数で分類されており、数が大きくなるほど大きいサイズになります。
▼サイズ表
号数 | S・M・L表記 | バスト/ウエスト/ヒップ(cm) |
---|---|---|
5 | SS | 77/64/87 |
7 | S | 80/64/89 |
9 | M | 83/67/91 |
11 | L | 86/70/93 |
13 | XL | 89/73/95 |
15 | LL | 92/76/97 |
17 | 3L | 96/70/99 |
オーダースーツの場合はサイズ表記がさらに細かく分かれています。
メンズスタイルの場合
メンズスタイルのスーツには「体型区分」と「身長区分」があります。
▼体型区分(胸囲とウエスト)
体型区分(型) | 詳細 |
---|---|
YA | 胸囲とウエストの寸法差が14cm (スリム型) |
A | 胸囲とウエストの寸法差が12cm (標準型) |
AB | 胸囲とウエストの寸法差が10cm (がっちり型) |
BE | 胸囲とウエストの寸法差が4cm (ゆったり型) |
▼身長区分(号数)
身長区分(号) | 身長(cm) |
---|---|
2 | 155 |
3 | 160 |
4 | 165 |
5 | 170 |
6 | 175 |
7 | 180 |
「A6」と表記されている場合、胸囲とウエストの寸法差が12cmで、身長175ということです!
【レディーススタイル】就活スーツに合わせるアイテム
スーツに合わせるアイテムについて、選び方や着こなしなどを解説します。
ブラウス
スーツに合わせる場合は、シンプルな色柄で清潔感のあるものがおすすめです。襟は「レギュラーカラー」「スキッパーカラー」の2タイプから与えたい印象で選びましょう。
レギュラーカラー | スキッパーカラー |
レギュラーカラーはベーシックなデザインが特徴的で、首元までボタンを留めることにより、まじめなイメージを与えられます。スキッパーカラーは首元に余裕があるため、明るくすっきりした印象になります。
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シューズ
シューズは、ブラックなどスーツに合うカラーで、シンプルなデザインのフラットシューズやローファー、パンプスなどを選びましょう。
長時間歩くことを前提に、疲れにくく、動きやすいものを選ぶことも大切です。ヒールのあり・なしはどちらを選んでも問題ありません。
ヒールがあるシューズを選ぶ場合、ヒールの高さは3〜5cmを目安に、高すぎないものを選ぶと疲れにくくなります。
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バッグ
バッグは、ブラックやブラウンなどの落ち着いた色味のビジネスバッグが適しています。
就活では、床にバッグを置く機会が多くあります。自立するバッグ選ぶことで汚れを防ぎ、整った見た目を維持できるでしょう。
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ベルト
パンツ・スカート問わず、スーツにベルト通しがある場合はベルトが必要です。
ベルトは、革製あるいは合成皮革製のものが適しています。色はシューズやバックと合わせて、落ち着いた色味のものを選ぶことで、コーディネートに統一感が生まれます。バックルは小さめでシンプルなデザインを選ぶとスーツに馴染みます。
インナー
ブラウスに透けないホワイトやベージュのシンプルなインナーが望ましいです。首周りが狭いインナーは、ブラウスから見えてしまう可能性があるため、首周りが広い作りのインナーを選びましょう。
靴下・ストッキング
パンツ・スカートのどちらを選ぶ場合も、ストッキングは必須ではありません。
ストッキングをはく場合、肌の色に合う色味のものを選びましょう。伝線することがあるので、就活では予備のストッキングを持ち歩くと安心です。
コート
コートはスーツに合わせやすい落ち着いた色味のものを選びましょう。フォーマルな印象を与えるブラックやネイビー、グレー、ベージュなどがおすすめです。
形状はトレンチコート・ステンカラーコート・チェスターコートなどで、丈はスーツのジャケットが隠れるものを選ぶとバランスよく着こなせます。
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【メンズスタイル】就活スーツに合わせるアイテム
スーツに合わせるアイテムについて、選び方や着こなしなどを解説します。
シャツ
レギュラーカラー | ワイドカラー | ボタンダウン |
◯ | ◯ | △ |
レギュラーカラーは基本的な襟型で、着用するシーンを選ばないので使いやすく便利です。ワイドカラーは、レギュラーカラーより襟先が広がっている形状で、首回りがすっきり見えます。
ボタンダウンは比較的カジュアルな印象になることが特徴です。就活でスーツ指定の場合、レギュラーカラーまたはワイドカラーを選択したほうがよい場合があります。
企業や業界によってはボタンダウンのシャツを着用しても問題ないでしょう。
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ネクタイ
ネクタイを選ぶときには色と柄に注目して選びましょう。相手に与えたい印象に合わせて選ぶことがポイントです。ネクタイの色は次のように与える印象が異なります。
色 | 与える印象 |
---|---|
レッド・エンジ系 | 情熱・やる気 |
ブルー系 | 落ち着き・冷静さ |
イエロー系 | 明るさ・親近感 |
グレー系 | 上品・穏やか |
柄はレジメンタルストライプや小紋柄が合わせやすくおすすめです。ブラック・ホワイトのネクタイは冠婚葬祭で使うものなので避けましょう。
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シューズ
シューズは、ブラックやブラウンなどの落ち着いた色合いのシンプルな革靴が合わせやすく、多用途に使えて便利です。つま先の形は「ストレートチップ」か「プレーントゥ」が馴染みやすく、冠婚葬祭などのフォーマルな場面でも使うことができます。
- ストレートチップ:つま先に直線状のステッチが入ったデザイン
- プレーントゥ:つま先に装飾やステッチがないシンプルなデザイン
シューズは疲れにくさを重視することもポイントです。
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バッグ
バッグは、ブラックやブラウンなどの落ち着いた色味のビジネスバッグが適しています。
就活の際は、床にバッグを置く機会が頻繁にあります。そのため、自立するタイプを選ぶことで、汚れを防ぎ、整った見た目を維持できるのでおすすめです。
企業説明会やインターンなどでは書類を受け取る機会も多いので、収納力も重要なポイントです。A4サイズの書類やファイルが無理なく入るバッグを選びましょう。
持ちやすさや出し入れのしやすさも考慮して選ぶのもポイントです!
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ベルト
就活スーツに合わせるベルトは、革製あるいは合成皮革製のものが適しています。色はシューズやバックと合わせて、落ち着いた色味のものを選ぶことで、コーディネートに統一感が生まれます。
バックルはシンプルで控えめなデザインのものが合わせやすいです。
インナー
インナーは無地のホワイトやベージュなど、透けにくいシンプルなものを選ぶことがポイントです。過度に鮮やかな色や柄物のTシャツを着ると、シャツから中のデザインが透けて見える可能性があります。
季節に応じたインナーを選ぶことも重要です。特に、夏は速乾性のある素材を選ぶと、涼しく過ごしやすくなるでしょう。
靴下
靴下の色は、スーツの色に合わせて選びましょう。ブラックやネイビーなどの落ち着いたシンプルな色で無地のものが安心です。
くるぶしの見える短い丈ものは、座ったときにズボンの裾から肌が見える可能性があります。くるぶしが隠れ、ふくらはぎまである長さのものがおすすめです。
コート
冬の就活にはスーツ用コートも必要になります。コートはスーツに合わせやすい落ち着いた色味のものを選びましょう。フォーマルな印象を与えるために、ブラックやネイビー、グレー、ベージュなどがおすすめです。
形状はトレンチコート・ステンカラーコート・チェスターコートなど、スーツのジャケットが隠れる丈のものが望ましいです。
デザインはもちろん、保温性にも注目して選んでみてください!
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就活スーツの価格帯
就活スーツは、できるだけ安いとうれしいけど、安すぎると耐久性や機能性が心配……。どれくらいの価格のものを選んだらいいんだろう?
就活スーツは、店舗やブランド、機能性などにより価格帯はさまざまです。就活スーツは必ずしも高額なものを購入する必要はありません。価格帯による特徴・違いを把握しておきましょう。スーツ(ジャケット+ボトムス)の参考価格は次のとおりです。
価格帯 | 特徴 |
---|---|
1万円以下 | ・コストを抑えられる ・機能性や耐久性に劣る場合がある ・サイズ展開が少ない可能性もある |
1.5万~3万円 | ・コストパフォーマンスが高い ・デザイン性、機能性を 備えたスーツが揃っている |
5万円以上 | ・オーダーメイドなど、 体格に合ったスーツを探しやすい ・高品質で着心地がよい ・就活後も長く着用しやすい |
スーツでは、ジャケットとボトムスに加えて、シャツ、シューズ、バッグ、そのほか小物類も揃えた場合や予備のアイテムまで揃えた場合は、トータルで5万円から9万円前後になるでしょう。
できるだけ金額を抑えて就活スーツを用意したいという方は、スーツのレンタルを検討してもいいかもしれません。詳しくは「スーツレンタルサービスの利用も検討しよう」を確認してみてください。
安い就活スーツでも問題ない?
1万円以下など安価なスーツの場合、生地が薄い、型崩れしやすいといったものもあり、数回着ただけで買い替えが必要になることがあるかもしれません。
就活が本格的に始まると、スーツを連日着る可能性もあります。そういったとき、少し上の価格帯の商品にある動きやすさ、防臭・速乾、シワ抑制といった機能が役に立つこともあるでしょう。
高額な商品を購入する必要はありませんが、価格だけではなく体にフィットするか、どんな機能があるかを確認して自分に合う商品を購入しましょう。
就活スーツはどこで買う?
就活スーツはスーツ専門店での購入がおすすめです。着る頻度が少ない場合は、ファストファッション系で購入する選択肢もあります。それぞれの特徴やおすすめポイントを見ていきましょう。
スーツ専門店がおすすめ!
就活スーツを買うときは、スーツを専門に扱うお店がおすすめです。
専門店で購入するメリット
- スーツ選びのプロと相談しながら選べる
- 豊富なスーツから自分にぴったりの一着を見つけられる
- バッグ・シューズなどのアイテムも一緒に揃えやすい
- 仕立てがしっかりしていて、就活以外のビジネスシーンでも馴染む
専門店で購入するデメリット
- 価格が比較的高い
スーツはサイズ選びが肝心です。専門店のスタッフが採寸して自分に合ったサイズのスーツを提案してもらえます。色や柄などに迷ったときも、用途やシーンに合わせたスーツを提案してもらえるので、初めてのスーツ選びで不安な方には、特におすすめです。
洋服の青山では、大学院生、大学生、短大生、専門学生、進学先が決まっている高校生のお客様を対象とした学割を実施しています!店舗、オンラインストアどちらでも割引特典があるのでぜひチェックしてみてください。
まとめて揃えたいときに便利な「おまとめセット」
スーツとシャツやシューズなどの小物もまとめて揃えたい場合は、洋服の青山の「安心おまとめセット」が便利です。
安心おまとめセットは、スーツやシャツ、ネクタイ、ベルトなど、就活時にスーツを着用する人に必要なアイテムが一式揃う便利なセット商品です。
おすすめのスーツとそのほかのアイテムの組み合わせが、単品で購入するよりもリーズナブルに購入できる点も魅力です。
「安心おまとめセット」は洋服の青山の店舗にて購入できます。自分の体に合ったサイズで購入するために、まずは試着予約をしてみることをおすすめします。
セット内容やサイズ選びなど、不明な点があれば店舗スタッフにご相談ください!
\就活に必須のアイテムがお得に揃う!/
着る頻度が少ないならファストファッション系もチェック
スーツを着る頻度が少なく、費用をできるだけ抑えたい場合は、ファストファッションの商品を取り入れる選択肢もあります。
ファストファッションのスーツを着用していたからといって、選考でマイナスになるとは限りません。ただし、サイズ選びやコーディネートが難しいといったデメリットもあるので、認識しておきましょう。
ファストファッション系のメリット
- リーズナブルに購入できる
- 店舗数が比較的多い
ファストファッション系のデメリット
- サイズ選びが難しい場合がある(自分で判断しなければならない)
- 店舗で裾合わせや裾上げができないことがある
- 専門スタッフがいないため、コーディネートが難しい場合がある
ジャケットとボトムスをファストファッションで、シャツやバッグなどをスーツ専門店で揃えるなど、アイテムによって購入する店舗を使い分けるのもいいですね。
スーツレンタルサービスの利用も検討しよう
「就活のためだけにスーツを買いたくない」「予備のスーツを用意したいけど金銭的に難しい」という方は、就活スーツのレンタルサービスを利用することもおすすめです。
洋服の青山では店頭にて4泊5日で4,290円(※)から就活スーツのレンタルが可能です。店舗で採寸・予約した商品をレンタルできるので、自分の体に合ったスーツを借りることができます。
予算を抑えて就活スーツを用意したい方は、レンタルも検討してみましょう!
※レディーススタイルスーツはスカートスタイルとなります。
※洋品(シャツ・ブラウス・ネクタイ・バッグ・シューズ)は付属しません。
よくある質問
就活スーツはどこで買えばいいですか?
就活スーツはスーツ専門店での購入がおすすめです。着る頻度が少ない場合は、就活スーツのレンタルサービスを利用することもおすすめです。
就活スーツを購入する場所は「就活スーツはどこで買う?」で詳しく紹介しています。
就活スーツは何色を着るといいですか?
ブラック(黒)、ネイビー(紺)、チャコールグレーといったカラーは、就活などのビジネスシーンにマッチしやすいことが特徴です。
ライトグレーやベージュなどの明るい色はカジュアルな印象になるため、就活には適さないこともあります。ただし、業界や企業によっては選択肢に入れることもできます。
就活スーツはストライプなどの柄が入っていてもいいですか?
柄が入っているスーツを着用しても基本的には問題ありません。
ただし、就活の場という状況を踏まえ、細かなストライプや控えめな柄などを選ぶことをおすすめします。業界や企業の雰囲気に合うスーツのスタイルが異なるため、企業の雰囲気や与えたい印象に合わせて選びましょう。
就活スーツのボタンの数は?
就活スーツのジャケットは、レディーススタイルは1つまたは2つボタン、メンズスタイルは2ボタンのものが主流です。
レディーススタイルでは、すべてのボタンを留めて着用することが多いです。メンズスタイルで2つボタンのジャケットの場合は、上のボタンだけ留めて着用します。下のボタンも留めると、型崩れの原因となるため注意しましょう。
就活スーツの値段はいくらくらいですか?
就活スーツの値段は、ブランドや素材、機能性などによって大きく変わりますが、ジャケットとボトムスの相場はあわせておおよそ3〜5万円ほどです。
ただし、面接のときだけ着用するなど、短期間しか使わない場合は、リーズナブルな就活スーツも問題ありません。長期間着用する場合は、耐久性を考えて、相場のものを選ぶことがおすすめです。
就活スーツの価格は「就活スーツの価格帯」で詳しく紹介しています。
監修者情報
監修者:遠藤 美穂子さん
新卒で東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行、営業店・本部にて法人営業に携わるほか、新人研修講師、採用面接官も経験。
現在はキャリアコンサルタントとして大学での就活支援、キャリア系講義、社会人向けのビジネスマナーやキャリア開発研修などを行っている。
資格:国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士