内定先企業から届いた内定式の案内で当日の服装について特に指定がない場合、基本はスーツが適しています。企業によっては「服装自由」や「私服指定」のケースもあり、そういった場合は普段来ている私服ではなく「ビジネスカジュアル」がおすすめです。
企業からどのような服装を指定された場合であっても、ビジネスの場に合う「清潔感のある身だしなみ」を意識してみましょう。
この記事では、内定式にふさわしい服装はどのようなものなのか、避けたほうがよい例やおすすめの着こなしなども紹介します。
内定式に向けて、余裕を持って準備を進めていきましょう!
この記事でわかること
- 内定式にふさわしい服装はどのようなものか
- 内定式にふさしくない身だしなみの例
- 内定式における各スタイルの着こなしポイント
内定式にふさわしい服装とは?
内定式は、企業側が新卒の社員を迎え入れるための式典であり、会社の社長や役員も出席する厳粛な場です。そのため、格式あるシーンにふさわしいフォーマルな服装を心がけることが大切です。
どのような服装がよいか悩んでしまうときは、以下のポイントを認識しておきましょう。
基本はスーツで出席するのが望ましい
株式会社リクルートの調査によると、内定式に参加したことがある1〜5年目の社会人のうち80.3%が「就活で着用したスーツ」で内定式に出席したと回答しました。
※調査期間:2018年9月
※回答者数:213名
以上を踏まえても、服装を指定されていない内定式では、スーツで出席するのが望ましいといえるでしょう。「服装自由」や「服装指定なし」の場合でも、就活で着用していたスーツで問題はありません。
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「私服指定」の場合はビジネスカジュアルがおすすめ
企業によっては「服装自由」ではなく「私服でお越しください」と、あえて私服を指定されるケースもあります。そのような場合は、ビジネスカジュアルがおすすめです。
ビジネスカジュアルとは、ビジネスの場において最低限のマナーを押さえた、スーツよりも少しカジュアルな服装を指します。「私服指定」だからといって、プライベートで着用している普段着は避けたほうがよいでしょう。
服装のイメージが湧きにくい場合は、企業のウェブサイトを見たり、同じ企業に就職した先輩に聞いたりするなど、事前に調査しておくと安心です。例えば「◯◯(会社名) 内定式」などで検索すると、過去の内定式の写真などが見つかる場合もあります。
清潔感のある身だしなみを意識する
内定式では、スーツ・ビジネスカジュアルに関わらず「清潔感を意識した身だしなみ」がポイントです。服装だけでなく、バッグやシューズ、髪型にも気を配りましょう。
内定式で避けたほうがよい装いの例としては、おもに以下があげられます。
内定式で避けたい装いの例
- サイズが合っていないスーツ
- シワが寄っている服
- 肌の露出が多い服装
- 派手なアクセサリー
- ヒールが高すぎるシューズ
- においの強い香水
- 明るすぎる髪色
- 派手なメイクやネイル
- カジュアルすぎるバッグ
就活を終えて時間が経ち、久しぶりにスーツを着用する場合、ホコリやシワがついている可能性もあります。内定式直前に焦らないためにも、前もって着用して、不具合がないかをチェックしておきましょう。
内定式で着るスーツのポイント
内定式で着るスーツの色味や着こなしのポイントを、スタイル別に見ていきましょう。
メンズスタイルのスーツ
スーツでは、ブラックや濃いネイビーなど落ち着いた色味でフォーマルにまとめます。シューズやバッグ、ベルトなどの小物は、スーツの色に合うシンプルなものを選びましょう。
基本的な着こなしは面接やインターンのときと同様です。
アイテム | ポイント |
ジャケット | ・色はブラックか濃いネイビー ・一番下のボタンは留めない |
シャツ | ・ホワイトで無地のもの ・首周りはボタンを留めて指1本入るくらい ・インナーは無地のホワイトやベージュなどの目立たないもの |
ネクタイ | ・ブラック・ホワイトを避けた派手すぎない色 ・レジメンタルストライプや小紋、無地のもの |
パンツ | ・裾がシューズに少し乗る程度 ・裾上げはシングルがおすすめ |
ベルト | ・革製でシンプルなもの ・シューズの色に合わせた色 |
シューズ | ・落ち着いたダークカラー ・フォーマルな場に合う革靴 ・疲れにくいシューズを選ぶ |
バッグ | ・ブラックなどの落ち着いた色のビジネスバッグ ・A4サイズの書類が入る大きさ ・床に置いたときに自立する |
レディーススタイルのスーツ
スーツでは落ち着いた色味のシンプルなアイテムが適しています。特にブラックや濃いネイビーであれば、フォーマルな印象になります。
スカートとパンツは、どちらでも問題ありません。スカートを選ぶ場合は、起立時に膝にかかる長さなど、丈感に注意して選びましょう。
アイテム | ポイント |
ジャケット | ・色はブラックや濃いネイビー ・ボタンはすべて留める |
トップス | ・ホワイトで無地のブラウス・シャツ ・インナーは無地のホワイトやベージュなどで目立たないもの |
ボトムス | ・ブラックや濃いネイビーなどの落ち着いた色のパンツかスカート ・スカート場合は立ったときに裾が膝にかかり、座ったときは膝上5cm程度 ・パンツの場合は裾がかかとに少しかかる程度 ・ベルト通しがあるもの(パンツスタイルの場合) |
ベルト | ・バックルが小さめでシンプルかつ細身のもの ・スーツと同系色の革ベルト |
シューズ | ・ヒールのないフラットなものを選ぶ場合、リボンなどの装飾がないシンプルなもの ・ヒールがある場合、歩きやすさを考えてヒールの高さは3〜5cm程度 ・疲れにくいシューズを選ぶ |
バッグ | ・ブラックなどの落ち着いた色のビジネスバッグ ・A4サイズの書類が入る大きさ ・床に置いたときに自立する |
内定式で着るビジネスカジュアルのポイント
内定式にビジネスカジュアルで出席する際の着こなしポイントを紹介します。
メンズスタイルのビジネスカジュアル
ビジネスカジュアルは「ビジネスシーンで失礼にならない服装」「体型にあったサイズのもの」を選びます。ジャケットの着用は必須ではありませんが、持っておいたほうが安心です。
シューズやバッグなどの小物類は、カジュアルな印象が強いものや、装飾が多くついているものは避けるようにしましょう。
アイテム | ポイント |
ジャケット | ・ブラック、ネイビー、グレー、ブラウンといった落ち着いたカラー ・派手な色が柄の主張が激しいものは避ける |
シャツ | ・カジュアルすぎなければ襟なしでもよい ・ビビットカラーや派手な柄物は避ける |
パンツ | ・ブラック、ネイビー、グレー、ブラウンといった落ち着いたカラー ・フォーマル寄りであればスラックス、カジュアル寄りであればチノパン |
シューズ | ・ブラックやブラウンなどのシンプルなカラー ・歩きやすい革靴やローファー |
バッグ | ・A4サイズの資料が入る大きさ ・派手な装飾のないシンプルなバッグ ・床に置いたときに自立する |
レディーススタイルのビジネスカジュアル
ビジネスカジュアルは「ジャケット+パンツまたはスカート」あるいは「ジャケットを着用しないカジュアル寄りのスタイル」の2とおりが主流です。ジャケットを着用するとフォーマル寄りの印象になります。
アイテム | ポイント |
ジャケット | ・フォーマル寄りのシーンではジャケットを着用 ・モノトーンやアースカラーなど落ち着いたカラー |
トップス | ・モノトーンやアースカラー、パステルカラー ・露出の少ないブラウスもしくはシャツ |
ボトムス | ・トップスに合わせたデザインのパンツもしくはスカート ・スカートは膝が隠れる長さで、伸縮性のある素材のもの ・フォーマル寄りであればフルフレングスパンツ、カジュアル寄りであればクロップドパンツ |
シューズ | ・トップス、ボトムスと統一感のある色のシューズ(パンプスなど) ・ヒールのないフラットなものを選ぶ場合、リボンなどの装飾がないシンプルなもの ・ヒールがある場合、歩きやすさを考えてヒールの高さは3〜5cm程度 ・疲れにくいシューズを選ぶ |
バッグ | ・A4サイズの資料が入る大きさ ・派手な装飾のないシンプルなバッグ ・床に置いたときに自立する |
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オンライン内定式でも対面の内定式と考え方は変わりません。スーツ指定あるいは服装自由の場合は「スーツ」、私服指定の場合は 「ビジネスカジュアル」が適しています。
オンラインでの開催であっても気を緩めることなく、清潔感のある服装を意識して内定式に臨みましょう。
まとめ
内定式の服装に悩んだ場合、基本的にはスーツを着用していれば問題ありません。ビジネスカジュアルのコーディネートで迷う際には、企業のWebサイトで社員の服装を見て、企業の雰囲気を知っておくと安心です。
内定式という厳粛な場に合う服装であることはもちろん、髪型やメイクなどにも気を配り「清潔感のある身だしなみ」を心がけることが大切です。 就活用のスーツなどしばらく着ていなかった服装は、久しぶりに見るとシワやホコリがついてしまっている可能性もあります。クリーニングや、新たに購入が必要な場合に備えて、余裕を持って準備を進めていきましょう。
服装に悩むことのない、安心した就職活動を応援します。