就活中は応募先の企業から電話がかかってくることがありますが、タイミングによっては電話に出られず、不在着信になることも考えられます。企業からの不在着信には、基本的にできるだけ早く折り返すことが大切です。ただし、時間帯や状況によっては、時間を置いてから折り返すほうがよい場合もあります。
この記事では、就活中の不在着信に対して折り返すべきかどうかの判断基準や、状況別の対応方法などを詳しく解説します。折り返し電話での言い方の例も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 企業からの不在着信は選考に関する連絡の可能性があるため早めに連絡する
- 知らない番号からの不在着信は、折り返す前に電話番号を検索するなど慎重に対応する
- 電話の内容を正確に把握するためにも、静かな場所でメモを用意してから電話をする
就活中の不在着信はすぐに折り返すべき?
就活中に企業から不在着信があった際は、基本的にはすぐに折り返しの電話をする必要があります。選考に関する重要な連絡の可能性があるためです。ただし、留守電で「折り返しの連絡は不要です」などのメッセージが入っている場合、折り返しの必要はありません。
特にメッセージがない場合は、すぐに折り返したほうがいい場合と、少し時間をおいてからでもいい場合があります。状況によって適切なタイミングで対応することが大切です。

就活中は企業からの電話に出られない場合に備えて、留守電の設定もしておきましょう。
すぐに折り返したほうがいい場合
企業からの不在着信に気づいたら、できるだけ早めに折り返すことを心がけましょう。企業からの電話は、面接の日程調整や選考結果の連絡の可能性があるため、30分~1時間以内に折り返すことが理想です。企業の就業時間(平日の9時〜18時など)であれば、すぐに折り返しても問題ありません。

留守電に「また連絡します」「改めてお電話します」といったメッセージが入っている場合も、就業時間内であれば折り返すことがおすすめです。
すぐに折り返さなくていい場合
周囲が騒がしいカフェや電車内で不在着信に気付いた場合など、静かな場所で話せない状況であれば、無理に早く折り返す必要はありません。この場合は、落ち着いた環境に移動してから折り返すことがおすすめです。
不在着信に気づいたタイミングが企業の就業時間外(18時以降や土日など)の場合も、すぐに折り返す必要はありません。就業時間外に折り返すよりも、翌営業日の朝一番に折り返すほうが、企業側への配慮を示せます。

例外として、企業からの着信が土日の場合は、その日に折り返してもよいと考えられます。
また、知らない番号の場合、すぐにかけ直す必要はありません。知らない番号や非通知の着信は、採用担当者からの可能性もありますが、迷惑電話のリスクがあるためです。折り返す前にインターネットで電話番号を検索するか、SMSやメールが届いていないか確認してみましょう。
不在着信への折り返し電話のマナー
就活中の不在着信など、電話の内容が重要と予測される場合に折り返す際は、次の点を配慮しましょう。
静かな環境で電話をする
電話の内容を正確に把握するためにも、騒音の少ない静かな場所で折り返すことが大切です。周囲が騒がしいと相手の話を聞き取りにくくなり、何度も聞き返したり、やり取りがスムーズに進まなかったりする可能性があるためです。
落ち着いて話せない場所で慌てて折り返すのではなく、自宅や個室のあるカフェ、人通りの少ない通路、屋外なら交通量が少ない場所など、静かな場所に移動してからかけるのがおすすめです。
騒音が気になる場所の例
- 電車の中や駅のホーム
- 交通量が多い道路沿い
- 大勢の人がいるカフェやフードコート
など
メモを取る準備をする
相手の話した内容をすぐに記録できるように、メモ帳やスマートフォンのメモアプリを準備してからかけ直すことをおすすめします。例えば応募先企業からの電話の場合、面接日時や場所、持ち物などの重要な情報が伝えられることがあります。これらの情報を聞き逃さず、すぐにメモできるように準備しておきましょう。
折り返す時間帯は10時〜16時頃がベター
不在着信に気づいたタイミングが就業時間内であれば、基本的には早めに折り返すことが大切です。ただし、電話がつながった際に担当者が忙しそうな場合は、「何時頃にかけ直せばよろしいでしょうか」と都合のよい時間帯を確認してみましょう。
緊急性が低い内容と考えられる場合は、就業時間内でも10時〜16時頃など、担当者が対応しやすい時間帯にかけ直すことがおすすめです。
折り返し電話を避けたい時間帯
- 9時〜10時:始業直後で忙しい可能性がある
- 16時以降:業務が立て込む時間帯と考えられる
- 12時~13時前後:昼休みの時間帯は避けたほうがよい場合がある

折り返しの連絡が遅くなった場合は、「折り返しが遅くなり申し訳ありません」と一言添えましょう。
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【就活】折り返し電話はいつかける?マナーと注意点を例文つきで解説
就活中、企業の担当者からの電話に出られなかったときは、学生から折り返し電話をするほうがよいでしょう。いつ電話をかければよいのか、どのように挨拶をすればよいのかを確認して、スムーズかつ丁寧に電話でコミュニケーションをとれるように心がけてくださいね。
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【タイミング別】折り返しの対応例
ここでは、電話を折り返すタイミング別に、対応方法を紹介します。
タイミング別の対応例
【数分〜数時間以内】
企業の就業時間内であればすぐに折り返す。
【半日〜1日後】
電話で「折り返しが遅くなり申し訳ありません」と一言添える。
【不在着信から1日以上経過】
電話またはメールで「お電話に気づかず申し訳ありません」と伝える。
不在着信から数分〜数時間以内の場合、企業の就業時間内であれば、すぐに折り返しの電話をかけましょう。数分で折り返せなかった場合も、できるだけ早めに対応することが大切です。
半日〜1日後にかけ直す場合は、相手が電話に出たときに「折り返しのご連絡が遅くなり申し訳ありません」と一言添えるようにします。
土日・祝日の場合や、折り返しの電話がつながらず、不在着信から1日以上経過してしまった場合は、電話またはメールで「お電話に気づかず申し訳ありません」と伝えましょう。
非通知や知らない番号からの着信があった場合はどうする?
就活中に非通知や知らない番号から着信があった場合、対応に迷うかもしれません。企業からの連絡の可能性もありますが、詐欺や迷惑電話の可能性もあるため、慎重に対応することが大切です。
まずは番号を検索する
見覚えのない番号の場合は、すぐに折り返さずに「Google検索」や「電話番号検索サイト」などで番号を検索してみましょう。企業からの電話であれば、電話番号の検索で企業の公式サイトや採用ページなどが表示される場合があります。検索で企業名が出てこない場合は、折り返さず様子を見てみましょう。
SMSやメールが届いていないかを確認する
知らない番号や非通知の着信が企業からの連絡の場合、留守電やSMS、メールなどでメッセージが届いている可能性があります。
例えば「本日お電話しました◯◯株式会社の△△です。折り返しのご連絡をお願いいたします」といったメッセージがあれば、着信のあった番号に折り返しの連絡をしてみましょう。
メールの場合、送信元が企業の公式ドメインかどうかで信頼性を確認することも可能です。
企業の公式ドメインの例
xxx.xxxxx@◯◯(企業名).co.jp など
就活向け!不在着信後の折り返し電話の例文
就活中、企業からの不在着信後に折り返しの電話をする際は、次のような流れで対応します。
折り返し電話の対応例
- 名乗る(最初の挨拶)
- 折り返しの電話であることを明確に伝える
- 担当者に取り次ぎをお願いする
- 相手が出たら、「今お時間よろしいでしょうか?」と予定を確認する
- 用件を聞き、対応する
- 電話を終える前にお礼を伝える
状況によって対応が異なる場合もあるので、パターン別の対応例も見ていきましょう。
担当者本人がすぐに出た場合
対応例
お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学の△△と申します。先ほどお電話をいただいたようでしたので、折り返しご連絡いたしました。今お時間よろしいでしょうか。


はい、大丈夫です。
ありがとうございます。先ほどお電話をいただいた件で、ご連絡させていただきました。ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか。

担当者に取り次いでもらう場合
対応例
お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学の△△と申します。先ほどお電話をいただいたようでしたので、折り返しご連絡いたしました。採用ご担当の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか。


◯◯ですね。少々お待ちください。

お電話変わりました、◯◯です。
お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学の△△と申します。先ほどお電話をいただいたようでしたので、折り返しご連絡いたしました。ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか。

受付の人には詳細な用件を話さず、「折り返しのご連絡です」とだけ伝える形で問題ありません。
担当者が不在の場合
対応例
お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学の△△と申します。先ほどお電話をいただいたようでしたので、折り返しご連絡いたしました。採用ご担当の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか。


◯◯は外出中です。
承知いたしました。恐れ入りますが、お戻りのご予定がわかりましたら、教えていただけますでしょうか。

(戻り時間がわからない場合)
かしこまりました。それでは、また改めてこちらからお電話させていただきます。

(戻り時間がわかる場合)
ありがとうございます。それでは、そのお時間に改めてお電話させていただきます。

不在着信後の折り返し電話で留守電につながったら?
不在着信後、折り返した際に留守電につながった場合、そのまま切るのではなく、簡潔かつ丁寧なメッセージを残すことが大切です。
留守電に入れる内容の例
お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学の△△と申します。先ほどお電話をいただいたようでしたので、折り返しご連絡いたしました。また改めてお電話させていただきます。失礼いたします。

留守電にメッセージを残すことで、「折り返しがあった」という事実を伝えられます。
不在着信後の折り返し電話に出なかったら?
相手が不在で、留守電の設定がされていなかった場合、何度かかけ直したうえで、つながらない場合はメールで連絡してみることをおすすめします。
まずは何度かかけ直す
相手が電話に出なかった場合、まずは何度かかけ直してみましょう。ただし、相手が業務中で対応できないことも考えられるため、短時間で何度も連絡するのは避け、時間をあけてかけ直すことが大切です。
かけ直すタイミングの目安
- 初回の折り返し後、30分~1時間程度あけて再度かける
- 午前中につながらなければ、午後(13時以降、15時~16時など)にかけ直す
- 2回試してもつながらない場合、翌営業日に再度かけ直すか、メールで連絡する
メールで送る
何度か電話してもつながらない場合は、メールで連絡を入れてみましょう。採用担当者は忙しいことが多く、電話に出られないこともあるため、メールで連絡しておくと、相手が都合のよいタイミングで確認しやすくなります。
メール例文
◯◯株式会社 採用ご担当者様
お世話になっております。〇〇大学の△△と申します。
先ほどお電話をいただいた件で、折り返しご連絡させていただきましたが、
ご不在でしたので、メールにてご連絡いたしました。
お手すきの際に折り返しのお電話をいただけますと幸いです。
もしくは、ご都合のよい時間帯をお知らせいただけましたら、改めてこちらからお電話いたします。
何卒よろしくお願いいたします。
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青山 太郎(あおやま たろう)
◯◯学校 ✕✕学部 △△学科
メールアドレス:aoyama_tarou@xxxx.com
電話番号:000-0000-0000
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【就活】メールの基本マナーとすぐ書ける例文集【新卒】
面接や会社説明会のお礼や辞退、質問など、就活において企業にメールを送るタイミングは多数あります。メールはただ送ればよいわけではなく、誤字脱字がないこと、簡潔な内容にすることなどコツが必要です。
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よくある質問
不在着信は折り返すべきですか?
不在着信があった場合は折り返しが必要です。特に、就活中の企業や採用担当者からの着信は、面接日程の調整や選考結果の連絡の可能性があるため、できるだけ早めに対応しましょう。ただし、留守電に「折り返しは不要です」などのメッセージがある場合は折り返しの必要はありません。
「就活中の不在着信はすぐに折り返すべき?」で詳しく解説しています。
不在着信の折り返しはメールでしていいですか?
企業からの着信には、できるだけ電話で折り返すことが大切です。企業側は、メールよりも迅速に意思疎通ができる電話でのやりとりを希望している場合があります。ただし、何度か電話してもつながらない場合や、企業からのメール連絡がある場合は、メールで折り返しても問題ありません。
不在着信後の折り返し電話は何と言えばいいですか?
不在着信後の折り返し電話で担当者が出た場合、次のように伝えましょう。
言い方の例
「就活向け!不在着信後の折り返し電話の例文」ではパターン別の例文も紹介しています。
誰かわからない電話の折り返しはどうすればいいですか?
不明な番号からの不在着信は、すぐに折り返すのではなく、まずは番号を検索して企業からの電話の可能性があるか確認してみましょう。企業の電話番号は、公式サイトや面接案内メールなどで確認できます。企業の番号ではない場合、迷惑電話の可能性もあるため、無理に折り返す必要はありません。