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誠実さを自己PRで効果的に伝える!アピールのポイントや例文を紹介

誠実さ 自己PR_アイキャッチ

誠実さとは、私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対することを指します。就活において誠実さをアピールする際は、誠実さを発揮した具体的なエピソードを伝えることが大切です。

企業にとって、誠実さは仕事をするうえで重要な資質であるため、アピールできると印象に残りやすいといえるでしょう。

誠実さをアピールするポイントや注意点を確認して、担当者の印象に残る自己PR文を作成してみてください。

この記事でわかること

  • 誠実さは企業が期待する資質のひとつである
  • 自己PRで誠実さをアピールする際は、具体的な行動を伝える
  • 立ち振る舞いや言葉遣いでも誠実さをアピールできる

誠実さとは?意味を理解しよう

誠実さとは、私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対することを指します。誠実な人の特徴は次のとおりです。

誠実な人の特徴

  • 嘘をつかない
  • 約束を守る
  • 責任感が強く最後までやり遂げる
  • 相手の立場を考えた行動ができる など

具体的には「提出期限内に課題を提出している」「相手の気持ちに寄り添い悩みや不安を解消できる方法を一緒に考える」などの行動ができる人は誠実さをアピールできるでしょう。

企業が求める「誠実さ」のある人物像

企業が求める誠実さのある人は、次の特徴があると考えられます。

信頼関係を築ける人

企業では、同僚や上司、顧客、取引先など、さまざまな立場の人と関わる機会があります。相手と信頼関係を築くことが仕事の成果につながることもあるでしょう。

例えば、上司と信頼関係が築けている場合は、仕事のアドバイスをもらいやすかったり、成長できる環境での業務を任せられたりする可能性があります。また、顧客や取引先と信頼関係を築くことで、商品やサービスを購入してもらえるかもしれません。

誠実な人は約束を守り、責任を果たし、相手の意図を正しく汲み取ることができるため、信頼関係を築けやすいといえます。

継続的な努力ができる人

誠実な人は困難な状況やミスを経験した際、改善しようと継続的に努力できるところが特徴のひとつです。仕事では円滑に進むときもあれば、困難な場面に遭遇したり、ミスをしたりすることも考えられます。

例えば、学校のテストで想像していた点数よりも低かったとします。誠実な人は、なぜ点数が低かったのかを考え、次のテストに向けて先生に質問したり、勉強方法を変えたり改善策を考えるでしょう。ミスや失敗した経験を糧に、成長できる人といえます。

また、誠実な人は継続的に努力するため、業務の進行や企業の成長に役立つ可能性があり、企業へアピールできるポイントになるでしょう。

責任感を持って行動できる人

誠実な人は、自分の仕事に責任を持ち、最後までやり遂げるのも特徴です。物事に対して主体的に取り組み、他者と協力しながら結果を出すことができると考えられるため、企業にとって魅力に感じる強みといえるでしょう。

例えば「部活で部長としてチームをまとめ、大会で優勝した」「文化祭で実行員になり、準備から片付けまでやり遂げ、無事に終えることができた」など、物事に向きあって取り組み、結果を出した経験をアピールしてみてください。

人事

誠実な人は、安心して仕事を任せられるという印象を与えやすいため、企業にとって大切な資質のひとつです。

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自己PRで誠実さをアピールするポイント

自己PRで誠実さをアピールする際は、次のポイントを意識して作成してみましょう。

人事

ポイントをおさえておくと、担当者に誠実さが伝わりやすくなります。

結論を先に述べる

最初に「私は誠実さを大切にし、責任感を持って行動することを心がけています」といったように、結論を明確に伝えることが重要です。結論を先に述べることで、相手に自分が何を伝えたいのかが明確になります。

企業の採用担当者は、短時間で多くの学生の自己PRを確認するため、「この人が何を伝えたいのか」を素早く理解できるほうが印象に残りやすいかもしれません。結論を先に述べることで話の要点が明確になり、そのあとの内容も読み進めやすくなります。

誠実さが発揮された具体的なエピソードを入れる

誠実さが発揮された具体的な経験を交えることで、誠実さが伝わる自己PRになります。「誠実な性格です」だけでは説得力やインパクトが薄く感じるためです。

誠実さの「定義」は人によって異なるため、自分が考える誠実さを具体例で示すことで、面接官が理解しやすくなります。抽象的な言葉ではなく、実際の行動で示したほうが、信憑性が高まるでしょう。

誠実さを発揮したエピソードの例

  • アルバイトでのミスをしたとき対応:「アルバイトでミスをした際、責任を持って改善策を考えた」
  • ゼミや部活動での責任ある役割:「ゼミのグループワークで対立が起きた際、公平な調整役を務めた」

「努力」「責任」「信頼」に関わるエピソードを交えると、誠実さが伝わりやすいため、自分が経験したなかからそれらに関連するものを探してみましょう。

行動の理由や工夫を説明する

エピソードに加え、なぜその行動を取ったのか、どんな工夫をしたのかを伝えることで、より説得力が増した自己PRになります。

行動の理由や工夫を伝える例文

「クレーム対応では、相手の不満を受け止めることが大切だと考え、お客様の話を最後まで遮らずに聞くようにしました。また、単なる謝罪で終わるのではなく、改善策を考えることが必要だと考え、店長と相談して対応マニュアルを見直しました」

企業は「誠実な人=性格面」よりも「誠実さを活かして問題解決できる人=どう行動したか」を確認したいと考えているため、工夫や思考プロセスを示すことが大切です。

成果や周囲の評価を示す

誠実な行動をしたことによって、どんな結果につながったのかを示すと、より説得力が増します。

成果を示す例文

「お客様から『丁寧に対応してくれてありがとう』といっていただけたほか、店長からも『冷静で誠実な対応ができている』と評価され、シフトリーダーに抜擢されました」

「行動の結果がどうなったのか」を示すことで、自己PRの信憑性が高まります。採用担当者に「この人は実際に仕事でも誠実さを活かせる」と感じてもらいやすくなるかもしれません。

応募先企業でどう活かせるかを伝える

最後に「誠実さを企業でどう活かせるのか」を伝えることで、企業側に「この人が入社したらどんな活躍をしてくれそうか」をイメージしてもらいやすくなります。

企業が求めている人物像は「自社で活躍できる人」と考えられるため、自己PRを企業のニーズに結びつけることが大切です。企業理念や業務内容とリンクさせれば「この人は企業研究ができている」という印象も与えやすいでしょう。

企業でどう活かせるかを示す例文

「入社後は誠実さと冷静な対応を心がけ、お客様と信頼関係を築き、◯◯の理念に沿ったサービスが提供できるように努力していきます」

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誠実さのアピールに使える!差別化のポイント

誠実さをアピールする際は、ほかの学生と差別化を図ることで企業側の印象に残りやすくなります。差別化のポイントを確認して、オリジナルの自己PRを作成してみましょう。

ほかの表現に言い換える

誠実さは別の表現に言い換えることが可能です。誠実さには「約束を守る」「責任感がある」「継続的に努力できる」など、さまざまな特徴があります。ほかの表現に言い換えることで、自分らしい誠実さがアピールできるでしょう。

誠実の言い換え例

  • 真面目:規則やルールを守ること
  • 正直:嘘をつかず、ありのままを話すこと
  • 律儀:義理堅く、約束を守ること
  • 忠実:指示や方針に従うこと
  • 責任感:自分の役割を果たそうとすること

「誠実さ」×「ほかの強み」を組み合わせる

誠実さとほかの強みと組み合わせることで、ほかの学生と差別化した自己PRが作成できます。

誠実さ×ほかの強みの例

  • 誠実さ × コミュニケーション能力→「人と誠実に向きあうことで、信頼関係を築くのが得意」
  • 誠実さ × 問題解決力→「誠実に仕事に取り組み、問題があれば改善策を考える」
  • 誠実さ × リーダーシップ→「誠実にチームメンバーと向きあい、信頼されるリーダーになる」

誠実さは約束を守る、責任感があるという長所の反面、融通がきかない、頑固などの短所もあります。ほかの強みを組み合わせることで、短所を目立ちにくくするのに有効です。

自己PRで誠実さをアピールするときの注意点

自己PRで誠実さをアピールする際は、次の点に注意しましょう。

誠実さは「性格」ではなく「行動」で示す

自己PRでは、実際の行動を通じて示すことが大切です。企業が期待しているのは誠実な「性格」ではなく、仕事に活かせる「誠実な行動」である可能性が考えられます。

「私は誠実な性格で、どんなことにも真摯に取り組みます」は性格のみのアピールになるため、次の例のようにアピールしてみましょう。

誠実さを行動で示す例

「大学のゼミでは、グループの進行役としてメンバーの意見を尊重しながら議論を進めました。その結果、ゼミの発表ではチームワークが高く評価され、教授から『全員の意見がうまく反映された発表だった』とコメントをいただきました」

このように、誠実さがどんな行動に結びついたのかを説明することで、より具体的で伝わりやすくなります。

話し方や振る舞いからも「誠実さ」を伝える

自己PRで誠実さをアピールする際は、面接での言葉遣いや実際の行動、態度で誠実さを示すことが大切です。

誠実さが伝わる話し方・行動

  • ハキハキとした口調(自分に自信を持っているのが伝わる)
  • 相手の目を見て話す(誠実に向きあっていることが伝わる)
  • 質問の意図を理解し、的確に答える(意思疎通ができることが伝わる)
  • お辞儀や挨拶を丁寧にする(第一印象に影響する)
  • 面接官の話を最後まで聞く(話を遮らず、誠実に対応する)
  • 身だしなみを整える(清潔感が誠実な印象につながる)

また、質問に答えられない場合は、素直に対応するほうが誠実さが伝わります。「少し考えてもよろしいでしょうか」「すみません、知識不足でわかりかねます。帰宅後すぐに調べます」など、答えられない旨を正直に伝え、それに対し今後自分が取る行動を伝えてみましょう。

ESや履歴書は丁寧に書く

手書きのES(エントリーシート)や履歴書を提出する場合は、丁寧に書きましょう。急いで書いたような文字では「適当に書いている」「雑な性格ではないか」という印象を与える可能性があるためです。特に、誠実さをアピールする場合は、字の丁寧さは重要なポイントになります。

応募書類に誤字や脱字があると「細かいところを確認せずに出している=誠実ではない」という印象を与え、アピールと矛盾しかねません。提出前にしっかり確認することを意識してみてください。

提出前のチェックポイント

  • 企業名や担当者の名前を間違えていないか
  • 学歴や職歴の年月が正しいか
  • 文章が途中で切れていないか
  • 書類や封筒が汚れていないか
人事

手書きを指定されていない場合は、パソコンで書類を作成するのも検討してみましょう。

誠実さをアピールする自己PRの例文

誠実さをアピールする自己PRの例文をエピソードごとに紹介します。

学業

例文

私は大学の研究で、誠実さとチームワークの大切さを実感しました。研究では細胞分裂をテーマに取り組んでおり、緻密なデータ収集と分析が求められました。わずかな変化も見逃さないように観察を続け、細かく記録するようにしました。また、一人では観察を続けるのは困難であり、仲間と協力して交代で観察することで、より詳細なデータが収集できました。結果、教授からは「細かいデータが収集されていて完成度が高い」と評価していただきました。

入社後は仕事に誠実に向きあい、ひとつひとつの業務を確実に進めていきたいと考えています。

ポイント

  • 誠実さとチームワークの2つの強みが記載されている
  • 具体的な成果が記載されている
  • 入社後にどのように活かすかが記載されている

ゼミ活動

例文

私の強みは、誠実に物事に取り組めるところです。私はゼミ活動で周辺地域の土壌調査するプロジェクトに参加しました。私はデータ分析が得意だったため、役割分担を決める際、主体的にデータ分析に立候補しました。私のほかに2名、分析担当の仲間がいましたが「何からすればよいのかわからない」と話していたため、自分から声をかけ分析の手順を教えることにしました。結果、仲間の2人は分析できるようになり、調査班が収集したデータを正確に読み取れるようになりました。プロジェクト発表会では教授から「よく分析できている」と評価していただきました。

入社後は真面目に業務に取り組むとともに、主体性を持って積極的に業務を進めていきたいと考えています。

ポイント

  • 誠実さが発揮された具体的なエピソードが記載されている
  • どんな取り組みをしたのかがわかる
  • 入社後にどのように活かすかが明記されている

部活動・サークル

例文

私は部活動を通じて、誠実に自分と向きあうことと強い精神力を身につけました。私はバレーボール部に所属し、アタッカーのポジションを任されました。しかし、練習を重ねても試合で勝利することができませんでした。そこで、練習メニューを見直すことにしました。すると「私はアタッカーだから」という思い込みで、アタックの練習ばかりしており、レシーブやトスの練習が不十分であることに気づきました。実はレシーブやトスには苦手意識があり、無意識のうちに練習を避けていたのです。私はリベロ担当の友人にレシーブやトスの練習方法を教えてもらい、取り組みました。すると、今までの試合で落としていたボールを拾うことができ、得点につながる場面が増え、勝利に貢献できるようになりました。

入社後は仕事に誠実に取り組むとともに、困難な場面に遭遇しても強い精神力で向きあって乗り越えていきたいと考えています。

ポイント

  • 誠実さと精神力の2つの強みが記載されている
  • 自分の欠点を改善する努力が具体的に記載されている
  • 入社後、仕事にどのように取り組むのかが記載されている

アルバイト

例文

私の強みは、相手と誠実に向きあい対人関係を築けるところです。大学2年生のとき、家庭教師のアルバイトをしていました。生徒は中学3年生で受験を控えていました。2学期最初の模試で思うように結果が出ず、志望校の合格判定はB判定でした。保護者も心配されており、生徒に詳しく話を聞いてみると、集中力が続かず、このままでは受験に失敗してしまうのではという不安があると話してくれました。私は生徒の話を真剣に聞き、どうしたら勉強に集中できるかを一緒に考えました。休憩時間の取り方のアドバイスや、勉強する場所を図書館や学校の自習室に変えるなどを提案したところ、生徒は実践してくれました。結果、次の模試では合格判定がAにあがりました。生徒からは「先生が話を聞いてくれたから安心できた。こまめに休憩すると集中力が続いてよかった」と話してくれました。

入社後は、相手と誠実に向きあうことで信頼関係を築き、お客様のニーズにあうサービスを提供していきたいです。

ポイント

  • 「相手の悩みを聞く」という誠実さの具体的な行動が明記されている
  • 合格判定が向上したというわかりやすい結果が明記されている
  • 入社後にどのように活かしたいかが記載されている

ボランティア活動

例文

私の強みは、新しいイベント考える計画力と、それを実行するまで責任をもって計画する誠実さです。私はボランティアサークルで、地域の子どもたちに地元のことを知ってほしいと考え、企画を計画しました。当初は予算の問題やイベント会場の確保など、さまざまな困難がありました。それをひとつずつ解決し、無事にイベントを実施することができました。子どもたちは笑顔で「楽しかった」「ずっとここに住みたい」と話してくれました。

入社後は自分の企画に責任をもち、企画から実施、実施後の評価まで丁寧に取り組んでいこうと考えています。

ポイント

  • 誠実さと計画力の2つの強みが記載されている
  • 誠実さを「責任をもつ」という言葉を使って表現している
  • 誠実に取り組んだ結果が具体的に明記されている

よくある質問

自己PRで誠実さをアピールしてもいいですか?

自己PRで誠実さをアピールするのは有効です。企業は信頼できる人物像を期待しており、誠実な姿勢は印象に残りやすいでしょう。ただし、単に「誠実な性格です」と述べるだけではなく、具体的なエピソードを交えて伝えることが重要です。

誠実な行動や態度の具体例は?

  • 約束や納期を守る
  • ミスを隠さず報告し改善策を考える
  • 相手の話を最後まで聞き尊重する
  • 困難な状況でも逃げずに対応する
  • 時間を守り礼儀正しく接する など

自己PRで「誠実さ」を言い換えると何ですか?

例えば「責任感」「信頼性」「真摯な姿勢」「正直さ」「丁寧さ」「真面目さ」「継続力」などが挙げられます。

誠実さを活かせる職種は?

誠実さは、多くの職種で求められる資質ですが、特に顧客対応や信頼関係が重視される職種で活かせます。例えば、営業職、接客・販売職、医療・福祉職、教育・指導職、事務職・経理職などが挙げられます。

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