面接

面接の挨拶で差をつける!受付・入室・退室時のポイントや例文を解説

面接-挨拶_アイキャッチ

面接における挨拶は、第一印象を大きく左右する重要な要素です。元気で明るい挨拶は、礼儀正しさや前向きな姿勢を伝えるきっかけになります。面接中だけでなく、受付時や移動中に企業の方とすれ違う際なども、丁寧な挨拶を心がけましょう。

この記事では、面接会場での受付や入室・退室時の挨拶の仕方を紹介します。オンライン面接や録画面接で意識したい挨拶のポイントについても解説していますので、これから面接を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 受付では時間にあわせた挨拶をした後、名前と要件をはっきりと伝える
  • オンライン面接や録画面接で挨拶する際は、カメラに目線を向けてアイコンタクトを取る
  • 待機中や移動中に社員やほかの学生とすれ違う際も軽く会釈と挨拶をすることが大切

監修者からのコメント

監修者
遠藤 美穂子さん

面接の始めと終わりの挨拶がスムーズにできると、自分も気持ちよく臨めますし、何より面接官に良い印象を与えることができます。「言い回しや立ち居振る舞いを間違えてはいけない」と緊張してガチガチになるのではなく、面接の機会をいただけたことへの感謝や初対面の相手への敬意を念頭に置くと、失礼のない自然な対応ができるようになるでしょう。

印象を大きく左右する!挨拶の重要性

挨拶は、ビジネスマナーに欠かせない重要な要素です。採用担当者は、学生の挨拶を通じて社会人としての礼儀正しさやコミュニケーション能力を知ろうとしています。丁寧な挨拶をすることで、「この学生はビジネスマナーを理解している」と感じてもらうことができるでしょう。

面接の冒頭の挨拶シーンは、面接官と学生が初めて接する瞬間です。元気で明るい挨拶は、積極性や礼儀正しさ、前向きな印象を与えます。声が小さかったり目を合わせなかったりする挨拶は、消極的で自信がない印象になるかもしれません。

人事

面接は緊張する場面ですが、落ち着いて面接官の目を見て、元気に挨拶をすることを心がけましょう。

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面接会場の受付での挨拶

面接では、まず受付で挨拶をする場面があります。受付の状況や対応方法は企業ごとに異なるため、その場の状況に合わせて行動することが大切です。

ここでは、次の2パターンで、挨拶や対応の流れを紹介します。

受付に人がいる場合

受付に人がいる場合は、「おはようございます」「こんにちは」など、時間帯に合わせた挨拶をしましょう。「失礼いたします」という声かけはいつでも使えます。

ほかの企業と受付が一緒になっている場合は、「◯◯(企業名)の面接でお伺いしました」のように、企業名を伝えた後、名前と要件を伝えます。

挨拶の例

  • おはようございます。本日10時から面接のお約束をいただいております、◯◯(フルネーム)と申します。採用ご担当の◯◯様にお取次ぎいただけますでしょうか。
  • こんにちは。本日14時からの面接で伺いました、◯◯と申します。採用ご担当の◯◯様にお取次ぎいただけますでしょうか。
人事

案内を受けた後や応対の最後には、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えましょう。

受付に人がいない場合(呼び出す必要がある場合)

受付に人がいない場合(呼び出す必要がある場合)

企業によっては、受付に呼び出し用の電話やタブレット、インターホンが設置されていることがあります。この場合は案内表示に従い、必要な手順を確認して対応しましょう。

電話やインターホンを使用する際は、最初に挨拶をして、用件を明確に伝えます

挨拶の例

  • おはようございます。本日10時から面接予定の◯◯と申します。採用ご担当の◯◯様をお願いできますでしょうか。
  • お忙しいところ失礼いたします。本日14時から面接で伺いました、◯◯と申します。採用ご担当の◯◯様をお願いできますでしょうか。

呼び出し後は、指示に従い担当者が出てくるまで待機しましょう。担当者が出てきた際には、再度丁寧に挨拶を行います。

面接会場への入室・退室時の挨拶の仕方

面接会場への入室時と退室時の流れと挨拶の仕方を見ていきましょう。

入室時

面接マナー 入室の流れ

入室時はドアを3回ノックします。面接官から「どうぞ」などの返事があったらドアを開けて、「失礼いたします」とお辞儀をして、静かにドアを閉めて面接官の前まで進みましょう。席の横に立ったら、面接官に向かって改めて挨拶を行います。

挨拶の例

本日はお時間をいただきありがとうございます。◯◯大学の◯◯(フルネーム)と申します。よろしくお願いいたします。

面接官から「どうぞお座りください」と促されたら、「失礼いたします」と一言添えてから椅子に座りましょう。

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退室時

面接マナー 退室の流れ

面接が終了したら、面接官の指示を待ってから立ち上がります。その際、笑顔で「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べましょう

退出時には、ドアの手前で面接官のほうを向き、一礼しながら「失礼いたします」と伝えます。面接官が入り口まで見送ってくれる場合は、案内に従って面接官の後ろを歩き、最後に「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えましょう。

人事

企業の建物を出るまでは礼儀を意識し、気を緩めないようにしましょう。

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監修

面接会場への入退室は練習をしている人も多いと思いますが、受付から面接は始まっていると心得ておきましょう。受付や社内ですれ違う社員にも明るい表情で声をかけたり丁寧にお辞儀をしたりすることで、面接本番への緊張もほぐれ、心を落ち着けることができます。

面接の種類別|挨拶のポイント

面接の種類によって異なる挨拶のポイントもあります。次の3つのケース別に見ていきましょう。

自分が待っている部屋に面接官が入ってくる場合

控室や無人の面接室に先に案内された場合は、面接官が来るまで静かに待機します。面接官がいつ入ってくるかわからないため、待機中はスマートフォンを使用せず、背筋を伸ばして座りましょう

面接官が部屋に入ってきたら、椅子から立ち上がり、「おはようございます」や「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶します。

面接終了後は、落ち着いて立ち上がり、「本日はお時間をいただき、誠にありがとうございました。」などと感謝の言葉を伝えます。面接官が部屋を見送る形になる場合は、席の近くで一礼をしてから退出しましょう。

オンライン面接の場合

オンライン面接(Web面接)では、接続が完了して面接官の画面が表示されたら、すぐに「おはようございます」「こんにちは」「はじめまして」などの挨拶をしましょう。その後、「本日はお忙しいなかお時間をいただき、ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えます。

挨拶をする際はカメラを見て、しっかりとアイコンタクトを取ることがポイントです。画面に映る面接官の顔を見るのではなく、カメラに目線を向けることで、相手に視線を合わせられます。

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録画面接の場合

録画面接では、開始時と終了時には挨拶を忘れずに行います。面接官が目の前にいない状況ですが、対面で話しているかのような姿勢とトーンを意識することが重要です。制限時間が設けられていることもあるため、自己紹介は簡潔にまとめましょう。

挨拶の例

【開始時】
はじめまして、◯◯大学の◯◯(フルネーム)と申します。本日は面接の機会をいただき、誠にありがとうございます。それでは始めさせていただきます。

【終了時】
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

人事

録画面接は表情や声の印象がポイントになるので、笑顔で明るく話すことを心がけましょう。

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受付や面接中以外でも挨拶が必要なタイミング

受付や面接中以外にも、挨拶が必要になることがあります。次の3つのタイミングで挨拶する場合のポイントを見ていきましょう。

待機中(控え室や待合室)

待機中、企業の社員やほかの学生と顔を合わせることがあります。その際は、明るい表情で軽く挨拶することを心がけましょう。一言「おはようございます」「こんにちは」と伝えて軽くお辞儀をするだけでも、礼儀正しく親しみやすい印象になります。

面接終了後(退出後)

面接室を出た直後や帰り際に、受付担当の方やほかの社員と会う場合にも挨拶を忘れないようにしましょう。受付で対応してくれた方に最後にお礼の言葉を伝えることで、礼儀正しさが印象に残ることも考えられます。

挨拶の例

  • 本日はありがとうございました。
  • 失礼いたします。

移動中や敷地内

廊下やエレベーターなどで企業の社員と遭遇した際にも、丁寧な挨拶を心がけましょう。軽く会釈しながら「おはようございます」「こんにちは」と声をかけるだけで、礼儀正しさや周囲への配慮を感じてもらえます。

面接官以外の社員にもあなたの態度や振る舞いが目に入る可能性があるので、建物を出るまで気を緩めないようにしましょう。

面接で挨拶をするときのポイント

最後に、面接で挨拶をするときに心がけたい4つのポイントをまとめました。面接前に確認しておきましょう。

笑顔で明るい表情を意識する

表情は第一印象を決める重要な要素です。自然な笑顔で挨拶をすることで、相手に親しみやすさや誠実さを感じてもらえます。口角を少し上げる程度の自然な笑顔が理想です。緊張すると表情が硬くなりがちなときは、深呼吸をするなど、リラックスして適度に表情を緩めることを意識してみましょう。

背筋を伸ばしてよい姿勢を意識する

背筋を伸ばし、よい姿勢を保つことは面接全体を通じて意識したいポイントです。姿勢がよいことで、自信や誠実さを相手に伝えることができます。挨拶をするときは、立ち上がった状態で背筋を伸ばし、胸を軽く張ることを心がけましょう。退出時も姿勢を意識し、ドアを閉める動作まで丁寧に行います。

相手の目を見て話す

挨拶をするときに相手の目を見ることで、信頼感や誠意さが伝わります。オンライン面接や録画面接の場合は、カメラのレンズを見ることで、アイコンタクトを取ることが可能です。お辞儀の際には自然に目線を下げ、挨拶後に再び相手と目を合わせましょう。

身だしなみを整える

身だしなみは、挨拶と同様に第一印象を左右し、相手に対する配慮やビジネスマナーを示す重要な要素です。どれほど丁寧に挨拶をしても、スーツにシワがあったり、髪型が乱れていたりすると、せっかくの丁寧さが伝わりにくくなるかもしれません。

面接前には次のチェックポイントを参考に、身だしなみの最終確認を行いましょう。

身だしなみのチェックポイント

  • 髪の毛が乱れていないか
  • 爪が長すぎないか
  • 髭の剃り残しはないか
  • 服にシワやホコリがついていないか
  • 服やバッグ、シューズに値札やしつけ糸がついていないか
  • シューズが汚れていないか
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よくある質問

面接の受付ではどんな挨拶をすればいいですか?

受付では、明るく丁寧に挨拶をして、自分の名前と要件をはっきりと伝えましょう。

挨拶の例

失礼いたします。本日◯時より面接で伺いました◯◯(フルネーム)と申します。採用ご担当の◯◯様にお取次ぎいただけますでしょうか。

面接会場の受付での挨拶」で詳しく解説しています。


面接の最初の挨拶は何を言えばいいですか?

入室後、着席せずに面接官の前で立ち止まり、明るく丁寧に挨拶をしましょう。

挨拶の例

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。◯◯(フルネーム)と申します。よろしくお願いいたします。

その後、面接官の指示で着席する際には、「失礼いたします」と一言添えてから座りましょう。


集団面接での挨拶は、ほかの人と合わせるべきですか?

ほかの人の挨拶と完全に合わせる必要はありません。タイミングが多少ずれても、焦らず明るく丁寧に対応することが大切です。個別に挨拶する場面があれば、自分のペースで落ち着いて伝えましょう。

オンライン面接で挨拶をするときのポイントは?

オンライン面接では、接続が完了したら笑顔でカメラ目線を意識し、次のように挨拶を行います。

挨拶の例

おはようございます。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。◯◯(フルネーム)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

面接官としっかりとアイコンタクトを取るために、目線をカメラに向けることを心がけましょう。

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