近年、就活の選考過程で自己PR動画を導入する企業が増えています。初めて自己PR動画を作成する学生にとっては、「何を話すべきか」「どうやって撮影すればよいか」など、不安や疑問が多いかもしれません。
自己PR動画では、自身の強みやスキル、具体的なエピソード、志望動機などを簡潔に伝えます。企業側から内容や時間に関する具体的な指示がある場合は、それに従いましょう。
この記事では、自己PR動画作成時のよくある疑問点や具体的な作成手順、台本作成のポイントなどを詳しく解説します。
作り方のポイントを押さえて、効果的にアピールできる自己PR動画を作成していきましょう。
この記事でわかること
- 自己PR動画の撮影はスマートフォンのカメラで問題ないが、目線が下にならないように注意が必要
- 強調したいメッセージがあるときなど、必要に応じてフリップや小道具を使用しても問題ない
- 服装に関する指示がない場合は、企業の文化や服装に合わせることが大切
選考の一環として自己PR動画を導入する企業が増えている!
近年、就活選考の一環として自己PR動画を導入する企業が増えています。この傾向は、コロナ禍以降のリモートワークやオンライン面接の普及と密接に関連しています。場所にとらわれない選考プロセスが一般化するなか、自己PR動画は遠隔地の学生を効率的に選考する手段として重要な役割を果たすようになりました。
企業にとって、自己PR動画の魅力は、文章だけでは伝わりにくい学生の人柄やコミュニケーション能力を把握できる点にあります。動画を通じて、表情や声のトーン、話し方などから本人の個性や人柄を確認することができ、効率的な選考につながっています。
自己PR動画の形式は企業によってさまざまです。具体的なテーマや時間制限を設けている場合もあれば、「自由に自分を表現して」のように自由度の高いPR動画を求められるケースもあります。どんな形式であっても、指示に従いながら自分の個性をアピールできる動画を作成することがポイントになるでしょう。
指示に従いながら、自分の個性をアピールできる動画を作成していきましょう。
自己PR動画で企業が知りたいポイント
企業は自己PR動画を通して、次の3つのポイントを知ろうとしていることが考えられます。
コミュニケーション能力
企業側は、自己PR動画を通じて、学生のコミュニケーション能力を知ろうとしています。
コミュニケーション能力はどんな業種・企業でも役立つスキルですが、書面だけでは判断が難しいものです。一方、動画であれば、学生が話す姿からコミュニケーション能力を把握しやすくなります。
コミュニケーション能力を判断するポイント
- 話の流れが一貫しているか
- 論理的に構成されているか
- 声のトーンやペースが聞き取りやすいか
- 自信や親しみやすさがあるか
など
また、自己PR動画は、30秒〜3分などの時間制限が設けられることもあります。「指定時間内にアピールポイントを端的に話せるか」も、コミュニケーション能力を判断するうえで重要な要素となるでしょう。
熱意や志望度の高さ
企業は自己PR動画を通じて、学生の入社への熱意や志望度の高さも知ることができるでしょう。単に話す内容だけでなく、表情や声のトーンからも熱意は伝わります。
自己PR動画を通じて、具体的な志望動機や将来の目標に対する熱意を示すことができれば、採用担当者によい印象を残せるでしょう。
社風や業務内容とマッチしているか
企業は自己PR動画を通じて、学生が話す様子や雰囲気から、社風やメンバー、業務内容との相性を知ろうとしています。これは、自社と相性のいい人材を採用し、長期的に活躍してもらいたいと考えているためです。
自社の文化や価値観に合う学生は、入社後に活躍しやすく、組織にも馴染みやすいと考えられます。そのため、単なるスキルや経験だけでなく、その学生が自社の環境でいかに活躍できるかといった観点でも確認しているのでしょう。
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自己PR動画作成時のよくある疑問点
自己PR動画は正解がなく自由度が高いため、作成時に悩む方も多いでしょう。ここでは、自己PR動画に関するよくある疑問に回答していきます。
自己PR動画の内容が自由といわれたら?どこまで自由?
自己PR動画の内容が「自由」と指定された場合、あるいは特に指示がない場合、基本的には柔軟な表現が可能です。例えば、小道具を活用したり、編集を加えたりして個性を表現することもできます。
ただし、「自由」とはいえ、採用活動の一環である意識を持つことは大切です。自分の強みやアピールポイントを企業に効果的に伝えるための動画であるため、自己紹介、強み、経験、志望動機などの要素を含め、企業の雰囲気や価値観に合わせた表現を心がけましょう。
応募先が自由な社風の企業であっても、適度な真剣さを保つことは重要です。就活の一環であることを意識し、遊び半分や軽薄な印象を与える内容は避けましょう。
また、自由度が高くても時間の指定があれば、その時間内に収めることは必須です。冗長にならないよう注意し、指定時間内で効果的にアピールできる内容を検討しましょう。
編集をしてテロップや音声を加えてもいい?
編集の可否については、企業からの具体的な指示がある場合、それに従うことが重要です。明確な指示がない場合、カットやテロップの挿入などの編集は一般的に許容されますが、控えめな編集に留めるのが賢明です。
自己PR動画のおもな目的は自分をアピールすることです。そのため、過度な編集は避け、「アピール内容が的確に伝わること」を最優先に考えるべきです。過剰なエフェクトや編集は、違和感を与える可能性があるので注意しましょう。
ただし、広告、デザイン、Webメディアなどのクリエイティブ業界では例外もあります。これらの分野では、自己PR動画を通じて学生の発想力や表現力、編集スキルを重視することも考えられます。企業の特徴を踏まえて検討してみましょう。
フリップなどの小道具は使ってもいい?
自己PR動画での小道具の使用は、多くの場合許可されています。ただし、小道具はあくまで自己PRのメッセージを強化するためのツールであるため、それ自体が主役にならないように注意が必要です。
小道具の使用可否について、指示されている場合もあるため、自己PR動画の案内を確認してみましょう。
よく使われる方法として、画用紙などでフリップを作成して見せるというものがあります。しかし、大きすぎるものや、目立ちすぎる小道具は、顔が隠れたり、画面の大部分が小道具で占められたりする場合があるため注意しましょう。
効果的な小道具の使用例として、自分の強みやスキルに関連するものを見せる方法もあります。例えば、デザイン職を志望する場合、自分のポートフォリオや作品の一部を見せることで、より具体的なアピールになるでしょう。
自己PR動画はスーツで撮るべき?私服でもいい?
自己PR動画の服装選びは、応募する企業によって異なります。服装について指示がない場合は、企業の文化や服装を事前にリサーチして、それに合わせることが大切です。
例えば、金融系や公務員などの保守的な業界・企業の場合、スーツが適していることが多いです。一方で、クリエイティブ業界やスタートアップ企業では、私服が受け入れられる場合もあります。
服装は自分の個性やスタイルを表現する方法でもあるので、企業の文化や期待に沿いつつ、自分らしさを大切にすることを意識しましょう。
どんな服装を選ぶ場合でも、あくまで就活の場であることを意識する必要があります。しわや汚れのない、清潔感のある服装を心がけましょう。
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自己PR動画の作成手順4ステップ
自己PR動画は、おもに次の4ステップで作成します。
自己PR動画の作成手順
- 動画のアピール内容を決め、台本を作成する
- 撮影時に使用する機材や背景を準備する
- 実際に声に出して練習をし、台本を調整する
- 撮影をする
自己PR動画を作成するときは、まず台本を作成するのがおすすめです。企業理念や事業内容、求める人物像、応募する職種を十分に考慮し、自分のアピールポイントを明確にします。そのうえで台本を作成すると、アピールの軸がぶれにくく、一貫性のある内容を作れるでしょう。
台本ができたら、実際に声に出して読んでみることで、目で読むだけでは気づかなかった違和感や不自然さが浮き彫りになることがあります。声に出してみて違和感のある部分は、その都度調整し、自然で読みやすい台本に仕上げていきましょう。
台本が完成したら、いよいよ撮影です。撮影後は必ず動画を見直し、改善点がないかチェックします。聞き取りにくい箇所や気になる点があれば、それらを意識して撮り直しを行いましょう。
自己PR動画の内容決め・台本作成のポイント
自己PR動画は、限られた時間の中で自分の魅力を効果的に伝えるための動画です。内容を決めて台本を作る際には、次の4つのポイントを意識しましょう。
何をアピールしたいかを明確にする
自己PR動画では、限られた時間内で自分の強みやアピールポイントを簡潔に伝えることが重要です。そのため、まずは「何を伝えたいのか」を明確にすることから始めましょう。
アピールポイントを考える際には、自己分析が欠かせません。「自分の強みは何か」「これまでの経験から学んだことや得たスキルは何か」「スキルや強みを仕事でどう活かせるか」などの問いを自分に投げかけて、自分の特徴や価値を明確にしていきましょう。
自己PR動画では短い時間内で伝える必要があるため、アピールポイントや伝えたいメッセージを一つに絞ることも大切です。
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企業と関連のある内容にする
自己PR動画は、単に自分の好きなように作るのではなく、応募先企業や仕事内容に合わせた内容にすることが重要です。自分の強みやスキルを、企業の求める人材像や業務内容に関連づけてアピールしていきましょう。
例えば、応募先企業がチームワークを重視している場合、過去にチームで達成した成果や、チームリーダーとしての経験を強調するのが有効です。企業の価値観や求める能力に合わせてアピールポイントを選択することで、より効果的にアピールできるでしょう。
ただ単に情報を羅列するだけでなく、具体的なエピソードを交えてストーリー性を持たせることもポイントです。抽象的な言葉よりも、実際の経験に基づいた具体的なエピソードを語ることで、説得力が増し、ほかの学生との差別化にもつながります。
動画の構成を決める
アピールポイントを決めたら、次は動画の構成を考えます。
一般的な自己PR動画の構成
- 挨拶、自己紹介
(名前、学校名や学部名、応募する企業名などを述べる) - 自己PR
(自身の強みやスキルを具体的なエピソードとともに説明する) - 志望動機と企業への貢献
(志望動機や企業で成し遂げたいことを述べる) - 締めの言葉
(意欲やお礼の言葉で締めくくる)
挨拶と自己紹介、締めの言葉以外の部分は比較的自由度が高く、自分らしさを出せる部分です。ただし、いきなりPRを始めると唐突な印象を与える可能性があります。「こんにちは」「初めまして」などの挨拶と簡単な自己紹介を行った後に、本題のアピールに入るのがおすすめです。
指定時間内(1分〜2分程度)の原稿を作成する
自己PR動画で「1分」「2分」などの時間制限がある場合は、それに従いましょう。指定がない場合も、長々と話さずに簡潔にまとめることが大切です。
1分でまとめる場合の時間配分
- 挨拶、自己紹介:10秒
- 自己PR:30秒
- 志望動機と入社意欲:10秒
- 締めの言葉:10秒
時間を測りながら台本を読み上げて、1分以内に収まるように調整しましょう。
1分で伝える!自己PR動画の例文
ここでは、アピールポイント別に1分間の自己PR動画の例文を紹介します。
問題解決力をアピールする場合
例文
こんにちは、〇〇大学 △△学部の〇〇です。御社のマーケティング職に応募させていただきます。
私の強みは問題解決能力です。大学のプロジェクトで、販売促進キャンペーンのプランニングを担当しました。予算に限りがあったなかで、SNS広告を活用した低コストで効果的なキャンペーンを提案し、実施しました。具体的には、ターゲット層の分析を行い、効果的な広告文や画像を選定することで、エンゲージメント率を大幅に向上させました。結果として、売上が20%増加し、プロジェクトの成功につながりました。御社のマーケティングチームでも、この経験を活かして新しい戦略を提案し、成果を上げたいと思っています。
御社で働ける機会を楽しみにしています。ご視聴ありがとうございました。
コミュニケーション力をアピールする場合
例文
こんにちは、〇〇大学 △△学部の〇〇です。御社の人事職に応募させていただきます。
私の強みは、コミュニケーション能力とチームワークです。大学では学生団体の代表として、100名以上のメンバーをまとめる経験をしました。特に、メンバー間の意見の相違を調整し、全員が納得できる形で新入生歓迎イベントを成功させました。このイベントでは、参加者数は前年より30%増加し、参加者からの満足度も非常に高い評価を得ることができました。御社の人事部でも、この経験を活かしてチームビルディングや社員間のコミュニケーション促進に貢献したいと考えています。
御社で働く機会をいただけることを心から楽しみにしております。ご覧いただき、ありがとうございました。
協調性をアピールする場合
例文
こんにちは、〇〇大学 △△学部の〇〇と申します。御社の営業職に応募させていただきます。
私の強みは協調性です。大学時代、経済学部のゼミで地域商店街の活性化プロジェクトに参加しました。このプロジェクトでは、地元の店舗の方々や市役所の方々と連携し、商店街の魅力を引き出すイベントを企画しました。私はまずメンバーの意見を聞き、各メンバーの強みを活かせる役割分担を提案しました。その結果、イベントは多くの来場者を集め、商店街の売上アップにも貢献しました。この経験を通じて、チームで協力して物事をやり遂げることの大切さを学びました。
御社の営業チームにおいても、協調性を活かし、メンバーとの連携を大切にしながら、顧客満足度の向上に努めたいと考えています。
御社で働ける機会を心待ちにしております。ご覧いただき、ありがとうございました。
自己PR動画の撮影準備・撮り方のポイント
撮影時の周辺環境は動画の印象を左右する重要な部分です。ここでは、自己PR動画を撮影する前の準備や撮り方のポイントを紹介します。
撮影に必要なものを準備する
まずは、撮影に必要なものを準備します。
撮影に必要なもの
必要なもの:カメラ(スマートフォンでも可)
場合によっては必要なもの:三脚、照明器具(ライト)、マイク
撮影に使用するカメラは、スマートフォンのカメラを使用しても問題ありません。自分の手で持って撮影したり、ほかの人に撮影してもらったりすると手ブレが起きやすいため、三脚やブックスタンドなどで固定させて撮影するのがおすすめです。
撮影する環境によっては、照明器具や外付けマイクがあったほうがよい場合があります。安価で購入できるものもあるので、家電量販店やネットショップなどでチェックしておきましょう。
撮影環境(背景・明るさ・騒音)を調整する
背景はシンプルな白色がおすすめです。家具やインテリアが映り込む場合は、別の場所に移動するか、白い布をかぶせてすっきりさせましょう。
撮影時の室内の明るさは、時間帯によって変わります。テストで撮影してみて、明るさが足りない場合は、照明を足してみるなどの調整を行いましょう。
騒音が入らないように、静かな場所を選ぶことも重要です。工事中で雑音が入りやすいなど、自宅での撮影が難しい場合は、レンタルオフィスや個室完備のインターネットカフェなどで撮影も検討してみてください。
構図を整える
カメラと目線の高さを合わせることで、アイコンタクトが自然になります。カメラが高すぎたり低すぎたりすると、不自然に見えるかもしれません。カメラの高さが足りない場合は、下に本を敷くなどして高さを調整してみましょう。
画面に上半身がしっかり収まり、手振りや表情がしっかり伝わる構図が理想的です。頭上に余白がなかったり、頭が切れていたりすると、窮屈な印象になるため注意しましょう。
画面の上部に少し余白を設けるとバランスのよい構図になります。
自己PR動画の話し方のポイント
ここでは、自己PR動画で効果的にアピールするために、意識したいポイントを解説します。
はっきり・ゆっくりと話す
自己PR動画では、聞き取りやすくするために、言葉をはっきりと発音することが大切です。対面と比べて動画では聞き取りにくくなるため、名前や学校名、専門用語などは特にしっかりと話すことを心がけましょう。
話すスピードが速すぎると、内容が伝わりにくくなってしまいます。採用担当者が理解しやすいように、ゆっくりと話すことを意識しましょう。
強調したい部分や重要なメッセージの前後に少し間を取ることも効果的です。適度な間を取りつつ重要な部分を強調することで、採用担当者の印象に残りやすくなるでしょう。
明るいトーンと表情を心がける
平坦なトーンではなく、話の内容に応じて抑揚をつけることで、感情や熱意を伝えられます。動画の場合、対面と比べて声の明るさや表情が伝わりにくい場合があるため、普段よりもやや大きめの声で話すことがおすすめです。
声の音量やトーンに加えて、表情にも気を配ることも大切です。リラックスした笑顔で話すことで、親しみやすさが生まれるでしょう。
カメラ目線で話す
カメラを見て話し、動画を見ている相手と目線を合わせる感覚で話すことがポイントです。
スマートフォンのインカメラで撮影する場合、画面を見ながら話してしまうと視線がやや下がることがあるため、カメラのレンズを見ることを意識しましょう。
動画を見返して、目線が不自然な場合は取り直しも検討してみましょう。
ジェスチャーや小道具を使用してアピール内容を強調する
適度な手振りを加えることで、話に動きを持たせられます。ただし、過度なジェスチャーは不自然な印象になるため、自然な範囲で行いましょう。
アピール内容を補足するために、小道具を利用するのもおすすめです。画用紙などでフリップを作成して見せたり、写真を見せたりすれば、アピールポイントを強調することができます。
自己PR動画提出前のチェックポイント
自己PR動画が完成したら、次のチェックポイントを参考に内容や表現、品質、形式・技術に問題がないか、提出前に確認してみましょう。
内容
- 伝えたいことが明確か
- 自分の強みが適切に強調されているか
- 志望動機が明確に述べられているか
- 具体的なエピソードが含まれているか
- 制限時間内に収まっているか
表現
- 明瞭で聞き取りやすいか
- 言葉遣いが丁寧か
- 適切なスピードと抑揚があるか
- 自然な笑顔や表情になっているか
- いい姿勢を保っているか
- 清潔感のある服装、身だしなみか
- 目線が不自然ではないか
品質(映像と音声など)
- 明るさが適切で、顔や表情がはっきり見えるか
- ピントが合っているか
- 音声が明瞭で、ノイズが少ないか
- フレームに適切に収まっているか
- 背景に不要な映り込みはないか
- 音声や映像に途切れがないか
- カメラの位置や角度が適切か
形式・技術
- 指定された形式で保存されているか
- 指示通りのファイル名になっているか
- 動画の再生に問題がないか
- ファイルサイズは適切か(指定がある場合)
内容面や表現面は、自分では気づきにくい場合があるため、第三者に見てもらうこともおすすめです。
よくある質問
自己PR動画では何を言えばいいですか?
自己PR動画では、挨拶や自己紹介を伝えた後、強みやスキル、具体的なエピソード、志望動機を簡潔に伝えましょう。自分の経験を具体的に示し、企業にとってのメリットを強調することが重要です。
内容決めや台本作成のポイントは「自己PR動画の内容決め・台本作成のポイント」で詳しく解説しています。
企業の採用担当者は自己PR動画で何を見ていますか?
採用担当者は、自己PRを通して、書面では伝わらない人柄やコミュニケーション能力、熱意・志望度の高さ、企業への相性などを知ろうとしています。
「自己PR動画で企業が知りたいポイント」で詳しく解説しています。
自己PR動画でカンペを見てもいいですか?
自己PR動画でカンペを使用しても問題ありません。ただし、ずっとカンペを直視した状態で話すのは不自然に見えるかもしれません。動画では自然な目線や表情が大切です。事前に台本の内容をある程度覚えておき、自信を持って話せるようにリハーサルを繰り返しましょう。
自己PR動画で服装自由の場合は、私服でもいいですか?
服装が自由の場合でも、就活を意識した清潔感のある服装がおすすめです。企業の文化や業界に合わせた服装を選ぶことも意識しましょう。
「自己PR動画はスーツで撮るべき?私服でもいい?」で詳しく解説しています。