自己分析

就活に役立つ「他己分析」とは?やり方やおすすめツール、精度を上げるコツを紹介

就活を始めるにあたり「自己分析」を行う学生のなかには、自分自身のことがわからなかったり、分析が合っているか不安になったりする方もいるでしょう。その場合、家族や友人などの第三者に協力してもらい「他己分析」をすることがおすすめです。

他己分析を通して客観的な視点を取り入れることで、自分のことをより深く知ることができ、自己分析の精度を高められます。

この記事では、他己分析のやり方やメリット、おすすめのツールなどを詳しく紹介しています。

この記事でわかること

  • 他己分析とは、家族や友人に自分の特徴や性格を聞いて分析する方法のこと
  • 他己分析を行うことで、自分では気付かなかった特徴や強みを見つけることができる
  • 他己分析は、第三者に直接質問する方法のほか、ツールを利用する方法もある

他己分析とは:他人に自分を特徴を聞いて分析していく方法

他己分析は、家族や友人などの第三者に自分の特徴や性格を聞いて分析する方法のことです。自分を分析するといった点では「自己分析」と同じですが、それぞれやり方が異なります。

自分一人で自己分析をすると、主観的な視点が入ったり、短所が気になってしまったりすることがあります。他己分析は、第三者の意見になるので、自分の性格や印象、長所・短所などを客観的に把握することが可能です。

他己分析を行った際には、結果を見るだけでなく、「第三者からの意見」と「自分で分析した結果」を照らし合わせることが大切です。

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自己分析と併用して行うことで、自己理解が深まります。

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就活に向けて他己分析を行うメリット

ここでは、他己分析で得られる3つのメリットを紹介します。

自身の特徴や強みを新たに発見できる

自分視点の分析だけでは、自分の特徴や強みに気づけていないケースが少なくありません。他己分析を行い、他人からの意見を踏まえたうえで分析することで、新しい視点が入り自分自身のアピールポイントや可能性に気づきやすくなります。

特に、自分のことをマイナスに評価しがちな方は、他人からの意見を聞くことで、自分の魅力や強みを客観的に理解できる可能性があります。他己分析は自己理解が深まるだけでなく、自己肯定感が高まるきっかけにもなります。

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他己分析で自分自身の魅力や強みを知ることで、自己PRや選考過程において自信を持って臨むことができるでしょう!

客観的な視点を取り入れることで、自己分析の精度を上げられる

自己分析はどうしても主観的になってしまうため、「自分が客観的にどんな人として見られているのか」を考慮できていない可能性があります。

例えば、「自分は積極的ではない」と考えていても、周りの人からは「積極的な人」「行動力がある人」と認識されていたなど、自己分析と他人からの印象にズレが生じているケースは少なくありません。

他己分析の結果を踏まえて自己分析を行うことで、自己分析の精度が上がり、自分のことをより深く理解できるようになるでしょう。

面接やESの回答に活かせる

他己分析を通して自分の特徴が明確になれば、面接やES(エントリーシート)の説得力が向上します。

自己分析では自分自身のイメージが漠然としたものであっても、友人や家族に自分の特徴を言語化してもらうことで、自分の特徴がより明確かつ具体的なものになるでしょう。

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ESや面接での質問に対して「他人から〇〇と言われた」などのエピソードを加えることで、語る内容により説得力を持たせます!

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他己分析のやり方3パターン

他己分析のやり方には、おもに以下の3パターンがあります。

  1. 対面で会って質問する
  2. 自分でアンケートフォームを作成し、周りの人に入力してもらう
  3. 他己分析ツールを活用し、周りの人に入力してもらう

それぞれの特徴ややり方を知り、まずは自分にできる方法を試してみましょう。

1. 対面で会って質問する

1つ目は、友人や家族と直接会って話す機会を作り、自分に関する質問を行う方法です。

自分が知りたい情報や他人の意見を得たいポイントを整理したうえで、事前に質問項目を用意しておきましょう。質問する前に、就活の他己分析に利用したい趣旨や質問の意図を説明して、相手の理解を得ることが大切です。

人事

親しい友人だと、ざっくばらんな雑談のみで会話が進行してしまい、あいまいな回答しか得られずに終わってしまうこともあるためです!

友人や家族と直接対面で話すことで、会話のなかで質問を投げかけることができます。気になった回答に対して、「なぜそう思ったの?」「どんなときにそう感じたの?」などと聞き返すことができるので、理解が深まりやすくなります。

2. 自分でアンケートフォームを作成し、周りの人に入力してもらう

2つ目は、聞きたい質問をGoogleフォームなどのアンケートフォームにまとめて、LINEやSNSなどで友人や家族に送る方法です。アンケートフォームのリンクやQRコードを友人や家族に送り、入力をお願いします。

この方法は、友人や家族の空いている時間に入力してもらえるので、対面で会う機会がなくても実施できることが特徴です。協力してもらう相手にとっても、「じっくり考える時間がある」「テキストで回答できる」といったメリットがあります。

ただし、必要な情報を的確に収集できるように、質問の順序や回答形式の工夫が必要です。

3. 他己分析ツールを活用し、周りの人に入力してもらう

マイナビやリクナビなどの就活サイトが提供する「他己分析に関するツール」を活用することもおすすめです。他己分析の質問が用意されているため、自分で質問内容を考えたり、アンケートフォームを作成したりする手間がかからないメリットがあります。

ツールによっては、結果をグラフにしてくれたり、傾向をまとめてくれたりするので、自己分析に活かしやすくなることも魅力です。ただし、ツールを利用して回答を得るだけでなく、きちんと就活に活かすことが大切です。自動で手軽にできるからこそ、目的を持って利用しましょう。

人事

他己分析に関するおすすめのツールについては「他己分析に役立つおすすめツール4選」で紹介しています!

他己分析の質問【一覧】

他己分析を通して自分を理解するためには、相手に聞く質問を厳選しておくことが大切です。いろいろ聞きたいと思ってたくさんの質問を用意してしまうと、友人や家族が回答するのに疲れてしまい、他己分析の精度が下がってしまう可能性があります。

あらかじめ聞きたい質問を厳選して、シートなどにまとめておくことがおすすめです。

質問例

  • 第一印象はどうだったか?
  • 第一印象から関わって変わったところは?
  • 性格を一言で言うと?
  • 集団のなかではどんな役割か?
  • 長所・短所だと思うところは?
  • 改善したほうがいいと思うところは?
  • 伸ばしたほうがいいと思うところは?
  • 話し方や癖で気になるところはあるか?
  • 向いていそうな業界、業種は?
  • どんな社風の企業が合いそうか?
  • 5年後、10年後、どんな風になっていそうか?
  • 自分との思い出のなかで印象的なエピソードは?
  • ほかの人に私を紹介するとしたら、どのように説明する?
人事

紹介した質問例以外にも、気になることや聞きたいことがあれば追加していきましょう!

他己分析をより効果的にするためのポイント

他己分析の効果を高めるために、以下のポイントを押さえておきましょう。

他己分析をする前に自己分析をしておく

他己分析をする前に、まずは自己分析をしておきましょう。他己分析とは、自分が見ているものと他人から見えているものを比較することで、自己理解が深められるものです。

自己分析を通じて自分の性格や特徴、強みや弱みをある程度理解したうえで他己分析を行うことで、自己分析と他己分析の結果を比較し、深掘りできるようになります。

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自己分析のやり方7選|簡単にできる診断ツールや注意点を解説【就活】

自己分析とは、過去を振り返って自分を理解し言語化することです。この記事では、自己分析の方法7選や注意点、行き詰まったときの対処法などを解説します。無料で利用できる自己分析ツール5選も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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質問は具体的にする

他己分析をお願いした人から、より精度の高い回答を引き出すには質問の仕方が重要です。「わたしのことどう思う?」「どんな性格だと思う?」といった漠然とした質問では、相手は困ってしまうかもしれません。できるだけ詳細な内容を聞けるように、具体的な質問項目を考えておくことが大切です。

自分は他己分析を通して何を知りたいかを考えたうえで、質問の内容を厳選します。「はい・いいえ」だけで回答が終わってしまうような、選択肢を与える質問は避けましょう。

避けたほうがよい質問の例具体的な質問に改善した場合の例
自分は積極的なほうだと思う?自分に対して積極的だと思ったエピソードは?
コミュニケーション能力はあると思う?話し方や聞き方に関しての特徴や気になるところはある?
人事

質問に対して具体的な回答を得られなかった際には、さらに深堀して質問することもおすすめです!

複数人に依頼する

年齢や立場、自分との関係性などによって、自分に対して感じることや視点は異なります。「学校の友人だけ」「家族・兄弟だけ」のように、関係性が同じ人だけに依頼すると、回答が偏ってしまう可能性があります。

さまざまな視点からの回答を得られるように、関係性の異なる複数人に他己分析を依頼をすることがおすすめです。

他己分析を依頼したい人

  • 親しい友人
  • 先輩
  • 家族
  • 知り合ったばかりの人

など

他己分析に役立つおすすめツール4選

他己分析は、ツールを利用することもひとつの手段です。ここでは、無料で利用できるおすすめのツールやサイトを紹介します。

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それぞれのやり方や利用するメリットも解説するので、ぜひ参考にしてみてください!

お願い!他己分析|マイナビ

お願い!他己分析|マイナビ
画像引用元:お願い!他己分析|マイナビ

マイナビが提供する「お願い!他己分析」は、LINEなどでつながっている友人や家族に、自分の長所や短所などを気軽に聞ける他己分析ツールです。

マイナビで厳選された36問の選択式アンケートから、客観的に見た性格を分析してくれます。チームワークや問題解決力といった性格の傾向から、特徴を診断結果として受け取れます。

人事

選択式のアンケートなので回答しやすいところが魅力です!

リクナビ他己分析|リクナビ

リクナビ他己分析|リクナビ
画像引用元:リクナビ他己分析|リクナビ

リクナビ他己分析」は、「お願い!他己分析」と同様に、LINEなどでつながっている友人や家族に直接自分の特徴を聞ける他己分析ツールです。

友人や家族に回答してもらう内容は、自分の普段の行動や考え方に関する選択式の設問6つと、記述式の設問5つ(任意)です。回答結果を踏まえて、仕事をするうえで必要となる「創造」「結果」「調和」「秩序」の4つうち、何を重視するタイプかを診断します。

創造:挑戦的な仕事に、周囲と力をあわせて取り組む
結果:合理性を重視し、高い目標に意欲的に取り組む
調和:人と協調しながら、着実に仕事に取り組む
秩序:細かいことにも気を配り、こつこつと仕事に取り組む

参考:「リクナビ他己分析」で、自分の特徴を知って就活準備を進めよう【無料で診断】

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診断結果では、「周囲から見たあなた」や「企業探しのヒント」について詳しく解説してくれるので、自分に合いそうな企業を探すときの参考になりますよ!

適性診断360度|OfferBox

適性診断360度|OfferBox
画像引用元:適性診断360度|OfferBox

OfferBoxの「適性診断360度」は、第三者が自分に対する「適性診断」を行い、客観的に見た自分の強みや弱みを知ることができるツールです。

3人以上に回答してもらうと診断結果を見ることができ、物事への取り組み方や周囲との関わり方について、自分と第三者の評価の差異を確認できます。

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OfferBoxの場合は、自分の適性診断を実施してから、適性診断360度を利用できる流れになります!

ジョハリの窓|適性検査「ポテクト」

画像引用元:ジョハリの窓|適性検査「ポテクト」

ジョハリの窓」は、自己分析や他己分析に役立つWebアプリで、4人以上から利用できます。

そもそもジョハリの窓とは、自己分析に用いる心理学モデルのことです。自分から見た自分の認識と、他人から見た自分の認識を以下4つに分類することで、自己理解を深めます。

解放の窓→自分も他人も知っている
盲点の窓→自分は気づいていないが、他人は知っている自己
秘密の窓→自分は知っているが、他人は気づいていない自己
未知の窓→誰からもまだ知られていない自己

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就活を控えた同学年の学生同士で、それぞれが自分を知るきっかけになるので、みんなで取り組みたいときにおすすめです!

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他己分析を実践したあとが大切!就活への活かし方

他己分析はただ行うだけでなく、第三者からの意見を得た後、自分で考えた自己分析の結果と照らしあわせることが大切です。他己分析の結果を就活に活かすためには、以下2つを行いましょう。

自己分析での結果と比較する

他己分析は、ただ結果を確認するだけでなく、自己分析との結果と比較して自己理解を深めることが大切です。

他己分析を依頼した人たちからの「自分の特徴」を受け止めたうえで、自分自身の認識とズレがないかを確かめてみましょう。例えば、自己分析では「行動力がある」と認識していたのに、他己分析の結果で「慎重派」といった相反する内容が出てくるケースもあります。

その場合は、自己分析の結果と比較して、より自分の強みといえるほうを絞り込んでみましょう

自身の特徴から向いている働き方・職種・業界を書き出す

他己分析で得られた長所や強みから、自分がどんな職種・業界が自分に向いているのか考えてみましょう。

各業界の働き方や環境において「自身の長所や強みを活かせるか」で判断してみると、就活の軸や方向性が定まりやすくなります。

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自己PRや長所・短所の回答に落とし込む

どれだけ自己理解が深まっていても、ESや面接でのアピールに活かせなければ、本来の他己分析の価値を見出せません。

他己分析の結果を踏まえたうえで、自己PRや長所短所の回答に落とし込む意識を持つことが大切です。

ただし、他己分析で得たすべての要素を、自己PRや長所短所などの回答に盛り込めるわけではありません。志望先に合った内容や自分がアピールしたい内容など、他己分析の結果から厳選した内容を盛り込むことが大切です。

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よくある質問

他己分析とは何ですか?

他己分析とは、家族や友人など、周りの人に自分の特徴や性格を聞いて、分析する方法のことです。第三者の意見を取り入れることで、自分の性格や印象、長所・短所などを客観的に把握することができます。

他己分析のやり方を教えてください。

他己分析には以下3つのやり方があります。

  1. 対面で会って質問する
  2. 自分でアンケートフォームを作成し、周りの人に入力してもらう
  3. 他己分析ツールを活用し、周りの人に入力してもらう
詳しくは「他己分析のやり方3パターン」で紹介しています。

他己分析は意味がないといわれましたが、本当ですか?

他己分析を行うだけでは意味がないかもしれません。他己分析の結果を踏まえたうえで、自己PRや長所短所の回答に落とし込む意識を持つことが大切です。

また、他己分析を行うことで以下のメリットを得られるでしょう。

  • 自身の特徴や強みを新たに発見できる
  • 客観的な視点を取り入れることで、自己分析の精度を上げられる
  • 面接やESの回答に活かせる
詳しくは「就活に向けて他己分析を行うメリット」で解説しています。

就活で役立つ他己分析ツールを教えてください。

就活で役立つ他己分析ツールには以下のようなものがあります。

それぞれについて、詳しくは「他己分析に役立つおすすめツール4選」で紹介しています。

他己分析はいつから始めればいいですか?

「いつまでに他己分析を実施しなければいけない」といった具体的な目安はありませんが、早めに行うことで自己理解が深まります。 他己分析は一度やったら終わりではなく、企業研究や面接を重ねていくうちに自身の理解が深まっていくので、 都度考えを整理していく目的として行うのこともおすすめです。

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