好きなことを仕事にしたい場合は、学生のうちから早めに準備を始めることがおすすめです。
「好きなことを仕事にできるのか」と悩む方は少なくありません。得意な分野や興味のある分野で働くことは、成長やキャリアアップに繋がりやすいケースもある為、魅力的な選択肢になるでしょう。
この記事では、好きなことを仕事にするメリット・デメリットや、好きなことを仕事にする5つのステップを紹介します。
この記事でわかること
- 好きなことを仕事にするべきかの判断は「自分の将来をどうしたいか」を考えることが大切
- 「好きなこと」だからこそ成長やキャリアアップに繋がりやすいケースもある
- 自分の好きなことを知るには、診断テストを活用して自己分析を深める方法がある
好きなことを仕事にするべき?仕事として切り離すべき?
「好きなことを仕事にするべきか」「仕事と好きなことは分けるべきか」の判断基準は、人によって異なります。どちらが正しいということはなく、自分の価値観や将来のキャリアを考慮して判断することが重要です。
ニュースサイトSirabeeが行った「好きなことを仕事にしている人の割合」に関する調査結果によると、10〜60代の男女1,501名のうち、28.4%が「好きなことを仕事にしている」と回答しています。この結果から、約4人に1人が好きなことを仕事にしているということがわかります。
ほかの人の意見に左右されず「自分がこれからの人生をどうしたいのか」を真剣に考えていきましょう!
好きなことを仕事にすることは可能?
好きなことを仕事にするって、できることなのかな?
自分の好きなことを仕事にすることは可能です!
昨今では、SNSなどで「好きなことを仕事にしている人」を見かけることも多くなっています。好きなことを仕事にすれば、自分の才能や興味を生かして働くことができるので、多くの人にとって魅力的な選択肢になるでしょう。
ただし、好きなことを仕事にするのは簡単なことではなく、誰にとってもベストな選択肢であるとは限りません。人によっては「好きなこと」と「仕事」を切り分けたほうがいいケースもあります。
どんな人に向いているかは「好きなことを仕事にするのが向いている人とは?」の見出しで解説しています!
好きなことを仕事にするメリット
好きなことを仕事にすると、以下のようなメリットが考えられます。
成長しやすい・キャリアアップしやすい
好きなことを仕事にすると、得意な分野や興味を持っている分野で働くことになるので、やる気や学ぶ意欲が向上しやすくなります。好きだからこそパフォーマンスを発揮しやすく、結果や成果を残すことでキャリアアップに繋がるケースもあります。
好きという気持ちが強ければ、自分自身が成長していく過程も楽しめそうですね!
ストレスがたまりにくい
「好きなこと=仕事」であれば、ストレスがたまりにくくなることが考えられます。例えば、職場の人間関係や顧客とのやりとりで悩んでも、仕事そのものが好きなら苦労や努力を前向きに捉えやすくなるでしょう。
一方で、自分の興味や価値観に反する仕事を選ぶと、ストレスや不満がたまりやすく、少しの悩みをきっかけに仕事そのものが嫌になってしまう可能性があります。
長続きしやすい
社会人になると、基本的に1日の3分の1(8時間)を仕事に費やすことになります。だからこそ、「仕事が好きはでないと長く続けられない」という声もあります。
好きなことを仕事にすれば「もっと成長したい」「もっと極めたい」といった目標を見つけやすくなり、仕事のモチベーションにも繋がるでしょう。
好きなことを仕事にするデメリット
好きなことを仕事にすると、メリットだけでなくデメリットもあります。
収入や待遇を優先できないことがある
好きなことを仕事にする人のなかには「好きだけど希望する収入が得られない」といったケースが見受けられます。好きなことを優先して仕事を選んでも、収入や待遇の面で納得がいかないこともあるでしょう。
仕事自体は好きで楽しく働けるとしても、経済的なリスクがある可能性は考慮しておきたいポイントです。
こだわりすぎてうまくいかないことがある
「好きなこと」を仕事にする場合、自分なりのこだわりがあっても、企業の方針や顧客によって変えなければならないケースがあります。いくら自分がこだわってやったことでも、それが企業や顧客に受け入れられなければ、仕事上の成果に繋がりません。
例えばデザインが好きな人は、仕事のなかで「こういうデザインをしたい」というこだわりがあっても、企業の方針で受け入れてもらえないこともあります。「好きなこと」だからこそ、受け入れてもらえないことが割り切れず、精神的な負担を感じてしまうこともあるでしょう。
実績を積んでいくとこだわりが強みになり、受け入れてもらえる機会が増えるかもしれません!
好きだったものが「義務」に変わる場合がある
仕事としての義務感やストレスが増えると、好きでやっていたことが「義務」に変わってしまう可能性があります。義務になると楽しさを感じられないだけでなく、かえって苦痛になってしまうかもしれません。
たとえ好きなことでも「仕事として好きになれるか」は別の話であり「仕事としては合わなかった」というケースもあると想定しておくことが大切です。
好きなことを仕事にするのが向いている人とは?
仕事としての目標や理想が明確な人や、仕事として割り切れる人は、好きなことを仕事にしても成功しやすい傾向があります。
単純に「好き」という気持ちだけでは仕事に繋がりません。好きな気持ちを原動力として、「企業にどう貢献したいか」「社会のなかでどんな価値をもたらしたいか」を変化させることができることが重要です。
「人から感謝されたい」「大きなことを達成したい」「新しいことに挑戦したい」のように、好きな気持ちを原動力として行動に移せる人は、好きなことを仕事にするのが向いているでしょう。
好きなことを仕事にする方法【5ステップ】
好きなことを仕事にしたい場合は、学生のうちから早めに準備を始める必要があります。具体的には、以下5つのステップに挑戦してみましょう。
1.自己分析をして好きなことや興味を洗い出す
まずは、自己分析を通して、好きなことや興味を洗い出すことが仕事選びの第一歩です。
自己分析では、自分自身の性格、能力、価値観、興味・関心などを客観的に見つめることができます。自分はどんなことに興味があるか、何をするのが楽しいかがはっきりすれば、自分に合った職種や業界を見つかりやすくなります。
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2.関連する職種や業界の情報を調べる
自分が興味を持っている職種や業界に関する情報を集め、その仕事内容や求められるスキル、資格、給与水準などを把握しておきましょう。
インターネットや書籍、専門誌、SNSなどを利用して、情報を収集するものがおすすめです。
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3.必要なスキルや資格を身につける
自分が興味を持っている職種や業界に必要なスキルや資格を身につけるのもひとつです。必要なスキルを身につけたり、資格取得したりする過程で、向き・不向きを再検討するきっかけにもなります。
スキルを身につけていたほうが、実際に入社したあとも活躍・成長しやすくなります。
学校の授業やサークル活動、インターンシップなどを活用し、必要なスキルを磨いたり、資格を取得したりするといいですね!
4.インターンシップやボランティアなどを経験する
自分が興味を持っている職種や業界で、実際に働く人たちの仕事内容や雰囲気を知るために、インターンシップやボランティアを経験する方法もあります。
実際の職場で経験を積むことで、自分に向いている職種や業界を見つけられる可能性があります。その分野の人々との交流もできるので、貴重な情報を得ることにも繋がるでしょう。
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5.方向性・軸を決めて就職活動に取り組む
最後は、自己分析を通して明確になった「好きなこと」や、インターンシップの経験・スキル取得の経験を踏まえて、就活の目標・方向性を決めていきましょう。自分自身が目指す仕事のイメージを具体的に描くことも有効です。
好きという気持ちだけでは選考に通ることが難しいので、自分がいかに志望企業や社会に貢献できるかを考えたうえで、就活を進めることが大切です。
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「何をしているときが好きか」を振り返る
まずは自分自身を振り返り、「何をしているときが好きか」という「行動」に注目して考えてみましょう。
例えば、一口に「ファッションが好き」といっても適職はさまざまです。「服を選ぶのが好き」という方もいれば、「自分が着るのが好き」「ファッション雑誌を見るのが好き」「ファッションのトレンドを調べるのが好き」といった方もいるでしょう。
「ファッション」を行動で考えた例
- 服選びが好き:スタイリストやバイヤー
- 着るのが好き:アパレルの販売員
- 雑誌を見るのが好き:出版社の編集者
- トレンドを調べるのが好き:広報やマーケター
このように、ファッションという「ジャンル」や「モノ」だけでなく、「行動」で考えていくことが大切です!
成功経験と失敗経験を振り返る
これまでの成功経験と失敗経験を振り返ってみることもひとつです。成功経験を振り返れば、自分が興味を持っていることや得意なことが明確になります。
例えば、スポーツで入賞した経験があった場合は、そのスポーツに興味を持っているはずです。アルバイトやインターンシップでよい成果を上げた経験があるなら、その業界や職種に興味を持っている可能性があります。
失敗経験では、自分自身が苦手なことや興味を持っていないことが知れるので、逆を見れば好きなことがわかるケースもあります。例えば、人前で話すことが苦手なら、事務職やプログラミングのような、デスクワークが向いているかもしれません。
苦手要素が明確になれば、仕事選びの軸や条件がはっきりしてきますよ!
診断テストを活用する
Webサイトにある適職診断や自己分析ツールなどを利用すると、自分を客観的に知り自己分析を深めることができます。自分に向いている仕事・向いていない仕事が判断しやすくなるでしょう。
自分の「好きなこと」や「理想の働き方」を知りたい方は、ぜひ試してみてください!
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よくある質問
好きなことを仕事にするにはどうすればいいですか?
Q1.好きなことを仕事にするには以下のポイントを押さえておきましょう。
- 自己分析をして好きなことや興味を洗い出す
- 関連する職種や業界の情報を調べる
- 必要なスキルや資格を身につける
- インターンシップやボランティアなどを経験する
- 方向性・軸を決めて就職活動に取り組む
詳しくは「好きなことを仕事にする方法【5ステップ】 」の見出しで紹介しています。
好きなことを仕事にするのは難しいですか?
好きなことを仕事にするのは可能ですが、簡単なことではありません。好きだからこそこだわりが強すぎてしまったり、収入や待遇の面で納得がいかなかったりすることに、長続きしないケースもあるでしょう。
しかし、好きなことを仕事にするのが向いている人の場合は、成長やキャリアアップに繋がりやすく、ストレスをためにくいメリットがあります。
好きなことを仕事にするデメリットは何ですか?
好きなことを仕事にすると、以下のようなデメリットが考えられます。
- 収入や待遇を優先できないことがある
- こだわりすぎてうまくいかないことがある
- 好きだったものが「義務」に変わる場合がある
詳しくは「好きなことを仕事にするデメリット 」の見出しで紹介しています。