秋〜春にかけての気温が低い時期に就活を行う場合は、コートが必要になります。普段着ているコートではスーツに合わなかったり、カジュアルな印象になったりする場合があるため、就活用に購入を考えている方が多いでしょう。
就活でコートを着用する場合は「コートを脱ぐタイミング」「脱いだコートのたたみ方・置き方」も気をつける必要があります。 この記事では、就活時におすすめのコートの選び方、就活でコートを着用する際に知っておきたいマナーをご紹介します。
コートのおすすめアイテムもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 就活で着用するコートは、スーツに合う落ち着いた色味で、シンプルなデザインのものを選ぶ
- 就活時のコートには、トレンチコート・ステンカラーコート・チェスターコートがおすすめ
- 就活でコートを着用したときは、建物に入る前に脱いで、裏地を外側にしてたたむ
就活で着用するコートのポイント
就活時のスーツに合わせるコートは、色や素材感がカジュアル寄りなものを避けて、ビジネスのシーンにふさわしいものを選ぶことが大切です。
以下4つの項目に沿って、コート選びのポイントを解説します。
私服や服装自由の場合は、コートの色やデザインも自由なことが多いです。コートの下に着ている服装に合う系統のもので、汚れやシワがついていないアイテムを選んでみましょう。
落ち着いた色
コートの色は、スーツに合わせやすい落ち着いた色味のものを選びましょう。フォーマルな印象を与えるブラックやネイビー、グレー、ベージュがおすすめです。
ただし、色味が落ち着いていても、ボタンやベルトなどの装飾が生地の色と異なると、カジュアルさが出てしまう可能性があります。全体的に同系色で統一されたものを選ぶと、すっきりした印象にまとまります。
シンプルなデザイン
トレンチコート・ステンカラーコート・チェスターコートなど、シンプルなデザインのコートはスーツに合わせやすく、ビジネスシーンでも多く見られます。
以下のようなコートはカジュアルな印象になるため、スーツに合わせる場合はシーンを選ぶ必要があるかもしれません。
カジュアルな印象を与えるコートの例
- ダッフルコート
- ダウンジャケット(コート)
- ファー付きコート
- モッズコート
おすすめのデザインは「就活向けおすすめコートを紹介」の章で詳しく解説しています。
素材や機能性
素材や機能性の種類も、コートを選ぶポイントになります。着用する時期や重視したい機能を踏まえたうえで、適したものを選んでいきましょう。
コートでよく使われている素材ごとの特徴をご紹介します。
素材 | メリット | デメリット |
ウール | ・保温性が高くあたたかい ・フォーマルな印象を与えやすい | ・少し重く感じる場合がある ・たたんだ時にかさばりやすい |
コットン | ・保温性が高くあたたかい ・生地にハリがあり、かっちりした印象になる ・春や秋でも使いやすい | ・シワになりやすい ・色あせが目立ちやすい |
化学繊維 (ナイロン・ポリエステル) | ・防水性・撥水性が高い ・汚れやシワになりやすい ・春や秋でも着用しやすい | ・ウールやコットンに比べて保温性が劣る ・静電気が起こりやすい |
機能性を重視する場合は、ライナー付きや、撥水加工がされているコートがおすすめです。着脱可能なライナー付きであれば、温度調整がしやすく冬から春にかけて重宝します。コートの表地に撥水加工や、防雨・防風性能が施されたコートは、雨などの影響を受けにくく、安心感があります。
どんな点に重視するかを考えたうえで、自分に合うコートを選んでみましょう。
ジャケットが隠れる丈感
着丈はバランスを意識して、スーツのジャケットよりも長いものを選ぶことがポイントです。
ジャケットの裾が見えてしまうほど短い丈を選ぶと、カジュアルな印象になるので注意しましょう。
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就活向けおすすめコートを紹介
就活向けにおすすめのコートを、トレンチコート・ステンカラーコート・チェスターコートのデザインごとにご紹介します。ぜひ、コート選びの参考にしてみてください。
トレンチコート
トレンチコートはスーツによく合い、就活時やビジネスの際のコートとして定番のアイテムです。かさばりにくく、脱いだときにもたたみやすいことも特徴です。細身のシルエットのものを選ぶと、クラシックな雰囲気を演出できます。
コートにベージュを選ぶと、ダークカラーのスーツに軽やかな印象が添えられ、春先の明るい雰囲気にもマッチします。着脱可能なライナーが付いたものは、秋から春までのロングシーズン活用できておすすめです。
【メンズスタイル】
【レディーススタイル】
ステンカラーコート
ステンカラーコートは、後ろ襟の部分が高く、前に向かって折り返せるデザインが特徴のコートです。デザインはシンプルで、都会的な印象を与えます。首元までボタンがとめられる防寒性の高さもポイントです。
ブラックのステンカラーコートは、就活以外のフォーマルなシーンでも馴染みます。ライナー付きであれば秋から春まで活躍できます。
【メンズスタイル】
【レディーススタイル】
チェスターコート
チェスターコートは、テーラードジャケットの裾を長くしたようなデザインで、クラシカルな雰囲気のコートです。
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維のチェスターコートは、スマートな印象に見せながらも、動きやすいことが特徴です。アイテムによっては、自宅で洗濯できたり、コンパクトに折りたためたりするものもあり、機能性を重視したい方におすすめです。
ウール素材のチェスターコートは保温性も高く、冬でも安心して着用できます。ウエストにベルトがないので、脱いだときに持ちやすく、たたみやすいところも特徴です。
【メンズスタイル】
【レディーススタイル】
着用前にはコートの汚れやシワにも注意
コートを入手できたら、きれいに着用し続けるため保管方法やメンテナンス方法を押さえておくことが大切です。着用する前日までに、汚れやシワがないかを確認しておきましょう。
ゴミやホコリがついている場合は、洋服用のブラシを使ってメンテナンスをします。シワが気になるときは、洗濯表示に従ってアイロンがけをしておきましょう。
細いハンガーにかけてしまうと型崩れや傷みの原因になるため、保管の際はコート・スーツ用の厚みがあるハンガーがおすすめです。
就活コートの脱ぎ着について
就活でコートを着用した際には、脱ぎ着をするタイミングやたたみ方などのビジネスマナーを覚えておくと安心です。
就活に限らずフォーマルなシーンに活用できるポイントなので、ぜひチェックしておきましょう!
コートを脱ぐタイミング
コートは目的地の建物に入る前のタイミングで脱ぐほうがよいでしょう。理由は屋外で付着した汚れを建物内に持ち込まないことや、着脱でホコリが舞わないようにすることなどが考えられています。マフラーなどの防寒具も同じタイミングで外します。
建物の入口正面は邪魔になってしまう可能性があるため、少し離れた場所や人のいない場所でコートを脱ぎ、身なりを整えましょう。
コートを着るタイミングも同じ理由で、面接などが終わったあとすぐではなく、建物の外に出てから着るようにしましょう。
コートのたたみ方
コートの表面についた汚れなどを包み込むイメージで、裏地が表になるようにたたみます。たたみ方は以下の通りです。
- コートの襟を立て、両肩の内側に手を入れる
- 背面の中央に両袖が来るように折り込む
- 左右二つ折りに折りたたみ、裏地が見えるようにする
- 上下に二つ折りにして腕に掛ける
以上のようにたたむと、腕に掛けたときにコートの後ろのタグ部分が外側に来るようになります。左右二つ折りにするときは、背中の中心の縫い目にしっかり合わせておくと、折りジワも目立ちません。
ベルトがある場合は、ベルトを結んでおくか、ポケットの中に入れておくとすっきりまとまります。
コートの置き方
コートを椅子に掛けたり机の上に置いたりすると、見栄えが悪くなってしまう可能性があるため、望ましくありません。コートは三つ折り程度に小さくたたみ、椅子の横に置いたバッグの上に置きましょう。
コートを膝の上に置くことは、立ったり座ったりするときに邪魔になることもあるため、避けるほうがおすすめです。コートはバッグの上に置くと覚えておきましょう。
よくある質問
就活のコートを選ぶときのポイントはなんですか?
就活のコートを選ぶ際は以下のポイントに注目してみましょう。
就活におすすめのコートのタイプはどんなものですか?
就活のスーツに合わせる場合は「トレンチコート」「ステンカラーコート」「チェスターコート」などがおすすめです。
それぞれのコートの特徴は「就活向けおすすめコートを紹介」をご覧ください。
就活でコートを着るときのマナーはなんですか?
コートを脱ぐタイミングは、目的地の建物に入る前に脱ぐほうがよいでしょう。理由は屋外で付着した汚れなどを持ち込まないことなどが考えられています。
脱いだコートは、裏地が表になるようにたたみ、移動する際は腕にかけるようにしましょう。コートを置く際は、三つ折り程度に小さくたたみ、バッグの上に置きます。
詳しくは「就活コートの脱ぎ着について」で解説しています。
まとめ
就活時のスーツに合わせるコートは、カジュアルな雰囲気を避け、ビジネスシーンに合うシンプルなものを選ぶことが大切です。
素材や機能性にはさまざまな種類があるので、就活する時期や自分の好み、手持ちのスーツとの合わせやすさなどをポイントに選んでみてください。
着脱のタイミングやたたみ方などは、社会人になってからも活用できるマナーなので、今のうちに認識しておきましょう。