インターンシップとは、職業体験を通じて実力を確かめたり、発揮したりできる場です。プログラムの内容や期間は企業により異なりますが、自分の適性を確かめたりスキルアップができたりと、参加するメリットはたくさんあります。
インターンシップの種類や開催期間を確認して、参加したいプログラムにエントリーしてみましょう。
この記事でわかること
- インターンシップに参加することで就活のモチベーションを高められる
- インターンシップのメリットを多く受けるためには、参加する明確な目的が必要
- 募集時期は限られることがあるので、情報収集は積極的に行いたい
監修者からのコメント
就活はインターンシップからと聞くけれど、何から始めたらよいのか戸惑う人もいるかもしれませんね。インターンシップとはどういうものか、必要な準備は何かなど、この記事を通じて理解して、ぜひ積極的に参加してみてください。
インターンシップとは:自分の実力や企業への理解を深める場
インターンシップとは、企業の実務を実際に体験することで自らの実力を確かめるとともに、企業や業務についての理解を深めることができる場のことです。文部科学省では次のように定義されています。
学生がその仕事に就く能力が自らに備わっているかどうか(自らがその仕事で通用するかどうか)を見極めることを目的に、自らの専攻を含む関心分野や将来のキャリアに関連した就業体験(企業の実務を経験すること)を行う活動(但し、学生の学修段階に応じて具体的内容は異なる)
インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る 取組の推進に当たっての基本的考え方|文部科学省
25卒(2023年4月時点に大学3年生や修士1年生の学生)以降の新たなインターンシップの要件として、必ず就業体験を行うことが定められています。
インターンシップでは、企業で実際に業務に触れたり、企業の一員として働いたりすることがあります。自分がすでに持っているスキルを実際の現場で試すことで、知識や技術の足りない部分に気づいたり、磨いたりする場にもなります。
インターンシップは最低でも5日間以上のプログラムを指し、短期間で行われるものに関しては、「オープン・カンパニー」「キャリア教育」に分類されます。
24卒以前のインターンシップとは定義や内容が異なる
一言でインターンシップといっても、プログラムの形態や期間がさまざまであるため、必要性を正しく把握しきれない方もいるでしょう。
これまで「インターンシップ」として扱われていた、就業体験がない短期プログラムは「1Day仕事体験」や「短期インターン」などと称されることもあります。
これらのことから、インターンシップの本来の目的である「学生のキャリア形成支援」を十分に発揮するために、インターンシップの定義や内容、期間などがきちんと定められました。
インターンシップの内容
インターンシップの内容は、企業やプログラムの目的、開催時期により異なります。
短期プログラムでは次のようなことを行います。
短期プログラムの例
- 座学による企業・業界の説明
- 職場・工場見学
- 先輩との座談会
- グループワーク
- 仕事の疑似体験
- 簡単な実務
1カ月以上の長期インターンでは、研修を受けたうえで実務経験を重ねていくことが多いでしょう。インターンシップのなかには、給料を支給する企業も存在します。
大学1・2年生が参加できるプログラムもある
インターンシップのなかには、大学1、2年生を対象としたプログラムもあります。
「早い段階から就活をスタートしたい」「社会人としてのスキル・経験を身につけたい」という方は、講義のスケジュールなどを考えながら積極的に参加してみましょう。
卒業に必要な単位を取得することも忘れないようにしてくださいね。
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インターンシップを含むキャリア形成支援の分類【4タイプ】
25卒以降、インターンシップを含むキャリア形成支援は4つのタイプにわかれており、次のように定義づけられています。
参考:日本経済団体連合会:産学で変えるこれからのインターンシップ
現在、インターンシップと呼ばれるのは、就業体験を行う「タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ」と「タイプ4:高度専門型インターンシップ」のみとされています。
タイプ1:オープン・カンパニー
オープン・カンパニーとは、業界や企業に関する情報提供・PRが目的で実施されるイベントや説明会です。おもに企業や人材サービス、大学のキャリア支援センターが主催します。
座学による事業・業務説明をはじめ、現場社員や先輩、卒業生の講演会・座談会・交流会、職場見学などが当てはまります。プログラムによっては、大学1、2年生でも参加可能です。
参加期間 | 半日、1日など |
開催時期 | 全期間 |
参加対象者 | 全学年 |
就業体験 | なし |
担当者 | 任意 |
採用活動への活用 | 不可 |
オープン・カンパニーのメリット
- 業界・企業の情報収集に役立つ
- 1日や半日などの短期間なので参加しやすい
- 学年を問わず参加できるプログラムもある
企業によってはオープン・カンパニーを「1day仕事体験」として告知しているケースもあります。概要をよく確認し、応募漏れがないようにしましょう!
タイプ2:キャリア教育
キャリア教育とは、働くことへの理解を深める目的で行われる教育プログラムです。大学が授業・講義などの形式で実施するほかに企業が実施する教育プログラムもあります。
マイナビが実施した調査によると、各大学でキャリア教育(正課)を実施しているのは83.8%であり、8割を超える大学で実施していることがわかります。
参考:マイナビ 2022年度キャリア・就職支援への取り組み調査
学校によっては、1、2年向けの就職ガイダンスが年に数回開講されるケースもあります。講義を受けることで、働くことへの理解を深める機会になるでしょう。
早い段階で自分のキャリアに向き合っておくことで、自分の軸を持って就職活動ができるようになります。
参加期間 | 授業・プログラムにより異なる |
開催時期 | 全期間 |
参加対象者 | 全学年 |
就業体験 | 任意 |
担当者 | 任意 |
採用活動への活用 | 不可 |
キャリア教育のメリット
- 就活における自分の興味関心を考えられる
- キャリアアップのために必要なスキル・経験を把握できる
タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ
汎用的能力・専門活用型インターンシップとは、就業体験を通じて自らの能力を見極めるためのプログラムです。企業側は、一定の条件を満たせばインターンシップに参加した学生の情報を採用活動に活用できることが特徴です。
汎用的能力・専門活用型インターンシップは学部3年・4年、修士1年・ 2年がおもな参加対象です。現場の社員が対応し、フィードバックをもらえることが特徴です。
参加期間 | 汎用的能力活用型は短期(5日間以上) 専門活用型は長期(2週間以上) |
開催時期 | 長期休暇期間 (夏休み、冬休み、入試休み・春休み) |
参加対象者 | 学部3年・4年、修士1年・2年の学生 |
就業体験 | あり |
担当者 | 社員 |
タイプ4:高度専門型インターンシップ
高度専門型インターンシップとは、就業体験を通じた実践力の向上を目的としたプログラムです。
高度な専門性を重視した修士課程や博士課程の学生を対象としたものであり、就業体験が必須と決められています。汎用的能力・専門活用型インターンシップと同様、企業はインターンシップに参加した学生の情報は、一定の条件を満たせば採用活動にも活用することができます。
参加期間 | 【ジョブ型研究インターンシップ】 長期(2カ月以上) 【高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンシップ(仮称)】 2週間以上で行う方向で検討中 |
開催時期 | ー |
参加対象者 | 修士課程・博士課程の学生 |
就業体験 | あり |
担当者 | 社員 |
採用活動への活用 | 採用活動開始以降に限り、可 |
※高度専門型インターンシップは試行段階であり、今後定義や内容が変わる可能性があります。
インターンシップと一言でいっても、企業によって期間やプログラムの内容はさまざまです。上記の類型のどれに当てはまるのかを考えながら、興味のある企業/業界/職務内容に関わるインターンシップを丁寧に探して、学業の妨げにならない範囲で参加を検討してみてください。
インターンシップに参加する学生の割合
就活情報サイト「株式会社ワンキャリア」が2023年に行った調査によると、次のような結果が出ていました。
※調査期間:2023年10月
調査対象:2025年卒の大学生
有効回答数:289
データ参考元:【2025年卒 インターンシップの実態調査】2025年卒の学生は、インターンシップに「ここでしか学べないこと」を望む | 株式会社ワンキャリアのプレスリリース
多くの学生が1回以上はインターンシップに参加しています。「参加するか迷っている」という方は、興味がある企業のプログラムに一度参加してみるとよいかもしれません。
インターンシップに参加しないとどうなる?
インターンシップに参加しないからといって、それだけで就職に不利になることはありません。
インターンシップ参加者から早期選考を行う、選考の一部免除などを実施する可能性はありますが、参加していない学生も就活解禁後の本選考を受けることができます。
「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」では一定の条件を満たすことで、企業は取得した学生の個人情報を採用に活用可能ですが、参加者がすべて採用されるわけではありません。
ただし、インターンシップでしか聞けない話、学べないこともあるはずです。参加するメリットはあるため、スケジュールの都合があう方は積極的に参加してみてください。
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インターンシップに行かないと就活で不利?参加しないメリットも解説
インターンシップは学業との両立が難しくなるケースもあるため、参加しないことも選択肢のひとつです。なかにはガクチカに時間を割きたいと考える学生も少なくないでしょう。自分がインターンに参加する目的を明確にして、不要かどうかを判断することが重要です。今回は、インターンシップに参加しないメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。
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インターンシップに参加するメリット
インターンシップに参加するメリットは次のとおりです。
業界・企業の理解を深められる
インターネット上などの情報を通じた業界研究や企業研究だけではわからない、実際の職場の雰囲気、働いている人たちの様子を感じられるのはインターンシップのメリットです。プログラムによっては、実際の業務を見たり、携わったりできる機会があるかもしれません。
志望する企業のインターンシップに参加することで、業界や企業、業務内容に対する解像度が高まり、就活がより有意義になる可能性があります。
自分の適性を判断しやすくなる
興味のある業界や企業のインターンシップに参加し、情報収集や実務を経験することで、どんな業界・企業・業務が自分に合うのかを判断しやすくなります。
興味がある・適性があると思っていたものが、実は想像と大きくかけ離れていたとわかることもあるでしょう。一方で、適性がないと思い込んでいたものが、実は自分にはマッチしていたなど、視野が広がることもあります。
就活のモチベーションを高められる
志望する業界や企業がない、就活が億劫という方でも、インターンシップに参加することでモチベーションがアップする可能性もあります。
あまり興味がなかったことでも、企業の雰囲気を知る、話を聞くことで「こんな職場で働きたい」「こんな仕事に携わりたい」というきっかけを見つけられるかもしれません。
実務によりスキルを得ることができる
「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」では実務を行います。
自分が持っているスキルを試すことで、実務ではどの程度スキルを役立てることができるのかを客観視できます。また、長期のプログラムであれば働きながらスキルアップも可能です。
インターンシップに参加してスキルを伸ばし経験を重ねることで、今後の就活で有利になる可能性もあります。
採用につなげられる可能性がある
「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」では、企業が一定の条件を満たすことで、参加した学生の個人情報を採用活動に活用できます。インターンシップに参加した結果、その企業から選考に呼ばれる可能性もあります。
企業によっては、インターンシップ参加者を対象に早期選考を実施する、選考の一部を免除することがあります。
参加者であれば誰でも採用される、採用に有利になるわけではありませんが、実施している企業も存在しています。
採用本選考の予習ができる
人気が高いプログラムでは、応募者を絞り込むために選考が実施されます。
インターンシップの選考では、書類選考や面接を実施することが一般的です。本格的な就活がスタートする前に、書類の作成方法や面接のマナーを把握しておけば、本選考で余裕を持って臨めるかもしれません。
人脈が広がる可能性がある
1カ月以上の長期で実施されるインターンシップでは、期間中にインターン生や担当の社員と関係性を築ける機会もあるでしょう。
同じインターン生や企業の先輩などと親しくなれば、プログラム終了後も関係が継続することもあります。インターン生とは友人や就活仲間になり、就活に関する情報交換などもできるかもしれません。
企業の先輩や上司と良好な関係を築ければ、企業や業界への理解も深まり、就活によい影響も期待できるでしょう。
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インターンに参加するメリットとは?参加者の割合や有意義なプログラムの調査結果も紹介
インターンには、企業を知ること、適性の有無を確認することなど多くのメリットがあります。今就活に対するモチベーションが低くても、インターンに参加したことをきっかけにやる気がアップする可能性もあるでしょう。計画を立てたうえで、無理のない範囲で参加していきましょう。
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インターンシップに参加するデメリット
インターンシップそのものに大きなデメリットはありません。しかし、状況によってはインターンシップがマイナスの影響を与える可能性もあります。
学業などと両立する必要がある
インターンシップのプログラム開催時期、期間によっては、平日開催のものが多いため、長期休み以外にも講義やゼミのある日に実施されることがあります。短期の場合でも参加するためのスケジュール調整や事前準備が必要です。
「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」の場合は、夏休みや冬休み期間に実施されるため、学業以外にもプライベートの予定も考慮することになります。
書類作成・面接練習の時間が必要になる
選考が実施されるインターンシップでは、書類作成や面接練習の時間も必要です。
選考のための準備はある程度時間がかかるため、講義や実習、ゼミ、アルバイトなどで忙しい場合、十分な時間を確保できないまま選考を受ける可能性もあります。
時間と精神的に余裕がない場合、ストレスを感じやすくなるかもしれません。準備にかける時間も考慮しながらスケジュールを早めに組んで、自信をもって選考に臨みましょう。
参加目的がないと意義を感じにくい
メリットが多いインターンシップですが、目的を決めないまま参加しても意義を感じられないでしょう。
「この企業が自分に適性があるか確かめたい」「企業の雰囲気を見てエントリーするか決めたい」など、自分なりの意義を決めたうえで参加すれば、メリットを感じやすくなるでしょう。
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インターンシップに参加する目的とは?志望動機を書くコツも解説
参加目的は人によって異なりますが、「業界・企業への理解」のためにインターンシップへ参加している学生が多いです。ざっくりとした企業の理解を深めたいなら「1day仕事体験」、実務スキルを磨きたいなら「長期インターン」など、業種・業態・期間および目的によって種類は多岐にわたります。
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インターンシップの参加が向いている人
次のような方は、ぜひインターンシップに参加してみましょう。
- 選考を受けると決めた企業がある
- 気になる業界・企業があり理解を深めたい
- 社内の雰囲気・業務内容を実際に見てエントリーを判断したい
- 現時点では就活のモチベーションがあまり高くない
現時点では就活に前向きではなくても、インターンシップに参加することでポジティブになれる可能性があります。
インターンシップの参加を検討したほうがよい人
講義や実習など、就活より優先すべきことがある場合は、インターンシップの参加をよく検討したうえで判断しましょう。
講義や実習のなかでも、必修単位の単位を落としてしまうと進級や卒業、資格取得に影響が出る可能性もあります。まずはやるべきことをやったうえで、インターンシップに参加するのがおすすめです。
独自の情報収集や企業説明会への参加など、インターンシップ以外でも就活を進められる要素はたくさんあります。
インターンシップの開催時期
ここでは4つのタイプごとに、開催時期を紹介します。
タイプ | 開催時期 |
---|---|
オープン・カンパニー | 全期間 |
キャリア教育 | 全期間 |
汎用的能力・ 専門活用型インターンシップ | 夏休み 冬休み 入試休み 春休み |
高度専門型インターンシップ | 指定なし |
オープン・カンパニーなど短期プログラムの場合は、開催時期を指定せず随時開催しているものもあります。ほかにも、長期インターンを募集するWebサイトでは、開催時期を問わずインターン生を募集しています。
開催時期、プログラムの内容は企業により異なるため、就活情報サイトや企業の公式Webサイト、リクルートページを積極的に確認してみましょう。
開催の数カ月前から募集がスタートする
インターンシップの申し込み時期は企業によって異なりますが、開催の数カ月前から情報解禁・募集が始まります。夏に開催されるインターンシップの場合、4月〜6月頃に情報解禁されることが一般的です。
企業によってはより早い時期に募集することがあります。
インターンシップのなかには、WebテストやES(エントリーシート)が必要となる場合もあるため、志望動機や自己PR、ガクチカなどの準備も必要です。夏季のインターンシップに参加するなら、春から準備を始めることをおすすめします。
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インターンはいつから始めるのがベスト?募集開始と参加の時期とは
インターンの開催時期は企業によりさまざまで、1年中開催する企業もあれば、夏・冬と期間を限定したプログラムもあります。インターンの参加を検討しているのであれば、開催時期から逆算をして準備を始めましょう。
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インターンシップの応募から参加までの流れ
インターンシップは次のような流れで行います。
1.インターンシップ先を探す
まずは、自分が興味を持つ業界や企業でインターンシップが実施されているか調べてみましょう。企業のWebサイトや就職情報サイト、大学のキャリア支援センターなどから情報を集め、自分が参加したい企業や業界を絞ります。
複数の企業に申し込むこともできますが、数日間実施されるプログラムでは短期間でいくつも参加するのは難しいケースが多いです。参加には選考もあるので、企業ごとに準備や対策も必要になります。参加したい企業が複数ある場合は、優先順位をつけておきましょう。
インターンシップの探し方は「インターンシップのプログラムの探し方」で紹介しています。
2.インターンシップの募集にエントリー(応募)する
参加するインターンシップを決めたら、募集要項に従い指定された提出書類を用意・作成してエントリーします。
企業によって応募に必要な書類は異なりますが、ESや履歴書が必要になることが多いです。応募期間が決まっている場合もあるため、必要書類は早めに用意しておきましょう。
3.インターンシップの選考を受ける
インターンシップの選考では、提出したESをもとに選考が実施されます。企業によって異なりますが、書類選考に通過したら、適性検査や筆記試験、面接が行われます。
面接では、自己PRや過去の経験、なぜその企業や業界に興味があるのかなどを質問される傾向があります。面接前には、企業や業界の情報を調べたうえで、自分のアピールポイントを整理しておきましょう。
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4.インターンシップに参加する
選考に通過すると、いよいよインターンシップが始まります。実際に業務に取り組みながら企業や業界の知識を深め、スキルアップに励みましょう。
インターンシップが終わったあと、学校や企業によっては課題を提出することもあります。
インターンシップのプログラムの探し方
インターンシップのプログラムは、次のような方法で探せます。
- 就活情報サイトでプログラムを探す
- インターンシップに特化したサイト・アプリを利用する
- 企業の公式サイトでリクルートページをチェックする
- 企業の広報担当のSNSアカウントから情報収集する
- 学校のキャリア支援センターで探す
- 先輩や友人に紹介してもらう
募集期間が限られているものもあるため、情報は定期的に確認して、エントリーし忘れないようにしましょう。
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インターンシップの選考内容
企業により選考方法は異なりますが、次のようなことを行います。
- 書類選考(ES、履歴書)
- 面接(個人、集団)
- グループディスカッション
- 適性検査
- 筆記試験 など
なかにはこれらの選考を初めて経験する方もいるでしょう。不慣れな場合は、十分練習したうえで選考に臨むことが大切です。
友人や先輩、キャリア支援センターのスタッフに相談したり協力を得たりして、選考を突破するための準備を進めましょう。
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インターンシップでは給料をもらえる?
インターンシップの給料は必ずしも発生するものではありませんが、長期インターンのなかには発生するものもあります。
長期インターンを募集しているWebサイトでは、給料を含む募集要項が掲載されています。給与形態は、時給や月給、完全成果報酬などさまざまです。募集要項に掲載されていない場合は無給です。
インターンシップにエントリーする前に、募集要項を十分確認し不明点がある場合は問い合わせをしましょう。
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インターンの給料はある?平均額や法律についても解説!
インターンの給料は必ず支払われるとは限りません。長期インターンでは時給や日給がある場合も見られますが、企業の方針やインターンの内容によっては無給のケースもあるでしょう。当記事ではインターンの給料について解説します。
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交通費が支給されることもある
インターンシップによっては、給料とは別に交通費を支給する企業もあります。支給がある場合は「◯円まで」などの条件が記載されています。
交通費の支給がない場合もあるため、給料同様募集要項は十分に確認してみてください。
インターンシップの服装・身だしなみのポイント
インターンシップでは着用する服装選び、着こなしも大切な要素です。ここでは身だしなみのポイントを照会します。
- スーツスタイルのポイント・選び方
- ビジネスカジュアルのポイント・選び方
- ヘアスタイル・メイクなどのポイント
スーツスタイルのポイント・選び方
スーツスタイルの場合、次のようなポイントや選び方に注目してみましょう。
レディーススタイル
ジャケット
- ブラックやダークネイビーなどの落ち着いた色でボトムスに合わせる
- シンプルなデザイン
トップス
- シンプルな色柄で清潔感のあるもの
- シャツは与えたい印象で選ぶ
レギュラーカラーシャツ:ベーシックなデザインでまじめな印象
スキッパーカラーシャツ:首元に余裕があり、明るくすっきりした印象
ボトムス
- ブラックやダークネイビーなどの落ち着いた色でジャケットに合わせる
- シンプルなデザイン
- パンツかスカートかは着心地や動きやすさで選ぶ
- パンツの場合は、9分丈から裾がかかとに少しかかる程度
- スカートの場合は、立ったときに裾が膝にかかり、座ったときは膝上5cm程度
シューズ
- シンプルなデザインのフラットシューズやローファー、パンプスなど
- ブラックなどのスーツに合うカラー
- ヒールがある場合は歩きやすさを考えて3〜5cm程度の高さのもの
- 疲れにくいもの
バッグ
- ブラックやブラウンなど落ち着いた色のビジネスバッグ
- A4サイズの書類が入る自立式のもの
メンズスタイル
ジャケット
- ブラックやダークネイビーなどの落ち着いた色でボトムスに合わせる
- シンプルなデザイン
トップス
- シンプルで白やブルーなどの清潔感のある色柄
- レギュラーカラーまたはワイドカラーがシーン問わず着用しやすい
ボトムス
- ブラックやダークネイビーなどの落ち着いた色でジャケットに合わせる
- シンプルなデザイン
- 裾がかかとに少しかかる程度の長さ
シューズ
- シンプルなデザインの革靴
- ブラックなどのスーツに合うカラー(ベルトの色と合わせる)
- 疲れにくいもの
バッグ
- ブラックやブラウンなど落ち着いた色のビジネスバッグ
- A4サイズの書類が入る自立式のもの
ネクタイ
- 与えたい印象によって選ぶ(カラーやデザインによって印象を変えられる)
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就活スーツはどう選ぶ?知っておきたい着こなしポイントやおすすめを紹介
面接に失敗しない正しい就活スーツの選び方をご紹介します。スーツと一緒に用意する洋品選び方も解説。おすすめの商品も掲載しているので、この記事を読めば就活の服装準備を始められます。
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就活で好印象を与えるネクタイの選び方!おすすめの色と柄、結び方を動画付で解説
就活においてネクタイの色や柄は印象を左右する重要な要素です。どの色・柄を選ぶかによって与える印象が変わるため、アピールしたいポイントや企業の雰囲気に合わせて慎重に選びましょう。この記事では、就活におけるネクタイの選び方を詳しく解説します。
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【就活】シャツの着こなしポイントを解説|襟や色、サイズはどう選ぶ?
就活では身だしなみが重要なポイントであり、シャツの着こなしもチェックされるポイントです。この記事では、就活時のシャツの色や柄、サイズの選び方などを解説します。おすすめのアイテムも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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ビジネスカジュアルのポイント・選び方
ビジネスカジュアルとは、ビジネスの場にふさわしい、スーツより少しカジュアルな服装のことです。ビジネスカジュアルの場合、次のようなポイントや選び方に注目してみましょう。
レディーススタイル
ジャケット
- ジャケット着用は必須ではない
- モノトーンやアースカラーなどの落ち着いた色味
- シンプルなデザイン
- 冬はニット、カーディガンの着用も可
トップス
- モノトーンカラーやアースカラー、パステルカラーなどの落ち着いた色味
ボトムス
- パンツかスカートかは着心地や動きやすさで選ぶ
- パンツの場合はクロップドパンツかフルレングスパンツ
- スカートの場合は立った姿勢で膝が隠れる長さのもの
シューズ
- シンプルなデザインのフラットシューズやローファー、パンプスなど
- ブラック、ネイビー、ブラウンなどの落ち着いたカラーで、トップスやボトムスに合うもの
- ヒールがある場合は歩きやすさを考えて3〜5cm程度の高さのもの
- よりカジュアルなスタイルならスニーカーも可(シンプルなデザイン)
- 疲れにくいもの
バッグ
- ブラックやブラウンなど落ち着いた色のバッグ
- A4サイズの書類が入る自立式のもの
- よりカジュアルなスタイルならバックパックも可
メンズスタイル
ジャケット
- ジャケット着用は必須ではない
- ブラック、ネイビー、ブラウンなどの落ち着いた色でシンプルなもの
- 冬はニット、カーディガンの着用も可
トップス
- 襟つきのものがおすすめ
- 柄物を選ぶ場合は、細いストライプなどのさりげないもの
ボトムス
- チノパンもしくはスラックス
- ブラック、ネイビー、ブラウンなどの落ち着いたカラー
- 裾がかかとに少しかかる程度の長さ
シューズ
- ビジネスシューズやローファーなどの革靴
- ブラック、ネイビー、ブラウンなどの落ち着いたカラー
- よりカジュアルなスタイルならスニーカーも可(シンプルなデザイン)
- 疲れにくいもの
バッグ
- ブラックやブラウンなど落ち着いた色のバッグ
- A4サイズの書類が入る自立式のもの
- よりカジュアルなスタイルならバックパックも可
ネクタイ
- 必須ではない
-
ビジネスカジュアルとは?コーデ例や服装選びを紹介【就活】
ビジネスカジュアルは、インターン、企業説明会、面接など就活のさまざまなシーンで活用します。スーツよりカジュアルですが、ビジネスシーンでも着用できるカジュアルな服装であるため「自由な服装」「私服」を指定されたときにもおすすめの服装です。
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ヘアスタイル・メイクなどのポイント
ヘアスタイルやメイクは、清潔感を重視することが大切です。また、企業の規定や雰囲気に合わせることも意識してみましょう。
髪色の明るさに関する規定は、業界や企業によって異なります。地毛に近い色味がよいこともあれば、自由度を優先する企業もあるでしょう。
メイクをする場合は、自然で清潔感のある色味を心がけるようにしてみてください。
- アイシャドウ:ブラウン系など自然な色味
- マスカラ・アイライン:控えめにする
- チーク:薄くつけて自然な血色感を出す
- リップ:ピンク、ベージュなど
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インターンの髪色は絶対黒髪?茶髪はダメ?基準や身だしなみのポイントを解説
インターンの髪色は黒やダークブラウンがおすすめです。ただし、企業の規定や社員の雰囲気によっても異なるので、インターン参加前に企業のWebサイトなどで確認しておきましょう。この記事では、インターンの髪色について詳しく解説します。
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インターンシップで「私服」「指定なし」の場合は何を着る?
私服の指定があったときは、ビジネスカジュアルを意識したスタイルがおすすめです。「私服」であっても、プライベートで着用するような普段着ではなく、ビジネスシーンにマッチするアイテムを選んでみましょう。
指定がない場合は、スーツ、ビジネスカジュアル、私服のいずれを着用しても問題ありません。
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インターンで私服を指定されたら何を着る?コーデ例や迷ったときの対処法
インターンで着る私服は「ビジネスカジュアル」がおすすめです。ビジネスカジュアルとは、ビジネスの場にふさわしい、スーツより少しカジュアルな服装を指します。私服といっても普段着やラフなスタイルではない企業もあります。色やデザインに注目して選びましょう。
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インターンシップ終了後にやること
インターンシップ終了後、指定された課題などがあれば期限内に提出しましょう。企業へお礼の気持ちを伝えたい方は、メールを送信するのもおすすめです。
お礼のメールを送る
お礼のメールは必須ではありませんが、インターンシップに参加したお礼の気持ちなどを伝えたい方は、終了後にメールを送信してみましょう。
メールには、お礼の言葉以外にも、インターンシップで学べたことや志望度が高まったことなどを添えてみてください。
メールのマナーなどはこちらの記事で紹介しています。
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【場面別】インターンのメール返信の基本マナーとすぐ書ける例文集
インターンシップ先へのメールの書き方や基本マナーを解説!お礼メールや参加辞退メールなど、場面別ですぐに書ける例文集も紹介しています。インターン先への返信を忘れたときの書き方も解説しています。
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レポートなどの課題があれば期限内に提出する
学校や企業によっては、インターンシップ終了後に報告書やレポートを提出することがあります。
提出期限を守るために余裕をもって課題を作成するのはもちろん、課題がなくても日々振り返りメモなどを作成し1日のできごとを思い出しやすくするのもいいかもしれません。
よくある質問
インターンシップとは何ですか?
インターンシップとは、就業体験を通じて自身の実力や適性を確かめるとともに、企業や業界への理解を深める場のことです。
25卒以降は、就業体験を行うプログラムが「インターンシップ」と定義されています。
インターンシップに参加する目的を教えてください
インターンシップに参加する目的は人により異なりますが、次のような目的があるでしょう。
・業界や企業に対する理解度を深めたい
・エントリーする企業を見つけたい
・自分のスキルを確かめたい・客観視したい
・スキルアップしたい
目的を明確にしたうえでインターンシップに参加すれば、より有意義になるはずです。
「インターンシップは意味がない」といわれる理由は何ですか?
・プログラムの内容が想像と違っていた
・リサーチをすればわかる講義内容だった
・本当に知りたかったことがわからなった
このようなプログラムの場合、インターンシップに参加しても意味がないと感じられるかもしれません。
企業や業界に関する情報は、企業の公式Webサイトや就職四季報などである程度リサーチができます。そのため、一部の学生にとっては物足りなさを感じることもあるでしょう。
インターンシップでは給料は発生しますか?
インターンシップのなかには、給料が発生するものも存在します。
長期で実施されるインターンシップでは、時給または月給などで給料が発生するものがあります。給料の有無はインターンシップに参加する前に、募集要項で確認しておきましょう。
高校生のインターンシップとはどんなものですか?
高校生を対象としたインターンシップでは、オープン・カンパニーのような会社見学や業界・企業・社会人に関する座学、グループワークなどが行われます。
多くの場合、夏休み期間などを利用した1~3日で実施される短期プログラムです。
監修者情報
監修者:遠藤 美穂子さん
新卒で東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行、営業店・本部にて法人営業に携わるほか、新人研修講師、採用面接官も経験。
現在はキャリアコンサルタントとして大学での就活支援、キャリア系講義、社会人向けのビジネスマナーやキャリア開発研修などを行っている。
資格:国家資格キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士