最先端技術の前線を走り続ける IT業界のイノベーター。 相手に合わせて装いを変え、 敬意を示す

Leader

51

Akihiro
Saito

2025.03.28

SHITATE 60 LEADERSは、
洋服の青山60周年を記念した
オーダースーツ企画です。

Profile

株式会社ネオジャパン
代表取締役社長

齋藤 晶議

宮崎県生まれ。宮崎県立小林高校卒業後、日本電信電話公社(現NTT)に入社し、企業内大学である「電気通信大学部」に入学。 卒業後は横須賀通信研究所で光通信方式の研究員として配属。その後渡米し、当時最新だったUNIXの技術を習得。帰国後はそこで得た知識と経験を生かして、日本におけるインターネット通信の基礎構築の一端を担った。そうして当時の同志と共に1992年、ネオジャパン設立。以来、代表取締役社長と技術開発事業部最高責任者を兼任している。

齋藤 晶議profile

About Work

仕事について教えてください

齋藤 晶議インタビュー01

日本の商習慣に合ったものをリーズナブルな価格で

私たちネオジャパンは、企業向けの情報共有や業務効率化を支援するシステムを提供しています。グループウェア「desknet’s NEO」や、業務アプリ開発プラットフォーム「AppSuite」、ビジネスチャット「ChatLuck」などが代表的な製品で、日本の商習慣に適した使いやすいITソリューションを展開しています。

齋藤 晶議インタビュー02

40代前半まではとにかく仕事が楽しく、趣味も仕事というような感じでした。お客様から褒められてもうれしかったですし、怒られたときにもどう改善するかを考えるのが面白くて仕方がなくて…。ちなみに私たちが開発を始めたばかりのころ、グループウェアといえば、海外製品しかありませんでした。どれも高価で商習慣も日本に合わないものばかり。そこで日本企業向けに使いやすさを重視しながら製品づくりに注力してきました。特に情報共有の仕組みは日本の組織文化に合ったものにするために改善を重ねており、今も進化し続けています。

齋藤 晶議インタビュー03

50代に入ると少しずつ仕事とプライベートのバランスをとるようになり、週末にはバイクやゴルフをするようになりました。コロナ禍には新たにカヌーを始めて、神奈川県の葉山から熱海まで片道90キロの距離をこいだこともあります。
2024年の年末から年始にかけて、6000キロを約2週間かけてオートバイで走る過酷なレースに参加しました。モロッコからモーリタニアを経て、ダカールまで走るもので、1日で最長750キロを走る日もありました。世界25カ国から100人ほどが参加するレースです。このレースでは決められたルートを走る「スペシャルステージ(SS)」とキャンプ地から競技区間(スペシャルステージ)のスタート地点までの移動区間、または競技区間のゴール地点から次のキャンプ地までの移動区間を走る「リエゾン」があります。砂漠では制限速度が150キロと決められており、舗装道路ではスピード制限もあります。ただ、砂漠をハイスピードで走れるのはトップ選手ぐらいですけれど…。

齋藤 晶議インタビュー04

フランス人の主催者がフランス語で、毎日変わるレギュレーションについて説明します。私の場合、フランス語は全く分からないので、フランス語から英語に訳してくれる人を見つけて内容を確認しながらレースに臨んでいました。そういう意味では日本人には少し不利ですよね。レースでは1日12時間くらい走って、キャンプに到着。2時間ほど寝て、起きたら自分でバイクの手入れをして再び走ります。現地では寒暖差が激しく、驚きました。日が沈むと寒くなると知らずに防寒具を持参していなかったので初日は地獄。スタートしたときにはマイナス2℃、昼間は40℃近くまで気温が上下するのはきつかったですね。国際ラリーと呼ばれるレースにはもう10回ほど出ていますが、1日2時間半から3時間の睡眠で2週間走り続けるのはさすがにきつかったです。

齋藤 晶議インタビュー05

About Suits

あなたにとってスーツとは?

相手への敬意を示す、礼儀としての装い

私は学生のころに憧れのブランドがあって、そこに手紙を書いたことがあります。当時、敷居が高く感じられたので「買いたいけれど、一般人でも買えますか?」と問い合わせたら、お店の方からぜひ来てくださいという返事をもらったので、喜んでそのブランドの店舗を訪れたのです。それ以来、ずっと同じブランドのスーツを買い続けていて、いくつかあるスタイルのなかからいつも選ぶようにしています。ただ体重の増減があるので定期的にサイズを見直すようにしていますが…。ちなみにスーツは、色もいくつかの選択肢があるなかから選ぶだけなので、スーツ選びにかかる時間はいつも一瞬です。

齋藤 晶議インタビュー06

当社では働く従業員に関して、基本的に服装は自由としています。ただ、来客時にはふさわしい服装をするように指導しています。ビジネスシーンにふさわしくないと判断したときにははっきりと言いますね。私自身、仕事の場では、相手への敬意を示すためにきちんとした服装を心掛けています。商談相手が目上のときには、スーツにネクタイをしっかりしめますが、年下のときにはノーネクタイのときも。ただ、社長が率先して身だしなみを整えることで、自然と従業員の皆さんにもきちんとした服装をしようという意識が根付くのではと考え、行動しています。

齋藤 晶議インタビュー07

Trying On

試着

齋藤 晶議オーダースーツ試着01 齋藤 晶議オーダースーツ試着02 齋藤 晶議オーダースーツ試着03

About SHITATE

SHITATEの感想は?

齋藤 晶議試着ディティール 齋藤 晶議試着ディティール

着たときのシルエットが非常にキレイで着心地もいい

齋藤 晶議インタビュー08

いつもは決まったお店で購入しているので、実はスーツを仕立てていただくのは初めてでした。普段は白シャツを選ぶことが多いのですが、シャツのコーディネートもお願いして良かったです。サイズが合っているためか非常に着心地も良く、やはり仕立てていただいたものは違いますね。これまでは同じところで既製品のスーツを買っていましたが、着心地の良さに自分の体に合うスーツを仕立てていただくのもいいなと思いました。

齋藤 晶議インタビュー09

私の場合、体重の増減があるので定期的なサイズの見直しは欠かせません。実はバイクのレースを始めたきっかけはダイエットでした。一日中、デスクに座り仕事をしていると運動をする機会がありません。コーラ片手に仕事をしているとどんどん太ってしまいます。健康のことを考えて、ダイエットのためにロードレースを始めたというわけです。

齋藤 晶議インタビュー10 齋藤 晶議インタビュー11

ちなみに今回、裏地はグリーンにドット柄のものを選びました。せっかくの機会だからいつもは選ばないような色をチョイスしてみました。既製品ではこうした裏地はなかなかないものなので気に入りました。

齋藤 晶議インタビュー12

最先端技術の前線を走り続けるIT業界のイノベーター。 相手に合わせて装いを変え、敬意を示す

齋藤 晶議SHITATE着用01 齋藤 晶議SHITATE着用02

フォーマル度 : ★★★★★

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洋服の青山の印象を教えてください

Aoyama
impression

息子の就活スーツを買いに行った場所

自分は同じ店でスーツを買っていますが、「洋服の青山」の店舗がたまたま近くにあったので息子が社会人になるときにリクルートスーツを購入しに行ったことがあります。そのときに初めてのスーツ選びということで一緒についていきました。そのせいか、「洋服の青山」といえば、リクルートスーツを購入するお店というイメージがあります。

Material

今回チョイスした生地

Brand

鈴木貴博着用ブランド

ドーメル(フランス)

1842年、フランスにて繊維商として創業したブランド。英国の伝統と格式に、フランスのエスプリとエレガンスを融合させたコレクションは、世界中のテーラーから愛されています。

上質感をとアクティブ性を待たせた素材

AMADEUS PRUNELLE

ドーメル

ブランド:DORMEUIL
着用シーズン:オールシーズン
色:ブルー
柄:シャドーストライプ
素材:W100%

上質なメリノウールを使用。着やすいスーツを目指し、ビジネスマン向けに開発された素材。DORMEUIL 社独自の仕上方法で、程よい光沢を持たせ、上質感をとアクティブ性を待たせたDORMEUIL社を代表する素材。

インタビュー:小野 一樹 採寸スタッフ:小山 史
撮影:KIMU 構成・文:松葉 紀子
CD:ジャン 光栄

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