持続可能な未来を切り拓く 食品パッケージの先駆者。 スーツスタイルの こだわりはチーフ選び

Leader

48

Morimasa
Sato

2025.03.03

SHITATE 60 LEADERSは、
洋服の青山60周年を記念した
オーダースーツ企画です。

Profile

株式会社エフピコ
代表取締役会長 兼
エフピコグループ代表

佐藤 守正

1959年生まれ、群馬県出身。慶應義塾大学工学部卒。ハーバードビジネススクールOPM修了。1983年三井物産入社。三井物産で米国セブンイレブンの再建に携わり、ミツイブッサン ロジスティクス Inc. へバイスプレジデントとして出向。その後、99年にエフピコに入社。常務取締役経営戦略本部長や専務取締役、副社長を経て2009年より代表取締役社長。2022年6月より、代表取締役会長(兼)エフピコグループ代表に就任(現職)。 一般社団法人日本プラスチック食品容器工業会 会長、PETトレイ協議会 会長。

佐藤 守正profile

About Work

仕事について教えてください

佐藤 守正インタビュー01

昨日より今日、今日よりも明日を。少しでも「いい会社」になることを目指す

私たちは1962年、広島県福山市で創業した食品トレー・容器の製造・販売を行う会社です。現在、国内シェアは約30%を占めています。知らず知らずのうちに、当社製品を皆さん、手に取っておられるのではないでしょうか。

佐藤 守正インタビュー02

近年、気候変動や環境問題の深刻化などから環境に配慮した製品づくりがどの業界でも求められていますが、当社でも持続可能な社会を目指した製品開発はもちろん、リサイクルにも力を入れています。リサイクルには30年以上も前から取り組んでおり、消費者と取引先であるスーパー、包装資材問屋と協働し、「トレー to トレー®」「ボトル to 透明容器™」というエフピコ独自の循環型リサイクルシステムを構築しています。
これは回収した使用済みトレーやPETボトルを原料に戻し、再び食品トレー・容器に生まれ変わらせるものです。実はこの循環型リサイクルの仕組みは世界で初めて、エフピコが取り組んだものです。このように地球環境に配慮しながらも、デザイン性や機能性に優れた製品を開発することで、四季折々で変わる豊かな日本の食生活や食文化の発展に貢献しています。

佐藤 守正インタビュー03

ちなみに当社で掲げる経営理念は、現場主義・顧客第一主義です。言葉でいうのは簡単ですが、これを具現化するのは決して容易なことではありません。私たちはメーカーとして、「高品質で環境に配慮した製品を」「どこよりも競争力のある価格で」「必要なときに確実にお届けする」という3つの基本方針に沿って、昨日よりも今日、今日よりも明日を、少しでも「いい会社」にしていくことを目指しています。「良い会社」ではなく、あえて「いい会社」としているのはなぜなのか。「良い会社」というと、客観的で定量的な評価のような印象をもちますが、それに対して、「いい会社」には、一人一人が自分の価値観をもって主体的に考えられるようになって欲しいという想いが込められています。“なんだかいい感じ”というようなニュアンスを込めることで、もっと面白い会社になるのが理想ですね。

佐藤 守正インタビュー04

「いい会社」を目指している取り組みをいくつかご紹介しますと、当社では情報共有を重視しています。情報がないところで、業務において正しい判断をするのは難しいですよね。ですから、できる限り社員全員に等しく情報が伝わるように意識していると同時に、社員の皆さんには壁をつくらずに情報共有してくださいと伝えています。その副産物として、いいコミュニケーションが広がっていくのが理想です。また、障がい者雇用にも積極的に取り組んでいます。現在、エフピコグループ全体で約400人の障がいのある人材が活躍しており、障がい者雇用率は12.6%に達しています。それは、決して社会福祉という観点ではなく、彼らにも重要な業務を担ってもらっています。このようにエフピコでは、「いい会社」を目指してさまざまな取り組みを行っています。

佐藤 守正インタビュー05

About Suits

あなたにとってスーツとは?

チーフは脇役。でも引き立て役だからこそ大切にしたい

私はスーツの胸ポケットに入れるチーフが好きです。というのも、チーフが私たちの製品に似ていると思うからです。これはどういうことなのかというと、チーフはスーツを引き立てるという役割があるじゃないですか。そして私たちが手がけている食品トレー・容器も、製品そのものは主役ではなく、そのうえに食品が乗せられることで初めてスーパーやコンビニエンスストアで売られる完成形になります。つまり、チーフもトレーも主役を引き立てる脇役という意味では似ています。日本では旬や盛り付けなど、食品を美しく見せるために器は欠かせません。例えば、食材ごとに器を変えて楽しむ文化は日本独特ではないでしょうか。チーフも食品トレー・容器も主役を引き立たせる重要な役割を担っています。このような意味も含めて、私にとってチーフをコーディネイトすることは大切なことなのです。いつもはネクタイとシャツ、チーフの3アイテムを同系色になるように合わせています。チーフは20~30枚持っていますが、お気に入りのものは決まっていますね。

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Trying On

試着

佐藤 守正オーダースーツ試着01 佐藤 守正オーダースーツ試着02 佐藤 守正オーダースーツ試着03

About SHITATE

SHITATEの感想は?

佐藤 守正試着ディティール 佐藤 守正試着ディティール

試着した瞬間、その仕上がりに驚いた

佐藤 守正インタビュー09

これまでもオーダーメードのスーツを何度も仕立ててきましたが、SHITATEで作っていただいたスーツを着た瞬間、それはビックリしましたね。いつもは仮縫いのときなどに修正が細かく入って調整していただくことが多いのですが、試着したときに修正の必要がなかったことに驚いたのです。さすが、長年培った高い技術力があるのだなと感心しました。
ちなみに生地はイタリアのZEGNA(ゼニア)をチョイスしました。同じような紺色のスーツを持っていますが、こちらはつやがあって、ひと目でいいスーツというのがわかるのがうれしいですね。

佐藤 守正インタビュー10 佐藤 守正インタビュー11

ビジネスウェアについて、当社でも時代の流れを受け、カジュアルフライデーを導入しました。とはいえ、月の初めに行われる全社朝礼のような区切りの行事のときにはやはりスーツを着るとキリっとしますね。スーツを着ることで、「よしやるぞ!」と気持ちを切り替えているようなところがあります。

佐藤 守正インタビュー12

持続可能な未来を切り拓く、食品パッケージの先駆者。
スーツスタイルのこだわりはチーフ選び

佐藤 守正SHITATE着用01 佐藤 守正SHITATE着用02

フォーマル度 : ★★★★★

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洋服の青山の印象を教えてください

Aoyama
impression

同じ広島県福山市で創業し、お互いを知る間柄

「洋服の青山」を運営する青山商事さんとは古くからのお付き合いがあります。今は亡き創業者の青山五郎氏とエフピコの創業者である小松安弘は同じマンションに住んでいたこともありまして…。
「洋服の青山」といえば、同郷のよしみを感じるとともに、全国に展開された福山が誇る成長企業というイメージがあります。また、全国展開されるなかで、青山五郎会長の存在感や経営スタイルに対して尊敬の念を覚えています。

Material

今回チョイスした生地

Brand

加藤 修一郎着用ブランド

ゼニア(イタリア)

1910年、イタリアにて生地メーカーとして誕生。その後スーツを中心にジャケットやシャツ、レザー製品も手がけるラグジュアリーブランドとして世界中で絶大な支持を受けています。「最高のスーツは上質な生地があってこそ」という信条のもと、最高峰の生地作りを探求し続けています。

たて糸に強撚双糸を用い、ハリコシと光沢感が魅力の素材

TRAVELLER

佐藤 守正生地

ブランド:E.Zegna
着用シーズン:オールシーズン
色:ネイビー
柄:無地
素材:W100%

E.ZEGNAのTRAVELLERは たて糸に強撚双糸を用いることで適度なハリコシと光沢感があり、お洒落なビジネスマンには最適な素材です。

インタビュー:小野 一樹 採寸スタッフ:小山 史
撮影:本永 創太 構成・文:松葉 紀子
CD:ジャン 光栄

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