科学で人事の未来を 変える革命者 スーツを通じて相手への 気遣いと自己表現を両立

Leader

44

Kenji
Suzumura

2025.02.05

SHITATE 60 LEADERSは、
洋服の青山60周年を記念した
オーダースーツ企画です。

Profile

株式会社プラスアルファ・コンサルティング
取締役副社長

鈴村 賢治

中央大学理工学部卒業後、株式会社野村総合研究所に入社。 システムエンジニアとしてCRMシステムや情報システムの開発経験などを経て、テキストマイニング事業に営業・マーケティング責任者として参画。 日本を代表する大手企業を中心に顧客の声活用プロジェクトやデータマイニングプロジェクトを多数経験しながら、 執筆・講演などの情報発信を通してテキストマイニングの認知度向上やデータマイニング技術の業務活用に努める。2007年、プラスアルファ・コンサルティング取締役に就任後、2015年に取締役副社長に就任。国内・海外でのテキストマイニング活用、 データマイニングを活用したCRM/マーケティングオートメーション事業の推進、社員のパフォーマンスを最大化するためのタレントマネジメントの普及活動など、“見える化”を基軸とした新しいビジネスの創造に向け、日々全国・世界を駆け巡っている。

鈴村 賢治 profile

About Work

仕事について教えてください

鈴村 賢治 インタビュー01

データと科学で、未来の人事をリードする

私たちは、データ分析をより多くの人に利用してもらえるサービスを作りたくて立ち上がった会社です。2006年にビッグデータの可視化を行うことで、「お客様のビジネスにプラスアルファの価値を創造する」というコンセプトを掲げて会社をスタート。テキストデータの分析を専門に始め、マーケティング領域、そしてHR領域へと事業領域を広げています。
現在、当社の主軸となっているのは、『タレントパレット』というタレントマネジメントシステムです。 従業員数1000名以上のエンタープライズ企業を中心に業種関係なく、あらゆる企業の科学的な人事戦略や人事施策の活用に役立てていただいています。ITツールのクチコミサイト『IT review』では『Best Software in Japan 2024』にて1位を獲得。リリースして約7年半たちますが、5900機能以上を実装。最近では最新の生成AI機能も実装し人材プロフィールの自動生成やAI検索、人事評価面談支援や目的設定支援など、あらゆる場面で反響をいただいています。

鈴村 賢治 インタビュー02

このサービスは、マーケティング領域の知見から生まれたものです。私たちはマーケティング領域において、顧客の声をテキストデータにして、“何を求め、何に不満を感じているのか”など顧客の分析を行い、商品開発に生かすためのテキストマイニングを行っていました。一方、人事領域では、業務効率化を図るツールはあっても、従業員のデータから分析し、離職の防止や人事登用などにつなげられるツールはありませんでした。実際、当社でも従業員数が100人をこえたころ、優秀な人材が離職することがありまして…。従業員から「お話があります」というときにはたいてい既に辞めると腹をくくっており、何を言っても相手の意思は変わりません。もし離職予兆ができれば、働く環境や仕事のミッションを変えたり、声をかけたりするなど、事前にさまざまな対応ができます。

鈴村 賢治 インタビュー03

『タレントパレット』を作ったのは、顧客の声を聞くように従業員の声を聞き、属人的な対応ではなく、データに基づいた対策や対応を行うことで、優秀な人材の離職を防ぎたいという私たち自身の願いから開発しサービスとしてリリースしました。人事データを分析して、人事戦略に生かす――これが『タレントパレット』の強みであり、他のサービスと異なる点です。今は人的資本経営の流れにも後押しされ、よりニーズが高まっています。付加価値の高いものを世の中に出すために、私たちが重視しているのが「プラスアルファ(PAC)サイクル」です。営業がPACの考える付加価値が高いものを提案し、日々、コンサルタントが採用してくれたお客様とのコミュニケーションを通じてニーズを引き出し、要望を開発に反映させてよりよい製品を提供する。この好循環をできるだけ高速に回すことにこだわり、事業を進めています。

About Suits

あなたにとってスーツとは?

鈴村 賢治 インタビュー04

スーツは自分を表現するための“メディア”

当社は創業当初から「PACサイクル」にこだわり、お客様のニーズを常に考え、真摯に向き合い続けている中で、スーツは欠かせない仕事着となっています。お客様は役員や幹部クラスの方々が多いため、見た目は重要だと捉えています。私の場合、服といえば、スーツと言えるくらい私服はごくわずかでTシャツと短パンくらいです。

鈴村 賢治 インタビュー05

実は随分前、あるスーツを仕立てたときにテーラーの方から「スーツは自己表現のためのメディア」という言葉を教えてもらいました。お店に行ったとき、その方からサイズや好みを聞かれるかと思いきや、「どんな仕事をしていますか? 周囲からどう見られたいですか?」と質問されました。その方がスーツはある意味メディアだとおっしゃるのです。というのも、メディアは嫌われたら意味がないですし、一方で万人受けを狙い過ぎると印象に残らないですよね。だから、両者のバランスがいい服装を意識した方がいいというのが、そのテーラーの方の持論で、私もその考え方にしっくりきました。「スーツは自己表現する武器である」ということは常に意識しています。また、経営者として、会社の顔である以上、お客様からどう見られるかも意識するようにしています。

鈴村 賢治 インタビュー06

Trying On

試着

鈴村 賢治 オーダースーツ試着01

About SHITATE

SHITATEの感想は?

鈴村 賢治 試着ディティール 鈴村 賢治 試着ディティール

完成を見据えたアドバイスのおかげで理想を形に

スーツを選ぶときには個性を表現するところと、相手への気遣いのちょうどいいバランスが気になります。そのバランスがきちんと取れたのが今回のSHITATEで作ったスーツです。私たちのような素人とプロの違うところは、完成品から逆算してアドバイスしていただける点です。生地一つとっても、どれを選べばいいのかがわからないじゃないですか。でもプロの方はイメージがあって、「ここはこうだから、ここは抑えた方がいい」という風にアドバイスをしてくれます。組み合わせた完成形のイメージがあるから、立てるべきところと抑えるところを教えてくれる。その作り上げていくプロセスが本当に楽しかったですね。

鈴村 賢治 インタビュー07

私たちも仕事をするとき、自分たちの付加価値をどのように出すのかを考えます。ですからお客様に意見を伝えるときには“なぜそう思ったのか?”を伝えるようにしています。なぜなら、ただ得た知識をもとに話すだけでは、私たちが関わる意味がありませんから。今回、SHITATEを通じてプロと一緒にスーツを作ることで、そうした付加価値を実感することができました。ただ、自分の好みを組み合わせただけでは、相手に配慮をしたうえで尖ったスーツを作ることはできなかったと思います。

鈴村 賢治 インタビュー08

科学で人事の未来を変える革命者 スーツを通じて相手への気遣いと自己表現を両立

鈴村 賢治 SHITATE着用01 鈴村 賢治 SHITATE着用02

フォーマル度 : ★★★☆☆

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洋服の青山の印象を教えてください

Aoyama
impression

初めての大人への一歩、成人式のスーツは個性を優先

成人式のときに親に連れられ、「洋服の青山」にお邪魔するまではスーツになじみがありませんでした。初めて店内で、ズラリと並んだスーツを見て、少し背伸びしたような感覚を覚えました。学校の制服ではなく、スーツを着ることで大人の仲間入りをしたような気持ちになりましたね。そのときに買った一着は、青いジャケットにオレンジ色のネクタイと、今振り返るとアニメのルパン三世のような奇抜なスタイルでした。今とは違って個性を優先して選んだものです。その後社会人になってからも何度も「洋服の青山」でスーツを購入し、常に隣に寄り添ってくれる存在です。

Material

今回チョイスした生地

Brand

カノニコ

カノニコ(イタリア)

1936年、イタリア・ビエラ地区にて創業した名門ミル。原毛を直輸入し、最新鋭の紡績機器を使用して生地まで生産しています。艶やかで柔らかい手触りが特徴で、高品質かつコストパフォーマンスの高さから世界的に高い評価を得ています。

21マイクロンのスポーティーなルックスの起毛素材

21 μ MOULINE' SAXONY

鈴村 賢治 生地

ブランド:CANONICO
着用シーズン:秋冬
色:ブラウン
柄:オルタネイトストライプ
素材:W100%

21マイクロンシリーズの新商品で起毛素材(サキソニー)で、杢糸使いで、スポーティーなルックスに仕上がっており、ハウンド・トゥース、プリンス・オブ・ウェールズやブラウン、グレー、ブルー系のチェックなどのファンシーなスーツのレンジとなっております。

インタビュー:尚 貴範 採寸スタッフ:丸山 陽一
撮影:KIMU 構成・文:松葉 紀子
CD:ジャン 光栄

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