多様な価値をファッションで 感じる起業家。 働くすべての人が ビジョンドリブンな社会へ。

Leader

43

Nozomi
Okamoto

2025.01.30

SHITATE 60 LEADERSは、
洋服の青山60周年を記念した
オーダースーツ企画です。

Profile

株式会社Uniboost
代表取締役社長

岡本 希実

早稲田大学基幹理工学部2022年卒。受験・就活期での情報量の差を痛感し、よりリアルタイムな大学情報を学生に届けるべく学生団体を始動。その後サービス構想をプレゼンする「ROCKET PITCH NIGHT AUTUMN 2021」にて部門優勝。大規模プロジェクトにおけるプロジェクトの動きや組織マネジメントをリアルに学ぶことを目的に2022年8月よりアクセンチュア株式会社と兼業を始める。新卒入社最短で人材部門の戦略コンサルタントにトランスファーし、学生アプリの導入プロジェクトにおいて学生向けワークショップを主導。2023年9月、人材市場で新たなイノベーションを起こすべく合同会社Uniboostを設立。2024年3月、若手活躍人材と企業を“ビジョン”で繋ぐ採用プラットフォーム「UniUni」のβ版をリリースし、β版から3ヶ月100社の導入スピードで事業を拡大させている。個人でも過去1000人の若手のキャリアに向き合う。

岡本 希実 profile

About Work

仕事について教えてください

岡本 希実 インタビュー01

ビジョン採用という新たな価値を採用市場に広げたい

大学に入学したばかりのころは、アルバイトやインターンに積極的に取り組み、大学生活を最大限、楽しもうと日々、過ごしていました。ただ、受験と大学での就職活動を比較すると、情報のインプット量には大きな差があります。それはなぜか――と考えると、外部環境に起因しているのではないかと気づきました。高校時代、学生が将来について相談できる相手は担任の先生です。大学生になり就活の時期になると、メンターなどもできて受動的に情報が流れ込むようになりますが、高校生は圧倒的にリアルを知る上での情報インプット量が少ないのではと痛感しました。そこで将来を選択する際、学生の皆さんが「十分な情報と機会を軸に納得できる今・進路を選べる環境」を作りたいと強く感じ、自身の就活が終わった大学4年生7月のタイミングで高校生向けの進路指導を行う学生団体を立ち上げました。

そこからビジネスコンテストの「ROCKET PITCH NIGHT AUTUMN 2021」に参加して、教育カテゴリーにおいて優勝。CIC TOKYOというイノベーションセンターを一定期間無料利用することができ、スタートアップの世界に足を踏み入れました。大学卒業後、大手外資コンサルティングのアクセンチュア株式会社に入社し、サプライチェーンのシステム導入プロジェクトに参画。その案件ではプロジェクトの動かし方はもちろん、海外とのやりとりのなかで英語力を習得。その後、人材・組織部門に新卒最短でトランスファーし、学生アプリの導入プロジェクトにおいて学生向けワークショップの主導などを経験しました。そして、2023年9月に“世界を広げ、Only oneの未来を切り拓くプラットフォームを創る”(当時のミッション)をスローガンに掲げ、学生時代と新卒の経験を活かし起業した会社がUniboostです。

岡本 希実 インタビュー03 岡本 希実 インタビュー04

Uniboostは、若手活躍人材と企業を「ビジョン」で繋ぐ採用プラットフォーム「UniUni」を展開するHRベンチャー企業です。ちなみにこれまでの採用市場では、企業が求人募集を出すのが通例でした。ですが、今は学生側の売り手市場に変わっています。このような環境の変化を受けて、私たちは求職者が挑戦したい仕事に対して、企業側がポジションや環境を提供するのが本来のあるべき形なのでは、と考えたのです。そこから私たちが作り出したのはビジョン採用です。これまでのように求職者のプロフィールを見て、企業がスカウトするのではなく、求職者が求めるビジョンに合う仕事を企業側が提示。求職者が本当に挑戦したい仕事をアサインするようになれば、ベストな形でマッチングできるのではないかと。そうした世界を実現しようとしているところです。直近でリリースしたプラットフォームの名前は、「UniUni」。Uniは、もともと個々という意味や、唯一無二やオンリーワンという意味があります。この名前には人だけでなく、組織やチーム、部署など、それぞれが連鎖して、成長していってほしいという思いを込めました。今後はこのビジョン採用という新たな価値を広げていきたいです。

岡本 希実 インタビュー05

About Suits

あなたにとってスーツとは?

スーツを含めて、服は人と人がつながるためのきっかけ

今、採用市場は大きく変化しています。それに働き方は副業やリモートワークなどが増え、多様化し、働く服装もどんどん変化しているのではないでしょうか。でも私が就職活動をしていた時期には、やはりきちんとスーツを着なければという従来の風潮がありましたので、私もスーツを着ていました。ただ自分が社会人になった2022年ごろは、ある程度の秩序が保たれるレベルの服装であれば、何でもいいというような、本当に自分が着たい洋服を選んでいましたし、そのころには会社からも社会からも容認される環境になっていました。ですから、私も動きやすい服装や気分が上がるなどの理由で、本当に好きな服を自由に着ていましたね。起業してからも社内でいるときの服装は基本、自由です。ただし、お客様に会うときにはスポーツをするときに着るような服装は避けてほしいとお願いしています。

服装を自由にしているのには理由があります。服装を通じて、個々の趣味や嗜好が見えてきて、その結果、アイスブレイクにつながっていくからです。また、例えば起業家としてアパレルブランドを立ち上げた知り合いがいた場合、弊社にファッション好きの社員がいれば、「見てみたら?」と紹介することができます。このようにスーツを含めて洋服はコミュニケーションを取るためのいいきっかけになると考えています。

Trying On

試着

岡本 希実 オーダースーツ試着01

About SHITATE

SHITATEの感想は?

岡本 希実 試着ディティール 岡本 希実 試着ディティール

思いを込めて作り上げていくプロセス自体が楽しかった

岡本 希実 インタビュー06

実は地元に「洋服の青山」の店舗があり、駅に向かう通学路にあったので日ごろからなじみはありました。その店舗で入学式、就職活動用に既製品のスーツを試着して、購入して裾上げをした経験はあります。ただ、スーツは持っているものの、これまで着る機会はあまりありませんでした。

岡本 希実 インタビュー07

スーツをオーダーするのは今回初めてだったのですが、「SHITATE」でスーツが仕上がったのを着てみるとスーツ自体がステキで気に入りました。それだけではありません。振り返ってみると、作る過程が本当に楽しかったのです。私のことを一緒に考えて、“こういうスーツにしましょうか?”と話をしていると、スタッフさんの私への思いを感じられました。私自身、人と話をするのがすごく好きなのですが、スーツを作る過程を振り返ると、変な緊張をすることもなく、和やかに話をしながら選んでいけたので感謝しています。生地やボタンを選ぶオーダーの打ち合わせをしたのは少し前ですが、今でもいい思い出として記憶に残っています。私の理想を探りながら好みのものを選べたので、これ以上ない一品になりました。

多様な価値をファッションで感じる起業家。 働くすべての人がビジョンドリブンな社会へ。

岡本 希実 SHITATE着用01

フォーマル度 : ★★★★★

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洋服の青山の印象を教えてください

Aoyama
impression

ブランディングに強く、時代の変化への意識も高い

私が洋服の青山に対して抱くイメージは2つあります。1つ目は、ブランディングに力を入れている会社。私自身、INIというアイドルグループを推しているのですが、イメージキャラクターに採用されていたのにビックリ。彼らのパネルを見たくて最近、店舗に行きました。最新情報をキャッチアップされて、勢いがあるグループに目を付けておられる目利きだというイメージです。
2つ目は働き方の変化に伴い、青山商事が事業構造を変遷しようとされています。新しい時代の波を受けて見直しをされていて新たな風が吹いているのを感じています。それに「洋服の青山」のウェブのデザインが大好き。UIやUXが魅力的で、多様な価値観がしっかりと表現されている点がステキです。

インタビュー:小野 一樹
撮影:KIMU 構成・文:松葉 紀子
CD:ジャン 光栄

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