実績と経験を重ねた今、 自分らしく着こなす 太宰府市長の新たな挑戦

Leader

42

Daizo
Kusuda

2025.01.27

SHITATE 60 LEADERSは、
洋服の青山60周年を記念した
オーダースーツ企画です。

Profile

福岡県太宰府市長

楠田 大蔵

1975年4月20日生まれ、福岡県筑紫野市出身。2000年に東京大学法学部を卒業後、現・三井住友銀行に入行。退職後国家公務員Ⅰ種試験に合格し、政治家を志して元内閣総理大臣羽田孜氏の秘書に転じる。2003年28歳で衆議院議員に初当選し、防衛大臣政務官などを歴任。2018年1月太宰府市長に就任し、現在2期目を務める。座右の銘は「艱難汝を玉にす」。紆余曲折あった自身の経験から得た学びや柔軟な発想力を活かしながら、国際観光都市の市長として関係人口の創出やふるさと納税の充実、住みやすいまちづくりの運営などに取り組んでいる。

楠田 大蔵 profile

About Work

仕事について教えてください

「令和の都 だざいふ」の歴史と現代の魅力が溶け合った観光都市へ

人口7万人あまり、国内外から年間1,000万人が訪れる国際観光都市である太宰府市の市長を務めています。太宰府市といえば太宰府天満宮のイメージが強いまち。多くの観光客の方々が天満宮を目当てに本市を訪れてくださっていますが、市内にあるその他の魅力も広めていきたいと考えていました。
私が市長に就任した翌年に、元号が令和に変わりました。令和という言葉は、日本最古の歌集『万葉集』に記されています。そのルーツが太宰府市にあるため、本市が全国から注目を集めることになりました。そこで、このチャンスを活かすために「令和の都 だざいふ」というテーマを掲げ、古より我が国の要衝であったというもう一つの市のストーリーに着目した魅力を発信するための新たなプロモーションをスタートしました。

楠田 大蔵 インタビュー01 楠田 大蔵 インタビュー02

本市のイメージアップや経済・税収効果につなげるために、ふるさと納税の推進や子育て世帯の流入に力を入れています。
ふるさと納税では、歴史と名物の梅に着目した「梅プロジェクト」の取り組みを始め、新しい返礼品を生み出しました。その話題性もあって、寄附額は私の市長就任時より約50倍増を達成することができました。本市が元々持っていた底力を引き出すことができた事例。新たに確保できた財源は、市民の皆さんに還元していきます。
子育て世帯の流入においては、小・中学校の給食費の助成や中学校完全給食の実現が要因の一つとなり、流入増と流出減による社会増は前年の30倍増につながりました。

楠田 大蔵 インタビュー03

このような取り組みが実を結び、日経BP総合研究所の発表する「住みよい街2023」で念願の九州・沖縄1位を獲得、今年4月には全国1700を超える自治体のうち22番目となる100年後も続く「自立持続可能性自治体」に選ばれました。
また、「市長の部屋」というブログやSNS、広報紙を活用して、私や市が日々どのように動いているのかを伝えています。文章を読むことや書くことは好きなので、市民の皆さんが読みやすいよう自分なりにこだわりながら続けています。

楠田 大蔵 インタビュー04

これらのアイデアは私自身の銀行員や政治家としての経験も生かされていると感じています。これからも、古きも新しきも活かしながら、子どもも高齢者もみんなに居場所と出番があって活躍できるまちにしていきたいです。そして、居心地の良い温かいまちになっていけたら。今年の夏は猛暑日が続き、60日を超える日本最多記録が話題となり、太宰府市への注目度も高まりました。太宰府の魅力を広くもっと知ってもらいたいです。

楠田 大蔵 インタビュー05

About Suits

あなたにとってスーツとは?

楠田 大蔵 インタビュー06

“没・個性”だった若手時代を経て、自分らしさを表現できるアイテムに

私にとってスーツは、今までは自分らしさを封じ込めるものでした。銀行員や議員時代、そして市長に就任してからも、子どもから高齢者まで幅広い世代の方々に受け入れられやすいよう、紺色でオーソドックスなスーツを選んでいました。
銀行員の頃は取引先の急な葬儀にも対応できる服装が求められ、議員時代はいつ解散があるか分からないのでずっと選挙活動をしているような気持ちでスーツを着ていました。特に若くして議員になったこともあり、スーツを着れば若さが足りないと言われ、ネクタイをはずしていればまた怒られるということもありました。

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市長になってからは、子どもたちと触れ合う機会もあるので、親しみやすいようジャケットを羽織るだけ、というようなカジュアルな服装をすることも増えました。今も記者会見や官邸を訪問するような公の場に出る時はスーツを着ます。
年を重ね、市長としての成果も見えてきた今、気に入ったスーツを仕立て、勝負どころで着られるようになりたいと思うようになりました。世間が市長や政治家に求めるものや自由度も時代と共に変化しています。これからは、自分らしさを表現できるものとして、スーツを着こなしていきたいですね。

Trying On

試着

楠田 大蔵 オーダースーツ試着01 楠田 大蔵 オーダースーツ試着02

About SHITATE

SHITATEの感想は?

楠田 大蔵 試着ディティール 楠田 大蔵 試着ディティール

私の中の新しいスーツの概念が生まれるチャンス

こちらのSHITATEのスーツは、するりと着ることができて違和感がありません。肩まわりのハマりも良くて、私のサイズぴったりに作っていただいたと感じます。実は年齢を重ね、体型の変化とともに、既製品のスーツはどこか合わない部分があると感じるようになっていました。

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オレンジは皆さんに明るく温かい太陽のような印象を持っていただくために私のテーマカラーにしている色。いつもは無地の紺色のスーツが多いですが、今回は初めてのチャレンジとしてオレンジ色のストライプ生地を選びました。スリーピースのスーツも久しぶりです。裏地のオレンジ色が華やかでいいですね。このようなスーツを着てみたい願望はあったので、これからカフスを付けたり、着こなしも楽しんでみたいです。

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今回の体験を、私の中のスーツの捉え方や概念を前向きに転換していくチャンスにして、公務はもちろん、オン・オフさまざまな場所でこのスーツを活用していきたいです。ご縁があり60人の1人に選んでいただき、特別なスーツを着るきっかけをいただけたことを光栄に思います。

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実績と経験を重ねた今、 自分らしく着こなす 太宰府市長の新たな挑戦

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フォーマル度 : ★★★★★

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洋服の青山の印象を教えてください

Aoyama
impression

カジュアルからフォーマルまで、勝負どころでお任せしたい

「洋服の青山」はCMの印象が強く、もちろん認知しています。フォーマルな場に合うスーツだけでなく、普段の仕事の際に着ているような「ジャケスラ」「ジャケパン」といったビジネスカジュアルのアイテムもそろっていると知りました。今まで立地的なことから利用させていただく機会が少なかったのですが、これを機にさまざまな場面や勝負どころで活用していきたいと思います。

Material

今回チョイスした生地

2/48の太番手で織り上げたTWILL素材

British Taste Extrafine Twill

楠田 大蔵 生地

ブランド:CAVENDISH
着用シーズン:秋冬
色:ネイビー
柄:カラーストライプ
素材:W100%

Extrafine Wool 原料を使用し、2/48の太番手で織り上げたTWILL素材。 イタリアでの生産でありながら、伝統的な英国調スーツ素材を彷彿させる仕上がりとなっております。

インタビュー:尚 貴範 採寸スタッフ:岡澤 修、坂本 隆央
撮影:桑田 和明 構成・文:天満 慶子
CD:ジャン 光栄

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