企業の成長を支える プロ経営者。 ファッションで 新たな絆を創る。

Leader

39

Susumu
Toda

2024.12.11

SHITATE 60 LEADERSは、
洋服の青山60周年を記念した
オーダースーツ企画です。

Profile

シヤチハタ株式会社 取締役
DSInnovation株式会社 代表取締役社長

戸田 奨

慶応義塾大学 経済学部卒。1982年に伊藤忠商事株式会社へ入社。北米にある大手日本自動車メーカーに鉄を輸出する業務に携わり、入社6年目に米国駐在となり、8年間で3つの事業を立ち上げた。その後、株式会社ユニクロ、株式会社ミスミグループを経て、アマゾンジャパン合同会社に入社。シアトル本社で約1年間勤務した後、アマゾンジャパン合同会社の副社長に就任。アマゾンジャパン退社後も複数の異業種経営に携わった後、現在はシヤチハタ株式会社の取締役、DSInnovation株式会社の代表取締役社長を務めている。いずれも企業の成長に携わった実績からプロの経営者と呼ばれている。

戸田 奨 profile

About Work

仕事について教えてください

戸田 奨 インタビュー01

デジタルサービスを成長させ、100年後の未来を目指す

戸田 奨 インタビュー02

一般的に“シヤチハタ”と言えば、ハンコを思い出されるかもしれません。ですが、現在私が携わっているのはデジタルサービス事業です。シヤチハタ株式会社(以下、シヤチハタ)は1925年に名古屋で舟橋商会として創業し、万年スタンプ台の製造・販売からスタート。来年で創業100周年を迎える歴史ある会社です。当時のスタンプ台はインクを垂らしては押しての繰り返し。その後、日本が高度経済成長を迎えると、名のある大企業や金融機関が軒並みこのスタンプ台を使っていたため、シヤチハタも順調に成長し続けていました。

戸田 奨 インタビュー03

しかしその状況に甘んずることなく、常に「お客様のためになっているか?」を自問自答し、スタンプ台が売り上げの大半を占めていたのにも関わらず、スタンプ台が不要なハンコを作りました。このようにシヤチハタは自己否定ができるDNAが息づく会社です。やがてWindows95が登場すると、いずれはハンコ自体がなくなるのではないか、と考え、パソコン上の決裁作業で使える電子印鑑のビジネスをいち早く始めました。これは現在、私が担当するデジタルサービス事業につながっています。社長から「次の100年は、昔、スタンプ台やハンコを作っていた会社と言えるようにしたい」という要望を受けて、事業を伸ばすべく日々、取り組んでいます。

戸田 奨 インタビュー04

このデジタルサービス事業では、受注はすべてオンライン。そのため、営業担当者やフィールドエンジニアもいません。デジタルマーケティングもオンライン、問合せや展示会、キャンペーンも全てオンラインで行っています。クラウドでの集客をどうするのか、データ分析をもとに広告をどこに投入すべきかなどについて決めるためには、データサイエンティストが必要不可欠です。そこでDSInnovation株式会社をシヤチハタの100%子会社として立ち上げました。社名のDSには「Data Scientists※1」「Digital Services※2」「Dual Synchronize※3」の意味を込めています。この会社では、導入数が100万件を超えた電子印鑑事業を柱に、電子決裁や電子契約を行う「シヤチハタクラウド」事業を推進しており、今後はパートナー企業とコラボレーションを行い、ブロックチェーンを活用し、NFT事業にも進出しようとしています。

戸田 奨 インタビュー05

ほかにも面白いビジネスがあります。シヤチハタではハンコを製造するときの材料にゴムやカーボンを使っているのですが、それらの技術を活用することで放射線を遮断するゴム状のシートができました。このような新たなプロダクトをもとに別領域のビジネスを検討するなど、自由なフィールドで活動させていただいています。

※1…データサイエンティストデータを解析する専門家
※2…デジタルサービス=SaaSを活用したクラウドサービス
※3…デュアル シンクロナイズ=異なる企業や事業を組み合わせること

About Suits

あなたにとってスーツとは?

戸田 奨 インタビュー06

かつては戦闘服。今では人とつながるためのツール

商社にいたころは当時、100%スーツでした。米国駐在のときは、常に上下色が同じスーツ。もしブレザーとスラックスで出勤すると、「色が違うけど」とたしなめられるほど、皆さんフォーマルな服装でした。特に米国の経営層はアイビーリーグ出身の人が多く、トラッドなスタイルが多かったと記憶しています。そのときのスーツの役割は、勝負服であり、戦闘服でしたね。その後、ユニクロに転職し、大ヒットとなったフリースの生産責任者をしていたときには100%カジュアルスタイルになりました。しかしその後、ミスミグループ、アマゾンジャパン、ベルシステムでは再びスーツ姿に戻りました。ちなみにシヤチハタの社長はジャケットにノーネクタイのことが多いのですが、私はというと、火曜日は眼鏡の色を赤、水曜日には青、木曜日には木のフレームをチョイス。ネクタイをつけるときには眼鏡と同じカラーのものを選んでいます。商社時代、ある人が火曜日にピンクのシャツ、水曜日は水色、月、木、金は白シャツを着ていたのをヒントにし、このルーティンを決めました。

戸田 奨 インタビュー07

目的は社員とのコミュニケーションです。私は普段、笑顔なのですが、仕事のスイッチが入り、真顔になると声をかけづらいほど怖いと…(笑)。スイッチがオフに切り替わったときに話しかけられるきっかけが必要だと思いまして、眼鏡の色を変えることにしたのです。スーツや服装によって、いろいろな人とコミュニケーションの輪を広げるきっかけにしています。

Trying On

試着

戸田 奨 オーダースーツ試着01 戸田 奨 オーダースーツ試着02 戸田 奨 オーダースーツ試着03

About SHITATE

SHITATEの感想は?

戸田 奨 試着ディティール 戸田 奨 試着ディティール

洋服好きな妻にも褒められるほど、身体にフィット

戸田 奨 インタビュー08

正直、こんなに身体にフィットするなら、もっと早く作っておけば良かったです。これまでスーツを着るときには体重を落とすなど、身体をスーツに合わせるのが常でした。トライアスロンをしていたので、両足のヒラメ筋が発達しているのですが、今回仕立てていただいたスーツを着たとき、何もせずともピッタリと身体にフィットしたのには驚きました。スーツを購入するときにはいつも妻が同行してくれ、いろいろとアドバイスをもらうのですが、今回のスーツは私の体形を熟知した妻にも褒められました。

戸田 奨 インタビュー09

「シルエットが全然違う」と言い、妻はクローゼットに並んでいたスーツを捨てて、年齢的にもこれからはオーダーをするようにとアドバイスしてくれました。これまで持っていたスーツがすべてなくなったので、これからも「SHITATE」でオーダーさせていただこうと思っています。そういえば、スーツを仕立てるのには時間がかかるイメージがあるのと同時に、敷居が高いと感じていました。でも今回、仕立てていただき、たった40分で生地のセレクトからボタン、ポケット、裏地などを決められ、想像以上に短時間で済むのに驚きました。それに仕上がりまで2~3週間しかかからないというのもうれしかったです。

戸田 奨 インタビュー10

企業の成長を支えるプロ経営者。ファッションで新たな絆を創る。

戸田 奨 SHITATE着用01 戸田 奨 SHITATE着用02

フォーマル度 : ★★★★★

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撮影協力:Inspired.Lab

洋服の青山の印象を教えてください

Aoyama
impression

大人になる節目に出会った「洋服の青山」。今ではビジネスでのお付き合いも

今年で60周年と聞き、驚きました。個人的にはもっと歴史の長い会社という印象があったからです。1968年に山口県で創業したユニクロの柳井社長は、青山商事に出向き、流通革命について学んでいたと聞いていて、その印象が今でも根強く残っています。 個人的には大学の入学式で初めて両親にスリーピースのスーツを買ってもらったのが「洋服の青山」でした。その後、就職活動のスーツも購入。社会人になってからは主にシャツを購入させていただく機会が多くありました。最近ビジネスではシヤチハタの個別認証技術を活用して、青山商事の子会社であるアスコンと協業し、優待券の偽造を防ぐために実証実験を「洋服の青山」の店舗で実施させていただくなど、長くお付き合いさせていただいている会社です。これからもいろいろな形でご縁があるとうれしいです。

Material

今回チョイスした生地

Brand

ロロ・ピアーナ

ロロ・ピアーナ(イタリア)

1924年、イタリアにて誕生したテキスタイルブランド。最高級の原料確保に強いこだわりを持っており、現在では生地ブランドとしてだけではなく、オリジナルのスーツやジャケットを展開するファッションブランドとして世界中のセレブリティを虜にしています。

動きやすくスポーティブな素材

ZELANDER Natural Stretch

戸田 奨 生地

ブランド:LORO PIANA
着用シーズン:オールシーズン
色:ネイビー
柄:無地
素材:W100%

イタリアLORO PIANA社のZelanderは、厳選されたニュージーランドメリノウールを材料とし、ストレッチ性を加味して動きやすくスポーティブな素材です。

インタビュー:小野 一樹
撮影:KIMU 構成・文:松葉 紀子
CD:ジャン 光栄

coming soon

近日公開

株式会社Uniboost
代表取締役社長

岡本 希実

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