メイド・イン・ジャパンに こだわり続けて半世紀 世界一の靴下総合企業を目指す 企業人の勝負スーツ

Leader

34

Hiroaki
Imagawa

2024.10.23

SHITATE 60 LEADERSは、
洋服の青山60周年を記念した
オーダースーツ企画です。

Profile

タビオ株式会社
取締役(営業部門管掌)

今川 弘明

1986年、株式会社ダン(現タビオ)入社。2001年、タビオブランドの旧ブランド・ショセット営業部長。2006年、株式会社ダンからタビオ株式会社に商号変更後の2008年、執行役員就任。営業本部長、店舗運営本部参与、メンズ営業部長を歴任し、2024年5月に取締役就任。

今川 弘明 profile

About Work

仕事について教えてください

今川 弘明 インタビュー01

世界最高水準の靴下づくりをして半世紀

タビオ株式会社は、「靴下屋」「Tabio」「TabioMEN」などの靴下専門店を展開する、靴下総合企業です。昭和43年、大阪市で靴下専門問屋からスタートし、昭和57年、神戸市三宮に直営1号店を出展しました。当時、靴下は完全なる消耗品としてぞんざいに扱われており、専門店などなかった時代だったんですが、もう一種の賭けでオープンさせてみたら、飛ぶように売れたんですね。お客様に直に接客して喜んでもらえる靴下を提供できる!ということで卸業をやめて靴下専門店展開に転換しました。

今川 弘明 インタビュー02 今川 弘明 インタビュー03

私たちが創業当時から変わることなく大切にしているのは、メイド・イン・ジャパンならではの品質です。それを支えているのは、工場がある地場産業を守りたいという思いをもとにあえて自社工場は持たず、長年の信頼関係で結ばれた専属のパートナー会社の存在です。
我々が理想とする「第二の皮膚」というべき靴下を作ることができる、世界最高と謳われてきた奈良県の靴下工場の職人たちとはき心地を徹底的に追及し、時代にマッチしたデザイン・品質・サービスでお客様に届けることを使命に、靴下づくりに取り組んでいます。
さらに、本物の靴下のすばらしさを日本国内にととまらず世界中に広げていくため、2022年、英国ロンドンに海外1号店「Tabio」オープンを皮切りに、フランス、中国、韓国などに店舗を展開。メイド・イン・ジャパンのハイクオリティーな靴下として受け入れられています。

今川 弘明 インタビュー04

最近は、新たなお客様にもタビオを知っていただくため、アーティストやキャラクターなどとのコラボ靴下にも力を入れています。直近だと、映画『帰ってきた あぶない刑事』※のシルエットロゴ刺繍サービスをリリースしたのですが、店舗に刺繍待ちのお客様が並ばれて話題性を呼びました。ファッションとしての靴下を楽しんで下さることが、とても嬉しいです。
これからも世界中のお客様に愛される、足に優しい靴下を作り続けていきたいと思います。

今川 弘明 インタビュー05

About Suits

あなたにとってスーツとは?

今川 弘明 インタビュー06

スーツスタイルは勝負思考にするスイッチ

営業だった若い頃は、毎日スーツを着ていましたね。当時は、ネクタイを締めないと礼儀作法がなっていないと思われた時代ですから。コロナ禍が収束していくことで人の流れが戻り、直接人と会う機会も増えてきました。私自身もスーツを着る機会が増えてきて、主に商業施設の総会や理事会へ出席する時は必ずスーツを着ます。

今川 弘明 インタビュー07

スーツをビシッと着ると、自然と気合が入り、身も引き締まり「いざ勝負!」という気持ちになるので、結果として商談がうまく運ぶことが多いです。これは、スーツならではの魅力だと感じています。一方で、社内ではなるべくリラックスした雰囲気でコミュニケーションをとりたいので、ジャケットにノーネクタイ等のカジュアルダウンしたウェアリングを意識しています。

今川 弘明 インタビュー08

仕事帰りの会食では、その日のウェアリングに合ったお店を選ぶなど、仕事着を多面的に楽しめるようになってきました。特に、靴下はウェアリングの仕上げとして非常に重要なワードローブだと思っています。会う相手や場所、季節、TPOに応じて選択肢を持っておきたいので、どうしても数が増えてしまいます。実際、靴下は120足持っています。また、タビオ店舗を視察するときは、新作を履いていないとスタッフにすぐに気づかれるので、気が抜けませんね(笑)

Trying On

試着

今川 弘明 オーダースーツ試着01 今川 弘明 オーダースーツ試着02

About SHITATE

SHITATEの感想は?

今川 弘明 試着ディティール 今川 弘明 試着ディティール

スマートで落ち着いた品を感じさせるスーツ

今川 弘明 インタビュー09

営業職の頃は、洋服の青山で「HILTON」のスーツをよく買っていましたね。40歳代後半の頃、はじめてオーダースーツを作った時、ジャストサイズ感が気に入り公式行事用のスーツはオーダーしてきたので、今回のSHITATEも楽しみにしていました。
着た時にフィット感が抜群ですね。腕回りや肩、パンツのラインもスッキリしていて気に入りました。 裾を太めのダブルにすることで、よりスマートに見えるのもいいですね。丈もまさにベストポジションで、だぶついた部分が一切なく、着ていないような感覚になりました。

今川 弘明 インタビュー10 今川 弘明 インタビュー11

あと、生地の色を3シーズン着られるよう、少し暗めのグレー色を選びました。光沢感がある、しなやかな風合いも気に入っています。ジャケットの裏地もブルーがかったグレーに。落ち着いた品を感じさせるスーツに仕上がって、非常に満足しました。

今川 弘明 インタビュー12 今川 弘明 インタビュー13

メイド・イン・ジャパンにこだわり続けて半世紀
世界一の靴下総合企業を目指す企業人の勝負スーツ

今川 弘明 SHITATE着用01 今川 弘明 SHITATE着用02

フォーマル度 : ★★★★★

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洋服の青山の印象を教えてください

Aoyama
impression

スーツをはじめて買った「洋服の青山」。今はHILTONを愛用しています。

社会人になってから、スーツを初めて買ったのが「洋服の青山」でした。特に品質が高い「HILTON」というブランドのスーツがとても好きで、無地やストライプなどを気に入ってよく買っていましたね。引き続き、末永いお付き合いをさせていただきたいと思っています。
TVCMにおいては、三浦友和さんが長年出演され続けていることがとても好印象ですし、また最近ではオフィスカジュアルスーツの訴求で、なかやまきんに君を起用していることも戦略として非常に面白いなと感じています。

Material

今回チョイスした生地

やわらかく、しなやかな風合いの素材

Schoenherr Organic Wool

今川 弘明 生地

ブランド:三甲テキスタイル
着用シーズン:オールシーズン
色:ミディアム・グレー
柄:無地
素材:W100%

ションヘル式織機で製織しています。ションヘル式織機は通常の織機の10倍以上製織に時間を要します。ゆっくりと丁寧に最適なテンションで織り上げるためウールを傷つけることなく、やわらかく、しなやかな風合いを作り出します。

インタビュー:尚 貴範 採寸スタッフ:今川 陸
撮影:KIMU 構成・文:大塚 綾
CD:ジャン 光栄

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