元プロバスケ選手の 魅力を引き出し、 セカンドキャリアを輝かせるスーツ

Leader

27

Yutaka
Saito

2024.07.31

SHITATE 60 LEADERSは、
洋服の青山60周年を記念した
オーダースーツ企画です。

Profile

トヨタ自動車株式会社

齋藤 豊

大学卒業後の2003年に海外へ渡り、アメリカとドイツで2年間プレイ。2005年に帰国しトヨタ自動車アルバルクに入団。2013年から東京エクセレンス、2022年は東京ユナイテッドBCに所属。2023年からは、トヨタ自動車で「トヨタ生産方式」の講師として、セカンドキャリアをスタートさせている。身長は194cm。

齋藤豊 profile

About Work

仕事について教えてください

プロバスケ選手からトヨタへ。セカンドキャリアが始まったばかり

長年、プロバスケットボール選手として第一線を走ってきましたが、2023年6月に43歳で歩みを止めました。現在はセカンドキャリアをスタートさせ、トヨタ自動車のモノのつくり方である「トヨタ生産方式」の講師を務めさせていただいています。

齋藤豊 インタビュー01

歴史をたどり、ひもといていくと、トヨタ生産方式の根元にあるのは、「誰かのために」という想いです。一般的に生産効率を上げるためのものというイメージが強いかもしれませんが、決してそれだけではないのです。
実はトヨタ生産方式を学べば学ぶほど、日常のあらゆる場面で活用できることがわかってきました。トヨタ生産方式は、かんばん方式とも呼ばれるのですが、この「かんばん」を分かりやすく言い換えると、仕事の指示です。指示があいまいであれば、アウトプットが思っていたものと異なり、やり直しが発生してしまいますよね。ですから、指示を明確にすることであいまいさを取り除き、ムダをなくしています。

齋藤豊 インタビュー02

例えば、バスケットボールの指導では修正ポイントを「こうするんだよ」と見せて終わりというケースが多々あります。現在、私は若い世代に自分の経験を伝える活動を積極的に行っています。そのひとつに名古屋学院大学があり、指導するときに「トヨタ生産方式」の考え方をベースにして、具体的に言語化して伝えるようになりました。練習の一つひとつが何のためなのか。チームが抱えている課題の原因をひもとき、チームの課題と個々の選手の課題を結び付け、選手一人ひとりに対して指導するようになりました。チームの課題を明確に言語化して指導すれば、選手も取り組むべきことがクリアになり、前向きになります。“あれもこれも”頑張るのではなく、うまくいかない根本の原因をクリアにし、どうすれば今より改善できるのか考えるようになります。選手自身が考え始めて取り組めば、おのずと結果が出てくる。結果がついてくれば、選手は楽しくなって自分たち自身で改善するようになります。つまり、いいサイクルが自律的に回り始めていくのです。

齋藤豊 インタビュー03

このように仕事だけでなく、バスケットボールの世界でもセカンドキャリアをスタートさせました。これからはサポートしてくれた会社はもちろん、これまでバスケ人生を支えてくれた人たちに恩返しをするべく、未来の宝である学生や従業員の皆さんにトヨタ生産方式の考え方をいろいろな形で伝えていきたいです。

齋藤豊 インタビュー04

About Suits

あなたにとってスーツとは?

齋藤豊 インタビュー05

自分の新たな魅力を引き出してくれるアイテム

プロチームに所属していたとき、私は身長が190cm以上あるので、既製品では合わず、スポンサーである高級生地メーカーからオーダースーツをプレゼントしてもらったことがありまして…。そのスーツは既存のスーツへの概念を変えてしまうほど、新たな自分の魅力を引き出してくれるものでした。そして、これを機に、セルフプロデュースについて深く考えるようになり、オーダーメイドスーツの魅力を理解できるようになりました。

齋藤豊 インタビュー06
齋藤豊 インタビュー07

※奥様の齋藤 舞様も(身長183cm)オーダースーツSHITATEをお試しいただきました

実はプロのスポーツ選手は、多くの人から見られる機会がたくさんあります。試合の行き帰りはもちろん、披露会やイベントもありますし…。次第にこれまでのようにジャージでいいのか?と疑問を持つようになり、ジャケットを羽織るようになりました。私生活では昨年、プロのバスケットボール選手である舞と結婚。アスリートとして活躍する彼女も洋服にはあまり興味がなかったようですが、最近ではアクセサリーをつけるようにも…。今回はそんな彼女とオーダースーツを一緒に作っていただくことになりました。

齋藤豊 インタビュー08

Trying On

試着

齋藤豊 オーダースーツ試着01 齋藤豊 オーダースーツ試着02 齋藤豊 オーダースーツ試着03

About SHITATE

SHITATEの感想は?

齋藤豊 試着ディティール 齋藤豊 試着ディティール

愛情を持って向き合える、満足のいく仕上がり

齋藤豊 インタビュー09

着た瞬間、身体にしっくりくるのはもちろん、生地を触ったときの感触もいいですね。 それに何よりもうれしかったのは、妻が「すごく似合う」とほほ笑んでくれたことです。 自分の魅力を引き出してもらえるスーツと出会うと、“どうすれば長持ちするのか?”“どうすればキレイに使えるのか?”のように愛情を持って服と向き合うことができるのはうれしいです。私の性にその方が合っていますしね…。

齋藤豊 インタビュー10

オーダーメイドスーツといえば、もともとハードルが高いうえに、最初のころはどこでどういうものが売られているのかもわかりません。それに同じスーツを選ぶ場合でも自分が今、どのレベルの服を着ているのかということは知っておきたいというのはあります。ただサイズの合う服を着るというのではなく、自分の魅力を引き出してくれるかどうかを大切にしたいですね。これは持論ですが、いいスーツを仕立てるためには、採寸を行う人が重要だと思います。同じ生地でスーツを仕立てても、測る人でクオリティは変わってくるはず。「SHITATE」ではぜひ品質基準を保って、よりよいものを安定的に生み出してくれるブランドとして進化を続けていただきたいですね。

齋藤豊 インタビュー11

元プロバスケ選手の魅力を引き出し、セカンドキャリアを輝かせるスーツ

齋藤豊 SHITATE着用01 齋藤豊 SHITATE着用02

フォーマル度 : ★★★★★

ビジネスウェアガイドマップはこちら

洋服の青山の印象を教えてください

Aoyama
impression

スーツの登竜門的な存在。
既製品のイメージが強かった

実家の近くはもちろん、大学に進学したときも、社会人になり東京暮らしをしたときも、新天地である豊田市に住み始めたときも、行く先々に必ず店舗があるというイメージがあります。青いロゴが目印となり、大きくて広々とした店舗があり、幼いころからなじみ深いお店でスーツの登竜門的な存在と位置付けています。
それに大学入学のような節目のたびに訪れ、しわにならないノンアイロンシャツなどを探しによく店舗をのぞいていました。「洋服の青山」といえば、既製品のイメージが強いのですが、SHITATEのようなオーダースーツのラインアップが出てきたことで消費者の選択肢も広がりました。トヨタにレクサスがあるように、高級ラインを別店舗で売るなど、ブランドの差別化をするのも面白いのではないでしょうか。

Material

今回チョイスした生地

SUPER 130’Sのしなやかでソフトな手触り

Super130's Tropical

齋藤豊 生地

ブランド:E・THOMAS
着用シーズン:春夏
色:ネイビー
柄:無地
素材:W100%

盛夏に最適な極上のウールSUPER 130’S を使用し、平織のトロピカル素材を別注色として展開しました。ライトウエイトで、さらにSUPER 130’Sのしなやかでソフトな手触りが既製やカスタムオーダーの製品に生かされ、着心地の大変良いものとなると信じております。

インタビュー:尚 貴範 採寸スタッフ:小山 史
撮影:KIMU 構成・文:松葉 紀子
CD:ジャン 光栄

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