ビジネスの土俵で 差をつける、 金融業界のプロの装い

Leader

16

Masahiko
Kato

2024.05.01

SHITATE 60 LEADERSは、
洋服の青山60周年を記念した
オーダースーツ企画です。

Profile

株式会社みずほ銀行
取締役頭取

加藤 勝彦

大学卒業後、富士銀行(現みずほ銀行)に入行。 ハノイ支店長、ソウル支店長、名古屋営業部長等を歴任し、2020年常務執行役員営業担当役員兼エリア長、2021年取締役副頭取を経て、2022年4月より同行取締役頭取に就任。 2023年4月より全国銀行協会会長も務めている。

加藤勝彦profile

フォーマル度 : ★★★★★

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About Work

仕事について教えてください

加藤勝彦インタビュー01

徹底的に現場の声を聞き、「お客さま本位」を目指す

みずほフィナンシャルグループでは、6万人を超える従業員が在籍しており、お客さまの事業領域も国内外、多岐にわたります。2022年4月、私は取締役頭取に就任しましたが、2023年5月にブランドスローガンを「ともに挑む。ともに実る。」に一新させていただきました。先行きの見通しが難しい不透明な時代に、先見性を持ってお客さまと一緒に道を切り拓いていく。そうした決意をもとに新たな定義づけをさせていただいたのです。もちろん、一筋縄ではいかないのは承知していますが、お客さまと一緒に乗り越えていくのが私たちの使命だと自負しています。

加藤勝彦インタビュー02

頭取に就任以来、こだわっているのは現場の声に耳を傾けることです。なぜ現場にこだわるのか。グローバルでの分断やデジタルの進化など、世界を取り巻く環境が劇的に変化し、金利も変わっています。私が入行した1988年当時の金利は8%でしたが、今はマイナスですよね。この流れのなかで、当然ですが、ビジネスモデルも大きく変わっていきます。経営者として正しい判断をするためには、お客さまのニーズや動きを迅速に把握しなければなりません。判断のセンスを磨くためにも、現場社員一人ひとりの感覚をできる限り共有してもらいたいのです。

加藤勝彦インタビュー03

コロナ禍は、あまり出歩きませんでしたが、それでも国内の支店で働く人たちとはこれまで合計2回半、対話をしてきました。1回あたり、約300人とコミュニケーションするのですが、経営層からのメッセージを伝えるだけでなく、現場で何が起こっているのかもヒアリングします。面談の場合には若手と話すことも…。ほかにも社内SNS「Viva Engage」では自分の思いはもちろん、みんなの取り組みについてコメントするなど、経営層が本気で現場とタッグを組む姿勢を示すように努めています。

加藤勝彦インタビュー04

ちなみに私が頭取と初めて話したのは50代になってから。銀行でのこれまでの常識を打ち破り、できるだけ若手の時期から経営層と話す機会をつくりたい。そうすることで、行員のみなさんにみずほを好きになってもらうことで“One MIZUHO”を目指しています。

About Suits

あなたにとってスーツとは?

相手から信頼を得るためのツール

加藤勝彦インタビュー05

私はハノイやソウルなど海外の支店長を歴任しており、15年以上、駐在経験があります。国や立場によってどういう洋服を着るのかは違っていまして…。
例えば、東京といえば、銀行員はスーツを着ているのが当たり前というイメージがあります。でも海外の場合には、国によって装いは少しずつ異なるのですよね。例えば、ベトナムはネクタイを締め、フォーマルなスーツを選ぶ傾向があります。韓国や香港などでは足のつま先から頭のてっぺんまでジロリとみられることが多いですね。特に韓国では全員、ピカピカの靴を履いていてスーツもパリッとしています。

加藤勝彦インタビュー06

特に組織のトップという立場になると、欧米の方々とお付き合いをする機会も増えるので、私個人というよりも代表としての立ち振る舞いが求められるようになりました。ですから、相手からの信頼を得て、対等にビジネスをするためにもスーツは高いものというよりも、自分に合った小ぎれいなものを選ぶ傾向が強くなりましたね。
そういえば、最近、メンターとして若い人とBBQをする機会があったのですが、スーツ以外はどういうスタイルを選べばいいのか、戸惑ってしまいます。ゴルフのときにはジャケット着用ですが、さすがにBBQは違うでしょう(笑)。価値観も多様化しているので、私たちが若いころのスタイルとは違うじゃないですか。自分の古い感覚だとズレる可能性があるので、カジュアルでも何か指針となるガイドのようなものがあるとうれしいです。

Trying On

試着

加藤勝彦オーダースーツ試着01 加藤勝彦オーダースーツ試着02 加藤勝彦オーダースーツ試着03

About SHITATE

SHITATEの感想は?

加藤勝彦インタビュー07

剣道で鍛えた身体もフィットする着心地の良さ

普段からスーツもシャツもオーダーしています。着心地がものすごくいいのに驚きました。剣道を長年やっていたためか、スーツを着たときに腕の部分がきついことがありますが、それも今回仕立てていただいたものでは感じません。仕事をしているときには、ジャケットを脱ぐことが多いのですが、これなら着たままでも普通に仕事ができるのではないか、と思います。

加藤勝彦試着ディティール 加藤勝彦試着ディティール

コーポレートカラーがブルーなので、イタリアのデルフィーノ、ダークネイビーの生地をチョイス。この色なら、ネクタイも合わせやすそうです。こういう立場になると、突発的に人とお会いしなければならない機会もあるのですが、銀行の顔となる立場なのでダブルではなく、シングルを選んだので安心ですね。紺にブルーのネクタイを合わせて、ワントーンカラーコーディネートのようなシンプルなスタイルも楽しめそうです。

加藤勝彦インタビュー08

ビジネスの土俵で差をつける、 金融業界のプロの装い

加藤勝彦SHITATE着用01 加藤勝彦SHITATE着用02

フォーマル度 : ★★★★★

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洋服の青山の印象を教えてください

Aoyama
impression

いいものを安く。時代は変わっても
そのイメージは変わらない

アジアをフィールドに仕事をしてきたので、残念ながら実際「洋服の青山」にお邪魔してスーツを仕立てたことがありませんでした。ですから今回、こういう機会をいただけて良かったです。「洋服の青山」については、ひと昔前までは手が届くリーズナブルなものを手早く届けるお店というイメージがありました。ですが、多様化が進む時代の流れを受けて、カジュアルラインからグローバルで対等にビジネスをするときに着られるようなお召し物まで、幅広く手がけておられる印象に変わりましたね。ただ、いいものを安く提供されているところにこだわりを持っているというイメージはずっと変わらないです。

Material

今回チョイスした生地

Super130'sの上質な原料を使用したクオリティで、世界的に認知された定番ボディ

Super130’s Twill

加藤勝彦生地

ブランド:TALLIA DI DELFINO
着用シーズン:秋冬
色:ネイビー
柄:ピンストライプ
素材:W100%

TALLIA DI DELFINOは、「上質で仕立て映えのする最高級の生地を提供する」という役割を100年以上担ってきた、Zegna・Loro Pianaと並ぶ世界三大生地メーカーの一つ。この素材Super130'sの上質な原料を使用したクオリティで、世界的に認知された定番ボディとなる。

インタビュー:山根 康一 採寸スタッフ:小山 史
撮影:本永 創太 構成・文:松葉 紀子
CD:ジャン 光栄

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