皇室の語り部、 スーツが紡ぐ関係の絆

Leader

09

Saki
Mitsuogi

三荻祥スーツ姿 三荻祥仕事風景 三荻祥インタビュー風景
三荻祥スーツ姿 三荻祥仕事風景 三荻祥インタビュー風景

2024.03.06

SHITATE 60 LEADERSは、
洋服の青山60周年を記念した
オーダースーツ企画です。

Profile

一般社団法人日本令和研究所
理事長

三荻 祥

大学を卒業後、日本青年協議会の職員として大学生の育成、月刊誌『祖国と青年』の編集に携わる。上皇上皇后両陛下、天皇皇后両陛下の行幸啓地への取材のほか、神道政治連盟首席政策委員・田尾憲男氏の下で戦後の皇室制度・皇室法についての研究を行う。共著『天皇陛下がわが町に』『沖縄戦跡・慰霊碑を巡る』(ともに明成社)、論文『平成の世に生きる若者にとって皇室とは』(別冊「正論」vol.14)、『天皇陛下についてもっと知ろう』(月刊「正論」2019年12月号)など。

三荻祥profile

About Work

仕事について教えてください

三荻祥インタビュー1

国民の心を動かす皇室について伝えていく

美しい夜景で知られる長崎市の稲生山。その麓にある神社でアルバイトをしていた大学生のとき、宮司さんから皇室について話を聞く機会がありました。そのころ、皇室典範改正について国会で議論がなされている時期だったこともあり、興味を持つようになったのです。本を読んだり、宮司さんに話を聞いたり…。もっと皇室について深く知りたいと思うようになり、皇室にゆかりのある人たちにお会いしてインタビューをするようになりました。

三荻祥インタビュー2

フォーマル度 : ★★☆☆☆

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特にこれまで印象的だったのは、水俣病患者の方たちの話でした。患者さんたちは口々に「陛下に話を聞いてもらったとしても、病気が完治するわけではない。でも心が救われた」というのです。“つらかったですね”“でも耐えてがんばってこられたのですね”と寄り添うような言葉をかけてもらうだけで病気ではあるけれど生きていて良かった、がんばろうと思えるようになったという話を聞きました。

三荻祥インタビュー3

医療費の補助など金銭面では政府や自治体がサポートしてくれるかもしれません。一方で、皇室の方々は精神的な部分を支えているというのを強く実感しました。これまでも震災が起こったとき、アイドルや政治家などいろいろな人が現地を訪れてきました。もちろん、著名人が訪れるだけで励まされるということはあるでしょう。でも皇室の方々は、日本の象徴であることから、国が支援をしてくれるはずだという安心感を与えてくれる。つまり、皇室が動くことで、国民の帰属意識が高まるという重要な役割を担っていると感じています。

三荻祥インタビュー
        4

ちなみに私は令和4年に日本令和研究所を立ち上げ、皇室に関する講演や歴史、制度の研究など、幅広い活動を行っています。皇室と国民の間に生まれたドラマの取材、また皇室の伝統についての研究を通して「皇室とは何か」「皇室が長く続くためには何が必要なのか」というようなアピールを民間の立場から行っています。「皇室」と聞くと、良いイメージはあっても、その伝統やご活動についてよく知らない、という方もいらっしゃると思います。そういう方々に、「国民の幸せを常に祈り続ける」という皇室のご姿勢、社会的に弱い立場の人々に手を差し伸べるというご精神、などについて、わかりやすくお伝えしています。2000年以上続いてきた皇室が今後も長く続くよう、国民の中の皇室理解を広めていきたいと思っています。

About Suits

あなたにとってスーツとは?

三荻祥インタビュー5

一歩前に出て、人との関係構築するときに欠かせない

わが家のクローゼットにスーツはそれほどありません。パンツスーツ2着、スカート1着だけで、本当に着やすいものだけをチョイスしています。実は食事会に参加したり、企業のトップなど、普段、人とお会いしたりするときには日本文化を象徴する着物姿で出掛けるときが多いのです。着物は前をしっかりと閉じ、後ろの帯をぎゅっと締める。草履を履くと地に足がしっかりと着いた感覚があります。そうしたいで立ちをしていると、不思議と出しゃばり過ぎず、後ろに一歩引くことができます。

三荻祥採寸1

しかし一方でスーツにはスーツならではといえる、ピッタリなシーンがあります。例えば、交渉が必要なときにはスーツを好んで選びます。高いヒールを履くと、ピンと姿勢が伸びて一歩前へ出るような勇気が湧いてきます。着物を着用することも多いのですが、「今日はかっちりとした姿で決めていきたい」というときには、パンツスーツを着用しています。こうして振り返ってみると、スーツを着るときにはチャレンジングなシーンであることが多いです。

Trying On

試着

三荻祥オーダースーツ試着01 三荻祥オーダースーツ試着02 三荻祥オーダースーツ試着03

About SHITATE

SHITATEの感想は?

三荻祥スーツディティール 三荻祥スーツディティール

ストレッチが効いていて着やすく上質

三荻祥インタビュー06

ジャケットを羽織ったときにふんわりと着られることに驚きました。今、手元にある3着はすべて既製品のものばかり。これまでスーツといえば、多少動きづらいというのが当たり前だと思い込んでいました。でも今回初めて採寸をしていただいて自分の身体に合ったものを仕立てていただくと、これまで感じたことのある違和感のようなものが一切、ありませんでした。着物は自分で着るときに身体に合わせて着付けをしていきますが、今回仕立てていただいたスーツはそういう感覚に近いものがありますね。これまでオーダースーツといえば、“値段が高い”という印象があり、丈や袖などを少し調整しただけで、きちんとしたオーダースーツを仕立てたことはありませんでした。ただ着物も身丈にあったものだとキレイに着こなせるので、オーダースーツへの憧れはありました。

三荻祥インタビュー07

採寸していただいたときも、自分で好きなようにカスタマイズしていくのがすごく面白かったです。ライトグレーの千鳥格子柄でメタルボタンを選んだのでブレザージャケット感覚で着られるものに仕上がりました。華やかな半面、品があるので落ち着いて着られるのがうれしいです。
最近はパンツスーツを着る機会が多かったので今回、スカートを仕立てていただいて良かったです。座ったときにきつくなくて心地がいいのが仕立てならではないでしょうか。

三荻祥インタビュー08

皇室の語り部、
スーツが紡ぐ関係の絆

三荻祥オーダースーツ姿01 三荻祥オーダースーツ姿02

フォーマル度 : ★★★★☆

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洋服の青山の印象を教えてください

Aoyama
impression

説明が丁寧でわかりやすいので初心者も安心

CMの影響もあってか、学生時代にリクルートスーツを購入するときにも、スーツといえば「洋服の青山」で購入するのが当たり前だと思っていました。それに広島や福山などのエリアに住んでいたこともあり、「洋服の青山」は昔から親しみ深い印象があります。
今住んでいる近くにも店舗があり、つい先日も「洋服の青山」で主人がスーツを購入しました。取りあえず急ぎで必要だったこともあり、既製品で済ませましたが、店員の方が親切にアドバイスをしてくださいました。これまでスーツを仕立てたことがないと、ハードルが高く感じるかもしれません。でも「洋服の青山」なら接客してくださるスタッフの方たちが基本的なところから教えてくださるので安心です。

Material

今回チョイスした生地

防シワ性とストレッチ性を備えた機能素材

Stretch Tropical

三荻祥生地

着用シーズン :春夏
色:ライト・グレー
柄:ハウンドトゥース
機能:ウォッシャブル、形状記憶
素材:W40% P60%

白・黒の千鳥柄。オーソドックスなサマー千鳥柄。単品でパンツ・スカート・ジャケットにも着用でき、あらゆるアイテムにも合わせやすい素材となっている。風合いはソフトで清涼感があり、防シワ性とストレッチ性を備えた機能素材になります。

インタビュー:尚 貴範 採寸スタッフ:古川 麻衣
撮影:本永 創太 構成・文:松葉 紀子
CD:ジャン 光栄

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