通勤電車で吊り革に手を伸ばすと、アームホールのあたりが突っ張る。 出張時キャリーケースを引いてると、背中・肩にストレスを感じる。多様なビジネスシーンで着用されるスーツには、いろんな姿勢・動作への対応が求められます。スーツに感じる窮屈さを少しでも解消したい、その思いが「カッコイイのに着心地が楽」な新・スーツ開発を洋服の青山でスタートさせたのです。
標準的なシルエット：適度なゆとりがあり、スタンダードな着こなしが楽しめます。
細身のシルエット：着丈も短めでウエストシェイプされており、すっきりした着こなし。
身体の限られた個所にだけスーツが接触してその重みがかかる、特にアームホールは大きさや位置が体に合っていないと脇が押し上げられて窮屈に感じます。伸縮性のある生地で日本人の体型に合わせて丸く包むように立体的につくられたスーツが「肩くるしくないスーツ」の特徴です。肩幅がぴったり合ってカッコ良く、羽織るように軽いスーツを目指しました。
01
適度な伸縮性と張りを持たせた新・ポリエステル100%を採用、ウールのようなしなやかな質感により着心地アップ
ご家庭で洗濯可能、洗濯機・シャワークリーンなど洗い方も選べます。ジャケットのみパンツだけでの洗濯等、ちょっとした汚れは部分洗いもOK。
02
アームホールの裏地の取り付けに新方式を採用しました。
腕を動かしたときに突っ張りが軽減され可動域が広がります。
衣服・繊維製品の着心地、使い心地は感性的なものですが、それを材料特性から捉え数値化し、布の風合い、温熱的快適感、動きやすさを客観的に評価する研究を行っています。
この共同研究では動きやすさを数値化するためにスーツを着用して動作した時の圧力（衣服圧）を測定しました。人によって圧がかかる部位が異なるため、圧力センサーの装着に苦労しました。腕の上げ下げによる着用感の違いははっきりしていましたが、ここまでデータに差が出るとは思っていませんでした。
S1が従来のスーツ、N2が開発されたスーツです。横軸の時間に沿って手を挙げたり回したりする動作を行った時の衣服圧が縦軸です。縦軸の値が大きいほど体にかかる圧力が大きく、動きにくいことを示します。
※特別縫製仕様によるスーツ着用時の衣服内圧の比較検証
S1:従来のスーツ
N2:新スーツ
腕
背 中
※hPa(ヘクトパスカル)：着圧を表す単位
井上 真理先生
1997年：神戸大学発達科学部講師、2000年：同助教授、大学院総合人間科学研究科併任
2007年：大学院人間発達環境学研究科准教授
2013年：大学院人間発達環境学研究科教授（～現在）
2020年：神戸大学附属中等教育学校校長（～2024年３月）
2020年：一般社団法人日本繊維機械学会会長・代表理事（～2024年５月）、現監事
共同研究は、青山商事株式会社より研究経費、生地及びスーツの提供を受けて実施されましたが、共同研究の成果に関係する、データの管理や統計・解析に同社の関与はありません。
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洋服の青山×たなしんスペシャルコンテンツ
【新時代のスーツ到来】
新製品『肩くるしくないスーツ』の実力を
6つのテストで徹底検証！
【科学で証明】
スーツの常識を覆す！
新製品『肩くるしくないスーツ』の快適さの理由とは？
スタイリッシュな落ち着き
クールに決まるブラック
コーデ次第で華やかさも
演出するシックなグレー
誠実さと明るさでシーンを
選ばない定番ネイビー
伸びをするポーズをしたとき、従来のスーツと”肩くるしくないスーツ”は全然違うと感じました。従来のスーツは、脇の下がつっぱる感じがあり、腕を伸ばすときに急ブレーキがかかる感じです。
“肩くるしくないスーツ”は脇の下のつっぱり感をあまり感じませんでした。肩も腕も動かしやすいです。
肩幅が少しあるので今までの既製服だと脇が締め付けられる感じがあり、サイズをワンサイズ上げるスーツも多くありました。
この仕様だと同じサイズでも肩回りがスムーズに動かせるのでサイズを上げて見た目のスタイルを崩すこともなさそうです。
