そもそもビジネスウェアとはなんでしょうか? ネクタイを締めたスーツ姿を多くの方が連想されると思いますが、 ビジネスウェアは職業によって様々です。
飛行機に乗って世界をまたいで仕事をするパイロットやCAの方は制服を身にまとっています。 レストランのコックさんは料理し易い服装であったり、工事現場で働く方は丈夫で動きやすい作業着だったりします。
ビジネスウェアとは、広義には「仕事で着る服」すなわち仕事服です。
仕事服とは「その仕事に適した服装」が望ましく、会社が服装を指定している場合はよいのですが、そうでないケースでは何に適しているのか?を自ら考え選択していく必要があります。
また近年では、政府が推奨する「COOL BIZ」や「テレワーク」などの影響を受け、仕事服の考え方も大きく変化しています。これまでの「とりあえずスーツを着ておけばよい」といった右へ倣えの風潮も弱まり、自由度が高まっています。
仕事服を上手に選んで、周囲に対して少しでも良い印象を与えることは、良い仕事結果への後押しにもなります。
今回は、いわゆる専門的な職業で使用する服装を除いたビジネスウェアの主な紹介をしていきます。
スーツとは、上着とパンツを共生地で仕立てた上下揃った衣服です。えりに芯がはいったシャツにネクタイを締めて革靴を履くことで、多くの場に適応できるカチッとした印象になります。
歴史をたどると原型は諸説ありますが、軍服や乗馬服から派生したもので、日本では明治時代ごろから始まり、徐々に男性服として定着化しました。
スーツは「ビジネスの象徴」として、日本のビジネスマンのほとんどがスーツを当たり前のように着て、仕事に出かけていく文化が根付いてきました。また近年では女性の活躍が推進され、スーツを着る女性も増加しています。
一方で、「COOL BIZ」「働き方改革」「テレワーク」など、働き方の多様化に伴い、ビジネスウェアの軽装化の流れもあり、スーツを着用するシーンは、以前よりも限定的な傾向も見られます。
スーツとは異なり、上下異なる生地を組み合わせたスタイル。 メンズでは「ジャケスラ」などとも呼ばれ、スーツよりもカジュアルダウンした印象です。 また、昨今「ビジカジ」や「オフィスカジュアル」と呼ばれるビジネスウェアとカジュアルウェアの融合スタイルはこのスタイルを指すことが多いです。
ジャケパンスタイルのコーディネートの幅は広く、色柄、素材、着こなしなどでスーツスタイルに匹敵するフォーマルな印象から、リラックスしたリゾートカジュアルな印象まで、組み合わせ次第で大きく印象が変わります。
ジャケパンスタイルをビジネスに取り入れる場合には、 「どこまでカジュアル要素を取り込むか?」の足し算引き算が大切です。
ビジネスウェアとカジュアルウェアの違い
上述したとおり、ビジネスウェアとは「仕事で着る服」が全て該当します。 対して、ここでいうカジュアルウェアとは、私服すなわち「プライベートで着る服」です。 従って、広義には、GパンにTシャツでもビジネスウェアになりうるということになります。
しかしながら、これまでの文化や慣習をもとに日本におけるビジネスウェアの傾向は、 ある程度認知されている内容もあり、 それらをまとめたものが次に紹介する『ビジネスウェアガイドマップ』になります。
様々なビジネスシーンで活用できるスタイルをガイドマップ化してご紹介します。