水質汚染指標
水質汚染指標とは
河川や湖沼、港湾などの公共用水域や地下水には、環境基本法に基づいて人の健康保護や生活環境を保全するために維持されることが望ましい基準が設けられています。その基準を満たしているか測定されるのが、水質汚染指標です。汚染物質によって指標項目は異なり、現在は26物質の濃度に対して全国一律の基準値が定められています。
主な水質汚染指標
水質汚染に対する指標として広く知られているのは以下の3項目です。
<BOD(生物化学的酸素要求量)>
水中の有機物が微生物の働きによって分解される際に消費される酸素量を指す、河川の有機汚濁を測る指標です。BOD値が高いほど、有機質が多く水質が悪いと言え、数値10mg/L以上になると、悪臭の発生等が現れ始めます。
<COD(化学的酸素要求量)>
水中の酸化性物質を過マンガン酸カリウムなどの酸化剤で分解する際に消費する量を、酸素量に換算したものです。海水や湖沼の汚濁状況を測る際に用いられています。酸化される物質には亜硝酸塩や硫化物などの無機物も含まれますが、主なものは有機物です。そのためBODと同様に、数値が高いほど有機物が多く、水質が悪いと言えます。
<TOC(全有機体炭素)>
有機物の総量を、有機物中に含まれる炭素量で表した指標です。BODやCODよりも正確な測定ができるため、河川や水道水、工場排水などの幅広いカテゴリで用いられています。
青山商事の取り組み
青山商事では、水リスク管理や水使用量削減といった水資源に関する取り組みを行っています。 一部の商品では、節水染色技術を活用した生地の使用により、 排出中の残留物−75%以上の削減・BOD5(水質汚染指標)−70%以上の改善(※)を実現しています。
※ESG DATA BOOK 2023より引用
※この記事は、AOYAMACTION編集部の企画編集により制作しています。