水ストレス
水ストレスとは
水ストレスとは、慢性的な水不足により人々の生活や産業に影響が出ている状態をいいます。リスクレベルの試算には、「人口1人あたりが1年間に使用できる水量」を用いることが多く、以下のように定義されています。
1,700 m3以下 | 水ストレス下にある |
1,000 m3 以下 | 水不足 |
500 m3以下 | 絶対的な水不足 |
国連開発計画(UNDP)が発行する『人間開発報告書 2006』によると、今日では世界の43ヵ国、約7億人もの人が水ストレス下にあるとされ、なかでも最も水ストレスが高い状態にあるのが、1人あたりの年間利用可能水量1,200m3の中近東地域です。
世界規模での人口増加や気候変動、水紛争などにより、今後も水ストレス状態は広がりをみせると予測されていて、日本国内の農業や産業、家庭にも影響を及ぼしかねません。このような危機を解決する糸口として、海水の淡水化や下水の再生利用といった科学技術の開発が急がれています。また、世界中で取り組まれているSDGsにおいても、水不足に悩む人々の数を減少させるための目標が掲げられています。
※この記事は、AOYAMACTION編集部の企画編集により制作しています。