カポック
カポックとは
カポックとはインドネシアやタイなど、主に東南アジアで栽培されている高木および、実から採れる綿のことを指します。カポックの繊維は短いため糸にするのには不向きと考えられていました。そのためポリエステルなどの石油由来の繊維がなかった時代には、枕の詰め物や救命胴衣の中材などに利用されていました。現在では新技術によって紡績が可能になり、コートやパンツなどの衣料品にも用いられています。
カポックの特徴
カポックはサステナブルでありながら機能性に優れた素材として、近年注目が集まっています。
<カポックの特徴>
・吸湿・発熱性が高いため、寒いときは湿気を吸って温かく、暑い時は湿気を放出して涼しい
・疎水性と速乾性があり水を弾きやすく、濡れても早く乾きやすい
・軽さがコットンの1/8で、中綿として利用しても重さを感じにくい
カポックがサステナブルな理由
カポックは農薬や肥料が不要で、少ない水で栽培できるため環境への負荷が少ない植物と言えるでしょう。加えて、繊維の原料となる実を収穫する際に伐採する必要がないため、緑化や森林保全を担いながら二酸化炭素を吸収し続けます。また、植物由来のカポックをダウンに用いることでアニマルフリーも叶えます。
軽く暖かい木の実由来の素材「カポック」を使用したサステナブルコート
洋服の青山は、木の実由来の天然エコ繊維であるカポックを使用したサステナブルコートをレディススタイルに展開しています。
※この記事は、AOYAMACTION編集部の企画編集により制作しています。