男性・女性のウエストの測り方は？測るときの注意点や紹介

この記事の所要時間：約7分

服を購入する前に知っておきたい、ウエストをはじめとした身体のサイズ。

メジャーさえあれば自分ですぐに測れそうなものですが、具体的にどこを計ればよいのかわからない方も多いと思います。

ここでは、メジャーがある場合とない場合に分け、ウエストの基本的な測り方や注意点などをご紹介します。

ウエスト以外の測り方も詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

1.ウエストの測り方と位置【男女共通】

まず、ウエストの基本的な測り方や注意点をご紹介します。

1-1.ウエストの位置と基本の測り方

メジャーを使ってウエストを測る場合、測定位置は、骨盤の上の細い部分です。

1.メジャーを持って鏡の前に立つ
2.背筋をまっすぐ伸ばす
3.ウエストにメジャーを回す
4.軽く深呼吸する
5.息を吐いたときの数値を確認する

必要以上にウエストを締め付けると、正しい数値ではなくなる可能性があります。

息を吐いたときの、無理のない状態のウエストを測りましょう。

メジャーを使ってウエストを測る場合、測定位置は、肋骨の、腰の上の細い部分です。

1-2.メジャーがない場合のウエストの測り方

身体のサイズを測るときは、メジャーを使ったほうがより正確な数値を把握できます。

しかし、どうしてもメジャーを準備できない場合は、ウエストに巻けそうな紐状の物を使いましょう。

測り方は、メジャーを使った方法とほぼ同じです。

1.紐を持って鏡の前に立つ
2.背筋をまっすぐ伸ばす
3.ウエストに紐を巻く
4.軽く深呼吸する
5.ウエストを1周した紐の位置を確認する

メジャーがあるときと違うのは、ウエストの数値を目盛りで確認できないことです。

そのため、軽く深呼吸をして息を吐いたら、ウエストを1周した紐の位置を指で押さえておく必要があります。

むずかしい場合は、ペンで印をつけておきましょう。

紐の先から指で押さえた（または印をつけた）位置までの長さを定規で測れば、それがあなたのウエストのサイズとなります。

ただ、この方法は数値にズレが生じることがあるため、あまりおすすめはできません。

ウエストのサイズを正しく測りたい場合は、できるだけメジャーを使って鏡の前で測りましょう。

1-3.ウエスト測定時の注意点

ウエストを測るときの注意点は主に以下の3つがあります。

• 鏡の前で測る
• メジャーを水平にする
• ほどよい力加減で測る

正しい姿勢やメジャーの水平さを確認する際には鏡が役立ちます。

鏡の大きさは、全身が映る姿見くらいの大きさが理想です。

メジャーの数値やねじれをチェックしやすくなるので、より正しいサイズを計測できるでしょう。

また、メジャーが身体にぴったり沿いながらも、食い込んでいない力加減にするのがポイントです。

1-4.ウエストと腹囲の違い

ウエストと腹囲は同じものだと思われがちですが、厳密には異なります。

ウエストは肋骨の下、腰の上の細い部分のことですが、腹囲はへそ周りを指します。

健康診断でよく測る腹囲はウエストサイズとは異なるので、間違えないように注意しましょう。

2.ウエスト以外のヌード寸法の測り方

ヌード寸法とは、薄いインナーを着用した（または脱衣した）状態で測る身体の数値のこと。

先ほどご紹介したウエストの測り方も、ヌード寸法を測る際のものとなります。

なお、実際の洋服のサイズ＝仕上がり寸法は、ヌード寸法に余裕を持たせたサイズとなります。

ここでは、ウエスト以外のヌード寸法の測り方をご紹介します。

2-1.胸囲

胸囲とは男性の胸周りのサイズのことで、「チェスト」ともいいます。

ウエストのときと同じ要領で、両脇の付け根の下をメジャーで水平に測りましょう。

腕を自然におろした状態で測ると、より正確な数値を計測できます。

2-2.トップバスト

トップバストとは、女性のバストの高い位置のサイズのことです。

鏡を見ながらバストの高い位置を通って、メジャーで水平に測ります。

その際、メジャーがバストに食い込んだり、高い位置からずれたりしないように注意しましょう。

2-3.アンダーバスト

アンダーバストとは、胸のふくらみが終わる部分（バストの付け根）のサイズのことです。

胸のふくらみが終わる部分にメジャーを回し、床と水平に測りましょう。

メジャーを回したら、なるべく脇を閉じるようにすると、より正確な数値を計測できます。

2-4.ヒップ

ヒップとは、横から見たときにお尻がもっともふくらんでいる部分のサイズのことです。

ヒップラインの頂点にメジャーを回し、床と水平に測りましょう。

ヒップを測るときによく間違えやすいのが、腰骨の広い位置のサイズを測ってしまうことです。

身体を横から見た状態で測ると正しい位置を見つけやすいので、できるだけ鏡の前で計測しましょう。

2-5.肩幅

肩幅とは、両肩の先から先までの長さのことです。

まずは、片方の肩先から首の後ろの骨が出っ張っているところまで、メジャーを水平に伸ばします。

首の基点を固定したら、もう片方の肩先までメジャーを伸ばしていきましょう。

むずかしい場合は、肩先から首までの長さを2倍にしてもOKです。

2-6.袖丈

袖丈とは、肩先から手首までの長さのことです。

まずは肩の力を抜いて、腕を自然におろします。その際、肘は少し曲がった状態でも大丈夫です。

次に、肩先から肘（骨が出っ張っているところ）までメジャーを伸ばしていきます。

続いて、肘の基点はそのままに、手首（骨が出っ張っているところ）までメジャーを伸ばしていきましょう。

腕の長さは左右で違うため、両腕それぞれ測っておくと安心です。

2-7.首回り

首回りとは、男性は喉仏の下部分、女性は喉の中央のやや出っ張っている部分のサイズのことです。

鏡の前で首回りにメジャーを回し、数値を確認しましょう。

その際、顎をあげすぎたり引きすぎたりすると、首回りの太さが変わってしまう可能性があります。

正確な数値を計測できるよう、なるべく自然な状態で測りましょう。

2-8.股上

股上とは、股からウエストまでの長さのことです。

椅子に座って背筋を伸ばし、椅子からウエストまでの長さを垂直に測りましょう。

鏡を見ながら横向きに測るとメジャーの数値が見やすくなります。

2-9.股下

股下とは、股から足首までの長さのことです。

まずは脚を揃えてまっすぐ立ち、股に平らなもの（本や雑誌など）を挟みます。

次に、本や雑誌の先端まで、メジャーを床から垂直に伸ばしましょう。

本や雑誌をできるだけ股にぴったりつけて挟み込むと、より正確な数値を計測できます。

2-10.着丈

着丈とは、首の後ろの付け根から後身頃の裾までの長さのことです。

ポイントは、首の後ろの付け根を基点として、腰回り、ヒップ、指先までの3つの長さを測ることです。

そうすることで、商品の着丈に合わせてサイズを選びやすくなります。

3.ウエストを意識した服のサイズ選びのコツ

最後に、ウエストを意識した服選びのコツを3つご紹介します。

3-1.持っているズボンのウエストを参考にする

「メジャーで測ったサイズでズボンを買えば失敗しない」という認識は、必ずしもすべての商品にあてはまるわけではありません。

例えば、股上が短いズボンの場合、ベルト部分のボタンはウエストより低い位置にくるため、メジャーで測ったサイズ通りに購入するときつく感じる場合があります。

このような場合は、今持っているズボンのウエストサイズを参考にしましょう。

持っているズボンのなかから欲しい商品に形が近いものを選び、床に置いて平らにします。

その状態でベルト部分をメジャーで測り、数値を2倍にすると、そのズボンのおおよそのウエストサイズがわかります。

そこで出たウエストサイズと、欲しいズボンのサイズを比較すると、服選びがしやすくなるでしょう。

3-2.着用モデルの身長・体重を考慮する

オンラインショッピングを利用するときは、着用モデルの身長・体重を参考にしましょう。

着用モデルを参考にして自分の体型と違う点を見つけておくと、服選びがしやすくなります。

3-3.サイズに関する口コミを確認する

購入者の口コミは、商品を実際に着用した正直な感想がチェックできるため、有効な判断材料となることがあります。

オンラインショップの商品ページには多くの口コミが掲載されていますので、サイズ選びに迷った際にはぜひ一度チェックしてみましょう。

4.まとめ

あらためて、ウエストを測るときの注意点をおさらいします。

• 鏡の前で測る
• メジャーを水平にする
• ほどよい力加減で測る

メジャーがある場合、ない場合に関わらず、また、ウエストだけでなく他のパーツを測る場合も、正確な数値を計測するには「床と水平に測る」ことがポイントです。

今回ご紹介したことを参考に、ぜひ自分で正確な身体のサイズを測ってみましょう。