トラウザーとは?スラックスとの違いや着こなしポイントを解説

2022.11.23

ビジネス

トラウザーとは?スラックスとの違いや着こなしポイントを解説

この記事の所要時間:約7分

「最近、街なかでトラウザーを着ている人が多いな」と感じることはありませんか?

ビジネスシーンで着用するイメージが強いトラウザーですが、実は街着としても定番となっています。

プライベートでトラウザーを着用したことがない方は、ぜひコーディネートの1つとして取り入れてみましょう。

ここでは、トラウザーを上手に着こなす方法や、スラックスとの違いなどについて解説します。

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1. トラウザーとは

トラウザーとは

トラウザー(trousers)とは、イギリス英語で「ズボン」のことを指します。

基本的なトラウザーの形は、テーパードシルエットでセンタークリースが入った、かっちりとした印象があるパンツです。

形だけでいえばスラックスとの違いはないように思えます。

では、トラウザーはスラックスとどのような点が異なるのでしょうか。

2. トラウザーとスラックスの違い

トラウザーとスラックスの違い

スラックス(slacks)とは、アメリカ英語で「ゆとりがあるズボン」のことを指します。

日本では一般的にトラウザーと同じ意味で使用されますが、スラックスがややカジュアルなズボンを含むのに対し、トラウザーはフォーマルなズボンのみを指すことが多くなっています。

洋服はトレンドにより形が移り変わるため、ファッション用語は定義が曖昧なことがあります。

そのため、トラウザーとスラックスの厳密な違いを覚えるよりも、「アメリカ英語とイギリス英語の違い」だと認識しておくとよいでしょう。

実際、各アパレルショップによってトラウザーとスラックスの両方の呼び方が使われています。

3. トラウザーの魅力

では、トラウザーにはどのような魅力があるのでしょうか。

3-1. カラーバリエーションが豊富

カラーバリエーションが豊富

トラウザーは、ホワイトやライトグレーなどの明るい色からブラックやネイビーなどの暗い色まで、豊富なカラーバリエーションがあります。

トラウザーはもともとフォーマルな印象があるので、暗い色を選べばかっちりとした雰囲気を演出でき、反対に明るい色を選べばトラウザーが持つフォーマルさと明るい色が持つカジュアルさが組み合わさって、街着としても着こなしやすいアイテムになります。

また、ストライプやチェックなどの柄物のラインナップも豊富です。

シュッとした印象にしたいときはストライプを選び、親しみやすい印象を与えたいときはチェック柄を選ぶなどすれば、印象を大きく変えられます。

カラーと柄の組み合わせで与える印象を自由自在にコントロールできるのがトラウザーの魅力の1つです。

3-2. ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも着こなせる

ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも着こなせる

トラウザーは「スーツのズボン」を指すこともあるため、ビジネスシーンで着用するものと認識している方も多いと思います。

しかし、近年はカジュアルシーンで着用されることも多くなっています。

2000年代は「ストリートファッション」と呼ばれる、ゆったりとしたシルエットのスウェットにジーンズを合わせるスタイルが全盛でした。

そのため、カジュアルシーンでトラウザーを履いている方はあまり見かけませんでした。

しかし、カジュアルなストリートファッションからシンプルなスタイルの「ノームコア」にトレンドが移るにつれ、トラウザーの需要が増加。

近年のセットアップの流行もあり、街行く人の多くがトラウザーを着用するようになりました。

3-3. 季節ごとにさまざまな素材がある

ビジネスシーンや街着など幅広いシーンで着用できるトラウザーは、素材のバリエーションも豊富です。

季節ごとにさまざまな素材がある

  • ウール
    トラウザーの定番素材、ツヤがあるので高級感が出る
  • リネン
    通気性が高いので真夏でも快適に着用可能
  • ポリエステル
    自宅での洗濯が容易でメンテナンスも簡単
  • コットン
    通気性や吸水性に優れカジュアルな素材感
  • フランネル
    起毛しているので保温性が高く暖かい冬用の素材

このように豊富な素材があるトラウザーは、季節によって素材を使い分けることで、快適に過ごせます。

3-4. さまざまなアイテムと合わせやすい

さまざまなアイテムと合わせやすい

トラウザーの基本的な仕様はフォーマルですが、カラーや柄などの選び方によりカジュアルな一面を持たせることも可能です。

例えばTシャツやポロシャツと合わせると、カジュアルなアイテムであるTシャツやポロシャツの要素が加わり、適度なカジュアルダウンが可能です。

またワイシャツ(ドレスシャツ)とトラウザーを組み合わせると、どちらもかっちりとした印象があるので、ドレスコードのない高級なレストランやホテルにも対応できる服装になります。

このように、変幻自在に他のアイテムと合わせられるのもトラウザーの大きな魅力です。

4. トラウザーの着こなしポイント

最後に、トラウザーを上手に着こなすためのポイントについて解説します。

4-1. 足首が隠れる程度の丈感で着こなす

足首が隠れる程度の丈感

ビジネスシーンで着用するのであれば、足首が隠れる程度の丈にするのがおすすめです。

ビジネスシーンでは裾が短すぎるとカジュアルなイメージになってしまうためふさわしくありません。

しかし、反対にカジュアルシーンで裾にクッションができる長さだと、重厚なイメージになり他のアイテムと合わせにくくなることがあります。

そのため、ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも着用しやすい、足首が隠れる程度の丈感がよいでしょう。

ただし、カジュアルシーンやビジネスカジュアルのみで着用するトラウザーであれば、アンクル丈のものが流行しています。

アンクル丈のトラウザーは抜け感が出ます。

夏は足首が見えることで爽やかで涼しげな印象を与えられるアイテムです。

4-2. かっちりしたアイテムを合わせる際は控えめな色に

かっちりしたアイテムで合わせる際は

トラウザーにジャケットやネクタイなどかっちりしたアイテムを合わせる際は、ブラックやネイビーなど落ち着いたカラーを選ぶことで全体の印象が整います。

反対に華やかな色や柄を合わせると、上半身と下半身で印象のミスマッチを起こしてしまう可能性があります。

してはいけないコーディネートという訳ではありませんが、上級者向けといえるでしょう。

かっちりしたアイテムと華やかな色のトラウザーを合わせるのであれば、トラウザーはウール素材にして高級感を出し、細身のシルエットできれい目にするなどのポイントを押さえましょう。

華やかな色であっても、他の要素でフォーマル度を保てば、全体的にミスマッチな印象とはなりません。

4-3. タックインでスタイルのバランスをとる

トラウザーを着用する際は、タックインをするかしないかで細かなバランスを取るのも着こなすコツの1つです。

タックインには以下のような効果があります。

タックインでスタイルのバランスをとる

  • タックインする
    スタイルアップ効果、かっちりして見える
  • タックインしない
    ラフな印象になる

タックインをするかどうかは他のアイテムとのバランスを見て判断しましょう。

例えば、ジャケットを着用してフォーマルな印象になりすぎたら、タックインしないでラフな印象を加えてみる、トラウザーがワイドシルエットでカジュアルな印象だと感じたらタックインしてかっちりした印象をプラスするなどです。

5. まとめ

まとめ

ここまで、トラウザーの特徴やスラックスとの違い、着こなしのポイントなどを解説しました。

ビジネスシーンやカジュアルシーンなど多くの場面で着用できるトラウザーは、コーディネートの幅を広げてくれるアイテムです。

自分が着用したいシーンを想像しながら、あなたにぴったりのトラウザーを見つけてください。

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