サスペンダーとは?スーツに合う?つけ方や着用のポイントを紹介
2024.07.12
この記事の所要時間:約6分
サスペンダーは、肩で吊り下げるタイプのベルトのことで、カジュアルスタイルにもビジネススタイルにも活用できます。
シンプルなものから個性的なものまで種類はさまざま。
カラーもデザインも豊富です。
しかし、自分の好みだけで選ぶと、ビジネスシーンにそぐわないコーディネートや、まとまりがないコーディネートになってしまうこともあります。
この記事では、サスペンダーの種類やコーディネート、選び方や合わせ方のポイントをご紹介します。
1.サスペンダーとは
サスペンダーとは、ズボンを腰のベルトで固定するのではなく、肩で吊り下げ固定するベルトのことです。
イギリスでは「ブレイシーズ」とも呼ばれています。
2.サスペンダーのメリット・デメリット
サスペンダーを着用することには、どのようなメリットやデメリットがあるのかを見ていきましょう。
2-1.メリット
パンツのシルエットをきれいに保てる
サスペンダーを使用すると、パンツの縦ライン(センタークリース)がきれいに見えます。
パンツの折り目を常に美しい状態に保てるため、清潔感のある印象になります。
脚長効果を期待できる
サスペンダーを使用すると、ズボンがズレ落ちにくくなり、ウエストラインを高い位置で固定できます。
そのため脚を長く見せることができ、スッキリとした着こなしに仕上がります。
2-2.デメリット
肩に負担がかかる
サスペンダーは肩で固定するため、人によっては肩がこると感じる場合があります。
衣類は何kgもあるような重いものではありませんが、長時間使用していると衣類の重さが少なからず肩への負担となります。
サスペンダーをきつく留めることが、肩が凝る要因の1つです。
適度なきつさで固定することで負担を改善できる可能性があります。
着脱に手間がかかる
サスペンダーは、腰に巻くベルトに比べて着脱に手間がかかります。
用を足す際などにも手間と感じる可能性があります。
留め具がクリップ式であれば、便座に座るためにズボンを下ろす際にボタンのものよりは着脱しやすいでしょう。
3.サスペンダーの種類
サスペンダーは、バンド部分の形状によって大きく4種類のタイプに分けられます。
3-1.X型
X型は、背中で交差するタイプのサスペンダーです。
前後で均等にズボンを吊り下げるため、ズボンのラインを美しく見せられます。
背中の交差する部分が上下に調整できるタイプなら、肩のバンドがずれにくいメリットもあります。
3-2.Y型
Y型は、前2点と後ろ1点の3点で支えるタイプ。
後ろが1点留めになることで背中のラインがスッキリと見え、カジュアルな着こなしにも向いています。
X型に比べてバンドがずり下がりやすいため、交差する部分が高い位置にあるものを選ぶのがおすすめです。
3-3.H型
H型は、X型と同様、前後均等に吊り下げることができるタイプのサスペンダーです。
名前のとおり、2つのバンドがアルファベットのHの形のようにつなぎ合わされており、左右のバンドがそれぞれに可動性をもっています。
ずり下がりにくい形状であるうえに身体の動きになじみやすい特徴があります。
3-4.ホルスター型
ホルスター型は、サイド2点で留めて吊り下げるタイプのサスペンダーです。
肩のバンドがずり落ちにくいため、肩こりを感じにくい構造となっています。
クリップ2つで着脱できるため着脱が容易なことも特徴の1つで、用を足すときの着脱が面倒な方におすすめのタイプです。
妊婦さんや身体的な都合で腰のベルトができない方にも支持されています。
サスペンダーを着用しているときに多い悩みが、肩ベルトのずれです。
その際は、肩ベルトの幅がなるべく広いものや、肩ベルトが交わる位置が高いものを選ぶとよいでしょう。
なで肩など体型が要因でベルトが落ちてきてしまう方は、X型やホルスター型など、特にずり落ちにくい構造になっているタイプを選びましょう。
4.サスペンダーをスーツにつける方法
サスペンダーのウエストの留め具には、クリップとボタンがあります。
それぞれの特性とメリット・デメリットをご紹介します。
4-1.クリップ留め
サスペンダーの主流となっているクリップ留めは使い勝手が良く、多くのズボンに合わせやすいのがメリットです。
一方、クリップの歯がズボンの生地を傷める恐れがあることがデメリットとなります。
4-2.ボタン留め
ボタン留めの場合は、ズボンにサスペンダー用のボタンを取り付ける手間がかかりますが、生地を傷める心配はありません。
伝統的なスタイルであり、より洗練された印象や着こなしができるのも魅力です。
ボタンはズボンの外側・内側どちらにつけても問題ありません。
なお、クリップ留めのタイプにあとからボタンが取り付けられる兼用タイプもあります。
5.サスペンダーとスーツを合わせるときのポイント
サスペンダーとスーツを合わせる際には、いくつかポイントがあります。
以下の2点を取り入れてみましょう。
5-1.サスペンダーとネクタイの色をそろえる
サスペンダーを選ぶ際は、ネクタイの色に合わせるのがおすすめです。
ネクタイやシューズでカラーリングを調整するのにあわせてサスペンダーをプラスすると、ワンランク上のお洒脱なコーディネートが完成します。
5-2.サスペンダーとスーツの裏地をそろえる
サスペンダーとスーツのカラーを合わせるのが定番のコーディネートですが、サスペンダーの色をスーツの裏地にそろえるのもおすすめです。
ジャケットからさりげなく覗くサスペンダーはアクセントとして機能しますが、スーツの裏地とサスペンダーが同一カラーでまとまっていることで、こだわりをさりげなくアピールできます。
6.サスペンダーを使ったコーデ・着回し
最後にサスペンダーを使ったコーディネートを2つご紹介します。
6-1.サスペンダー×ホワイトシャツ
ネクタイ・シューズ・サスペンダーの色を合わせ全身のトーンを統一した都会的なコーディネートです。
ジャケットを脱いだときに主役級の存在感を放つのがサスペンダーの魅力。
ホワイトシャツに合わせれば、コントラストのきいたサスペンダーがよく映えます。
シアサッカー生地の表面の「シボ」と呼ばれる凹凸で遊び心のあるイメージも演出しつつ、フォーマルな印象も与えるコーディネートです。
6-2.サスペンダー付きスーツ
ウエストがゴムになっているパンツにサスペンダーを活用することでフェミニンかつ上品に着こなすコーディネートです。
グリーン系のサスペンダーとブラウン系のニットで、色違いでありながら統一感のあるトーンにまとめています。
メンズライクやフォーマルな印象を与えることもあるサスペンダーですが、パンツと同素材のサスペンダーであれば、女性らしい柔らかな印象に仕上げることができます。
7.まとめ
サスペンダーは、種類に加えカラーもデザインも豊富にあるため、楽しみは無限大。
そのぶん選び方に迷ってしまうこともあるかもしれませんが、ぜひ一度取り入れてみてはいかがでしょうか。
ここでご紹介したポイントやコーディネートを参考に、自分の好みや演出したい印象にぴったりのサスペンダーを見つけてください。