夏用スーツを買うときに知っておくべき選び方
2022.12.08
この記事の所要時間:約5分
真夏の重要な商談でもジャケットを着用したまま快適に過ごせる夏用スーツ。
最近では多くの製品が発売されていますが、その着こなし術や機能性についてはあまり注目されていないのが現状です。
そこで今回は、夏用スーツの着こなし方法や、暑い季節が快適になる機能性など、夏用スーツの魅力を解説します。
1. 夏用スーツはいつから着るべき?
一般的に夏用スーツは、「春夏用」と「盛夏用」の2種類があり、盛夏用の方がより暑い季節に特化したスーツとなっています。ここでは、春夏用のスーツを夏用スーツとし解説していきます。
夏用スーツの着用時期は厳密に定められているわけではありませんが、一般的には4月~9月に着用する方が多いようです。
ただし、近年は9月になっても暑い日が続くため、涼しくなるまでは夏用スーツを着ても問題ありません。季節感を損なわないことを前提に、自分の感覚で判断してかまわないでしょう。
また、気温を基準に着用するスーツを分けるのも実用的です。
例えば、気温が20度を超えたら夏用スーツ、20度以下だったら冬用スーツという形にすれば、迷うことは少なくなります。
まれにスーツの衣替えをしない方もいますが、同じスーツを一年中着ていると消耗が激しくなるため、長く愛用するためにも衣替えすることをおすすめします。
2. 夏用スーツを選ぶときのポイント
夏用スーツを選ぶ際には、夏ならではの選定ポイントがあります。
2-1. 薄くて軽い生地を選ぶ
冬用スーツは暖かくなるように厚い生地が多いのに対し、夏用スーツは涼しさを感じられるよう薄くて軽い生地が多く使われています。
ただし、夏用スーツは通年で売られているわけではありません。
真冬にお店に行っても夏用のスーツはおそらくほとんどありませんので注意しましょう。
夏用スーツの代表的な生地は以下のとおりです。
コットン・リネン・ナイロン・ウール
コットンやリネンなどの天然素材は吸湿性に優れているため、夏でも蒸れずに快適です。
また、ウールは冬用のスーツにも使用されますが、夏用の生地は薄く作られています。
ナイロンは化学繊維のため耐久性に優れています。夏場は汗により生地の消耗が激しいので、ナイロンの耐久性は大きなメリットとなります。
2-2. 裏地で選ぶ
夏用スーツには裏地が付いていないタイプがあります。これは「背抜き」と呼ばれるものです。
裏地がないぶんジャケットが軽くなり、羽織りやすくなります。
また、風通しがよくなるためジャケット内に湿気が溜まりにくい構造になっています。
オーダースーツを夏用で作るのであれば「背抜き」を選んでみてもよいでしょう。
2-3. 機能性で選ぶ
夏用スーツの多くには、夏を快適に過ごせる以下のような機能が揃っています。
●自宅で洗えるウォッシャブル機能
ウォッシャブル機能があれば自宅で洗濯できるため、毎回清潔なスーツを着用できます。
洗う頻度が高ければ匂いや汚れを長時間スーツに付着させることがなくなるので、いつでも爽やかな気分で過ごせます。
●抗菌、消臭機能
スーツが汗で湿ったままになると雑菌が繁殖して臭いを発するようになります。
しかし抗菌・消臭機能があれば、繊維上の雑菌の繁殖を抑制して臭いが出るのを防いでくれます。
汗のにおいが気になるという方におすすめの機能です。
●水分がすぐに飛んでいく速乾機能
飲み物をこぼしたり雨で濡れたりしてもすぐに乾くのが「速乾機能」です。
洗ったあとの乾きもよく、洗濯が楽になります。
2-4. 明るめの色を選ぶ
秋冬用スーツはブラック・ダークグレーなどの暗い色が中心ですが、夏用スーツはネイビーやライトグレーなど明るめの色が爽やかで人気です。
しかし、明るめの色の場合、カジュアルテイストに見えやすくなってしまいます。
ワイシャツやネクタイ、シューズなどのキレイめなアイテムを取り入れることでフォーマル度を上げ、バランスを取るようにしましょう。
3. ジャケットなしでもOK?
スーツはジャケットとパンツを着用するのが基本的なルールですが、クールビズの期間であればジャケットなしでもOKです。
しかし、取引先との打ち合わせや商談など、ジャケットを着用した方がよい場面もあります。
クールビズでは「この服装をしていればどのような場面でも問題ない」というルールは存在しないため、TPOに合わせてネクタイやジャケットを着用する必要があるかどうかを判断しましょう。
4. 夏用スーツのおすすめコーディネート
最後に、夏用スーツで爽やかに見えるおすすめコーディネートを紹介します。
4-1. ネイビースーツ
無地見えするネイビーのスーツに、ストライプシャツと同系色のネクタイを合わせたコーディネートです。
王道のスタイルがキマります。
4-2. グレースーツ
定番のグレースーツのコーディネートです。
ダブルブレストのジャケットで存在感・力強さを表現しています。
4-3. ブルースーツ
ブルースーツと聞くとむずかしそうに感じるかもしれませんが、ネイビーと同系色であり、他のアイテムと合わせやすい色でもあります。
無地のスーツに柄物のネクタイをチョイス。華やかなネクタイをビジネスに取り入れる場合、スーツ、シャツをシンプルなものにするとまとまります。
5. まとめ
ここまで、生地が軽い、裏地が付いていないなど、夏用スーツの特徴やおすすめコーデについてご紹介しました。
クールビズやオフィスカジュアルが流行する昨今でもスーツの需要は高く、着こなし1つで涼しげなコーディネートを組めます。
ぜひこの記事を参考に、理想の夏用スーツを手に入れてください。