オーダースーツのパンツがパツパツできついときの対処法!必要な費用・期間や応急処置の方法も紹介

2022.12.21

メンテナンス

スーツのサイズ直しはどこまでできる?アイテム別にサイズ直しができる範囲を解説

この記事の所要時間:約12分

それぞれの体型にフィットするように作られているオーダースーツですが、時間の経過とともに体型が変わると、サイズが合わなくなってしまいます。

特にウエストやお尻は体型の変化が現れやすいため、スーツのパンツがパツパツできついという方もいることでしょう。

そこでこの記事では、オーダースーツのパンツがきついときの対処法を解説します。

サイズ直しで調節できる範囲費用納期の目安応急処置の方法についても紹介しているので、スーツのパンツがきつく感じたときに役立ててください。

※こちらの記事では、サイズ直しの一般的な費用と期間の目安をご紹介いたします。
※洋服の青山で対応可能な箇所・料金の紹介ではありません。詳細はこちらをご確認いただき、最寄店舗へ問い合わせをお願いいたします。

スーツのサイズ直しはどこまでできる?アイテム別にサイズ直しができる範囲を解説

1. オーダースーツでサイズ直しすべきパンツの見分け方

オーダースーツのパンツのサイズ直しを今までしたことがない方は、どのような状態になった場合に調整すべきかの判断に迷うことでしょう。

主に以下のようなチェックポイントを満たしていない場合は、サイズ直しをするのがおすすめです。

部位チェックポイント
ウエスト●指の第二関節まで入る
●ベルトをしなくても腰骨の位置で止まる
●ベルトループが引っ張られておらず、くぼんでいない
ヒップ●お尻のシルエットが浮いていない
●ひとつまみできるゆとりがある
●ポケットがしっかり閉じている
太もも●裏の生地にゆとりがある
●歩きにくさがない
●革靴の甲に触れるくらいの長さである
その他●センタープレス(折り目)がまっすぐ入っている
●プリーツ(ウエストの両サイドのひだ)がきれい

着用できないレベルでなくても、適切なサイズに調整することで着心地や見た目の印象がよくなります

パンツを着用しながらチェックポイントを確認し、当てはまらないところがあればサイズ直しを検討しましょう。

スーツを着こなすためには、体型に合っていることが大事

2. オーダースーツのパンツがきついときの対処法

オーダースーツのパンツがきつく感じたときの対処法を4つ紹介します。

● お店でサイズ直しする
● 応急処置で対応する
● レンタルスーツを利用する
● オーダースーツを新調する

どのくらい時間予算があるかなど、そのときの状況に応じた方法を選びましょう

2-1. お店でサイズ直しする

スーツのパンツがきついときの対処法として、お店でサイズ直しをする方法があります。

サイズ直しをすることで、スーツを処分する必要がなく、新しく購入した場合よりも出費を抑えられるでしょう。

ただし、サイズ調整できる範囲には限度があり、あまりにもサイズが合っていないパンツでは対応できない場合があります。また、約1週間以上の納期がかかることもあるため、お急ぎの際は利用しづらいかもしれません。

サイズ直しは、サイズ直しを専門にしているお店への依頼が思い浮かびますが、スーツを購入した店舗でもサイズ直しのサービスを提供している場合があります。

洋服の青山でもサイズ直しをおこなっており、ウエスト調整や裾上げなど、パンツの調整が可能です。青山会員様であれば、他社製品※であってもサイズ直しを受け付けておりますので、お近くの店舗にご依頼ください。

※イトーヨーカドー内の全店舗、アリオ内の全店舗、ヨシヅヤ津島本店、アピタ戸塚店は当社品のみの受付となります。

2-2. 応急処置で対応する

アジャスター付き仕様

スーツのパンツを着用する当日や数日前にパンツが入らないことに気付いた場合は、応急処置での対応がおすすめです。

具体的な対処法としては以下の3つがあげられます。

● ボタンを留めずにパンツを履く
● ウエストサイズを広げるアジャスターを使う
● 補正下着を着用する

ウエスト部分がきつく、着用するまで時間があまりない場合はボタンを留めずにパンツを履く対処法が適しています。ボタンを留めていなくてもベルトで締められるため、パンツがずれてくる心配はほとんどないでしょう。

少し時間がある場合は、ウエストを広げるアジャスターがおすすめです。針や糸は必要なく、ボタンに引っかけるだけで5センチメートル程度までサイズを広げられます。1,000円以下で手に入ることも多いため、金銭面での負担が大きくありません。

太もも周りがきつくなっている方は、補正下着を着用しましょう。補正下着はボディラインをスマートにする効果があるため、きついパンツでも履きやすくなります。

ただし、いずれの対処法もサイズ直しをした場合と比べると、見た目や履き心地が悪くなってしまいます。あくまで時間がないときの一時的な処置として取り入れましょう。

※一般的なお直しの解説をしています。
※詳細はこちらをご確認いただき、最寄店舗へ問い合わせをお願いいたします。

2-3. レンタルスーツを利用する

レンタルサービスご利用いただけます。

スーツのパンツのサイズが合わないときは、レンタルスーツの利用が選択肢としてあげられます。

直接取りに行くのであれば、即日でスーツが手に入るお店もあります。また、新しくスーツを購入した場合よりも費用を抑えられます。

ただし、着用したあとに返却の手間がかかることや、何度も利用する場合はスーツを新調するよりもコストがかかるのがデメリットです。

結婚式やパーティーなど、一時的にスーツが必要となった際にレンタルスーツを利用するのがおすすめといえるでしょう。

※一般的なお直しの解説をしています。
※詳細はこちらをご確認いただき、最寄店舗へ問い合わせをお願いいたします。


レンタルスーツはこちらから~

2-4. オーダースーツを新調する

持っているスーツがサイズ直しで調整しきれない場合や、長年の着用で劣化している場合は、オーダースーツを新調するのもよいでしょう。

新しくオーダースーツを作ることで、現在の自分の体型や好みに合ったスーツが手に入ります。また、身体にフィットするので、スーツへの負担がかかりづらく、長持ちしやすくなります

一方で、オーダースーツは納品までに時間がかかることや購入費用が高くなることがデメリットです。

納品の目安はオーダー方法によって変わり、もっとも簡易的なパターンオーダーであっても2〜3週間、一から型紙を作るフルオーダーであれば1〜2ヵ月は必要です。価格帯はオーダー方法によって変わりますが、フルオーダーでは約20万円以上が相場とされています。

なるべく予算を抑えたい方は洋服の青山のオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」の利用がおすすめです。

Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」はパターンオーダーでオーダースーツを提供しており、最短2週間の納期で1着31,900円(税込)からオーダースーツが作れます。

また、1年間のアフターケアがついておりますので、購入後にパンツのサイズが合わなくなったときでも調整可能です。「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」でオーダースーツを新調したい方は、お近くの洋服の青山の店舗にご相談ください。

3. オーダースーツのパンツの調節可能範囲

オーダースーツのパンツのサイズ直しをするにあたって、どのくらい調整できるかを知っておくことが重要です。ここでは、以下の4つの部位ごとに調整できる範囲を紹介します。

3-1. 裾上げ

裾上げは幅広く調整できるため、どのくらい短くすればよいのか判断に迷うことでしょう。

スーツのパンツの裾の長さは以下の3つに分類されているので、こちらを基準にしてください。

裾上げ

種類特徴
ワンクッション● 裾が革靴の甲に当たり、折り目が1つできる長さ
● ビジネスからフォーマルまで対応
ハーフクッション● 裾が革靴の甲にわずかに当たり、たわむくらいの長さ
● ビジネスからフォーマルまで対応
ノークッション● 裾が革靴の甲に当たらない長さ
● カジュアルな印象が強くなる

好みによって適正な長さは異なりますが、ビジネスで着用する場合はワンクッションかハーフクッションのどちらかがおすすめです。

特にハーフクッションは今の主流であり、足元をすっきりと見せる効果があります。迷われたときはハーフクッションを基準にするとよいでしょう。

なお、裾上げにはシングルダブルの2つのタイプがあります。

パンツの裾を折り返さない「シングル」タイプはシルエットがすっきりするのでスタイリッシュでスマートな印象です。パンツの裾を折り返すタイプが「ダブル」であり、クラシカルな印象を与えられます。

シングル仕上げ
シングル仕上げ
ダブル仕上げ
ダブル仕上げ

3-2. ウエスト

ウエスト

多くのスーツのパンツには、余分な生地を縫い合わせた「縫い代」という部分があります。

この縫い代を調整することで、ウエストの幅を2〜3センチメートル程度広げられます。ただし、パンツごとに縫い代の長さは異なるので、サイズ直しを依頼するお店にどのくらい調整できるかを確認しましょう。

反対に、縫い代の糸をほどいて左右均等に生地を詰めることで、ウエストを詰めることも可能です。シルエットが崩れてしまわないためにも、ウエスト詰めができる長さは5センチメートル程度となります。

※一般的なお直しの解説をしています。
※詳細はこちらをご確認いただき、最寄店舗へ問い合わせをお願いいたします。

3-3. 太もも

太もも

パンツの太もも周りでシルエットを崩さずにサイズを広げられる範囲は、1〜1.5センチメートルが基準です。

また、サイズを小さくすることも可能で、膝の辺りから裾に向かって徐々に細くする「幅詰め」と、パンツ全体を細くする「渡り詰め」といった方法があります。

※一般的なお直しの解説をしています。
※詳細はこちらをご確認いただき、最寄店舗へ問い合わせをお願いいたします。

3-4. ヒップ

ヒップ

ヒップのシルエットを崩さずに調整できる範囲は1〜2センチメートルが目安です。

生地が余ってしまうとだらしなく見えてしまうので、大きくしすぎないようにしてください。

※一般的なお直しの解説をしています。
※詳細はこちらをご確認いただき、最寄店舗へ問い合わせをお願いいたします。

4. オーダースーツのパンツのサイズ直しにかかる費用・期間

ビジネスで着用する場合はほとんど毎日使うスーツであるため、サイズ直しに時間がかかったり、新品より高くなったりするのは避けたいところです。

ここでは、スーツのパンツのサイズ直しにかかる一般的な費用期間の目安を解説します。

4-1. パンツのサイズ直しの費用一覧

パンツのサイズ直しの一般的な費用は以下のとおりです。

お直し箇所料金目安
裾丈1,000円〜
ウエスト2,200円〜
太もも3,300円〜
渡り詰め4,950円〜
幅詰め4,950円〜
納期:約1週間~

※こちらはサイズ直しの一般的な費用と期間の目安です。
※洋服の青山で対応可能な箇所・料金表ではありません。詳細はこちらをご確認いただき、最寄店舗へ問い合わせをお願いいたします。

4-2. パンツのサイズ直しは約1週間以上かかる

一般的にスーツのパンツのサイズ直しは、依頼から約1週間以上かかります

修正箇所や調整範囲、利用する店舗、繁忙期かそうでないかによって納期は変わるので、時間に余裕を持って依頼しましょう

5. オーダースーツのパンツをサイズ直しするときの注意点5つ

まとめ

大切なオーダースーツのパンツを初めてサイズ直ししてもらう際は、うまく調整されるのか不安なことでしょう。

パンツのサイズ直しするときの注意点を5つ紹介するので、事前に理解しておいてください。

● 縫い代が余っていなければサイズ調整できない
● お店によっては他社製品のサイズ直しに対応していない
● クリーニングできれいにしてからサイズ直しを依頼する
● 全体的なバランスが崩れないように気をつける
● ウエストを調整するとベルトループとポケットの位置が移動する

5-1. 縫い代が余っていなければサイズ調整できない

スーツのパンツに縫い代が余っていなければ太ももやヒップなどのサイズを広げるのはむずかしいでしょう。

太ももの場合は、パンツを裏返して両足の側面に縫い代が確認できればサイズアップ可能です。ヒップの場合は、パンツの裏側の中心に縫い代が余っていればサイズを広げられます。

縫い代が余っているかの判断に悩まれる場合は、サイズ直しを依頼するお店に確かめてもらいましょう。

5-2. お店によっては他社製品のサイズ直しに対応していない

スーツのサイズ直しは、お店によっては他社製品の依頼を受け付けていません

他社製品のサイズ直しに対応しているかはお店の公式サイトに記載されていることが多いので、依頼する前に確認しましょう。

5-3. クリーニングできれいにしてからサイズ直しを依頼する

スーツのサイズ直しを依頼する際は、事前にクリーニングに出しておくのがおすすめです。

お店によっては、未使用品やクリーニングできれいにしたスーツをサイズ直しの条件としていることがあります。お店まで足を運んだのにサイズ直しできなかったという失敗をしないためにも、クリーニングに出しておきましょう。

5-4. 全体的なバランスが崩れないように気をつける

スーツのパンツをサイズ直ししてもらう際は、全体的なバランスが崩れないかに気をつけましょう

例えば、ウエストだけ極端に広げたことによって、太もも周りやお尻との調和が取れなくなることがあります。そのため、サイズ直しをする際は、全体のバランスが保てるかに注意しておくと安心です。

サイドの縫い代からサイズを調整する「三方出し」や「三方詰め」をすることで、シルエットがきれいに保ちやすくなるので、店舗で相談してみましょう。

5-5. ウエストを調整するとベルトループとポケットの位置が移動する

スーツのパンツのウエストを調整した場合、ベルトループとポケットの位置が移動します。軽い調整であれば、あまり見た目に影響は出ないので問題ありません。

ただし、大きくサイズを広げる場合は、その分ベルトループやポケットの位置が変化するので、気になる方は事前にどのくらい変わるのかを確認しておきましょう。

6.まとめ

体型の変化でシルエットが崩れてしまったオーダースーツのパンツであっても、サイズ直しをすることで長く愛用できます。ウエストやヒップ、太もも、裾の長さなど、パンツのサイズに違和感を感じた場合は、サイズ直しを検討してください。

お直しの専門店での依頼はもちろん、購入した店舗でサイズ直しができるか確認してみましょう。

洋服の青山では、当社以外での購入品のサイズ直しも承っております。

サイズ直しをご検討の方はぜひ当社各店舗にご用命ください。

<お持ち込みの際の注意点>

■未使用のお品物もしくはクリーニング後のお品物を受付させて頂きます。
※上記の場合でも、お品物の状態により受付が出来ない場合がございます。

■当社以外の購入品お直しは青山会員様限定のサービスです。
※当日入会のお客様も受付可能です。

一部当社品のみの受付となる店舗がございます。詳細は以下よりご確認ください。

洋服のお直し承ります

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