30代のスーツ選びのポイントは?カッコよく着こなすポイントをご紹介
2022.11.30
この記事の所要時間:約9分
30代になると年齢にふさわしいスーツ選びをする必要が出てきます。
しかし、これまで好みの色柄で選んでスーツを購入してきた方も多いのではないでしょうか。
スーツを上手に選べば、相手に好印象を与え、シーンに合った着こなしができるようになります。
そこで今回は、30代がスーツを購入する際の費用相場やスーツ選びのポイントなどを、具体的なコーディネート例をお見せしながら解説します。
1. 30代らしいスーツを選ぼう
30代になると若手社員のポジションから外れて、役職が付いたり後輩社員ができたりします。
30代にふさわしいスーツで後輩社員に着こなしのマナーも教えられるようになりたいものです。
スーツは2万円を下回るものから数十万円するものまで、幅広い価格帯で展開されています。
そのなかでも、高品質なスーツを手に入れるのであれば4万円~7万円を視野に入れると良いでしょう。
2. 30代のスーツ選びのポイントは?
ここでは、30代が上手にスーツを選ぶ際のポイントについて解説します。
2-1. 落ち着きのある色や柄を選ぶ
30代のスーツは落ち着きのある色や柄を選ぶと年齢相応の貫禄が出て、社内だけではなく客先にも好印象を与えることができます。
スーツの色はビジネススーツの基本色となる以下の3つを揃えておきましょう。
- ブラック
- ネイビー
- グレー
上記以外にも、ダークブラウンやダークネイビーなど、ダークトーンのスーツも品が良く見えます。
落ち着きのある柄としては、ストライプがおすすめです。
一口にストライプといっても、さまざまな種類があります。
●ピンストライプ
細かなドットがライン状に連なっているのがピンストライプです。
ストライプが主張し過ぎず、かつ控えめになり過ぎない柄です。
●ペンシルストライプ
ペンシルストライプは鉛筆で描いたようなくっきりした柄が特徴です。
ピンストライプよりも線が目立つので、柄を強調したいときにおすすめです。
スタイリッシュで知的な印象を与える、ビジネスシーンでは定番のストライプです。
上記の他にも、ストライプにはさまざまな柄があります。
線の幅や太さでもフォーマル度が変わるため、実際に店舗で見て確かめてみてください。
2-2. 素材に着目する
20代は機能性やシルエットに注目してスーツを選びがちですが、30代であればスーツの素材にも着目してみましょう。
スーツの生地を選ぶ際のポイントは以下の2つです。
●生地の産地
イタリア生地は柔らかくツヤがあり軽やか、イギリス生地は厚くハリがある、日本生地は高温多湿な気候に対応する機能性の高さがある、など、スーツの生地は産地によって特徴があります。
着心地やツヤ感などが大きく変わってくるので、産地ごとの特徴を把握しておくとよいでしょう。
●生地の種類
同じ素材でも、織り方によって肌触りや風合いは異なります。
スーツにおいて一般的な「綾織」は糸の密度が高いため厚く丈夫な生地であり、「平織」は通気性が高く夏用スーツに多く使われます。
季節に合わないスーツを着用してしまうと着心地も悪く、見た目にも違和感が出てしまう可能性があるので、織り方の特徴を覚えておきましょう。
スーツの生地についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
▶スーツに使われる生地の種類は?生地ごとの特徴や選び方のポイントまで解説
2-3. 適度にゆとりのあるサイズ感がおすすめ
20代は身体のラインが出る細身シルエットのスーツを好み着用される方もいますが、30代はゆとりがある標準シルエットのスーツがおすすめです。
平均的なシルエットのため、細身シルエットのものと比べ、動きやすいサイズ感です。
2-4. シーン別でスーツを使い分ける
30代になると、社内での業務だけではなく、重要なプレゼンや出張、会議など、活躍の場が広がります。
それぞれのシーンに合ったスーツを着用することで、仕事を円滑に進められる場面もあるでしょう。
●出張や外回り、展示会など動きが多いシーン
移動が多く動き回るシーンでは機能性素材のスーツがおすすめです。
機能性素材には、身体を動かしやすい「ストレッチ素材」、車を運転してもシワになりにくい「防シワ素材」、汚れても自宅で洗える「ウォッシャブル素材」などがあります。
これらの機能性素材をうまく使い分けることで、快適にスーツを着用できます。
●会議やプレゼンなど人前に出るシーン
会社を代表して人前に出るときには、普段より格式の高い装いがおすすめです。格式の高い装いは色と素材がポイントです。
明るい色のスーツはカジュアルになってしまうので、ブラックやネイビーなどのダークカラーを選ぶとよいでしょう。
また、ツヤのある素材は高級感があり、おすすめです。
肩パッドがしっかり入ったスーツを着用することで、ジャケットのシルエットがより立体的になり、誠実さや安心感が生まれます。
3. 30代におすすめのスーツ
続いては、30代におすすめのスーツを、具体例を挙げながら解説します。
3-1. ベーシックなネイビー・グレー
無地のネイビーとグレーは、30代なら一着は持っておきたいスーツです。
ビジネスでは基本の色なので、さまざまなシーンで着用できる汎用性があります。
スーツのシルエットはもちろん、ジャケットやパンツのディテールにこだわることで差別化しましょう。
ネイビースーツとグレースーツについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。併せてご覧ください。
▶【ネイビースーツ】基本の選び方と着こなし術を徹底解説!
▶グレースーツの魅力とは?着こなしのポイントやおすすめのコーディネート
3-2. 王道のストライプ
柄の入ったスーツを購入するのであれば、まずは王道のストライプがおすすめです。
ストライプは幅が狭いほどフォーマルな印象を与え、逆に幅が広いとカジュアルな印象を与えます。
会議やプレゼンなどの人前に出るシーンでは、全体的なコーディネートのバランスを考えてストライプの種類を選びましょう。
ストライプのスーツについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
▶ストライプスーツの魅力とは?
3-3. ダブルスーツ
近年はクラシック回帰の流れからダブルスーツを着用する方が増えています。
ダブルスーツとは、フロントボタンが二列になっているスーツのことです。
ゆったりとしたシルエットで年配の方が着用しているイメージがありますが、近年のダブルスーツは身体にフィットするサイズで、すっきりした印象を与えるシルエットになります。
重厚感があるダブルスーツは30代の方が着用すると信頼感が生まれ、話の説得力にもつながるでしょう。
4. 30代のワンランク上のスーツスタイル
最後に、30代の方におすすめするスーツのコーディネートについて解説します。
4-1. 無地のシャツとネクタイで堅実さを
チャコールグレーのスリーピースを同色系のネクタイと無地のワイシャツでシンプルにまとめたコーディネートです。
全身を同じ色でまとめたワントーンコーディネートのため統一感があります。
ビジネスシーンからセレモニーシーンまで活用できるでしょう。
ビジネスシーンで無地のワントーンコーディネートは、控えめな印象になってしまうことがあるため、金具付きのビットローファーとポケットチーフで装飾性をプラスしています。
また、ローファーは丸みがあるシルエットのため、革靴のなかではカジュアル度が高いアイテムです。
コーディネートがフォーマル過ぎると感じたら、このようにカジュアルなアイテムを追加してバランスをとりましょう。
4-2. 柄物シャツやネクタイを取り入れておしゃれに
ネイビーのブレザーと柄物のネクタイ、ストライプのワイシャツを組み合わせたコーディネートです。
ブレザーはゴールドのボタンが使用されているため、スーツのジャケットと比べると華やかさがあります。
また、柄物のネクタイとワイシャツを着用することにより装飾性が強いコーディネートになっています。
ダークネイビーのスーツは結婚式といったお祝いの席でも着用できます。以下の記事も併せてご覧ください。
▶友人の結婚式・披露宴に相応しい服装とは?スーツとシャツの着こなし方について解説
4-3. アースカラーのスーツで大人な男性に
近年、ブラウンやベージュ、カーキなど大地や植物を想像させる「アースカラー」が流行しています。
アースカラーのスーツはナチュラル感があり落ち着いた印象を与えるため、ベーシックなカラーからイメージを変えたい際に挑戦しやすいカラーです。
ただし、貫録のある印象が強くなってしまうため、ワイシャツにサックスブルーなどの爽やかなカラーを取り入れて、爽やかさと若々しさをプラスするとよいでしょう。
アースカラー(ブラウン)のスーツについてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
▶ブラウン(茶色)スーツの魅力とは? 魅力や着こなすときのポイントについて解説
4-4. オーダースーツもおすすめ
30代になりスーツの知識が増えてきたら、オーダースーツもおすすめです。
オーダースーツは好きな色柄の生地や、ボタンやポケットのカスタマイズができるため、カジュアルにするのもフォーマルにするのも自由自在です。
また、自分の体型に合ったサイズは誰が見てもスーツをかっこよく着こなしていると感じさせることができるでしょう。
オーダースーツは店舗で採寸し、好みの生地を選ぶだけでオーダーができます。
最近では既成スーツと変わらない価格からオーダーできるお店が増えましたので、ぜひ検討してみてください。
オーダースーツについては、こちらの記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください。
▶オーダースーツの相場はいくらくらい?種類別の価格を紹介
5. まとめ
30代になると、後輩社員の見本となるような服装をする必要があります。
30代のスーツは、落ち着きがある色柄で素材の品質にこだわり、自分にあったシルエットを意識して選びましょう。
また、ワントーンコーディネートや装飾性を取り入れることで、ワンランク上の着こなしをすることができます。
少しずつスーツの着こなしの幅を広げて、多くのシーンに対応できる力を身につけましょう。