40代におすすめのオーダースーツとは?生地やオプションの選び方とコーディネートを紹介
2025.03.17

この記事の所要時間:約10分
40代になると、会社で責任ある立場となるビジネスパーソンが増えてきます。役職が上がるにつれて、上司や部下、取引先へ信頼感を与えることが、仕事を進めるうえでより重要となるでしょう。
そんな40代の方におすすめなのがオーダースーツです。既製品よりも身体にフィットしたこだわりのスーツを着用することで印象が良くなります。
しかし、今までオーダースーツを作ったことがない方は、どのような生地や色、オプションを選べばよいのか迷ってしまうのではないでしょうか。
この記事では、40代におすすめのオーダースーツの選び方を解説します。オーダー方法ごとの相場や具体的なコーディネートも紹介しているので、スーツ作りの参考にしてください。
1. 40代がオーダースーツを作る際は与えたい印象を決めよう

40代がオーダースーツを作る際には、誰にどのような印象を与えたいかを考えるのが重要です。
例えば、ビジネス用としてオーダースーツを作る場合では、与えたい印象として以下のような項目があげられます。
● 会社の上司から安心して仕事を任せられる存在だと思われたい
● 取引先に信頼されて交渉をうまく進めたい
● 部下から頼れる上司だと思われたい
このように誰からの印象を重要視するかを考えることで、どのような色味やデザインのオーダースーツを作るのかが明確になります。
自分の好みも大事ですが、相手目線も取り入れることで、オーダースーツがビジネスパーソンとしての活躍を後押ししてくれることでしょう。
2. 40代のオーダースーツの予算
オーダースーツと一口に言っても、オーダー方法によって必要な予算は変わります。オーダー方法は3種類あり、それぞれの必要な金額の目安や特徴は以下のとおりです。
オーダー方法 | 必要な予算 | 特徴 |
パターンオーダー | 約3〜5万円 | ● ゲージ服(サンプル)からサイズを調整して作る ● 選択肢がシンプルでわかりやすい ● 納期は2〜3週間 ● 標準体型と外れた体型には対応できないことがある |
イージーオーダー | 約5〜10万円 | ● 型紙をベースに体型補正して作る ● 価格と自由度のバランスが優れている ● 納期は3〜4週間 ● 一から型紙を作るわけではないため、 フィット感が得られないことがある |
フルオーダー | 約20万円〜 | ● 一から型紙を作るため身体にフィットしやすい ● デザインの自由度が高い ● 納期は1〜2ヵ月 ● 費用と時間がもっともかかる |
オーダー方法によって最低で3万円、最高で20万円以上と必要な費用が大幅に変わります。そのため、まずは予算をどのくらいにするかを決めることで、どのオーダー方法を利用するかを絞り込めます。
なるべく予算を抑えたい方はパターンオーダーを、費用を気にせずにこだわりを詰め込んだスーツを作りたい方はフルオーダーを利用するといったように、オーダー方法を検討してみてください。
オーダースーツを作ったことがない40代の方は、手軽に作れるパターンオーダーがおすすめです。パターンオーダーでも好みの生地を選んだり、オプションを追加したりできるので、ほとんどの方は満足のいくスーツが仕上がることでしょう。
3. 40代のオーダースーツでおすすめの生地ブランド

オーダースーツを作る際はデザインをどうするかに注目してしまいますが、長く着用するにはどの生地を選ぶかも重要です。
洋服の青山の「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」では、200種類以上の高品質な生地が選べます。ここでは、そのなかでも特に40代の方におすすめしたい生地ブランドを3つ紹介します。
3-1. カノニコ(イタリア)

カノニコは、ウール織物で有名なイタリア・ビエラ地区で1936年に創業した生地メーカーです。
オーストラリアから原毛を直輸入し、最新鋭の紡績機器を用いて生地を生産しています。軽く滑らかで肌触りが良く、美しい光沢感が特長です。
様々なアパレルブランドでもカノニコは採用されています。
高品質でありながらコストパフォーマンスにも優れているため、どなたでも取り入れやすい生地といえるでしょう。
3-2. ゼニア(イタリア)

ゼニアは、イタリアの代表的なラグジュアリーブランドです。元々は1910年に生地メーカーとして誕生しました。
「最高のスーツは上質な生地があってこそ」という信条を持ち、最高峰の生地作りを目指しています。
オーストラリアから天然繊維を買い付けており、ウール100%でありながらカシミアに近いソフトな触り心地が魅力です。
アルマーニやエルメス、ヒューゴボスなどのハイブランドに生地を供給していることからもわかるように、アパレル業界で絶大な信頼を勝ち取っています。
3-3. ドーメル(フランス)

ドーメルは、1842年にフランスで繊維商として創業された180年以上の歴史を持つブランドです。
シャネルやディオール、イヴ・サンローランなどの高級ブランドに生地を供給しており、世界中から高い支持を受けています。
イギリスの伝統と格式に、フランスのエレガンスさを融合しているのが特長です。クラシックさに重きを置きながらも、トレンドを押さえた生地作りをしています。
ビジネス向けの柄も多く展開されており、普段使いしやすいような生地を取り揃えていることも人気の理由です。
4. 40代のオーダースーツでおすすめの色・柄
オーダースーツでは自由に色や柄を決められますが、選択肢が広い分どれを選んだらよいのか悩むことでしょう。ここでは40代のオーダースーツにおすすめの色と柄を紹介します。
4-1. おすすめの色はグレーとネイビー


40代のオーダースーツでおすすめの色はグレーとネイビーです。グレーとネイビーはビジネスパーソンが着用するスーツの定番の色ですので、周囲から浮いてしまう心配がありません。
グレーやネイビーといってもさまざまな明るさがあり、明度によって与える印象は変化します。
まだまだ若くハツラツとしたイメージを持ってほしいのであれば、少し明るめのグレーやネイビーを選ぶのがおすすめです。ただし、明るすぎると人によってはビジネスにふさわしくない印象を持つ可能性があるため、明るすぎない色味にしましょう。
一方で、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出したい方は、暗めのグレーやネイビーが最適です。特にグレーは落ち着いた雰囲気を持っているため、役職にふさわしい貫禄を印象づけられます。
周りからどのように見られたいのかを検討し、最適な色味のスーツを選んでみてください。
なお、グレースーツの着こなしは「グレースーツの魅力とは?着こなしのポイントやおすすめのコーディネート」の記事で、
ネイビースーツの着こなしは「【ネイビースーツ】基本の選び方と着こなし術を徹底解説」で紹介しているので、どちらも参考にしてください。
4-2. おすすめの柄はストライプ

40代がオーダースーツに柄物を取り入れたいのであれば、ストライプがおすすめです。ストライプは、ビジネススーツに取り入れている方が多いメジャーな柄です。
ストライプには幅が細めの柄と太めの柄があり、それぞれ与える印象が異なります。
初めての柄物であまり主張したくない場合や若々しく見られたい場合は、細めのストライプがよいでしょう。一方で、貫禄があるように見られたいのであれば、太めのストライプがおすすめです。
生地を身体にあてがったり、ゲージ服(サンプル)を試着したりしながら、どのくらいの幅のストライプがしっくりくるのかを試してみましょう。
ストライプの種類や着こなし方は「ストライプスーツの魅力とは?」で解説しているので、併せてご覧ください。
5. 40代のオーダースーツでおすすめのオプション

オーダースーツではオプションを取り入れることで、自分の好みを詰め込んだこだわりの1着を仕上げられます。ここでは、40代のオーダースーツでおすすめしたいオプションを5つ紹介します。
5-1. 本切羽(ほんせっぱ)

本切羽とは、スーツのジャケットの袖口を開閉できる仕様です。外科医が手術や診療をする際に、腕まくりしやすくするために誕生したといわれています。
既製品の多くは袖口のボタンが飾りとなっており、開け閉めできません。本切羽にすることでスーツにこだわっている印象を受け、高級感をプラスできるメリットがあります。
5-2. 水牛ボタン

水牛ボタンとは、水牛の角を原料としているボタンです。水牛の種類によってボタンの色や柄が異なるため、天然素材ならではの個性が楽しめます。
プラスチックボタンやナットボタンよりも高価であり、オーダースーツを格式高いものとしてくれるでしょう。
5-3. AMFステッチ(ピックステッチ)

AMFステッチ(ピックステッチ)とは、スーツの襟の端に入れることが多い手縫い風のステッチのことです。フルオーダーの場合は実際に手作業で入れますが、それ以外のほとんどのスーツは手縫いミシンを用いて縫われています。
AMFステッチが入ることで、きっちりとしたスーツを着ている印象を与えられるでしょう。また、型崩れを防ぐ効果があるため、長期間きれいな状態を保てるようになります。
5-4. ワンタック(シングルタック)

ワンタック(シングルタック)とは、タックが左右に1つずつ入っているパンツのことです。
タックとは、パンツのウエスト辺りから下に向かって入っているヒダのことをいい、以下の3つに分類されます。
● ノータック:タックなし
● ワンタック:タックが1本
● ツータック:タックが2本
ワンタックを選ぶことで生地に余裕ができるため、足を動かしやすくなります。また、ゆとりが生まれるので、40代の大人のこなれ感を演出できるのも魅力です。
5-5. ダブル

ダブルとは、パンツの裾の折り返しがあるスタイルのことです。雨や泥から守るために誕生したといわれています。
日本のビジネススーツではシングルが主流なため、周りと差別化できます。また、足元に重厚感が出せるため、どのような革靴であってもバランスが取りやすくなるでしょう。
通常の折り返し幅は3.5〜4.5センチメートルですが、身長によって適切な幅は変化します。
身長が高い方は太めに、低い方は細めにするとバランスが良くなります。体型や好みに合わせて折り返し幅を調節しましょう。
Quality Order SHITATEのオプション項目はこちら
6. 40代におすすめのオーダースーツのコーディネート
最後に40代におすすめのオーダースーツのコーディネートを3つ紹介します。
同じようなスーツを着用してみたいと思った方は、洋服の青山が展開するオーダースーツブランド「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」にご相談ください。
6-1. ブルーチェックのスリーピーススーツ
ブルーのスリーピーススーツを着用することで、フォーマルさや上品さを出せるコーディネートです。
チェック柄を取り入れていますが、控えめなので落ち着いた印象を与えられます。
また、ブルーのネクタイを選ぶことでスーツとの統一感を持たせています。爽やかさと落ち着きのどちらもアピールしたい40代の方におすすめです。
6-2. 起毛素材のグレースーツ
渋いグレースーツで貫禄が伝わってくるコーディネートです。
ジャケットに起毛素材(サキソニー)を用いることで、秋冬にぴったりな暖かみを演出できます。
ジャケットをパッチポケットにしたり、パンツをツータックに仕上げたりすることで、カジュアル感を出しています。
6-3. 落ち着きのあるブラウンスーツ
おしゃれなブラウンスーツのコーディネートです。
ブラックやネイビー、グレーと異なり、スーツで着ている方が少ないカラーのため、個性を出したい方におすすめです。
ブラウンは合わせるのがむずかしい印象をお持ちかもしれませんが、暗めのブラウンであればさまざまな色と合わせやすくなります。
ブラウンスーツにレッドやブルー、グリーンなど好みのネクタイと組み合わせてみましょう。
7.まとめ

40代がビジネス用で作るオーダースーツは、与えたい印象によって、どのような色やデザインにするかを決めることが大事です。取引先から信頼のおける人物だと思われたいといった、具体的なイメージを持つことで、理想のスーツ作りが実現します。
初めてオーダースーツを作る場合は、既製品とほとんど変わらない値段で購入できるパターンオーダーがおすすめです。
「Quality Order SHITATE(クオリティーオーダー・シタテ)」であれば、今回紹介したおすすめブランドやその他のブランドの生地を使って、好みの色や柄で自分だけのスーツが手に入ります。
本切羽と水牛ボタン、AMFステッチをセットにしたお得なオプションパックもありますので、ぜひお気軽にご相談ください。