キルティングコートとは?魅力や選び方のポイントをご紹介
2022.12.02
この記事の所要時間:約7分
キルティングコートといえば、軽くて暖かいうえビジネスシーンでも着用できる汎用性が人気です。
全体に入ったステッチの模様が好きだという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、キルティングコートの魅力や具体的なおすすめコーディネートをご紹介します。
1. キルティングコートとは
キルティングコートとは、表地と裏地のあいだに中綿を入れ、その中綿がズレないように全体にステッチ(縫い合わせ)を施した「キルティング素材」を使用したコートです。
縫い合わせの模様はダイヤ柄が一般的ですが、波模様になっているものもあります。
キルティングコートの歴史をたどると、50年以上前にまでさかのぼります。
イギリスでは、馬用のブランケットとしてキルティング素材が使用されていました。
そのブランケットとお揃いのコートを着用したいという乗馬愛好家からの要望が増えたため、キルティング素材を使ったコートが生み出されたそうです。
このようにアウトドア用のコートとして製作されたためカジュアルな印象がありつつ、紳士の国イギリスで生まれただけのことはあり、品格も感じさせてくれるコートです。
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2. キルティングコートの魅力
ここでは、キルティングコートの魅力や着用するメリットについて解説します。
2-1. 軽量、保温性に優れている
丈の長さにもよりますが、キルティングコートは軽量であることが1つの魅力です。
「冬場はコートの重さで肩が凝る」という方は、軽量なキルティングコートをぜひ試してみてください。
また、中綿が入っているため軽量なのに保温性にも優れています。
中綿は主にポリエステルから作られる化学繊維の綿です。
水鳥の羽であるダウンよりも安価で水に強いというメリットがあります。
2-2. 汎用性が高い
キルティングコートはアウトドアで使用されていたカジュアルなアイテムでありながら、洗練された上品な印象もあります。
そのため、カジュアルにもキレイ目にもコーディネートを組みやすいアイテムです。
一着持っていれば、他のアイテムとの組み合わせでさまざまなシーンに対応できます。
2-3. 動きやすい
キルティングコートはもともと乗馬用のコートとして作られたため、伸縮性といった動きやすさを重視して作られています。
また、全体にステッチがあり内部の中綿が押さえられているため、ダウンジャケットのように着膨れせずに軽やかに動けます。
キャンプや軽いサイクリングなどでも快適に楽しめるでしょう。
2-4. 撥水加工
キルティングコートは中綿にポリエステルが使われているためダウンやフェザーと比べて水に強い特徴があります。
また、表地にもポリエステルが使われていることが多く、撥水加工がされているものもあります。
自宅で洗えるキルティングコートもあるため、毎日着用する通勤用や汚れやすいアウトドア用としても最適です。
3. キルティングコートの選び方
続いて、キルティングコートを上手に選ぶコツを解説します。
3-1. すっきり見せるならダークカラーがおすすめ
キルティングコートの定番色にはブラック・カーキ・ベージュなどがありますが、その他にもネイビー・グレー・ブラウンなど多くの色が展開されています。
ステッチでボリュームが抑えられているためもともとスマートな印象がありますが、さらにすっきりと見せるならブラックのようなダークカラーがおすすめです。
ブラックはフォーマルな色であるため、上品さがあるキルティングコートをより品がある装いにしてくれます。
3-2. ビジネスシーンには細身を選ぶ
キルティングコートは街着としても着られるため、オーバーサイズでゆったりしたものも販売されています。
しかし、ビジネスシーンでオーバーサイズを着用してしまうとだらしない印象を与えてしまう可能性があります。
細身のキルティングコートを選べばビジネスシーンで着用しても問題ありません。
また、ブラックのようなダークトーンであればかっちりした印象を与えられるため、ビジネスシーンにさらにふさわしい服装になります。
3-3. ロング丈を選ぶと存在感がアップ
キルティングコートには、ショート丈やミドル丈、ロング丈などのサイズがあります。
このうちロング丈は羽織るだけで基本のシルエットであるYラインが完成します。
また、ロングコートは全体のコーディネートに占める面積が大きいためコートの存在感が高まり、キルティングコートが持つ上品さをより強調できます。
4. キルティングコートのおすすめコーディネート
最後に、キルティングコートを使ったおすすめのコーディネートをご紹介します。
4-1. ビジネススタイル
ビジネスシーンでもキルティングコートは着用できます。
ただし、ビジネスシーンであることを考慮すると、細身でダークトーンのコートを選ぶとよいでしょう。
画像のキルティングコートは保温機能がある起毛ポケットや防シワ加工、ストレッチ性能など高い機能性を持っています。
外回りといった仕事で動き回ることが多いのであれば、機能性にも注目してみてください。
このコートはフード付きですが、伝統的なキルティングコートはコーデュロイの襟付きです。
フードがあることにより少しカジュアル寄りとなるので、シューズやネクタイはブラックにしてフォーマル寄りにしています。
4-2. カジュアルスタイル
ビジネススタイルでご紹介したものと同じキルティングコートですが、控えめなデザインなのでオンでもオフでも着用可能です。
ホワイトのセーター、ブラックのローファー、グレーのスラックスなど、街着としてはフォーマルなアイテムを中心に着用しています。
しかし、キルティングコートのアウトドアな印象もあるためバランスが取れており、大人しくまとまり過ぎないコーディネートとなっています。
また、シューズとスラックスを同色系にすることにより、脚長効果を出しています。
襟付きのキルティングコートの場合、街着としてはビジネスライクに寄ってしまう可能性があります。
少し高級なレストランで食事をするのであれば襟付きのキルティングコートでも問題ありませんが、気軽に会える友人との会食や趣味の集まりではキメ過ぎになってしまう場合があるでしょう。
細かな部分ですが、少しのポイントで印象は大きく変わるので注意が必要です。
4-3. ビジネスカジュアルスタイル
カジュアルさと上品さの2つの顔を持つキルティングコートは、ビジネスカジュアルにぴったりなアイテムです。
アウターは面積が大きいため、どうしてもコーディネート全体におけるアウターの印象が強くなってしまいます。
一方、ビジネスシーンでよく着用されるステンカラーコートやトレンチコートは、ビジネスカジュアルで着用すると少し堅苦しい印象を与えることもあります。
堅苦しくないコーディネートを目指すのであれば、キルティングコートを試してみましょう。
このコーディネートでは、シューズとスラックスを起毛素材で合わせて冬の季節感を出すとともに、暖かさを確保しています。
トップスはタックインすると、だらしない印象になりません。
カジュアルダウンしすぎてしまうことを避けるには、最近の流行でもあるタックインにトライしてみましょう。
5. まとめ
キルティングコートは、カジュアルな印象と上品な印象の両面を持つ汎用性が高いコートです。
もともと、乗馬のようなアウトドアで使用されていたため、軽量で暖かく、動きやすいといった機能面も高くなっています。
多くのシーンに対応できる便利なコートのため、一着持っていると着回しにバリエーションを持たせられます。
ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。